いとこ同志 (映画)

いとこ同志』(いとこどうし、Les Cousins)は、1959年フランスドラマ映画。 製作・監督・脚本はクロード・シャブロル、出演はジェラール・ブランジャン=クロード・ブリアリジュリエット・メニエルフランス語版など。 パリで同居を始めることになった、従兄弟同士だが性格が正反対の青年2人が、都会の喧騒の中でそれぞれの生き方を探る姿を描いている[2]

いとこ同志
Les Cousins
監督 クロード・シャブロル
脚本 クロード・シャブロル
ポール・ジェゴフ(台詞)
製作 クロード・シャブロル
出演者 ジェラール・ブラン
ジャン=クロード・ブリアリ
ジュリエット・メニエルフランス語版
音楽 ポール・ミスラキフランス語版
撮影 アンリ・ドカエ
編集 ジャック・ゲヤールフランス語版
製作会社 ブローニュ・スタジオフランス語版
Ajym Films
配給 フランスの旗 Les Films Marceau
日本の旗 東和
公開 フランスの旗 1959年3月11日
日本の旗 1959年10月10日
上映時間 110分
製作国 フランスの旗 フランス
言語 フランス語
ドイツ語
製作費 FRF6,000,000[1]
テンプレートを表示

第9回ベルリン国際映画祭で最高賞である金熊賞を受賞した[3]

ストーリー編集

田舎で母親に育てられたシャルル(ジェラール・ブラン)は大学で法学を学ぶため、パリに住む従兄のポール(ジャン=クロード・ブリアリ)のアパルトマンに移り住む。ポールは女たらしの遊び人であり、アパルトマンに訪れた女が彼の子供を身ごもったことを話すと、ポールは女に金をわたし、中絶を命じて追い払う。パリ見物に誘われたシャルルは、とあるクラブで出会った美女フロランス(ジュリエット・メニエルフランス語版)に恋をする。翌日行われたパーティーでシャルルはフロランスと心を通わせることになる。さらにその翌日、シャルルはフロランスとデートの約束を取り付けるが、互いに時間を取り違えてしまう。フロランスはポールのアパルトマンでシャルルを待つうちに、ポールに生真面目なシャルルとの恋は上手くいくはずがないと説得され、電撃的にポールに惹かれてしまう。シャルルが帰宅すると、フロランスとポールは同棲を始めることにしたと話す。

キャスト編集

役名 俳優 日本語吹替
東京12ch
シャルル ジェラール・ブラン 関根信昭
ポール ジャン=クロード・ブリアリ 山内雅人
フロランス ジュリエット・メニエルフランス語版 赤沢亜沙子
ジャン(クロヴィス) クロード・セルヴァルフランス語版 堀勝之祐
本屋 ギイ・ドゥコンブルフランス語版
イタリアのアルカンジェロ・ミネルヴァ伯爵 コラド・ガルデュッシフランス語版 和田文夫
ジュヌヴィエーヴ
(ポールの子を妊娠した女性)
ジュヌヴィエーヴ・クリュニー  若松雅子
フィリップ アンドレ・ジョセリン 市川治
ジャクリーヌ ヴィルジニー・ヴィトリフランス語版 五島美恵子
フランソワーズ
(フィリップを捨てた女性)
ステファーヌ・オードラン 坪井章子
マルク ポール・ビシリアフランス語版 城山知馨夫
運転手 武川信
門番(家政婦) ジャンヌ・ペレーズフランス語版 川路夏子
若い男 小坂生男
マルティーヌ フランソワーズ・ヴァテールフランス語版 渡辺典子
イヴォンヌ(ヴォンヴォン) ミシェル・メリッツフランス語版 中島喜美栄
ジルベール 中村武己
ラモー 池水通洋
アブドウ   中村武男
演出 斯波重治
翻訳 榎あきら
効果 南部満治
調整 桑原邦男
制作 オムニバスプロモーション
解説
初回放送 1971年6月10日
木曜洋画劇場
21:00-23:00

評価編集

Rotten Tomatoesによれば、16件の評論のうち高評価は94%にあたる15件で、平均点は10点満点中8.3点となっている[4]

第9回ベルリン国際映画祭金熊賞を獲得した[5]

出典編集

  1. ^ Les Cousins - IMDb(英語)
  2. ^ いとこ同志”. WOWOW. 2022年7月16日閲覧。
  3. ^ 1959年 第9回 ベルリン国際映画祭”. allcinema. 2022年7月16日閲覧。
  4. ^ "The Cousins". Rotten Tomatoes (英語). 2022年7月16日閲覧
  5. ^ Berlinale | Archive | Annual Archives | 1959 | Prize Winners” (英語). berlinale.de. 2019年6月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年8月8日閲覧。

外部リンク編集