ひょうきん懺悔室

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ひょうきん懺悔室(ひょうきんざんげしつ)は、かつてフジテレビ系列で放送されていたバラエティ番組オレたちひょうきん族』のコーナー。

1983年10月1日秋のひょうきんスペシャルよりコーナー開始。

概要編集

イエス・キリストのように十字架に張りつけにされた格好で、ブッチー武者扮する神様[1]が安置された懺悔室を舞台とし、プロデューサーの横澤彪が黒衣の神父に扮し(横澤降板後は2代目プロデューサーの三宅恵介が赤い衣装で立っていた)、出演者やスタッフなどが自分のNGを懺悔する。

  1. 神父が『罪深き、迷える子羊よ、入りなさい』とNGをした出演者を呼ぶ
  2. 神父が『心ゆくまで懺悔をなさい』と懺悔を促す
  3. 出演者による懺悔、またはその出演者を連れてきた付添人による告発が行われ、出演者が許しを請う
  4. 神父が『祈りなさい。祈りなさい』と祈りを促し裁定に突入する。初期は『それは神のみぞ知ること。祈りなさい。祈りなさい』『神よ、許すならマル、許せぬならバツで、お答え下さい』と述べていたが簡略化された。
  5. 神様が裁定[2]する。反省が足りないと神様が絶叫しつつ両手を交差させるように「バツ」のジェスチャーをして大量のを浴びせられ、逆に反省が認められれば神様が微笑みながら頭の上で両手で「マル」のジェスチャーをし、天井から紙吹雪が降る。

「バツ」の水はバケツ一杯が通例であるが、

  • 抗議するなど反省していないと見なされ二杯、三杯とかけられる
  • 「マル」を出したにもかかわらず、余計な一言を言ったため「バツ」になり水をかけられる
  • 「マル」と見せかけて「バツ」を出す(その逆パターンもあった)
  • 「バツ」にもかかわらず水をかぶらないと思わせておいて時間差攻撃で水をかける
  • ADが水をかけた後、とどめにNGをした出演者やスタッフめがけて空になったバケツを落とす

などの変形パターンもあった。水をかけるADが悪ノリしてやっている姿も放映された。

その一方で、ADではなく被害者となった出演者が加害者となった出演者に水をかけた後、とどめに加害者となった出演者めがけて空になったバケツを落として報復するパターンもあった。

一回の放送につき三人ほどの懺悔の模様が放送されたが、実際には、たとえゲストであろうと番組でNGを出した者全員が懺悔室の対象であり、放送時間の関係で面白いものだけが放送されたと後に明された。「懺悔! 懺悔!」は当時流行語になり、後述通りパロディも多数登場した。なお神様の裁定時の判定における手の動きだが、「マル」のときはスローだったのに対し、「バツ」のときは逆に素早い動作だった。

また、NGを出さなくても懺悔室に送られるケースもあり、西川のりおは『金儲けしすぎ』という全く番組に関係ない理由で懺悔させられ、水をかけられたことがある。また、公開収録の『ひょうきん公開懺悔室』では、収録テープが入ったビデオデッキの操作ができなかったという理由で明石家さんまが懺悔するハメになったこともある。

懺悔室に送り込まれる対象は拡大して行き、レギュラーが出演した番組、プライベート、営業(後述の出張懺悔室)に加えて、フジテレビの別の番組出演者、フジネットワーク所属の系列局の社員、フジテレビ乗り付けのタクシー運転手、間違えてテレビ朝日にスタッフ用の弁当を届けた仕出し店の配達員、収録中の客など一般人にまで広がり、当時フジテレビアナウンサーだった逸見政孝や編成局長だった日枝久が送り込まれた回もあった。

時にはNGを誰一人も出さなかった、NGでも面白かったからOKにしたためNG無しという回もあり、その際は「今日は懺悔の無い良い一日でした」と言うナレーションの後、マルの際と同様に紙吹雪が降って、エンディングの流れとなった。神様に大量の水を掛けるパターンもあった。

判決時に使われていたBGMは、『宇宙刑事ギャバン』の「ギャバン蒸着」(作曲:渡辺宙明)。

通常はこの『ひょうきん懺悔室』が番組の最後のコーナーで、これが終わるとそのままエンディング曲、提供クレジットが出て番組が終わる、という流れであった。

その他の懺悔室編集

コーナーの発展バリエーション編集

出張懺悔室
視聴者から投稿を受け付け、懺悔室の神様と神父が街中や行楽地など(スキー場や、地方局のローカルバラエティ番組に行ったこともある)に出張し、投稿者から名指しされた素人に懺悔させた。神父は横澤ではなく、ブッチー武者相方だった水島びん。後にこれは、レギュラー陣が当時担当していた他の番組の収録現場でも行われるようになった。
公開懺悔
改編期恒例の特番にて、スタッフが気付かなかったNGを視聴者からの投稿で再検証し、容疑者を懺悔の部屋に送り込むもの。神様は特番中ずっと立ちっぱなしで両腕を広げたままであった。また、フジテレビの『ひょうきん族』以外の番組や他局の番組でも同様に放送した。
告げグチ懺悔室
1985年の年末スペシャルで告げグチ人が懺悔する人とその人の悪質な行状を告知し、懺悔をさせる。1985年の年末SPでは、前半:片岡鶴太郎→島田紳助→渡辺正行→紳助、後半:ラサール石井→紳助だった。
FNS27時間テレビ!! みんな笑顔のひょうきん夢列島!!
2008年7月27日28日に1日限定の復活。番組中に自らのネタが滑った芸人達(世界のナベアツガレッジセールゴリ髭男爵・ひぐち君、狩野英孝クールポコアダモステ)や、多くの芸人の前で自らの芸で滑らせてしまったペナルティワッキー、大きすぎるピラルクの被り物で周りに迷惑をかけたアンタッチャブル山崎弘也、「ネプリーグ」のコーナーで終始ボケず真面目にゲームに参加した「ひょうきんオールスターズ」の面々(片岡鶴太郎山田邦子大平サブロー島崎俊郎)のほか、懺悔が終わったクールポコにタオルを渡そうとして滑って転んだところがカメラに映った女性AD、鶴太郎のピヨコ隊衣装の一部の発注を忘れたディレクター、「爆笑!列島カーペット」でボケすぎた全国の女子アナを代表してコーナー司会者の今田耕司、そして定年退職記念として各芸能人に本番組の制作への協力依頼をしていたが、直前に役員待遇に昇進し定年が2年延びた神父役の番組総合演出・三宅恵介も懺悔となった。全員「バツ」となり水を浴びた。

エピソード編集

  • 当時の出演者曰く、「水ではなく、お湯(ぬるま湯)をかけること」が頻繁で「この件で次の仕事に支障を来たさないための配慮」であったとも語られていた。後に他のバラエティ番組がパロディで懺悔室を再現した際、島崎俊郎は「本物の水やないか! あの、あの、常識の無いひょうきん族でもぬるま湯やったわ!」と絶叫[3]。しかし、中には冷水であったり、インクや粉をかけられることもあった。その上、被った際の貸衣装代は全て自腹で弁償もしくはクリーニングしなければならなかった。
  • 神父の衣装は最初は布製の衣装だったが、濡れて縮むなど管理が大変だったため、ゴム製に変更された。

他の番組における懺悔室編集

パロディ編集

  • ドラえもん』の道具の中にこのひょうきん懺悔室をモチーフにした、「ざんげぼう」がある[5]
  • ビックリマン』第一弾のキャラに懺悔室を元ネタにした「水かける蔵!王」「お祈り神父」「男魔ザンゲ」がある。
  • 週刊トロ・ステーション』1周年となる第54号[6]では自分の欲望に忠実で怠惰なクロを反省させるための「クロ懺悔室」が開かれた。その後も反省すべき行動があるため何度も開かれている。
  • ジュエルペットサンシャイン』38話[7]Bパート全体がひょうきん懺悔室のパロディで構成され、懺悔の部屋のセットやBGM、さらには登場人物のテロップやカメラワークまで忠実に再現されている。
  • 銀魂'』51話(252話) 最終回の内容が今までの罪(モザイク・下ネタ・パロディの連発など)を謝罪するというアニメオリジナルストーリーで一部ひょうきん懺悔室のネタが使われた(しかし懺悔の途中で大量に嘔吐し、建物が破壊されるほどの反吐が降った)。
  • 天使の3P!』次回予告がひょうきん懺悔室のパロディになっている。金城そらがザンゲの神様に扮し、「マル!!」なら紙吹雪、「バツ!!」なら本家同様に水をかぶる。そら扮する神様の土台にはスクロールで次回のサブタイトルが表記されている。
  • Dr.スランプ』第13巻(ジャンプ・コミックス、1984年3月9日発売 ISBN 408851193X )の話間の企画ページが『トリヤマアキラ懺悔の部屋』であり、これは過去の『Dr.スランプ』におけるNG部分について鳥山明自身(漫画で描かれている)が懺悔するというもので、「マル!!」なら紙吹雪、「バツ!!」なら水をかぶるという、本家と同様の一コマ漫画が描かれていた。

脚注編集

  1. ^ TVオバケてれもんじゃ第1話サブタイトルではザンゲの神様と表記された。
  2. ^ マルバツの判定は荻野繁などディレクター陣が決め、合図を送られた神様が判定を伝える。マルとバツを間違えた神様が懺悔させられたこともあった。
  3. ^ 島田紳助も『行列のできる法律相談所』で同様のことを言っていた。
  4. ^ この模様は、ビデオ『チェキッ娘 in DAIBAッテキ!!』(1999年7月16日発売)にも収録されている。
  5. ^ 『ドラえもんプラス』第5巻
  6. ^ 2010年11月13日配信
  7. ^ 2011年12月24日放送分