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渡辺 宙明(わたなべ ちゅうめい、1925年大正14年〉8月19日 - )は、日本作曲家編曲家である。「ちゅうめい」はペンネームであり、本名の読みは「わたなべ みちあき」[1][2]

渡辺 宙明
出生名 渡辺 宙明
(わたなべ みちあき)
生誕 (1925-08-19) 1925年8月19日(94歳)
出身地 日本の旗 日本 愛知県名古屋市
学歴 東京大学文学部心理学科卒
ジャンル 劇伴アニメソング
職業 作曲家編曲家
活動期間 1956年 -
著名使用楽器
bassoon

息子は、映画・ドラマ・アニメ等の音楽やさだまさしのアレンジャーとして知られる渡辺俊幸。孫(俊幸の娘)は芸術家アイドルとして活動するマコ・プリンシパル(渡辺真子)。

来歴・人物編集

愛知県名古屋市出身[3]。愛知県立明倫中学校(現・愛知県立明和高等学校)、第八高等学校理科、東京大学文学部心理学科卒[3]

中学校時代にアメリカ映画の影響を受けて音楽に興味を持ち、また友人の影響から独学でハーモニカを吹くようになるなどし、次第に作曲家を志すようになった[3][2]。東大在学中より團伊玖磨に、大学院在籍中より諸井三郎に師事[4][3][2]。その後、父親の死去により名古屋市へ帰郷し、中部日本放送ラジオドラマの音楽を手がけ[4][2]、作曲家としての活動を始める[5][3]

後に再上京し、1956年に『人形佐七捕物帳 妖艶六死美人』(新東宝)で初めて映画音楽を手がける[4][2]1958年JASRACに入会[6]1950年代後半から1960年代にかけては、新東宝の作品を出発点に多数の映画音楽を作曲。1967年渡辺貞夫からジャズの理論を学び、作曲・編曲に大きな影響を受ける。1970年代には特撮アニメの人気番組の音楽を担当し、ブラスバンドを主体とする特徴ある音楽を子供たちに印象付けた。モーグ・シンセサイザーミニモーグ英語版を初期に購入し、特に『マジンガーZ』の挿入歌「Zのテーマ」ではビヨンビヨンという一見してコミカルに聞こえる音色を低音でシリアスな場面の音楽で活かす手法は当時斬新だった。後に、民族音楽的合唱曲『恐山』を作曲、LP化され、芸能山城組を一躍有名にした。

水島新司原作の『野球狂の詩』では、主題歌サントラの作曲を担当し、堀江美都子のヴォーカルにより、ヒットを放つ。1980年代に入るとシンセサイザーシーケンサー機能による自動演奏も取り入れ[2]、『電子戦隊デンジマン』の主題歌「ああ電子戦隊デンジマン」のイントロ部分ではシンセサイザープログラマーの松武秀樹を起用した高速な電子音のパッセージ、『大戦隊ゴーグルファイブ』主題歌終盤での鋸状波の長い上行グリッサンド、『スパイダーマン』や『バトルフィーバーJ』などのAltSoundによるシンセパーカッションフレーズなどを効果的に使用した。『宇宙刑事シャイダー』では挿入歌「不思議ソング」で歌声を披露した[7]

みんなのGOLF(ゴルファー戦士篇)やアミノサプリのCMでは、ささきいさお歌唱によるCMソングの作曲も行った。

アマチュアのUFO研究家という一面を持つ。1990年代にはパソコン通信ニフティサーブ「 不思議フォーラム(FMISTY)」のUFO会議室において、COLTハンドルで書き込みを行なっていたこともある。

2016年、第25回日本映画批評家大賞・アニメ部門功労賞を受賞[8][3]

2019年、文化庁映画賞受賞(映画功労部門)[9]

90歳を過ぎても現役で活動している[3]

作風編集

マイナー・ペンタトニック(2、6抜き短音階)を核とする場合が多く[5][3][2]、前奏、BGMでは、ブルーノートも使用。その音楽は宙明節ちゅうめいぶし宙明サウンドと呼ばれる。主題歌の最後の音を最高音で持ってくるなど、音響心理学的な盛り上げ方を得意とする。

歌詞と歌詞の隙間を埋めるかのような独特の擬音(「バンバラバンバンバン~」「ダダッダー!」「バンババン~」「ガンガガン」「ザンザンザザン~」「イェイイェイイェ~イワ~オ!」など)を取り入れたスキャットが挿入されるのも宙明サウンドの特徴の一つである[3]。これらのスキャットに限らず、渡辺は掛け声やフレーズを後から付け加えることがある。渡辺は、歌詞に言葉が足りないと感じた時にスキャットやフレーズの繰り返しを用いると述べている[3]

主な作品編集

特記のない作品は劇中音楽を担当。

実写編集

映画編集

テレビドラマ編集

特撮編集

アニメーション編集

テレビ作品編集

OVA編集

ラジオドラマ編集

  • 流星機ガクセイバー
    • 主題歌・挿入歌の作編曲を担当。
  • マジンカイザー
    • CD化の際に『マジンカイザー傳』に改題。CDでのみ使用された主題歌は、放送前にイメージソングとして発表されていたもの。

ゲーム編集

その他編集

バラエティ番組
スポーツ番組
舞台
  • 「快傑!!児雷也」(1977年)
    • 舟木一夫の公演で劇伴・主題歌「快傑!!児雷也」の作編曲を担当。
CM
校歌
  • 名古屋電気学園学園歌[10]

出典編集

  1. ^ 【インタビュー】『マジンガーZ』や『人造人間キカイダー』を手がけたアニメ・特撮音楽の巨匠・渡辺宙明氏 - 宙明サウンドの秘密に迫る! (3) 宙明サウンドの秘密”. マイコミジャーナル. 2011年8月3日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 「スーパー戦隊制作の裏舞台 渡辺宙明」『スーパー戦隊 Official Mook 20世紀 1980 電子戦隊デンジマン講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2018年7月25日、33頁。ISBN 978-4-06-509608-6
  3. ^ a b c d e f g h i j キャラクターランドSP 2017
  4. ^ a b c 【インタビュー】『マジンガーZ』や『人造人間キカイダー』を手がけたアニメ・特撮音楽の巨匠・渡辺宙明氏 - 宙明サウンドの秘密に迫る! (1) 宙明サウンドの秘密”. マイコミジャーナル. 2011年8月3日閲覧。
  5. ^ a b 題名のない音楽会』2011年7月31日[出典無効]
  6. ^ 「作家で聴く音楽」 渡辺宙明 (3)、日本音楽著作権協会、2015年9月公開。
  7. ^ 渡辺宙明コラム/過去ログ 渡辺宙明公式HP内。この「宙明歌唱版」は本放送当時発売のサントラ『宇宙刑事シャイダー音楽集』に収録されており、ライナーノーツで渡辺の歌唱によるものである事が解説されていた。なお挿入歌を集めたアルバム『宇宙刑事シャイダーヒット曲集』には、こおろぎ'73が歌唱したヴァージョンが収録されている。
  8. ^ “批評家大賞アニメ部門で永井豪が最高賞に、功労賞・渡辺宙明を串田アキラが祝福”. 映画ナタリー. (2016年5月25日). http://natalie.mu/eiga/news/188463 2016年5月25日閲覧。 
  9. ^ 令和元年度文化庁映画賞(文化記録映画部門・映画功労部門)の決定について2019年10月3日閲覧
  10. ^ http://www.ait.ac.jp/guide/memorandum/step/school-song/

参考文献編集

外部リンク編集