アンソニー・ジョンソン (格闘家)

アンソニー・ジョンソンAnthony Johnson1984年3月6日 - )は、アメリカ合衆国男性総合格闘家ジョージア州ダブリン出身。コンバット・クラブ/サンフォードMMA所属。

アンソニー・ジョンソン
本名アンソニー・ケウォア・ジョンソン
(Anthony Kewoa Johnson)
生年月日 (1984-03-06) 1984年3月6日(37歳)
出身地ジョージア州ダブリン
通称ランブル
(Rumble)
AJ
国籍アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
身長188 cm (6 ft 2 in)
体重93 kg (205 lb)
階級ヘビー級 (2013年)
ライトヘビー級 (2014年 - 2017年、2021年 - )
ミドル級 (2012年)
ウェルター級 (2006年 - 2011年)
リーチ198 cm (78 in)
スタイルボクシング
キックボクシング
レスリング
拠点フロリダ州ディアフィールドビーチ
チームブラックジリアンズ (2011年 - 2017年)
サンフォードMMA/コンバットクラブ (2017年 - )
レスリングNJCAAレスリング
現役期間2006年 - 2017年
2021年 -
総合格闘技記録
試合数29
勝利23
ノックアウト17
判定6
敗戦6
ノックアウト1
判定5
総合格闘技記録 - SHERDOG

来歴編集

ジュニアカレッジ時代はレスリングで全米王者となり、20歳のときに友人の影響で総合格闘技を始めた[1]

2006年8月18日、Pangea Fightsでプロ総合格闘技デビューを果たした。

UFC編集

2007年6月12日、UFC初参戦となったUFC Fight Night: Stout vs. Fisherでチャド・レイナーと対戦し、スタンドパンチ連打で開始13秒のKO勝ち。

2007年9月22日、UFC 76リッチ・クレメンティと対戦し、リアネイキドチョークで3R一本負け。キャリア初黒星を喫した。なお、この試合はジョンソンの体重超過により、177ポンド契約で行われた。

2008年7月19日、UFC Fight Night: Silva vs. Irvinケヴィン・バーンズと対戦し、3Rにバーンズの指がジョンソンの目に入り続行不可能となり、TKO負けを宣告された[2]。しかし、アイポークは反則であるのにも関わらず、アイポークをしたバーンズが勝者となったため裁定は大きな物議を醸した。同年12月13日、The Ultimate Fighter: Team Nogueira vs. Team Mir Finaleでケヴィン・バーンズと再戦し、左ハイキックで3RKO勝ち。リベンジを果たすと共にノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[3]

2009年2月7日、UFC Fight Night: Lauzon vs. Stephensルイージ・フィオラヴァンティと対戦し、パウンドで1RTKO勝ち[4]

2009年10月24日、UFC 104吉田善行と対戦し、右ストレートで開始41秒のTKO勝ち[5]。なお、この試合はジョンソンの体重超過により、176ポンド契約で行われた[6]

2009年11月21日、UFC 106ジョシュ・コスチェックと対戦し、リアネイキドチョークで2R一本負け[7]。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2011年10月1日、UFC Live: Cruz vs. Johnsonでチャーリー・ブレネマンと対戦し、左ハイキックで1RKO勝ち。ノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2012年1月14日、UFC142ビクトー・ベウフォートと対戦し、リアネイキドチョークで1R一本負け[8]。なお、この試合は当初ミドル級契約であったが、ジョンソンが11ポンドの体重超過をしたため、197ポンド契約で行われた[9][10]。翌日、度重なる体重超過を重く見たUFCによりリリースが発表された[11]

UFCリリース後編集

2012年5月25日、Titan FCデヴィッド・ブランチと対戦し、3-0の判定勝ち。なお、この試合はジョンソンの体重超過により88.5kg契約で行われた[12]

2013年3月23日、ヘビー級転向初戦となったWSOF 2で元UFC世界ヘビー級王者アンドレイ・アルロフスキーと対戦し、3-0の判定勝ち。

UFC復帰編集

2014年4月26日、2年3か月ぶりのUFC復帰戦となったUFC 172でライトヘビー級ランキング4位のフィル・デイヴィスと対戦。パワフルな打撃でデイヴィスのタックルと打撃を封じ込めて、3-0の判定勝ち。

2014年7月26日、UFC on FOX 12アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラと対戦。右アッパーの連打で開始44秒のKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2014年9月5日、自身の子供の母親が2年前の2012年9月にジョンソンからドメスティック・バイオレンスを振るわれていたとジョンソンを訴える。UFCはこれを受けてジョンソンに無期限出場停止処分を科した[13]。ジョンソンは自身のFacebookで「そんな嘘を吐くようなふざけた奴等は馬鹿げている。サポートをしてくれるみんなには感謝しているよ」とこの報道を否定した[14]

2014年10月29日、母親がドメスティック・バイオレンスの訴えを自主的に取り下げた[15]

2015年1月24日、UFC on FOX 14のライトヘビー級王座挑戦者決定戦でライトヘビー級ランキング1位のアレクサンダー・グスタフソンと対戦。序盤からプレッシャーをかけ続け、スタンドパンチ連打でダウンを奪いパウンドで1RTKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2015年5月23日、UFC 187のUFC世界ライトヘビー級王座決定戦でライトヘビー級ランキング3位のダニエル・コーミエと対戦。1Rに右フックでダウンを奪うものの、グラウンドで巻き返されてリアネイキドチョークで3R一本負け。王座獲得に失敗した。当初は同大会でジョン・ジョーンズに挑戦予定であったが、ジョーンズが車の追突事故を起こし王座を剥奪されたため、最終的に試合1カ月前のオファーを受けたコーミエと対戦した。

2015年9月5日、UFC 191でライトヘビー級ランキング7位のジミ・マヌワと対戦し、右フックでダウンを奪いパウンドで2RKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2016年1月30日、UFC on FOX 18のライトヘビー級王座挑戦者決定戦でライトヘビー級ランキング4位のライアン・ベイダーと対戦し、パウンドで1RKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2016年8月20日、UFC 202でライトヘビー級ランキング2位のグローバー・テイシェイラと対戦し、右アッパーで開始13秒のKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2017年4月8日、UFC 210のUFC世界ライトヘビー級タイトルマッチで王者ダニエル・コーミエに挑戦し、リアネイキドチョークで2R一本負け。王座獲得に失敗し、試合後のインタビューで引退を発表した。

Bellator編集

2020年8月25日、UFCで現役復帰するために、契約選手に義務付けられている全米アンチドーピング機関(USADA)の検査対象者リストに入った[16][17]。しかし、その後ジョンソンは自身が運営するカンナビジオールの会社が、ビジネス面でUFCのスポンサーポリシーに抵触する可能性があったことを示唆して[18]、2020年12月9日にBellatorと正式に契約した[19]

2021年5月7日、Bellator初参戦となったBellator 258のBellatorライトヘビー級ワールドグランプリ1回戦でジョゼ・アウグストと対戦。1Rにカウンターの左フックでぐらつきパウンドで追い詰められるものの、2Rに右ストレートでKO勝ち。グランプリ準決勝進出を果たした。当初はヨエル・ロメロとの対戦が予定されていたが、4月29日にロメロがメディカルテストをクリアできなかったため、大会1週間前のオファーを受けたアウグストと対戦した[20]

人物・エピソード編集

  • かつて同じブラックジリアンズに所属するチームメイトであったアリスター・オーフレイムを毛嫌いしており「彼はブラックジリアンズの一員ではないし、そのカテゴリーに入れたくもないね。彼はチーム・アリスターだった」「彼はチームメイトを怪我させてばかりだった。彼は基本的にイジメっ子だ」「もし彼との対戦をオファーされたら一切躊躇せず俺は受ける。喜んでノックアウトしたい」と語っている[21][22]
  • 通常体重は100kgを超えているが、試合には30kg近く減量して臨んでいた時期もあった[1]

戦績編集

総合格闘技 戦績
29 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
23 17 0 6 0 0 0
6 1 5 0 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
ジョゼ・アウグスト 2R 1:30 KO(右ストレート→パウンド) Bellator 258: Archuleta vs. Pettis
【Bellatorライトヘビー級ワールドグランプリ1回戦】
2021年5月7日
× ダニエル・コーミエ 2R 3:37 リアネイキドチョーク UFC 210: Cormier vs. Johnson 2
【UFC世界ライトヘビー級タイトルマッチ】
2017年4月8日
グローバー・テイシェイラ 1R 0:13 KO(右アッパー) UFC 202: Diaz vs. McGregor 2 2016年8月20日
ライアン・ベイダー 1R 1:26 KO(パウンド) UFC on FOX 18: Johnson vs. Bader 2016年1月30日
ジミ・マヌワ 2R 0:28 KO(右フック→パウンド) UFC 191: Johnson vs. Dodson 2 2015年9月5日
× ダニエル・コーミエ 3R 2:39 リアネイキドチョーク UFC 187: Johnson vs. Cormier
【UFC世界ライトヘビー級王座決定戦】
2015年5月23日
アレクサンダー・グスタフソン 1R 2:15 TKO(パウンド) UFC on FOX 14: Gustafsson vs. Johnson 2015年1月24日
アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ 1R 0:44 KO(右アッパー) UFC on FOX 12: Lawler vs. Brown 2014年7月26日
フィル・デイヴィス 5分3R終了 判定3-0 UFC 172: Jones vs. Teixeira 2014年4月26日
マイク・カイル 1R 2:03 KO(右フック→パウンド) WSOF 8: Gaethje vs. Patishnock 2013年1月18日
アンドレイ・アルロフスキー 5分3R終了 判定3-0 WSOF 2: Arlovski vs. Johnson 2013年3月23日
DJ・リンダーマン 1R 3:58 KO(右ストレート) WSOF 1: Arlovski vs. Cole 2012年11月3日
ジェイク・ロショルト 2R 4:22 TKO(ハイキック) XFL: Xtreme Fight Night 9 2012年9月21日
エステヴェス・ジョーンズ 2R 0:51 TKO(パウンド) Titan FC 24 2012年8月24日
デイブ・ブランチ 5分3R終了 判定3-0 Titan FC 22 2012年5月25日
× ビクトー・ベウフォート 1R 4:49 リアネイキドチョーク UFC 142: Aldo vs. Mendes 2012年1月14日
チャーリー・ブレネマン 1R 2:49 KO(左ハイキック) UFC Live: Cruz vs. Johnson 2011年10月1日
ダン・ハーディー 5分3R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Nogueira vs. Davis 2011年3月26日
× ジョシュ・コスチェック 2R 4:47 リアネイキドチョーク UFC 106: Ortiz vs. Griffin 2 2009年11月21日
吉田善行 1R 0:41 TKO(スタンドパンチ連打) UFC 104: Machida vs. Shogun 2009年10月24日
ルイージ・フィオラヴァンティ 1R 4:39 TKO(右フック→パウンド) UFC Fight Night: Lauzon vs. Stephens 2009年2月7日
ケヴィン・バーンズ 3R 0:28 KO(左ハイキック) The Ultimate Fighter: Team Nogueira vs. Team Mir Finale 2008年12月13日
× ケヴィン・バーンズ 3R 3:35 TKO(右目の負傷) UFC Fight Night: Silva vs. Irvin 2008年7月19日
トミー・スピアー 1R 0:51 KO(スタンドパンチ連打) UFC Fight Night: Florian vs. Lauzon 2008年4月2日
× リッチ・クレメンティ 2R 3:05 リアネイキドチョーク UFC 76: Knockout 2007年9月22日
チャド・レイナー 1R 0:13 KO(スタンドパンチ連打) UFC Fight Night: Stout vs. Fisher 2007年6月12日
リッチ・モスコヴィッツ 5分2R終了 判定3-0 Rocky Mountain Nationals: Demolition
【ミドル級トーナメント 決勝】
2006年9月16日
キース・ウィルソン 5分2R終了 判定2-1 Rocky Mountain Nationals: Demolition
【ミドル級トーナメント 1回戦】
2006年9月16日
ジョナサン・ロメロ 1R 1:09 TKO(パンチ連打) Pangea Fights 2: Live MMA 2006年8月18日

獲得タイトル編集

  • Rocky Mountain Nationalsミドル級トーナメント 優勝(2006年)

表彰編集

  • UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(1回)
  • UFC ノックアウト・オブ・ザ・ナイト(2回)
  • UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(5回)

出演編集

脚注編集

  1. ^ a b アンソニー・ジョンソン UFC公式サイト
  2. ^ 【UFN14】"ミドル級王者"シウバ、ライトヘビー戦はKO勝利 MMAPLANET 2008年7月20日
  3. ^ 【TUF8】ジョンソン勝利、注目度は上昇 MMAPLANET 2008年12月14日
  4. ^ 【UFN17】ウェルター級の台風の目=ジョンソンが3連勝 MMAPLANET 2009年2月8日
  5. ^ 【UFC104】体重超過のジョンソン相手に、吉田は完敗 MMAPLANET 2009年10月25日
  6. ^ 【UFC104】公開計量終了、LAのファンはリョートに大声援 MMAPLANET 2009年10月24日
  7. ^ 【UFC106】コスチェック、実力でジョンソンねじ伏せる MMAPLANET 2009年11月22日
  8. ^ 【UFC142】ヴィトーが体重無視のジョンソン退治 MMAPLANET 2012年1月14日
  9. ^ UFC 142 weigh-ins MMAPLANET 2012年1月14日
  10. ^ Medical Reasons Prevent Anthony Johnson From Making Weight mmaweekly.com 2012年1月14日
  11. ^ UFC releases Anthony Johnson following UFC 142 loss http://mmajunkie.com 2012年1月15日
  12. ^ 【TFC22】体重無視男ジョンソン、ブランチを寄せ付けず判定勝ち… MMAPLANET 2012年5月26日
  13. ^ Mother of Anthony 'Rumble' Johnson's children gets restraining order, tells police of threats and history of abuse Bloody Elbow 2014年9月5日
  14. ^ [1] Facebook 2015年10月20日
  15. ^ Civil case against Anthony Johnson dismissed in Florida, UFC clears fighter to return MMAjunkie 2014年11月6日
  16. ^ Anthony Johnson eligible for UFC return in early 2021 after officially re-entering USADA drug testing poolMMA mania 2020年8月25日
  17. ^ Anthony ‘Rumble’ Johnson explains coming back to UFC after being against fighters returning from retirementMMA Fighting 2020年8月18日
  18. ^ Anthony Johnson explains move from UFC to Bellator: 'Business-wise it's just smart for me'MMA Junkie 2020年12月16日
  19. ^ Former UFC title contender Anthony 'Rumble' Johnson signs with Bellator ESPN 2020年12月9日
  20. ^ Yoel Romero out of fight with Anthony Johnson after not clearing pre-fight medical testing SBNATION 2021年4月30日
  21. ^ UFC: Anthony Johnson,'Overeem Was Team Alistair, He's Not a Blazilian Bleacher Report 2014年2月6日
  22. ^ UFC: Rumble details incidents of Overeem bullying Blackzilian training partners Bloody Elbow 2014年9月8日

関連項目編集

外部リンク編集