イコピコ(欧字名:I Ko Piko2006年4月29日 - 2011年6月26日)は、日本競走馬[1] 。主な勝ち鞍に2009年神戸新聞杯

イコピコ
欧字表記 I Ko Piko[1]
香港表記 至尊無上
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2006年4月29日[1]
死没 2011年6月26日(5歳没)
登録日 2008年10月16日
マンハッタンカフェ[1]
ガンダーラプソディ[1]
母の父 ジェイドロバリー[1]
生国 日本の旗 日本北海道新冠町[1]
生産者 錦岡牧場[1]
馬主 錦岡牧場[1]
調教師 西園正都栗東[1]
調教助手 桜井吉章(栗東)[2][3]
競走成績
生涯成績 16戦4勝[1]
獲得賞金 1億2012万5000円[1]
勝ち鞍
GII 神戸新聞杯 2009年
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馬名の意味は、「頂上に(ハワイ語)」。

来歴

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当歳〜デビュー

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2006年4月29日北海道新冠郡新冠町のオーナーブリーダーである錦岡牧場にて生誕。株式会社レックスが運営するオーナーズクラブ(馬主資格所有者を対象とした共有制度)において、総額1600万円で販売された[4]

栗東トレーニングセンター西園正都厩舎へ入厩。デビューは2008年11月8日京都のメイクデビュー京都・サラブレッド2歳新馬戦(芝1800メートル)であった。酒井学騎乗で単勝10番人気だったが、15着に大敗。次に11月24日の未勝利戦に出走を予定していたが、右寛跛行のため枠順確定前に出走を取り消し[5]

3歳となり、2戦目は2009年3月の小倉の未勝利戦に出走。酒井学がデビュー戦に引き続いて騎乗し、初勝利を挙げた。

この後中山の500万下を3着後、阪神の500万下で2勝目を挙げると、5月のダービートライアルのプリンシパルステークスに出走、南関東公営競馬所属の御神本訓史騎乗でダービーへの優先出走権を狙った。スタートで出遅れ最後方の位置取りからレースを進め、最後の直線で追い込んだが4着に終わり、ダービー出走は叶わなかった。ダービーの前日に中京競馬場で行われた白百合ステークスでは武豊が騎乗し、先行策から直線抜けだし、3勝目を挙げた。

重賞初挑戦となった福島競馬場でのラジオNIKKEI賞田中勝春が騎乗して4着だった。そして9月27日、阪神競馬場での菊花賞トライアルの神戸新聞杯四位洋文が騎乗して出走、レースは逃げるリーチザクラウンを直線で捉えて差し切り、折り合いに苦しむアンライバルドアントニオバローズらを尻目に、阪神芝2400メートルのコースレコード(2分24秒2)を記録して重賞初制覇を果たし、菊花賞への優先出走権を獲得した。そして、本番の菊花賞では後方から追い上げてくるものの4着に敗れた。その後、12月5日鳴尾記念クリストフ・ルメールを鞍上に迎え1番人気で出走、好位からレースを進めたが、直線で伸びあぐねて4着に敗れた。続く有馬記念では中団追走も伸び切れず8着に敗れた。

4歳となり、2010年3月21日阪神大賞典から始動。中団からレースを進めたが、馬体重プラス14キロが響いたのか直線で伸びあぐねて9着に敗れた。3か月の休養をはさんで6月27日宝塚記念ではいい所なく11着に終わった。夏の休養をはさんで10月16日のアイルランドトロフィーでは後方追走も直線で伸びを欠き7着に敗れた。レース後、右第2中手骨々折が判明し休養に入ることになった[6]

2011年4月24日のメトロポリタンステークスで復帰、2番人気で出走も7着に敗れた。5月28日目黒記念では好位追走も失速し14着。6月26日の夏至ステークスに出走し4番人気に推されるが、右第1指関節脱臼を発症し13着入線後騎手が下馬。予後不良と診断され安楽死処分となった[7]

競走成績

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年月日 競馬場 競走名


オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
上り3F
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2008 11. 8 京都 2歳新馬 18 6 12 40.2 (10人) 15着 酒井学 55 芝1800m(稍) 1:52.1 (37.6) 2.3 ピサノキコウシ
2009 3. 1 小倉 3歳未勝利 16 4 7 07.9 0(5人) 01着 酒井学 56 芝1800m(良) 1:49.9 (35.6) -0.1 エーシンモアオバー
3. 22 中山 3歳500万下 16 6 12 19.2 0(8人) 03着 勝浦正樹 56 芝1600m(良) 1:35.9 (34.4) 0.4 アドバンスウェイ
4. 5 阪神 3歳500万下 16 8 16 04.8 0(2人) 01着 田中勝春 56 芝1600m(良) 1:37.4 (33.6) 0.0 (アルーリングムーン)
5. 9 東京 プリンシパルS OP 17 6 12 34.7 (11人) 04着 御神本訓史 56 芝2000m(良) 2:00.2 (34.0) 0.3 ケイアイライジン
5. 30 中京 白百合S OP 9 1 1 07.4 0(4人) 01着 武豊 56 芝1800m(良) 1:48.4 (33.8) 0.0 (ヤマニンウイスカー)
7. 5 福島 ラジオNIKKEI賞 GIII 16 5 10 06.7 0(3人) 04着 田中勝春 57 芝1800m(良) 1:48.5 (36.0) 0.2 ストロングガルーダ
9. 27 阪神 神戸新聞杯 JpnII 14 3 4 24.0 0(7人) 01着 四位洋文 56 芝2400m(良) R2:24.2 (33.7) -0.3 リーチザクラウン
10. 25 京都 菊花賞 JpnI 18 7 14 04.4 0(2人) 04着 四位洋文 57 芝3000m(良) 3:03.9 (34.8) 0.4 スリーロールス
12. 5 阪神 鳴尾記念 GIII 14 5 7 02.5 0(1人) 04着 C.ルメール 55 芝1800m(良) 1:46.9 (33.8) 0.4 アクシオン
12. 27 中山 有馬記念 GI 16 6 11 17.2 0(9人) 08着 内田博幸 55 芝2500m(良) 2:32.6 (38.2) 2.6 ドリームジャーニー
2010 3. 21 阪神 阪神大賞典 GII 14 1 1 04.5 0(2人) 09着 川田将雅 57 芝3000m(良) 3:08.0 (36.7) 0.7 トウカイトリック
6. 27 阪神 宝塚記念 GI 17 1 1 44.6 (11人) 11着 岩田康誠 58 芝2200m(稍) 2:14.2 (36.7) 1.2 ナカヤマフェスタ
10. 16 東京 アイルランドT OP 14 8 13 07.3 0(4人) 07着 田中勝春 56 芝2000m(良) 2:00.3 (34.5) 1.1 トーセンジョーダン
2011 4. 24 東京 メトロポリタンS OP 14 7 11 05.4 0(2人) 07着 酒井学 57.5 芝2400m(良) 2:28.3 (35.6) 0.3 ケイアイドウソジン
5. 28 東京 目黒記念 GII 17 5 9 23.2 0(9人) 14着 石橋脩 57.5 芝2500m(稍) 2:34.2 (37.8) 1.7 キングトップガン
6. 26 中山 夏至S OP 14 6 10 06.6 0(4人) 13着 村田一誠 56 芝1800m(良) 1:50.1 (36.8) 3.3 フィフスペトル
  • タイム欄のRはレコード勝ちを示す。

血統表

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イコピコ血統サンデーサイレンス系アウトブリード (血統表の出典)

マンハッタンカフェ
1998 青鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*サトルチェンジ
1988 黒鹿毛
Law Society Alleged
Bold Bikini
Santa Luciana Luciano
Suleika

ガンダーラプソディ
2000 鹿毛
*ジェイドロバリー
1987 黒鹿毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Number Nijinsky
Special
母の母
プロミネントカット
1995 鹿毛
*トニービン *カンパラ
Severn Bridge
カッティングエッジ *ファバージ
メルドスポート F.No.22-d

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o イコピコ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年10月12日閲覧。
  2. ^ 『優駿』2010年7月号、143頁。 
  3. ^ 西園厩舎所属の桜井調教助手のTwitter
  4. ^ ガンダーラプソディの06”. LEX PRO. 2009年9月29日閲覧。
  5. ^ 2008年第5回京都競馬6日目成績 第2競走” (PDF). レース成績データ 年毎全成績. 日本中央競馬会 (2008年11月24日). 2009年9月29日閲覧。
  6. ^ イコピコの故障について”. ラジオNIKKEI. 2023年7月15日閲覧。
  7. ^ イコピコ号が死亡”. JRAニュース. 日本中央競馬会 (2011年6月26日). 2011年6月26日閲覧。

外部リンク

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