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クリムゾン・キングの宮殿

キング・クリムゾンのアルバム

クリムゾン・キングの宮殿』(In The Court Of The Crimson King)は、1969年に発表されたキング・クリムゾンのファースト・アルバムプログレッシブ・ロックというジャンルを確立した記念碑的な作品で、その後のロック史にも多大な影響を与えた。キング・クリムゾンというバンド名は、このアルバムのタイトルから取られた[1]

クリムゾン・キングの宮殿
キング・クリムゾンスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル プログレッシブ・ロック
ジャズ・フュージョン
アート・ロック
時間
レーベル オリジナル盤
イギリスの旗アイランド
アメリカ合衆国の旗アトランティック
復刻盤
EGDiscipline Global Mobile
プロデュース キング・クリムゾン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 5位(英国・オフィシャルチャート)
  • 28位(米国・ビルボードチャート)
  • ゴールドディスク
  • ゴールドディスク(米国・RIAA
  • キング・クリムゾン アルバム 年表
    クリムゾン・キングの宮殿
    (1969年)
    ポセイドンのめざめ
    1970年
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    目次

    解説編集

    このアルバムが発表される以前にも、ムーディー・ブルースピンク・フロイドなど独創的な音楽を追求する先進的バンドはいたが、本作によってプログレッシブ・ロックの扉は大きく開かれた。クラシックジャズの要素を巧みに取り入れ、深遠なロックの世界を構築した[2][3]。また、作詞専門のメンバーであるピート・シンフィールドの歌詞は、抽象的・神秘的な世界観を見せており、特に「エピタフ」での、「“混乱”こそ我が墓碑銘 (Confusion will be my epitaph)」というフレーズはロック史に残るものである。作曲や演奏の面では、ロバート・フリップではなく、イアン・マクドナルドが主導権を握ったとされ、スタジオで一番長い間作業していたのもマクドナルドであった。

    21世紀のスキッツォイド・マン」ではギターのリフを前面に押し出したヘヴィ/メタリックなサウンドや声にディストーションをかけ、「風に語りて」や「エピタフ」「ムーンチャイルド」ではメロトロンフルートを駆使した浮遊感のある幻想的なサウンドが聴かれる。印象的なアルバム・ジャケットを手掛けたのは、画家のバリー・ゴッドバーで、鏡を覗きながら描かれた自身の自画像を発展させたものである。

    ビートルズの『アビイ・ロード』をチャート1位から蹴落としたアルバム」として紹介されることが多かったが[注釈 1]、全英オフィシャルチャートでは最高5位、全米ビルボードチャートは28位というのが通説となっている。また、このアルバムの発売当時の広告に寄せられたザ・フーピート・タウンゼントによるレビューには「恐ろしいほどの傑作 (an uncanny masterpiece)」と評されていた[2]

    2015年に発表された『ローリング・ストーンが選ぶ史上最高のプログレ・ロック・アルバム50』に於いては、第2位に選ばれている[3]

    タイアップ編集

    収録曲編集

    サイド1
    1. 21世紀のスキッツォイド・マン - "21st Century Schizoid Man (including "Mirrors")" - 7:24
    2. 風に語りて - "I Talk To The Wind" - 6:04
    3. エピタフ(墓碑銘) - "Epitaph (including "March for No Reason" and "Tomorrow and Tomorrow")" - 8:49
    サイド2
    1. ムーンチャイルド - "Moonchild (including "The Dream" and "The Illusion")" - 12:13
    2. クリムゾン・キングの宮殿 - "The Court of the Crimson King (including "The Return of the Fire Witch" and "The Dance of the Puppets")" - 9:26

    レコーディング・メンバー編集

    脚注編集

    注釈編集

    1. ^ 英国音楽誌「DISC」誌1969年11月8日号のデヴィッド・シューズの記事「遂にデビューアルバムが『アビイ・ロード』をトップから引きずり降ろした」を紹介したものと言われる[4]

    出典編集

    1. ^ キング・クリムゾンがハイドパークにもたらした衝撃”. TAP the POP (2015年7月14日). 2016年2月22日閲覧。
    2. ^ a b Various Mojo Magazine. “King Crimson - In The Court Of The Crimson King”. The Mojo Collection: 4th Edition. Canongate Books. p. 182. https://books.google.com/books?id=AVQbF9lTBwgC&pg=PA182. 
    3. ^ a b 音楽史上最高のプログレ・ロック・アルバム50選”. Rolling Stone Japan. 2016年2月25日閲覧。
    4. ^ 金原義明「15. ロバート・フリップ」『ロック人物論: ロックスターたちの人生と音楽性に迫る』明鏡舎、2014年。