サクセスブロッケン

サクセスブロッケン日本で生産・調教された競走馬馬名冠名+ブロッケン現象が由来[3]。おもな勝鞍はジャパンダートダービー(2008年)、フェブラリーステークス東京大賞典(2009年)[1]

サクセスブロッケン
Success Brocken 20080601P1.jpg
2008年6月1日 東京競馬場
欧字表記 Success Brocken
品種 サラブレッド
性別
毛色 青鹿毛
生誕 2005年5月5日
登録日 2007年7月11日
抹消日 2011年2月3日[1]
シンボリクリスエス
サクセスビューティ
母の父 サンデーサイレンス
生国 日本の旗 日本
生産 谷川牧場
馬主 高嶋哲
調教師 藤原英昭栗東
競走成績
生涯成績 19戦7勝[2]
内訳
11戦5勝(中央競馬[1]
8戦2勝(地方競馬[1]
獲得賞金 4億847万2千円[2]
内訳
1億9797万2千円(中央競馬)[1]
2億1050万円(地方競馬)[1]
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経歴編集

2005年5月5日北海道浦河郡浦河町谷川牧場で生まれる。1歳秋以降は新冠町の小国スティーブルにて育成が進められた。生まれつき前脚が外向きということもあり、入厩時に受け入れ先が見つからず、オーナーが調教師藤原英昭に直々に懇願し入厩が実現した。

2007年編集

夏、札幌競馬場に入厩したが、前述の脚の問題のため、無理をせずにいったん放牧に出された。

2007年11月17日、第3回福島競馬9日目第2競走のサラブレッド系2歳新馬戦ダート1700メートル)で、中舘英二が騎乗してデビューした。人気クロフネ産駒のダンツファイナルに譲って2番人気だったものの、序盤から逃げの手に出て、2着以下に3秒1の大差をつける圧勝を見せた。

2008年編集

2008年1月19日の黒竹賞で昇級緒戦を迎えた。騎手は中舘から横山典弘に乗り替わり、初めて1番人気に推され、2番手の位置取りからレースを進めて勝利を収める。

初のオープンクラスとなったヒヤシンスステークスでは16キログラムの大幅な馬体重増が話題となり、初めて砂をかぶる4番手からレースを進めたが、これも問題にせずダイワマックワンに4馬身差をつけ勝利した。このあと一息入れた端午ステークスでも、のちにユニコーンステークスを優勝するユビキタスに5馬身差をつけ勝っている。

ここまですべてダート戦を走り、デビュー以来負けなしの4連勝であったが、本馬の走りを見た陣営は「芝コースの競馬も通用するはず」と見て、第75回東京優駿(日本ダービー)への挑戦を決めた。クラシック登録がなかったため、追加登録料200万円を支払っての出走である。父に東京優駿2着馬のシンボリクリスエスを持つ本馬は、初の重賞挑戦、初の芝コースでの競走ながら3番人気に推された。しかしレースではいつも通り先行したものの、最後の直線で失速し最下位の18着と敗れた。

このあとはダート路線に戻ることとなり、7月9日ジャパンダートダービー大井競馬場)に出走。東京優駿の惨敗にもかかわらず単勝オッズ1.2倍の圧倒的1番人気に推され、それに応えて2着のスマートファルコンに3馬身1/2の差をつけ勝利し[4]、初の重賞制覇ならびにJpnI競走制覇を果たした。

レース後、藤原英昭は「ダート路線」を進むことと、ジャパンカップダートを目標にすることを明らかにした。秋は、古馬との初対戦となるJBCクラシック園田競馬場)から始動。道中は軽快に逃げるも、最後の直線入口でヴァーミリアンに捕らえられクビ差2着となり、ダートコースでは初の敗戦を経験することになった。ジャパンカップダートではヴァーミリアンに次ぐ2番人気に支持され、先頭に立ってレースを進め最後の直線に向かったが、直線で伸びず8着に敗れ、ダートコースでは初の着外を喫した。

12月29日東京大賞典(大井競馬場)では、これまで主戦を務めてきた横山典弘から岩田康誠に乗り替わる予定であったが、岩田が騎乗停止処分を受けたため内田博幸で臨むこととなる。2番手追走から残り200メートルで先頭に立つも、外から襲いかかったカネヒキリとヴァーミリアンに差され3着に敗れた。

2009年編集

 
第55回東京大賞典(2009年12月29日)

2009年の初戦は1月28日川崎記念川崎競馬場)。単勝2番人気に推されたが、終始折り合いを欠いた事もあり3着に敗れた。2月22日フェブラリーステークスでは6番人気まで評価を落としたが、中団から徐々に前に押し上げ、カジノドライヴ、カネヒキリとの競り合いを制し、1分34秒6のコースレコードで中央競馬のGI競走初制覇を果たすとともに、前年のジャパンダートダービー以来のGI (JpnI) 2勝目を挙げた。

その後8か月の放牧を挟み、秋緒戦はマイルチャンピオンシップ南部杯盛岡競馬場)に出走。単勝1番人気に支持されたが、終始エスポワールシチーの2番手を追走するも、最後の直線で突き離され2着に敗れた。この年名古屋競馬場で行われたJBCクラシックは補欠止まりで出走できず[5]武蔵野ステークスに出走。単勝1番人気に支持されたが、道中3番手でレースを進めたものの最後の直線で失速し10着と大敗した。ジャパンカップダートでは第4コーナーまで2番手でレースを進めたが、最後の直線で後続馬のシルクメビウスゴールデンチケットに交わされ4着に敗れた。2009年最後のレースは大井競馬場で行われた東京大賞典で、最後の直線でヴァーミリアンとの接戦を制した。

2010年 - 2011年編集

2010年の初戦は連覇がかかったフェブラリーステークスに2番人気で出走。道中5・6番手を追走するが、先に抜け出したエスポワールシチーを捕らえ切れず、残り100メートルで中団から追い込んできたテスタマッタにもかわされ3着に敗れた。5月のかしわ記念では先団でレースを進めるも直線で伸び切れず4着に敗れた。6月の帝王賞では1番人気に支持され、スタートから先頭を奪い逃げたものの最後の直線で失速し8着に敗れた。

2011年根岸ステークスに出走し、道中中団で追走するが最後の直線で伸びず、13着に敗れる[2]。フェブラリーステークスには出走せず[2]、2月3日付で日本中央競馬会 (JRA) の競走馬登録を抹消され[1][2]、現役を退いた。

競走馬引退後編集

競走馬引退後は種牡馬にならず去勢され、東京競馬場[6]乗馬となる[1]。2011年の第2回・第3回東京競馬の開催中は東京競馬場のローズガーデンで展示されていた[7]。2012年2月からは誘導馬を務めている[8]が、中央競馬で平地GI競走の優勝馬が誘導馬になるのは、ロジック以来史上2例目となる。インターネット上では本馬のFacebookが開設され話題となっている[9]。Facebook更新の際は本馬が現役時栗東所属であったことにちなみ関西弁が用いられており、ユーモアたっぷりの表現がファンに人気である。2020年5月31日の第87回日本ダービーでマイネルホウオウとともに誘導馬を務めた[10]


競走成績編集

年月日 競馬場 競走名 頭数 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2007.11.17 福島 2歳新馬 11 03.5 (2人) 01着 中舘英二 55 ダ1700m(良) 1:47.9 (37.3) -3.1 (クリノコブオー)
2008.01.19 中山 黒竹賞 16 01.9 (1人) 01着 横山典弘 56 ダ1800m(良) 1:53.9 (38.5) -0.6 (クリールパッション)
0000.02.24 東京 ヒヤシンスS OP 11 01.5 (1人) 01着 横山典弘 56 ダ1600m(良) 1:37.0 (38.0) -0.7 (ダイワマックワン)
0000.05.03 京都 端午S OP 15 01.4 (1人) 01着 横山典弘 57 ダ1800m(良) 1:51.2 (37.8) -0.9 ユビキタス
0000.06.01 東京 東京優駿 JpnI 18 08.3 (3人) 18着 横山典弘 57 芝2400m(良) 2:28.9 (37.2) -2.2 ディープスカイ
0000.07.09 大井 ジャパンDダービー JpnI 15 01.2 (1人) 01着 横山典弘 56 ダ2000m(不) 2:04.5 (36.6) -0.6 スマートファルコン
0000.11.03 園田 JBCクラシック JpnI 12 02.2 (2人) 02着 横山典弘 55 ダ1870m(良) 1:56.8 (37.5) -0.1 ヴァーミリアン
0000.12.07 阪神 ジャパンCダート GI 15 04.4 (2人) 08着 横山典弘 56 ダ1800m(良) 1:49.9 (37.3) -0.7 カネヒキリ
0000.12.29 大井 東京大賞典 JpnI 10 05.6 (3人) 03着 内田博幸 55 ダ2000m(良) 2:05.0 (35.8) -0.5 カネヒキリ
2009.01.28 川崎 川崎記念 JpnI 13 04.9 (2人) 03着 内田博幸 56 ダ2100m(稍) 2:14.0 (37.0) -0.7 カネヒキリ
0000.02.22 東京 フェブラリーS GI 16 20.6 (6人) 01着 内田博幸 57 ダ1600m(稍) R1:34.6 (35.4) -0.0 カジノドライヴ
0000.10.12 盛岡 マイルCS南部杯 JpnI 15 01.8 (1人) 02着 内田博幸 57 ダ1600m(良) 1:36.1(00.0 -0.7 エスポワールシチー
0000.11.07 東京 武蔵野S GIII 16 03.8 (1人) 10着 内田博幸 59 ダ1600m(良) 1:36.4 (37.5) -0.9 ワンダーアキュート
0000.12.06 阪神 ジャパンCダート GI 16 09.2 (4人) 04着 内田博幸 57 ダ1800m(良) 1:50.7 (37.6) -0.8 エスポワールシチー
0000.12.29 大井 東京大賞典 JpnI 14 02.9 (2人) 01着 内田博幸 57 ダ2000m(良) 2:05.9 (36.7) -0.0 (ヴァーミリアン)
2010.02.21 東京 フェブラリーS GI 15 06.4 (3人) 03着 内田博幸 57 ダ1600m(良) 1:35.9 (36.5) -1.0 エスポワールシチー
0000.05.05 船橋 かしわ記念 JpnI 14 05.7 (2人) 04着 内田博幸 57 ダ1600m(良) 1:37.9 (37.0) -1.1 エスポワールシチー
2011.01.30 東京 根岸S GIII 16 12.3 (6人) 13着 内田博幸 58 ダ1400m(良) 1:25.1 (37.0) -2.1 セイクリムズン

血統表編集

サクセスブロッケン血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ロベルト系
[§ 2]

*シンボリクリスエス
1999 黒鹿毛
父の父
Kris S.
1977 黒鹿毛
Roberto Hail to Reason
Bramalea
Sharp Queen Princequillo
Bridgework
父の母
Tee Kay 1991
黒鹿毛
Gold Meridian Seattle Slew
Queen Louie
Tri Argo Tri Jet
Hail Proudly

サクセスビューティ
1999 黒鹿毛
*サンデーサイレンス
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
母の母
*アワーミスレッグス
1993 黒鹿毛
Deputy Minister Vice Regent
Mint Copy
Colonial Waters Pleasant Colony
Water Cress
母系(F-No.) 4号族(FN:4-r) [§ 3]
5代内の近親交配 Hail to Reason 4×4×5=15.63% [§ 4]
出典
  1. ^ JBISサーチ サクセスブロッケン 5代血統表2017年9月19日閲覧。
  2. ^ netkeiba.com サクセスブロッケン 5代血統表2017年9月19日閲覧。
  3. ^ JBISサーチ サクセスブロッケン 5代血統表2017年9月19日閲覧。
  4. ^ netkeiba.com サクセスブロッケン 5代血統表2017年9月19日閲覧。


近親の活躍馬編集

母のサクセスビューティは2002年のフィリーズレビュー優勝馬。3代母のColonial WatersはアメリカG1ジョンA.モリスハンデキャップの勝ち馬で、ブリーダーズカップ・ディスタフを含めてG1でたびたび2着に入っている活躍馬。その半兄ソードダンサーHの勝ち馬Southern Sultan、プリークネスステークス2着のIron Constitutionがいる。 また、いとこ東京ダービー勝ち馬のマカニビスティーがいる。

脚注編集

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f g h JRAニュース「サクセスブロッケン号が競走馬登録抹消」” (日本語). 日本中央競馬会 (2011年2月2日). 2012年2月28日閲覧。
  2. ^ a b c d e 根岸S惨敗…G1・3勝サクセスブロッケン引退” (日本語). スポーツニッポン (2011年2月3日). 2012年9月20日閲覧。
  3. ^ 競走馬情報 サクセスブロッケン号” (日本語). 日本中央競馬会 (2011年2月2日). 2012年2月28日閲覧。
  4. ^ 2着馬のスマートファルコンは、前走が皐月賞18着であり、前走が芝コースのGI(JpnI)競走(いずれもクラシック競走)で最下位負けという共通点を持つ馬同士での1・2着であった。
  5. ^ 斎藤修 (2009年11月6日). “クローズアップ「歴史を重ねた第9回JBC、課題はいかに有力馬を集めるか」” (日本語). Web Furlong 2009. 地方競馬全国協会. 2010年6月23日閲覧。
  6. ^ 名馬を訪ねて「サクセスブロッケンを訪ねて〜JRA東京競馬場」” (日本語). 競走馬のふるさと案内所. 日本軽種馬協会 (2011年12月27日). 2012年2月28日閲覧。
  7. ^ 東京競馬場から” (日本語). 競馬場だより. 日本中央競馬会 (2011年5月6日). 2012年2月28日閲覧。
  8. ^ 有吉正徳 (2012年2月24日). “競馬ウイークリー「GI馬ブロッケン、幸せな余生」” (日本語). 朝日新聞. 2012年2月28日閲覧。
  9. ^ 田中恵一 (2012年12月1日). “【競馬サイドストーリー】ユニークな関西弁で本音ズバズバ サラブレッドがフェイスブックで内幕暴露!?” (日本語). msn産経west. マイクロソフト. p. 1. 2013年4月2日閲覧。
  10. ^ 【日本ダービー】大先輩サクセスブロッケン“初の大役” 12年ぶりダービー誘導馬として参加”. 日刊スポーツ (2020年5月31日). 2020年5月31日閲覧。

外部リンク編集