ストリートファイター6
この項目は、発売前あるいは配信・稼働開始前のコンピュータゲームを扱っています。 情報が解禁されていくに従い、この項目の内容も大きく変化することがありますのでご注意ください。 |
『ストリートファイター6』(ストリートファイターシックス、STREET FIGHTER 6)は、カプコンより2023年発売予定の対戦格闘ゲーム。
ジャンル | 対戦型格闘ゲーム |
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対応機種 |
PlayStation 4 PlayStation 5 Xbox Series X/S Microsoft Windows |
発売元 | カプコン |
人数 | 1 - 2人 |
発売日 | 2023年6月2日発売予定 |
対象年齢 | CERO:C(15才以上対象) |
エンジン | REエンジン |
対応プラットフォームはPlayStation 4、PlayStation 5、Xbox Series X/S、Steam。またアーケード版『ストリートファイター6 タイプアーケード』の稼動も予定されている[1]。
概要編集
『ストリートファイターV』(以下『ストV』と表記)から7年ぶりとなる作品[2]。
実況やゲージの色分けなどeスポーツを意識しつつ、対戦の高度化によるユーザー離れ対策としてライトユーザー層を取り込むための要素を追加している[3]。
ストーリーの時系列は『ストリートファイターIII』(以下『ストIII』と表記)よりも未来となり、『ストリートファイター』シリーズで最も後の年代となる[4][注 1]。
ゲームモード編集
FIGHTING GROUND編集
シリーズ従来の対戦格闘ゲームモード。『ストV』では不可能だったCPU同士の観戦も可能。
公式大会等で実況や解説を担当している著名な人物によるリアルタイム実況・解説が行われる「自動実況機能」が搭載されている。
EXTREME BATTLE編集
従来とは異なる条件下のもと行われる、パーティーゲーム的な対戦コンテンツ。
従来の体力バーまたは特殊な勝利条件の「ルール」と、ステージ上に出現して、双方のファイター無差別にダメージなどの影響を与える「ギミック」から、それぞれ1つずつを組み合わせて行われる。
WORLD TOUR編集
アバターを作成し、『ストリートファイター』の世界をオープンワールド形式で自在に旅するシングルプレイ用モード。
進めていくと対戦格闘ゲームの基礎が習得できるように工夫されている[3]。
35周年記念の展覧会で見られた『対戦ゲームを遊んでいないが世界観やキャラクターは好き』という層を取り込むための要素とされる[3]。
BATTLE HUB編集
『WORLD TOUR』で作成したアバターで他プレイヤーと交流するモード。
ロビー空間に設置されたゲーム筐体で『FIGHTING GROUND』と同様の対戦を行うことができる他、アバター用の服飾アイテムを購入できる『BATTLE HUB SHOP』や、カプコンの旧作アーケードゲームをプレイするコーナー『GAME CENTER』も存在する。
筐体で行われている対戦は途中からであっても観戦が可能で、その場合試合開始から現在の状況まで早送りされる。なお、『EXTREME BATTLE』の設定や『GAME CENTER』上の旧作ゲームは任意選択はできず、定期的に変更される。
ロビー上からでも『FIGHTING GROUND』のランクマッチ・カジュアルマッチを待ち受けることは可能。
バトルシステム編集
操作タイプ編集
- モダンタイプ
- ユーザー離れ対策として導入された初心者・4ボタンコントローラー向けの簡易入力タイプ[3]。方向キー一つと必殺技ボタンの組み合わせで必殺技が出せる[注 2]ほか、アシストボタンを押しながら攻撃ボタンを連続で押すことであらかじめ用意された連続技を繰り出せる「アシストコンボ」を導入している。
- この操作タイプでも、コマンド入力で必殺技を出すことは可能。
- クラシックタイプ
- 6ボタンを使用する、シリーズ従来の操作タイプ。全ての通常技を使用できる。
ドライブシステム編集
従来作では個別のシステムやゲージに分かれていた要素を統合した、本作の新システム。専用の『ドライブゲージ』はラウンド開始毎に最大の6マスを持った状態で始まり、ゲージを消費することで様々な特殊行動を行える[5]。
ドライブゲージは、攻撃を受けずに時間経過やドライブゲージ・スーパーアーツゲージを使用しない攻撃を当てることで回復するが、以下の行動の他にも攻撃をガードする・パニッシュカウンターやスーパーアーツを受けることでも少しずつ減少する。
ドライブゲージ消費技はゲージが不足していても使えるが、ドライブゲージがなくなると、その後最大に達するまでの間バーンアウト状態になり、ドライブゲージ消費技が使用できなくなる上、この間のガード時は自身の硬直時間が増えて反撃しにくくなる、ドライブインパクトや必殺技をガードすると従来作のように僅かなダメージを受けるなど、攻防ともに弱体化する。
- ドライブインパクト
- ドライブゲージを1マス消費して、相手の攻撃を2発まで受け止めながら放つ打撃技。『ストIV』の「セービングアタック」に近い。
- カウンターヒットさせた後は更に追撃が可能だが、相手がステージ端に近い状態では通常ヒットやガードさせても壁にぶつけて追撃可能になる。この時に相手がバーンアウト状態だった場合、長時間のスタン状態になった後、ドライブゲージが即座に全回復する。
- これによって相手の攻撃を受け止めた場合はその分のダメージが体力ゲージの白い部分として表示され、時間経過で回復する。ただし、回復中に通常ダメージを受けると、その時点で残りの回復分は消滅する。
- ドライブパリィ
- 相手の攻撃を自動でガードする防御姿勢を取る。構え中はドライブゲージを最低0.5マス以上消費し続けるが、ガードが成立すればゲージが回復する。
- パリィには立ち・しゃがみの区別がなくほとんどの打撃技をダメージを受けずに防御できるが、構え中に投げられるとパニッシュカウンターを受けたとみなされ大ダメージを受ける。
- 相手の攻撃が当たる瞬間に発動すると「ジャストパリィ」となり、時間スロー演出が入ってガード時の硬直をほとんど受けず、即座に反撃がしやすくなる。逆に1回もガードが成立しないまま構えを解いた際にはスキが生じる。
- ドライブラッシュ
- 「ドライブパリィ」の構えか、キャンセル可能な一部の通常技から、動作をキャンセルして前方ダッシュが可能。
- ドライブパリィから使用すると1マス消費、通常技から使用すると3マス消費。
- オーバードライブ
- ドライブゲージを2マス消費して強化された必殺技を使用する。『ストIII』~『ストV』の「EX必殺技」に相当するが、本作では各ラウンド開始直後から使用可能になっている。
- ドライブリバーサル
- ドライブゲージを2マス消費し、ガード硬直中に即座に反撃を行う。『ストZERO』の「ZEROカウンター」、『ストV』の「Vリバーサル」に相当。
スーパーアーツ編集
画面下部の『スーパーアーツゲージ(以下SAゲージ)』を消費して繰り出す高威力の超必殺技。名称は『ストIII』と同じだが選択制ではなく、SAゲージを1,2,3本消費するものがそれぞれ1つずつ用意され、任意で使い分ける。これによる攻撃には、ヒットした相手のドライブゲージを減少させる効果もある。
SAゲージは最大3つまでストック可能。またSAゲージを3本消費するものは、体力が減少するとクリティカルアーツになり、演出が変化し威力が上昇する。
登場キャラクター編集
前作『ストV』シリーズ及び、前々作『ストIV』シリーズから続投しているキャラクターに関しては担当声優も原則変更なくそのまま続投している。
- リュウ(RYU)
- 声:高橋広樹
- 『ストリートファイター』シリーズ全般の主人公。『ストIII』『ストV』を通して殺意の波動との相克を超え、更なる高みへと探求に向かう。本作では髭を生やし、上半身裸に袈裟を纏い、草鞋を履いている。
- ルーク(LUKE)
- 声:前野智昭
- 前作『ストV』で最後に追加されたキャラクターで、元アメリカ陸軍特殊部隊の総合格闘家。本作中におけるメインストーリーの主人公とされ、メトロシティの民間軍事会社バックラー社のコントラクターとして初心者に格闘技を指導しており、WORLD TOURは彼のトレーニングコースに参加するところからスタートする。
- ジェイミー(JAMIE)
- 声:武内駿輔
- 今作からの新キャラクター。『ストIII』のユン、ヤン兄弟に憧れる青年格闘家。ルークのライバルで酔拳を使う。
- 春麗(CHUN-LI)
- 声:折笠富美子
- 初登場は『ストリートファイターII』(以下『ストII』と表記)。元ICPO捜査官。シャドルー壊滅を果たして捜査官を辞し、現在はカンフー教室を開いている。本作ではチャイナドレスのデザインが一新されている。
- ガイル(GUILE)
- 声:安元洋貴
- 初登場は『ストII』。アメリカ空軍の軍人。本作では青いフライトスーツに身を包み、眉毛と髭を生やしている。
- キンバリー(KIMBERLY)
- 声:東山奈央
- 今作からの新キャラクター。ガイのおしかけ弟子で、武神流の忍術を使う。ごく普通の家庭の生まれでありながら飛び級で大学を卒業した過去を持つ天才少女。80年代のポップカルチャー好き。
- ジュリ(JURI)
- 声:喜多村英梨
- 初登場は『スーパーストリートファイターIV』。復讐の標的としていたベガが消滅して久しい現在、鬱屈した生活を送っている。本作では『ストIV』のものに似た蜘蛛を模したデザインの衣装を身に纏う。
- ケン(KEN)
- 声:岸祐二
- 『ストリートファイター』シリーズ通してのリュウの親友にしてライバル。本作では無精髭を生やし、洋装を着ており、左腕に道着の帯を巻いている。ある事件の首謀者として嫌疑にかけられ、地位も名誉も捨てて家族とも離れ、身を潜めて事件の真相を追っている。
- ブランカ(BLANKA)
- 声:うえだゆうじ
- 初登場は『ストII』。ブラジル出身、アマゾン育ちの野生児。本作ではアドベンチャーツアーのガイドの職に就いており、オーバーオールとスカーフとミサンガを着用している。
- ダルシム(DHALSIM)
- 声:江川大輔
- 初登場は『ストII』。インドの修行僧でヨガの達人。本作では『ストV』と同様に髭を生やしているが、ターバンは巻いていない。
- エドモンド本田(E.HONDA)
- 声:永野善一
- 初登場は『ストII』。相撲を世界に広めるべく各国を飛び回る力士。本作では浴衣のデザインが一新されており、上半分をはだけてはいない。
- ディージェイ(DEE JAY)
- 声:浜田賢二
- 初登場は『スパII』。ダンスミュージックの世界的大スター。本作では髪型をドレッドヘアにして、ヘッドホンやサングラス、レゲエ系のアロハシャツなどよりミュージシャンらしいコーディネートとなっている。
- マノン(MANON)
- 声:福原綾香
- 今作からの新キャラクター。世界大会優勝経験を持つ柔道家にして、スーパーモデル。常に高い理想を抱き、自身を磨き続ける美の探求者。
- マリーザ(MARISA)
- 声:斎賀みつき
- 今作からの新キャラクター。古代ギリシャからの歴史を継ぐ闘士にして新進のジュエリーデザイナー。幼い頃に全盛期のコロッセオを幻視した体験がある。
- JP(ジェイピー)
- 声:杉田智和
- 今作からの新キャラクター。国際NGOを組織し、小国ナイシャールに現在の繁栄をもたらす等、多数の開発投資プロジェクトを成功させてきた事業家。常時手にしているステッキを武器にして戦う。愛猫の名はシベール。
- ザンギエフ(ZANGIEF)
- 声:三宅健太
- 初登場は『ストII』。「赤きサイクロン」の異名を持つプロレスラー。筋肉こそ至高という持論で肉体進化と後進の育成に取り組んでいる。
- リリー(LILY)
- 声:釘宮理恵
- 今作からの新キャラクター。サンダーフット族の古い血を受け継ぎ、自然界の精霊と語らう能力を持つ女の子。カメラを所持している。2本の棍棒を武器に戦う。
- キャミィ(CAMMY)
- 声:沢城みゆき
- 初登場は『スパII』。イギリス特殊部隊デルタレッドの女性隊員で現在は本部勤め。本作では2本の三つ編みおさげだった髪型をバッサリとショートヘアにカットしており(前髪は残している)、服装はライダースジャケットとパンツになっている。
沿革編集
- 2022年
- 2月21日 - カプコンがニュースリリースで「ストリートファイター6」の制作を発表。「リュウ」のグラフィック公開。
- 6月3日 - State of Playにて2023年の発売を発表。「ルーク」「ジェイミー」「春麗」公開。
- 6月10日 - 「ガイル」公開。
- 8月8日 - 「キンバリー」「ジュリ」公開。
- 9月15日 - 「ケン」「ダルシム」「エドモンド本田」「ブランカ」公開。
- 12月9日 ‐ 「ディージェイ」「マリーザ」「マノン」「JP」公開。また販売形式も公表された。
- 2023年
- 2月24日 - 「ザンギエフ」「リリー」「キャミィ」公開。
イメージソング編集
- テーマソング「Not on the Sidelines」(プロデュース:GRP / Rocco 808 / Randy Marx)
- 「恋しさと せつなさと 心強さと 2023」(歌:篠原涼子 with t.komuro)[6]
脚注編集
注釈編集
出典編集
- ^ “アーケード版『ストリートファイター6』の開発が決定。2023年にタイトーよりリリース”. ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage (2022年12月9日). 2023年1月14日閲覧。
- ^ 『ストリートファイター6』PS5、PS4、Xbox、Steamにて2023年発売。新トレーラーではリュウ、春麗、ルーク、ジェイミーの迫力のあるバトルシーンも!【State of Play】ファミ通.com 2022年6月3日
- ^ a b c d “『ストリートファイター6』プロデューサーが描く新境地と出口戦略 “ユーザー離れ”が課題”. ITmedia ビジネスオンライン. 2022年11月19日閲覧。
- ^ ストリートファイター / STREET FIGHTERストリートファイター公式Twitter 2022年6月7日
- ^ 『ストリートファイター6』戦術の幅を広げる「ドライブシステム」や新操作「モダンタイプ」など新システムを紹介IGNjapan 2022年6月3日
- ^ “篠原涼子、「恋しさと せつなさと 心強さと」をセルフカバー 小室哲哉氏が新たにアレンジ、28年の時を経て復活!「スト6」日本版イメージソングに”. サンスポ. 2022年9月17日閲覧。
外部リンク編集
- ストリートファイター6 公式サイト - カプコン