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ナリタキングオー日本競走馬。第1回ブリーダーズカップ・クラシックの優勝馬ワイルドアゲイン産駒のいわゆる持込馬である。1995年中央競馬クラシック三冠におけるステップレースで重賞3勝をあげ期待されたが、アクシデントもあり、GI級のレース制覇には届かなかった。

ナリタキングオー
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1992年3月18日
死没 (不明)
登録日 1994年4月14日
抹消日 1998年5月27日 (JRA)
1999年2月5日(地方競馬)
ワイルドアゲイン
ドーンズヘイロー
母の父 ヘイロー
生国 日本の旗 日本千葉県
生産 下河辺牧場
馬主 山路秀則
調教師 中尾謙太郎栗東)→
川島正行船橋
競走成績
生涯成績 中央競馬26戦5勝、地方競馬4戦0勝
獲得賞金 2億4517万7000円
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馬齢は旧表記(数え年)とする。

目次

戦績編集

1994年札幌競馬場横山典弘が騎乗してデビューし、2戦目に初勝利を挙げる。その後は、デイリー杯3歳ステークスではマキシムシャレードの、京都3歳ステークスではスキーキャプテンの、武豊に乗り替わったラジオたんぱ杯3歳ステークスではタヤスツヨシのいずれも2着と勝ちきれないレースが続いた。

4歳初戦となった1995年共同通信杯4歳ステークスでは、騎上を南井克巳に変更し、シャドーロールを装着して積極的に逃げると、後の東京優駿(日本ダービー)優勝馬タヤスツヨシに3馬身差の勝利。続くスプリングステークスも3コーナー手前から先頭に立つ積極策で、不良馬場を苦にせず連勝。

朝日杯3歳ステークス勝ち馬で、弥生賞にも勝利したフジキセキの故障・引退や、タヤスツヨシの若葉ステークスでの敗北[1]もあって、一躍皐月賞の本命候補となったが、前日に出走取消。日本ダービーには出走するが11着に敗れた。タヤスツヨシが若葉ステークスでのアクシデント[2]から立ち直って優勝したのに比べ、春のクラシックは厳しい結果となった。

秋は神戸新聞杯[3]から始動するが14頭立ての10着に敗れる。続く京都新聞杯では南井が前日のレースで負傷したため、急遽藤田伸二が騎乗した。先行して第4コーナー2番手から抜け出すと、マヤノトップガンの追撃をクビ差抑えて重賞3勝目をあげた[4]。混戦が予想された菊花賞では引き続き藤田が騎乗。ダンスパートナーに次ぐ2番人気に支持されたが、距離の限界[5]もあって7着に敗れる。勝ったマヤノトップガンがその後有馬記念を勝ち、年度代表馬に選出されたのとは対照的であった。

古馬になってからは不振を続け、5歳・6歳では故障も続き、たまに入着するのがやっとであった。7歳となった1998年2月の大阪城ステークスを逃げ切って2年半ぶりの勝利を挙げたのが最後の勝利となった。その後は2走して15着、12着に終わり、秋に船橋競馬場に転厩するが、4競走に出走して、うち2走は最下位に負け、残りの2走もブービーと、わずか2頭にしか先着できず、1999年の報知グランプリを最後に引退した。

種牡馬になることは出来ず、引退後は地方競馬教養センターで2002年頃まで騎乗実習馬として供用されていた。重賞レースを勝っているにもかかわらず功労馬繋養展示事業の対象馬になっておらず、その後の消息は分かっていない。

エピソード編集

  • よしだみほ馬なり1ハロン劇場では、「(前年の三冠馬ナリタブライアンと同馬主・同騎手、しかもシャドーロール着用までかぶる」という点をネタにされた。
  • 京都新聞杯前日の南井の負傷は、発馬の際ゲート内で騎乗していた馬が暴れて足首を骨折したものである。全治6か月の重傷で、翌年4月まで騎乗できなかった。なお京都新聞杯当日には、ナリタキングオーを含め南井が騎乗予定だった馬が5勝した。
  • 現役当時、競走馬の馬名に関する話題では「キング」と「オー」が続く事が何度かネタにされた。

競走成績編集

年月日 競馬場 競走名 頭数 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム
勝ち馬/(2着馬)
1994 8. 14 札幌 新馬 11 1.8 (1人) 2着 横山典弘 53 芝1200m(重) 1:13.8 (37.7) 0.1 マイネルノルデン
8. 27 札幌 新馬 13 1.2 (1人) 1着 横山典弘 53 芝1200m(稍) 1:12.5 (37.1) -0.6 (スルーリバースルー)
10. 22 阪神 デイリー杯3歳S 12 7.1 (5人) 2着 横山典弘 53 芝1400m(良) 1:22.4 (36.2) 0.1 マキシムシャレード
11. 13 京都 京都3歳S OP 7 1.6 (1人) 2着 横山典弘 55 芝1800m(良) 1:48.3 (34.8) 0.1 スキーキャプテン
12. 24 阪神 たんぱ杯3歳S GIII 11 1.5 (1人) 2着 武豊 54 芝2000m(良) 2:03.4 (35.6) 0.0 タヤスツヨシ
1995 2. 12 東京 共同通信杯4歳S GIII 11 2.4 (2人) 1着 南井克巳 55 芝1800m(良) 1:48.8 (34.8) -0.5 (タヤスツヨシ)
3. 26 中山 スプリングS GII 15 1.9 (1人) 1着 南井克巳 56 芝1800m(不) 1:54.5 (40.3) -0.1 (フライトスズカ)
4. 16 中山 皐月賞 GI 16 取消 南井克巳 57 芝2000m(稍) ジェニュイン
5. 28 東京 東京優駿 GI 18 10.0 (4人) 11着 南井克巳 57 芝2400m(良) 2:28.6 (36.1) 1.3 タヤスツヨシ
9. 17 京都 神戸新聞杯 GII 14 11.7 (4人) 10着 南井克巳 56 芝2000m(良) 2:00.9 (37.3) 1.1 タニノクリエイト
10. 15 京都 京都新聞杯 GII 15 13.0 (4人) 1着 藤田伸二 57 芝2200m(良) 2:11.4 (34.8) -0.1 マヤノトップガン
11. 5 京都 菊花賞 GI 18 6.0 (2人) 7着 藤田伸二 57 芝3000m(良) 3:05.7 (37.1) 1.3 マヤノトップガン
1996 2. 11 京都 京都記念 GII 8 5.7 (4人) 4着 藤田伸二 57 芝2200m(良) 2:15.0 (35.6) 1.0 テイエムジャンボ
3. 10 中山 中山記念 GII 15 4.4 (2人) 5着 藤田伸二 57 芝1800m(良) 1:47.7 (36.1) 0.5 サクラローレル
6. 9 中京 金鯱賞 GII 13 8.3 (3人) 8着 塩村克己 58 芝2000m(良) 2:03.8 (38.3) 2.4 フジヤマケンザン
10. 27 東京 天皇賞(秋) GI 17 81.3 (13人) 15着 中舘英二 58 芝2000m(良) 2:00.0 (35.8) 1.3 バブルガムフェロー
11. 17 京都 マイルCS GI 18 33.2 (11人) 11着 田原成貴 57 芝1600m(良) 1:34.7 (35.8) 0.9 ジェニュイン
1997 5. 24 中京 金鯱賞 GII 9 11.3 (4人) 4着 藤田伸二 58 芝2000m(良) 2:02.6 (36.8) 0.3 ゼネラリスト
6. 15 阪神 鳴尾記念 GII 15 7.1 (3人) 6着 武豊 58 芝2000m(良) 2:02.4 (36.6) 1.0 バブルガムフェロー
7. 6 阪神 宝塚記念 GI 12 42.9 (8人) 12着 福永祐一 58 芝2200m(良) 2:18.9 (42.3) 7.0 マーベラスサンデー
8. 17 札幌 札幌記念 GII 13 30.5 (5人) 12着 藤田伸二 56 芝2000m(良) 2:02.4 (37.8) 2.2 エアグルーヴ
1998 1. 5 京都 京都金杯 GIII 16 44.3 (9人) 16着 松永幹夫 55 芝2000m(良) 2:02.5 (37.1) 1.9 ミッドナイトベット
2. 7 京都 すばるS OP 16 18.1 (9人) 14着 松永幹夫 55 ダ1400m(良) 1:25.6 (38.3) 2.3 ビーマイナカヤマ
2. 28 阪神 大阪城S OP 12 18.1 (6人) 1着 松永幹夫 54 芝2000m(良) 2:01.8 (34.9) -0.4 (テイエムトップダン)
3. 21 中京 中京記念 GIII 16 11.4 (4人) 15着 松永幹夫 56 芝2000m(良) 2:01.3 (38.3) 1.8 トーヨーレインボー
5. 17 新潟 新潟大賞典 GIII 14 20.7 (8人) 12着 大西直宏 56 芝2000m(良) 2:01.3 (38.3) 1.5 サイレントハンター
10. 28 大井 グランドチャンピオン 13 (4人) 12着 秋田実 56 ダ2000m(良) 2:08.8 3.7 アブクマポーロ
11. 25 船橋 京成盃GM 13 (6人) 12着 佐藤裕太 58 ダ1600m(良) 1:41.5 1.6 サプライズパワー
12. 30 浦和 埼玉新聞杯 9 (8人) 8着 佐藤裕太 58 ダ1900m(良) 2:02.6 2.6 キタサンシーズン
1999 1. 27 船橋 報知GC 13 (5人) 13着 武豊 57 ダ1800m(重) 1:54.4 5.4 アローセプテンバー

血統表編集

ナリタキングオー血統ニアークティック系 - Nearco4×5=9.38%、Hyperion5×4=9.38%、Mahmoud5×5=6.25%) (血統表の出典)

Wild Again
1980 黒鹿毛
父の父
Icecapade
1969 芦毛
Nearctic Nearco
Lady Angela
Shenanigans Native Dancer
Bold Irish
父の母
Bushel-n-Peck
1958 黒鹿毛
Khaled Hyperion
Eclair
Dama Dante
Clovelly

*ドーンズヘイロー
Dawn's Halo
1986 鹿毛
Halo
1969 黒鹿毛
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
母の母
Eastern Dawn
1981 鹿毛
Damascus Sword Dancer
Kerala
Euryanthe Nijinsky
Quill F-No.5-g


従兄弟にダービー卿チャレンジトロフィーなど重賞3勝のマイネルモルゲンがいる。日本では数少ないノーザンダンサーを介さないニアークティック系・3代母EuryantheはNijinskyとマルゼンスキーの祖母Quillの仔・ノーザンダンサーの血が薄いなど、血統的には非常に面白いものを持っていた。

脚注編集

  1. ^ ただでさえ走りにくい不良馬場で、しかも発走時に内側のルイジアナボーイが斜行し、タヤスツヨシは内ラチにぶつけられるほどの不利を受け、5着(6位入線、ルイジアナボーイの1位入線降着によって繰り上がり)に終わった。
  2. ^ 若葉ステークスでは、内ラチに激突したことで走る気をなくしたと陣営が語っており、アクシデントによる精神的なダメージも不安視されていた。
  3. ^ 阪神淡路大震災の影響で、この年は京都競馬場2000mで施行。
  4. ^ この年JRAの重賞で3勝をあげたのは同馬とサマニベッピンの2頭のみであった。
  5. ^ レース後に陣営が状態に問題がなく距離での敗北を認めた。

外部リンク編集