新潟大賞典
日本中央競馬会が新潟競馬場で施行する中央競馬の重賞競走
新潟大賞典(にいがただいしょうてん)は、日本中央競馬会(JRA)が新潟競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(GIII)である。
新潟大賞典 | |
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第46回新潟大賞典(2024年5月6日) 優勝馬:ヤマニンサルバム(画像右手奥) | |
開催国 | 日本 |
主催者 | 日本中央競馬会 |
競馬場 | 新潟競馬場 |
創設 | 1979年5月13日[1] |
2024年の情報 | |
距離 | 芝2000m |
格付け | GIII |
賞金 |
1着賞金4300万円 |
出走条件 | サラ系4歳以上(国際)(特指) |
負担重量 | ハンデキャップ |
出典 | [2][3] |
概要
編集1967年から1977年まで、福島競馬場で「福島大賞典(ふくしまだいしょうてん)」が行われていた[4][5]が、1978年に福島競馬場の馬場改修工事が行われた際、新潟競馬場で「新潟ステークス(第12回福島大賞典)」として行われたのを機に廃止[4][5]され、1979年に5歳(現4歳)以上の馬による重賞として創設された[4][5]。
創設時の施行距離は芝2000m(右回り)で、1984年から芝2200m(右回り)に変更[4][5]。1996年から再び芝2000m(右回り)に戻された[4][5]後、2002年から芝外回り2000m(左回り)に変更され現在に至る[5]。
2005年から国際競走となり、外国馬が出走可能になった[6]。2020年からは地方競馬所属馬も出走可能になった。
競走条件
編集出走資格:サラ系4歳以上
- JRA所属馬
- 地方競馬所属馬(認定馬のみ、2頭まで)
- 外国調教馬(優先出走)
負担重量:ハンデキャップ
賞金
編集2024年の1着賞金は4300万円で、以下2着1700万円、3着1100万円、4着650万円、5着430万円[2][3]。
歴史
編集- 1979年 - 5歳以上の馬による重賞競走として創設、新潟競馬場の芝2000mで施行[5]。
- 1984年 - グレード制施行によりGIII[注 1]に格付け[5]。
- 1999年 - 混合競走に指定(2000年まで)[1]。
- 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走資格を「4歳以上」に変更[1]。
- 2005年 - 国際競走となり、外国調教馬が4頭まで出走可能になる[6]。
- 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、格付表記をJpnIIIに変更[8]。
- 2009年
- 2011年 - 「被災地支援競走」の副称をつけて施行[10]。
- 2020年
- 2021年 - 福島県沖地震の影響による福島競馬の開催中止に伴い、第2回新潟競馬として実施[12]。
- 2024年 - 「JRA70周年記念競走」の副称をつけて施行[13]。
- 2025年 - 施行時期を2週間遅らせ、施行日を2010年以来再び土曜日に変更すると共に、ヴィクトリアマイルの前日に施行予定。
歴代優勝馬
編集コース種別を表記していない距離は、芝コースを表す。
優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。
新潟競馬場の距離は第21回まで右回り、第24回から左回り。
回数 | 施行日 | 競馬場 | 距離 | 優勝馬 | 性齢 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
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第1回 | 1979年5月13日 | 新潟 | 2000m | チェリーリュウ | 牡4 | 2:02.5 | 市丸繁 | 田中康三 | 桜井録郎 |
第2回 | 1980年5月11日 | 新潟 | 2000m | ファーストアモン | 牡4 | 2:03.3 | 増沢末夫 | 松山吉三郎 | (株)アモン |
第3回 | 1981年5月10日 | 新潟 | 2000m | ジュウジアロー | 牝4 | 2:04.4 | 安田富男 | 加藤修甫 | 岡田充司 |
第4回 | 1982年5月16日 | 新潟 | 2000m | ハセシノブ | 牝5 | 2:02.4 | 大崎昭一 | 畠山重則 | 長南鶴雄 |
第5回 | 1983年5月15日 | 新潟 | 2000m | キヨヒダカ | 牡5 | 2:02.2 | 増沢末夫 | 森安弘昭 | 清峯隆 |
第6回 | 1984年5月13日 | 新潟 | 2200m | ミクロンテンロー | 牡5 | 2:15.8 | 橋口満朗 | 佐藤嘉秋 | 細川益男 |
第7回 | 1985年5月12日 | 福島 | 2000m | カネクロシオ | 牡5 | 1:59.3 | 蛯沢誠治 | 成宮明光 | 畠山伊公子 |
第8回 | 1986年5月11日 | 新潟 | 2200m | スーパーグラサード | 牡4 | 2:14.3 | 中野栄治 | 清水美波 | 平野井昌弘 |
第9回 | 1987年5月10日 | 新潟 | 2200m | セッテジュノー | 牝6 | 2:14.5 | 増沢末夫 | 山崎彰義 | 河合秀夫 |
第10回 | 1988年5月15日 | 新潟 | 2200m | メークアスマート | 牡4 | 2:14.6 | 吉沢宗一 | 鈴木勝美 | 八百板俊一郎 |
第11回 | 1989年5月7日 | 新潟 | 2200m | メモリーバイス | 牡4 | 2:13.1 | 松永幹夫 | 渡辺栄 | (株)シンザンクラブ |
第12回 | 1990年5月13日 | 福島 | 2000m | ユーワフォルテ | 牡5 | 2:02.1 | 徳吉一己 | 保田隆芳 | (株)ユーワ |
第13回 | 1991年5月12日 | 新潟 | 2200m | トウショウバルカン | 牡5 | 2:14.3 | 角田晃一 | 渡辺栄 | トウショウ産業(株) |
第14回 | 1992年5月17日 | 新潟 | 2200m | メジロパーマー | 牡5 | 2:13.4 | 山田泰誠 | 大久保正陽 | (有)メジロ牧場 |
第15回 | 1993年5月16日 | 新潟 | 2200m | ハシノケンシロウ | 牡6 | 2:13.5 | 大塚栄三郎 | 八木沢勝美 | 橋本中 |
第16回 | 1994年5月15日 | 新潟 | 2200m | ゴールデンアワー | 牡7 | 2:15.1 | 山田泰誠 | 安藤正敏 | 前田晋二 |
第17回 | 1995年5月14日 | 福島 | 2000m | アイリッシュダンス | 牝5 | 2:02.9 | 橋本広喜 | 栗田博憲 | 吉田照哉 |
第18回 | 1996年5月12日 | 新潟 | 2000m | マイヨジョンヌ | 牡6 | 2:02.1 | 坂井千明 | 畠山重則 | 柴原榮 |
第19回 | 1997年5月11日 | 新潟 | 2000m | マイヨジョンヌ | 牡7 | 2:00.8 | 坂井千明 | 畠山重則 | 柴原榮 |
第20回 | 1998年5月17日 | 新潟 | 2000m | サイレントハンター | 牡5 | 1:58.4 | 吉田豊 | 大久保洋吉 | 臼田浩義 |
第21回 | 1999年5月16日 | 新潟 | 2000m | ブリリアントロード | 牡4 | 2:00.0 | 山田和広 | 坪正直 | 大澤毅 |
第22回 | 2000年5月14日 | 福島 | 2000m | タヤスメドウ | 牡5 | 2:01.0 | 土肥幸広 | 加藤敬二 | 横瀬寛一 |
第23回 | 2001年5月13日 | 福島 | 2000m | サイレントハンター | 牡8 | 1:59.5 | 吉田豊 | 大久保洋吉 | 臼田浩義 |
第24回 | 2002年5月12日 | 新潟 | 2000m | キングフィデリア | 牡4 | 1:58.8 | 幸英明 | 武田博 | 加藤守 |
第25回 | 2003年5月18日 | 新潟 | 2000m | ダンツフレーム | 牡5 | 1:58.3 | 本田優 | 山内研二 | 山元哲二 |
第26回 | 2004年5月16日 | 新潟 | 2000m | マイネルアムンゼン | 牡5 | 2:00.5 | 大西直宏 | 田中清隆 | (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン |
第27回 | 2005年5月15日 | 新潟 | 2000m | エアセレソン | 牡5 | 1:58.9 | 藤田伸二 | 伊藤雄二 | (株)ラッキーフィールド |
第28回 | 2006年5月6日 | 新潟 | 2000m | オースミグラスワン | 牡4 | 1:59.1 | 四位洋文 | 安藤正敏 | (株)オースミ |
第29回 | 2007年5月5日 | 新潟 | 2000m | ブライトトゥモロー | 牡5 | 1:57.7 | 木幡初広 | 石坂正 | (有)サンデーレーシング |
第30回 | 2008年5月10日 | 新潟 | 2000m | オースミグラスワン | 牡6 | 1:58.5 | 川田将雅 | 荒川義之 | (株)オースミ |
第31回 | 2009年5月9日 | 新潟 | 2000m | シンゲン | 牡6 | 1:56.9 | 藤田伸二 | 戸田博文 | 花木照人 |
第32回 | 2010年5月8日 | 新潟 | 2000m | ゴールデンダリア | 牡6 | 1:57.7 | 柴田善臣 | 二ノ宮敬宇 | 田中八郎 |
第33回 | 2011年5月8日 | 新潟 | 2000m | セイクリッドバレー | 牡5 | 1:58.4 | 丸山元気 | 高橋裕 | 吉田勝己 |
第34回 | 2012年5月6日 | 新潟 | 2000m | ヒットザターゲット | 牡4 | 1:59.0 | 古川吉洋 | 加藤敬二 | 前田晋二 |
第35回 | 2013年5月5日 | 新潟 | 2000m | パッションダンス | 牡5 | 1:56.9 | 藤岡康太 | 友道康夫 | 金子真人ホールディングス(株) |
第36回 | 2014年5月11日 | 新潟 | 2000m | ユールシンギング | 牡4 | 1:59.2 | 吉田隼人 | 勢司和浩 | (有)社台レースホース |
第37回 | 2015年5月10日 | 新潟 | 2000m | ダコール | 牡7 | 1:59.6 | 小牧太 | 中竹和也 | (株)ノースヒルズ |
第38回 | 2016年5月8日 | 新潟 | 2000m | パッションダンス | 牡8 | 1:57.8 | 津村明秀 | 友道康夫 | 金子真人ホールディングス(株) |
第39回 | 2017年5月7日 | 新潟 | 2000m | サンデーウィザード | 牡5 | 1:58.6 | 石橋脩 | 大久保龍志 | 巽祐子 |
第40回 | 2018年5月6日 | 新潟 | 2000m | スズカデヴィアス | 牡7 | 2:00.0 | 三浦皇成 | 橋田満 | 永井啓弍 |
第41回 | 2019年4月29日 | 新潟 | 2000m | メールドグラース | 牡4 | 1:58.6 | D.レーン | 清水久詞 | (有)キャロットファーム |
第42回 | 2020年5月10日 | 新潟 | 2000m | トーセンスーリヤ | 牡5 | 1:58.6 | 横山和生 | 小野次郎 | 島川隆哉 |
第43回 | 2021年5月9日 | 新潟 | 2000m | サンレイポケット | 牡6 | 1:59.3 | 鮫島克駿 | 高橋義忠 | 永井啓弐 |
第44回 | 2022年5月8日 | 新潟 | 2000m | レッドガラン | 牡7 | 1:57.7 | 岩田康誠 | 安田隆行 | (株)東京ホースレーシング |
第45回 | 2023年5月7日 | 新潟 | 2000m | カラテ | 牡7 | 2:03.8 | 菅原明良 | 辻野泰之 | 小田切光 |
第46回 | 2024年5月5日 | 新潟 | 2000m | ヤマニンサルバム | 牡5 | 2:00.1 | 斎藤新 | 中村直也 | 土井肇 |
脚注・出典
編集参考文献
編集- 「新潟大賞典(GIII)」『中央競馬全重賞競走成績集【古馬関東編】』日本中央競馬会、2006年、711-749頁。
注釈
編集- ^ 当時の格付表記は、JRAの独自グレード。
出典
編集- ^ a b c 『中央競馬全重賞競走成績集【古馬関東編】』
- ^ a b c d “重賞競走一覧(レース別・関東)” (PDF). 日本中央競馬会. p. 17 (2024年). 2024年4月29日閲覧。
- ^ a b c d “2024年第1回新潟競馬番組” (PDF). 日本中央競馬会. 2024年4月29日閲覧。
- ^ a b c d e “2024年度第1回新潟競馬特別レース名解説” (PDF). 日本中央競馬会. p. 1. 2024年4月29日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “歴史・コース:新潟大賞典 今週の注目レース”. 日本中央競馬会. 2024年4月29日閲覧。
- ^ a b 2005年の成績表参照
- ^ “中央競馬指定交流競走に出走する地方競馬所属馬の決定方法(2024年度春季競馬)” (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月10日閲覧。
- ^ “第1回 新潟競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 1443-1444 (2007年). 2016年5月9日閲覧。(索引番号:13035)
- ^ a b “第1回 新潟競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 1507-1509 (2009年). 2016年5月9日閲覧。(索引番号:13035)
- ^ 2011年の成績表参照
- ^ “4月25日(土曜)から5月31日(日曜)までの中央競馬の開催等について” (PDF). 日本中央競馬会 (2020年4月23日). 2021年5月3日閲覧。
- ^ “福島県沖を震源とする地震に伴う開催日割の変更(第1回福島競馬)”. 日本中央競馬会 (2021年3月6日). 2021年5月3日閲覧。
- ^ “JRA70周年記念事業の詳細”. 日本中央競馬会 (2023年12月11日). 2023年12月11日閲覧。
各回競走結果の出典
編集- 『中央競馬全重賞競走成績集【古馬関東編】』 第1回 - 第27回
- JRA年度別全成績
- (2024年)“第1回 新潟競馬 第4日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2024年5月6日閲覧。(索引番号:13047)
- (2023年)“第1回 新潟競馬 第4日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2023年9月10日閲覧。(索引番号:13047)
- (2022年)“第1回 新潟競馬 第2日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2022年5月11日閲覧。(索引番号:13023)
- (2021年)“第2回 新潟競馬 第2日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2021年5月10日閲覧。(索引番号:13023)
- (2020年)“第1回 新潟競馬 第2日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2020年5月11日閲覧。(索引番号:13023)
- (2019年)“第1回 新潟競馬 第2日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2020年5月11日閲覧。(索引番号:14023)
- (2018年)“第1回 新潟競馬 第4日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2020年5月11日閲覧。(索引番号:14047)
- (2017年)“第1回 新潟競馬 第4日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2017年5月8日閲覧。(索引番号:14047)
- (2016年)“第1回 新潟競馬 第4日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年5月9日閲覧。(索引番号:14047)
- (2015年)“第1回 新潟競馬 第4日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年5月9日閲覧。(索引番号:14047)
- (2014年)“第1回 新潟競馬 第4日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年5月9日閲覧。(索引番号:14047)
- (2013年)“第1回 新潟競馬 第2日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年5月9日閲覧。(索引番号:14023)
- (2012年)“第1回 新潟競馬 第2日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年5月9日閲覧。(索引番号:13023)
- (2011年)“第1回 新潟競馬 第6日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年5月9日閲覧。(索引番号:13071)
- (2010年)“第1回 新潟競馬 第3日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年5月9日閲覧。(索引番号:13035)
- (2009年)“第1回 新潟競馬 第3日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年5月9日閲覧。(索引番号:13035)
- (2008年)“第1回 新潟競馬 第3日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年5月9日閲覧。(索引番号:13035)
- (2007年)“第1回 新潟競馬 第3日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年5月9日閲覧。(索引番号:13035)
- (2006年)“第1回 新潟競馬 第3日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年5月9日閲覧。(索引番号:13035)
- (2005年)“第1回 新潟競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 1512-1513. 2016年5月9日閲覧。(索引番号:13071)
- (2004年)“第1回 新潟競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 1509-1510. 2016年5月9日閲覧。(索引番号:13071)
- (2003年)“第1回 新潟競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 1498-1499. 2016年5月9日閲覧。(索引番号:13071)
- (2002年)“第1回 新潟競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 1379-1380. 2016年5月9日閲覧。(索引番号:12095)
- netkeiba.comより(最終閲覧日:2015年5月17日)
外部リンク
編集- データ分析:新潟大賞典 今週の注目レース - 日本中央競馬会