ネオジオNEOGEOまたはNEO・GEO)は、 SNK(旧社)[1]が開発・販売、及びレンタルしていた家庭用ゲーム機、並びに業務用ゲーム機の名称。また、両機で使用されているシステムウェアの総称でもある。

ネオジオ
Neo-Geo mvs logo.png
Neo-Geo-AES-Console-Set.png
ネオジオ
メーカー SNK(旧社)[1]
種別 据置型ゲーム機
世代 第4世代
発売日 日本の旗 1990年(業務用)
日本の旗 1991年7月1日(家庭用)
CPU MC68000
対応メディア ロムカセット
対応ストレージ PCカード
コントローラ入力 ケーブル
売上台数 日本の旗 100万台
世界 110万台
互換ハードウェア Multi Video System(業務用ネオジオ)
次世代ハードウェア ネオジオCD
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なお、この項目では家庭用ネオジオ(ロムカセット版)を中心に説明するが、業務用ネオジオであるMulti Video System(MVS)との共通箇所も併せて説明する。

概要編集

「アーケードゲームと互換性のある家庭用ゲーム機」というコンセプト[2]の元で、家庭用ゲーム機として開発が進められたが、後に業務用(アーケード用)にも流用された。

ネオジオの基となるハードウェアは、ネオジオのサードパーティーとなるアルファ電子(後のADK、2003年倒産)が開発した。詳細はADKを参照。

キャッチコピーは「凄いゲームを連れて帰ろう」。イメージキャラクターは、黒い燕尾服に黒マントと黒シルクハットに笑い顔をイメージさせる切れ込みの入った、のっぺりした仮面姿の「ゲーマント」。

特徴編集

 
家庭用ネオジオにカートリッジがセットされた状態
ロムカセット(ロムカートリッジ)
家庭用カセット版・業務用で採用されているソフトメディアで、2枚の基板が1つのプラスチック製カートリッジにパッケージングされている。
家庭用カセット版と業務用とでは形状が異なる。家庭用の方がやや大きい。
任天堂のスーパーファミコンセガメガドライブキッズコンピューター・ピコのロムカセットと比べると2倍以上大きく、その分収められるデータ量も巨大である。そのため、「アーケードゲームと遜色ないものが家庭でも遊べる」ことが強みであった。
カセットの形状は、日本国内外共通であり、日本国外版のカセットを日本国内版の本体でプレイする、あるいはその逆が可能になっている。
ただし、国別設定(および、MVS/AESの区別)は本体BIOSを取得することで行われるため、日本国外版のカセットであっても日本国内版の本体で使用すれば日本語版として動作する。また、業務用カセットであっても社外品の変換アダプタを用いて家庭用本体で使用すれば家庭用として動作する。
容量は当時のゲーム業界におけるROMメディアの通例[3]どおり、メガバイトではなくメガビットを指して「MB」で表記されている。
コントローラー
家庭用の場合、操作のために使う純正のコントローラーは十字キーがレバー式のファイティングスティックが使われている。
重量はやや軽め。ボタンはゆるやかな弧を描いて配置され押すと深く沈む作り。
NEOGEOCDに付属されるネオジオCD専用コントローラーはパッド式だが、差込口が同じなので繋げれば使用が可能になる。
CD-ROM
ネオジオCDおよびネオジオCD-Zで採用されているソフトメディアである。
詳しくはネオジオCDの項目にて。
メモリーカード
ゲーム中のセーブデータは、PCMCIA規格準拠のPCカードのメモリで保存される。容量は2キロバイト。ただし、スコアの記録程度のものが大半で、セーブデータを積極活用するようなソフトは極少数に留まった。
格闘ゲームではゲームオーバーになったステージの時点でセーブして、ゲーム開始時にデータのロードを行う。いきなりラスボス戦から始めることも可能である。また、一部作品の隠し要素を使用する際は、メモリーカードが必要になる場合が多い。
業務用でも一部の筐体にはメモリーカードのスロットが装備されているため使用できる。家庭用カセット版でプレイしたゲームの続きを業務用でプレイすること、あるいはその逆が可能となっている。
電池切れを防止するためにも、現在は純正メモリーカードではなく市販のSRAMカードを代用に使うと良い。詳しくはSRAMカードの項目にて。
起動時のアニメーション
家庭用カセット版及び業務用を起動すると、最初に「NEO・GEO」または「NEOGEO」の黒文字の言葉と白色の背景が同時に現れ、その後、その文字と背景の色が反転した後に「(文字列) PRO-GEAR SPEC」という白文字の言葉と「SNK」という前述の言葉とは違うフォントで表された青文字の言葉が追加されて出てくる。
この起動時のアニメーションは、ダイナの『Vライナー』や、ブレッツアソフトの『ジョッキーグランプリ』等のBET系作品を除けば、他社作品も含めて全ての作品に共通して使用されている。『Vライナー』は日本を含む世界中のカジノ(日本国内ではメダルコーナー)で稼動したスロットゲームで、通常の起動画面との違いは、背景の色が反転しないことと、「NEOGEO」の白文字の言葉の回転がブレながら行われることである。『ジョッキーグランプリ』に至っては起動アニメーションそのものが表示されないままゲームが立ち上がる。
なお、「(文字列)」の部分は以下より説明する。
MAX 330 MEGA
ネオジオの初期作品から『メタルスラッグ2』まで「(文字列)」の部分を表示していたのがこの言葉で、フォントは「PRO-GEAR SPEC」と同じである。
「MAX 330 MEGA」の意味である「最大330メガ」は当初、搭載できるロムカセットの最大容量と言われていたが、この数字は本体がROMへアクセスする速度が最大330メガビット/秒であることを示している。これはネオジオの箱に記載されている。
GIGA POWER
表現力を増すためにロムカセットの容量がさらに巨大化していくことを表すために『リアルバウト餓狼伝説2』以降の作品は、『メタルスラッグ2』を除いてこの表記が「MAX 330 MEGA」に代わって表示されていく。
ただし、フォントは「MAX 330 MEGA」と違って別物となっている。
また、この表示から「NEO・GEO」の表示も「・」が抜けて「NEOGEO」と表示されるようになった。ただし、『リアルバウト餓狼伝説2』以降の一部作品でも「NEO・GEO」と表示される作品は存在した。
後期のソフトは300メガビット以上の容量であり、2004年発売の『ザ・キング・オブ・ファイターズ2003』は716メガビットもあった。
起動時のBGMの音色
前述の通り、起動時については、アニメーションは全作品共通であるものの、一部メーカーの作品でBGMだけは音色が異なる。
なお、それ以外のメーカーの作品はSNK作品と共通の音色である。
また、中には業務用のみにしかリリースされていない作品もあり、かつ起動時のアニメーションが最初から表示されない作品もあるが、後述するMVSコンバーターやユニバースバイオスといったアイテムを駆使して家庭用モードで起動すると、確認が可能となる。
音色が異なるメーカーは以下の通り。
ADK
アルファ電子時代の作品も含む。
なお、「ADK」と社名変更する前辺りから音色が変更されている。
また、起動画面で表示される「PRO GEAR」の「R」のフォントも異なる。
NMK
ネオジオ向けに開発したゲームは『作戦名(オペレーション)ラグナロク』のみで、家庭用には移植されていない。
彩京
開発したゲームは『ストライカーズ1945 PLUS』のみで、家庭用には移植されていない。
エイティング
ハドソンの許諾により『ボンバーマン ぱにっくボンバー』がリリースされている。
なお、開発をイレブンが行っているため、音色はSNK作品で流れる音色にドラム音を加えたものとなっている。
ザウルス
音色が異なっているのは『ステークスウィナー ~GI完全制覇への道~』のみ。
こちらも開発をイレブンが行っているため、『ボンバーマン ぱにっくボンバー』と同じ音色が採用されている。
なお、続編の『2』はSNK作品と同じ音色が採用されている。
サミー工業
リリースしたゲームは『ビューポイント』のみである。
開発を後にサミー工業に吸収合併されたエイコム(旧社)が行っているため、再独立後のエイコム(新社、後に「夢工房」と社名変更、後述)作品である『パルスター』や『ブレイジングスター』と同じ音色が採用されている。
サン電子
同社作品でSNK作品とは違う音色が採用されているのは『ギャラクシーファイト ~ユニバーサル・ウォーリアーズ~』のみである。
データイースト
参入第1弾として開発・発売した『ミラクルアドベンチャー』のみ、SNK作品と同じ音色が採用されている。
なお、同社最後のネオジオ作品である『マジカルドロップ3』では、また別の音色が採用されている。
テクモ
開発したゲームは海外販売のみの『テクモ ワールドサッカー'96』のみ。
ナスカ
なお、この会社がSNKに吸収合併された後も、この会社の作品を題材とした一部の作品にも同じ音色が採用されている。
ビデオシステム
ネオジオでリリースされた作品全てSNK作品と音色が異なっている。海外のみの発売となった『ガッポリン』だけ、他のネオジオ向け同社作品とは違う音色が採用されている。
フェイス
同社作品でSNK作品とは違う音色が採用されているのは『ぐるりん』のみ。家庭用には移植されていない。
夢工房
音色はエイコム時代から一貫して変更されていないが、『雀神伝説』のみホワイトボードサントス)開発のため、また別の音色が採用されている。
100メガショック
1992年の『龍虎の拳』等、カートリッジ内のROMに記憶できる容量が増えた事や、対戦型格闘ゲームのブームによりキャラクタのスプライトパターンや効果音が増えた事により、容量が100メガビット以上のカートリッジが登場した。それらの作品に対してのキャッチコピーとして使用されたのがこの言葉である。
それと同時に、そのキャッチコピーで宣伝された一部の作品には、ネオジオ起動時のオープニングの後に、「THE 100 MEGA SHOCK!」という言葉が流れるアニメーションが収録されたり[4]、業務用のインストや家庭用カセット版のパッケージにその言葉を使用したロゴが記された。なお、容量が100メガビット以下で、ビッコムが開発した98メガビットの対戦2D格闘ゲーム『ファイトフィーバー』も、起動時のアニメーション後に「THE 100 MEGA SHOCK!」のアニメーションが流れるため、100メガビット未満であるものの「100メガショック」作品とされる。
キャッチコピーを使用し始めてから2年後には、200メガビット以上の作品が登場するようになったため、この言葉も1990年代後半の作品では使われなくなっていった。

沿革編集

ハードウェア編集

仕様編集

ネオジオ スペック
CPU メイン:16bit/68000(12MHz)、サウンド用:8bit/Z80(4MHz)
メモリ RAM:【68000】64Kバイト、【Z80】2Kバイト、【VRAM】68Kバイト
サウンド Yamaha YM2610(周波数固定ADPCM6音 周波数可変ADPCM1音 FM4音 PSG3音 ノイズ1音)
表示発色数 65,536色(同時発色4,096色)
スプライト表示数 380
テキスト表示面 1

周辺機器編集

販売展開編集

業務用ネオジオ:MVS編集

従来は、ゲームセンター業務用ゲーム機(アーケードマシン)でのゲーム内容の差し替えは内部基板の交換に依っていた。しかし、基板が嵩張ることから製造や流通のコストを押し上げる要因ともなっており、また小さなゲームセンターにとっては、ゲーム内容の入れ替えが大きな負担となっていた。

この問題に対して業務用ゲーム機メーカーのSNK側が出した回答の一つが、家庭用ゲーム機のように、汎用のハードウェアを作成し、ソフトウェアをロムカセット化した上で、ゲーム機内のスロットに投入する事で、簡単にゲームの差し替えを行えるようにするという物だった。システム基板とソフトウェアの供給媒体との分離自体は1980年代にすでに確立されており、データイーストデコカセットシステムカプコンCPシステムなどで既出の手法だったが、供給媒体をカートリッジとして交換を容易にしたほか、1台の基板で複数のソフトウェアを導入し切り替えることが可能な作りにするという独自の要素を導入した。また、初期タイトルのソフトウエアは3万円程度と、業務用としては非常に安価に設定された。この価格は、初期の家庭用のソフトウエアと同額である。

これにより開発された業務用ネオジオである、通称「Multi Video System」(略称:MVS)は、ソフトウェア交換が楽な上に1台のゲーム機で複数ゲームを提供できる事から、スーパーマーケットなどに併設されているような小規模なゲームコーナーや、玩具店・書店・駄菓子屋の店頭にゲーム機を設営する際に、その省スペース性が受けて普及した。特に青いフードが目印のSCシリーズはローラーも付いており移動性にも優れた。なお、後期型の1カートリッジタイプを除けば、ソフトウエアごとのインカムを別々に集計する機能が備わっているため、不人気タイトルを容易に特定でき、適切なタイトル変更が行える仕様だった。また、前述した「ソフトの交換が楽で非常に安価」というのが実現できたのも、ソフトウェアの媒体がカートリッジ(カセット)だったためである。

また、SNKはMVSの発売にあたり、アーケードゲームとしての一般的な販売手法の他に、設置を希望する店舗に無償で筐体を貸し出しその収益を徴収するという独自の手法を取っていた。このため、先程記した省スペース性がもたらした利点が後押ししたこともあり、ゲームセンターだけでなくスーパーマーケットや玩具店・書店・駄菓子屋など様々な店の一角でMVS筐体を見ることができた。

1990年に発売され、日進月歩の歩みでハードの移り変わりが激しいこの業界で、2004年までに家庭用ネオジオと共に14年間もソフトを供給し続けた。

家庭用ネオジオ:AES編集

モデル名 NEO-0。

業務用のMVSがリリースされた一方、MVSと同時開発していた家庭用ネオジオもリリースされることになった。通称「Advanced Entertainment System」(略称:AES)で、これは後述のネオジオCDも同様である。ただし、業務用が通称の「MVS」で呼ばれるのに対し、家庭用は「ネオジオ」と呼ばれることが多かったため、あまり浸透していない通称である。発売当時、他の家庭用ゲーム機メーカーが「そこそこのハードウェアでそこそこの表現力」のマシンをリリースする中、「ゲームセンター向けハードウェアと同じ品質で、且つゲームセンターでヒットしていたゲームがほぼそのまま家庭で遊べる」という特徴により、特に金銭に糸目をつけない熱心なゲームファンに支持された。しかし、その特徴のために、非常に高価だったため、「レンタルゲーム機」として当時急速に日本全国に普及していたレンタルビデオ店で貸し出す事業を行った。このレンタル事業は後に一般販売と平行して行われるようになり、ネオジオCDが発売された1994年まで続いた。

なお、パソコンゲーム業界では1980年代前半よりレンタルを「違法コピーの温床」と否定的に捉える風潮が強かった。家庭用ゲーム業界もそれをほぼそのまま踏襲していたことから日本ではアメリカ合衆国と異なりゲームレンタルは「潜り」の商売とみなされて来た経緯がある。そのため、ネオジオのソフトを含めたレンタルは日本初のメーカー公認レンタルである。なお、セガ1999年から2000年にかけてTSUTAYAと提携して行ったドリームキャストのレンタル開始に際して「日本初のメーカー公認ゲームレンタル」との報道も見られたが、これは誤りである。

レンタル事業で一定の成功を収め、更に消費者側から“購入できるネオジオを”との声もあった事から、家庭用ゲーム機販売事業へ参入、高級ゲーム機としての市場を開拓すべく1991年7月1日より一般販売が開始される。当時の他機種のハード本体の価格は定価1万円前半 - 2万円前半、ソフトが5千 - 1万円程度だったのに対し、ネオジオは本体が58,000円、ロムカセットソフトも3万円以上した。初期タイトルのロムカセットソフトの価格は、業務用ロムカセットソフトと同額だった。これは、当時の他機種の価格をも考えた上で、ネオジオのゲームを1本買うだけで他機種の本体が2台買える計算である。ソフトがこのような価格設定となった理由は、大容量のロムカセットを使用していた点と製造拠点の確保に由来する。

なお、当初は「MVS用ソフトウェアにわずかな変更を施したものが家庭用」と思われていたものの、後述する「MVSコンバーター」や「ユニバースバイオス」の登場により、実際は業務用も家庭用カセット版も中身は全く一緒で、最初から家庭用のプログラムも組み込まれていることが明らかになっている。[5]

ネオジオCD編集

ネオジオ生産終了の理由編集

2004年、SNK(旧社)の後継企業に当たるSNKプレイモアは『サムライスピリッツ零スペシャル』を最後にネオジオの生産を終了させた。生産終了の最大の理由は、「海賊版、エミュレーターなどのコピー問題」である。[要出典]

SNKや後継のSNKプレイモアはこの問題に対策を施したが、発売から10年以上も経っていたこともあって、ハードはすでに徹底的に隅々まで解析され尽くされていた。そのため、知識のある人間によってコピーガードなどのプロテクトは簡単に解除されたり、会社側がさらにセキュリティを強化しようとしても、今度はソフトの互換性に問題が生じることとなってしまった。

以上のことなどを踏まえ、SNKプレイモアは生産終了を発表し、事実上ネオジオの歴史に幕を閉じることとなった。このことについては、「ザ・キング・オブ・ファイターズ完全読本」内でも、SNK時代からのSNKプレイモア社員によって語られている。

こうして終焉を迎えたネオジオは、一般的には存在自体知る人も少ない旧世紀のマイナーなゲーム機として、顧みられる事も少なくなったが、全盛期を知るゲームファンには今なお根強く支持されており、一部発展途上国では2007年現在でも安価で良質なゲームが楽しめる業務用ゲーム機として重宝されていた[6]

近年の動向については次節にて詳説する。

生産終了後編集

アーケード向け作品編集

SNKが倒産後、枝分かれ組のひとつであったブレッツアソフトはネオジオに代わる後継機種として「クリスタルシステム」という基板を発表した。この基板は韓国のマジックアイズ社が開発した「VRanderZERO」というマザーボードのアーキテクチャを流用し独自にカスタマイズした基板で、見た目は小型のMVSといった趣きの基板だった[7]。しかし、元々のVRanderZEROマザーが非常に故障しやすい基板だったのに加えて、直後にブレッツアソフトがサン・アミューズメント社に吸収合併されたため、実際に発表されたタイトルは『ザ・クリスタルオブキングス』とメキシコのEVOGA社のブランドで発売された『エヴォリューションサッカー』の2タイトルのみであった、日本国内では公式に発売されず、『ザ・クリスタルオブキングス』のみ非公式で発売された。SNKプレイモアにとってブレッツアソフト、サンアミューズメント、そしてSNKネオジオ社は現在では傍系扱いとなっている[要出典]ため、クリスタルシステム基板自体が無かったことにされてしまった。生産終了後、SNKがネオジオ向けに開発していた作品を初めとする、SNKプレイモアが現在、権利を所有しているアーケード向けの作品の大半については、サミー(後のセガサミーホールディングス)が開発したプラットフォームである「ATOMISWAVE」へ移行し、事実上、このプラットフォームが「MVSの後継」と期待されたが、移行後わずか2年後で、SNKプレイモアはプラットフォームを同社と旧SNK創設期より長く付き合いのあるタイトーの「Taito Type X」に変更している。また、タイトーのアーケード向けダウンロード配信システム「NESiCAxLive」での配信も予定されている。

NEOGEO オンラインコレクション編集

2005年、SNKプレイモアはPlayStation 2(以下:PS2)向けとして、『NEOGEO オンラインコレクション』というシリーズを発表。高額なネオジオ向け製品が完全移植で、安価にPlayStation 2で楽しめることとなった。しかし第1弾として発売された『餓狼 MARK OF THE WOLVES』(以下:餓狼MOW)は、完全移植と呼べるものではなかった。この作品は旧SNK時代の作品であるものの、オープニングに出てくる「SNK」及び「SNK Presents」のロゴが「SNK PLAYMORE Presents」に差し替えられており、さらに「基本操作説明」の画面がカットされているなど、シリーズタイトルや謳い文句とはかけ離れたような移植だった。

一応完全移植と呼べるようになったのは第3弾である『THE KING OF FIGHTERS オロチ編』からである。しかし、第3弾以降の一部の作品でも、表現などの問題もあって修正せざるを得なくなってしまったものもあった。逆に、第2弾の『月華の剣士1・2』以降の作品には、第1弾である『餓狼MOW』にあったギャラリーモードはおろか技表やプラクティス(トレーニング)モードなどすら無く、PS2用に少し変更を加えただけの、ネオジオ版ほぼそのままのいわゆるベタ移植だった。また、このシリーズは発売延期が多く、SNKプレイモア側は「諸般の事情」としか説明せず、具体的な延期理由については明らかにしていない。

ネオジオ20周年記念プロジェクト編集

2010年、ネオジオは発売後20周年を迎えた。これを記念し、SNKプレイモアは同社サイトに20周年記念ページ“ NEOGEO MUSEUM ”をオープン。ネオジオファンへ向けてのアピールを続けている。

※ 一時期は上記記念ページ立ち上げと同時に別会社に委託する形でネオジオの補修を再開[8]していたが、現在は終了。

ネオジオ用ソフトのダウンロード販売編集

現在ではそれぞれのプラットフォームにて安価にダウンロード販売がなされているタイトルも多く、入手もゲームプレイも容易である。移植にあたってはバーチャルコンソールとプロジェクトEGGのようなROM版そのままの完全移植に近いものから、ネオジオステーション、Xbox LIVE アーケードのように元から新たな機能を追加した上での新規移植とも言える出来のタイトルも存在する。

SNKプレイモアはD4エンタープライズに版権許諾を出すという形でWiiバーチャルコンソールに参入しており、同サービスで一部のネオジオ用ソフトがダウンロード販売されていた。

2010年12月22日にはPlayStation 3およびPlayStation Portableにおいてネオジオ用ソフトのダウンロード販売を行うネオジオステーションが開始された。PS3版は、1080p描画によりi/p変換を排し液晶などフラットパネルディスプレイ上でブラウン管と遜色ないプレイ環境を実現するとともに、インターネットを通じてラグの少ない高品質なマルチプレイが楽しめる。PSP版はアドホック通信によるマルチプレイに対応している。両機種とも、ゲーム中の任意の状態のセーブ、ネオジオ用メモリーカードや当時のバグなどの現象を含めたエミュレーション等が可能な他、購入済全タイトルを網羅するBGM鑑賞モードを搭載している。

2011年4月19日には上記のD4エンタープライズが運営するプロジェクトEGGより、Windows向けにネオジオ用ソフトの配信を開始。千差万別なWindows環境に合わせて解像度を含む各種設定が変更可能であり、クイックセーブやムービーキャプチャも搭載されている。

この他、Xbox 360のXbox Live Arcadeに移植されたタイトルも存在する。それぞれHD高画質化されており、オンラインによる対戦・協力プレイが可能、実績システム、インゲームマニュアル(格闘ゲームでは技表を表示)などに対応している。

2016年からはハムスター日本一ソフトウェアによるアーケードアーカイブスのサブブランド「アケアカNEOGEO」としてMVS版の配信が行なわれている。

NEOGEO X編集

2012年12月、SNK公式ライセンス商品として日本国内でも発売された。

アンオフィシャル製品編集

LAST HOPE(ラストホープ)
2005年12月7日NG:DEV.TEAMというドイツのゲーム開発チームにより、製作されていることが発表された、家庭用ネオジオ向け横スクロールアクションシューティングゲーム。
非ライセンス、つまりアンオフィシャルではあるが、ネオジオ向けとしては久々の全くの完全新作だった。
翌年の10月には、日本向けにも発売された。価格は500ユーロまたは675ドル、つまり、日本円に換算すると約8万円と、家庭用ネオジオソフト史上もっとも高額で、また、販売数量は限られていた。
ネオジオCD版やドリームキャスト版の発売も発表され、その後、家庭用ネオジオ版に続いてドリームキャスト版が、2007年11月にはネオジオCD版がリリースされた。ネオジオCD向け作品のリリースは、『ザ・キング・オブ・ファイターズ'99』以来となる。
SNKプレイモアがネオジオのロゴ及び文字を商標登録しているために、許可・または許可に至るまでの手続きがない限り使用できないためか、パッケージおよびジャケットにネオジオの表記は一切使用されていない。代わりに家庭用ネオジオを示す「AES」の文字が表記されており、CD版にはカセット版と見分けがつけられるようにするためか「AES CD」と表記されている。
ドリームキャスト版のジャケットも同様の形で、渦巻き模様のロゴと「Dreamcast」の文字が表記されていない。
MVSコンバーター
業務用であるMVS版の専用カートリッジを家庭用ネオジオROMカセット版の本体で使用することが可能になる変換機器である。
最初にコンバーターを家庭用の本体のカセット差込口に差し、そのコンバーターの上にMVS版のカートリッジを差すという、至って簡易的な構造となっている。
なお、家庭用本体にはBIOS(バイオス)というものが搭載されており、これには日本向け・米国(英語圏)向け・欧州向けがある。例えば日本向けのBIOSが内蔵されている家庭用本体を使うと、日本版あるいは日本国外版などと関係なく、全てのソフトが日本版の家庭用向けの状態でプレイできるようになる。
この例えは米国向け・欧州向けについても当てはまる。だが、ネオジオも他の家庭用ゲーム機と同様に、各々の国で販売する際に、各々の国のアナログテレビジョン方式の規格に準じて製造されている。例えば、NTSC方式の国では、その方式によって家庭用ゲーム機及びソフトも作られているため、同じゲーム機のソフトでも他の方式にそって作られているソフトは、NTSC方式に準じて製造された本体では使えない可能性が高い。
家庭用ROMカセット版の日本国外版を使用した場合も同様のことができ、日本国外でしか発売・販売されていないMVS版・家庭用ROMカセット版の作品のほとんども日本版の家庭用向けの状態でプレイできる。
こういったシステムの特徴をも利用することにより、業務用でしかリリースされていない作品を家庭用モードでプレイすることが可能になる。
ただ、業務用の本体と家庭用の本体は同じ基板であり互換性があるので大まかな問題ないものの、やはり相性というものがあるようで、一部が乱れて表示されてしまうものもあれば、全くプレイすることが不可能な状態のものもある。
現在、「phantom-1」と「NEO SUPER SNK MVS CONVERTOR」という2つのコンバーターがリリースされており、後者は日本でもネット通販で販売されていることが確認されている[9]
ネオジオの生産終了が告げられた後、特に中古市場で家庭用ROMカセット版がMVS版に比べて高額に取引されている。家でやりたい作品があっても高すぎて手にすることができなくなったユーザーにとっては格好のアイテムとなり、ネット通販などの取り扱ったほとんどの販売店で品切れ状態が続いている。
カートリッジ(カセット)形式なのでネオジオCD版では使用できず、後述するユニバースバイオスがこれの代替となっている。また、NEO SUPER SNK MVS CONVERTORに同梱するドライバCDは同社製の別の商品のドライバ兼カタログである。
NeoSaveMasta
メモリーカードの互換品。FeRAMが使用されており、電池が不要になっている。バンク切り替えで純正メモリーカード16枚分のセーブデータを記録出来る。

その他編集

ユニバースバイオス(UNIVERSE BIOS)
略称は「UNI」、「UNIBIOS」。
前述のMVSコンバーターで述べた通り、家庭用カセット版と業務用は基本的に中身が同じだが、互いの本体(業務用の場合は基板)に搭載されているバイオスにより、家庭用カセット版か業務用のどちらかのモードで起動するようになる。
その互いのバイオスにこのユニバースバイオスを加えると、家庭用カセット版と業務用のどちらでも、家庭用カセット版と業務用の両モードを使用できるようになるほか、チートやジュークボックスなどの豊富な機能が使用できるようになる。
ただ、この改造はかなりの技術を要するため、専門の業者に依頼する方法が無難である。
また、使用するユニバースバイオスは、基本的に最新のバージョンが推奨されている。
なお、オフィシャルバージョン(有償)とフリーバージョンの2種類とあるが、互いのそれぞれのバージョンの中身に違いは無い。

ネオジオ ミニ編集

2018年7月24日、現SNK社より発売されたゲーム機。本体は業務用の「SC型」を模している。ネオジオの名作タイトルを40作品プリインストール(内蔵)し、3.5インチ液晶ディスプレイを搭載[10]し、モバイルバッテリーにも対応しているので携帯ゲーム的に遊ぶ事ができる(外部ディスプレイへ映像も出力できる)。

ネオジオ アーケードスティック プロ編集

2019年11月11日、現SNK社より発売されたゲーム機。先に出た「ミニ」同様、ネオジオの名作タイトルを20作品+αプリインストールしているが、こちらはネオジオCDに付属したコントローラをイメージしたジョイスティック(にゲームが内蔵された形)になっており液晶ディスプレイは非搭載。「ミニ」のジョイスティックとしても使用出来る。

ネオジオで発売されたゲーム一覧編集

広報誌・公式ファンクラブ編集

SNKから公式に発行されていたネオジオ関連の広報誌および公式ファンクラブは以下の物が存在した。

ネオジオクラブ
1990年から1994年まで発行されていた無料配布の広報誌。全18号。この広報誌の発行と同時に『マイコンBASICマガジン』にて「ネオジオクラブ出張所」も連載されていた。
SNKサポーターズクラブ
1997年から2000年まで存在した公式ファンクラブ。会員特典として会報誌発行(全14号)・オリジナルグッズ通販・SNK直営店での割引サービスなどがあった。

公認の雑誌編集

SNK公認のネオジオ専門のゲーム雑誌として以下のものが存在した。

ネオジオフリーク
芸文社より1995年5月から2000年11月まで発行されていた、SNK公認のSNKやネオジオのゲームを専門的に扱うゲーム雑誌。詳しくはネオジオフリークの項目内にて。

脚注編集

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 現在「SNK」の社名を冠する企業は2001年の設立後にネオジオの販売元であったSNK(旧社)の知的財産権を継承し、2016年に「SNKプレイモア」から社名を変更した別法人である(詳細は当該項目を参照)。本記事中では、特記の無い「SNK」は旧社を、「SNKプレイモア」と記述する場合は2001年設立のSNK(新社)を指す。
  2. ^ リプ斉トン (2018年8月24日). “『餓狼MOW』には幻の『2』があった!? SNKスタッフが『KOF』や『メタルスラッグ』などNEOGEO mini収録タイトルの思い出を語る”. ファミ通. エンターブレイン. 2019年8月11日閲覧。
  3. ^ 理由は諸説あるが、チップの論理的構成上、DRAMではビット単位で表示することに意味があったため、他にはメモリーチップ業界に同様な慣例があった。
  4. ^ 餓狼伝説2』・『ファイヤースープレックス』・『痛快GANGAN行進曲』など。
  5. ^ ただし、『ザ・キング・オブ・ファイターズ2001』のようにMVS版では簡素だったオプション画面が家庭用カセット版発売時にリファインされた例もあり、また『レイジ・オブ・ザ・ドラゴンズ』ではMVS版で家庭用モードをプレイした際はオプション画面がモックアップ状態で効果が無い代わりに簡易的なデバッグモードが搭載されていたりするケースがある。
  6. ^ 人気爆発!『キングオブファイターズ97』が大人気!(Ameba News)
    カンボジアで一番人気のあるゲームメーカーはネオジオのSNK(ロケットニュース24)
  7. ^ ゲーセン化計画 第31話 ~
  8. ^ ネオジオメモリーカード、CD・ポケット系は除く。
  9. ^ MVSコンバーター「NEO SUPER SNK MVS CONVERTOR」レビュー”. 2013年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年11月20日閲覧。
  10. ^ ファミ通.com

参考文献編集

関連項目編集

外部リンク編集

下記リンクは全て、現・SNK社が管理するサイト内のネオジオ関連ページ。