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株式会社フォーラムエイト(英:FORUM 8 Co., Ltd)は、広く土木分野を支援するソフトウェアおよびソリューションを提供する。

株式会社フォーラムエイト
FORUM 8 Co., Ltd
Shinagawa intercity overview 2009.JPG
フォーラムエイトが入居する品川インターシティA棟
種類 株式会社
略称 フォーラムエイト
本社所在地 日本の旗 日本
108-6021
東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟21F
設立 1987年5月
業種 情報・通信業
法人番号 1013201007836
事業内容 設計解析VRソフトウェアの開発/販売/サポート
代表者 伊藤裕二(代表取締役社長)
資本金 5,000万円
売上高 37.1億円(2014年9月期)
従業員数 188名(2014年9月30日現在)
決算期 9月末
外部リンク http://www.forum8.co.jp/
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1987年の設立以来、その中核に位置づけられてきたのが橋梁道路土工、水工をはじめ多岐にわたる土木構造分野をカバーする設計計算ソフト・CADソフト(UC-1シリーズ)。併せて、動的解析がもう一つの柱とされてきた。近年はこれらに加え、バーチャルリアリティ(VR)ベースのツールを軸とした多様なシミュレーションや可視化による独自のソリューション展開が目立つ。

概要編集

 国内主要都市に活動拠点を置く一方、1996年にはニュージーランドにも開発拠点(FORUM8(NZ))を設置している。そのFORUM8(NZ)で2000年に開発されたのが、3次元リアルタイムVR「UC-win/Road」。同ソフトが2002年に「ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー」((財)ソフトウェア情報センターSOFTIC)を受賞したのを機に、3DVRシミュレーションのコンテストを毎年開催。また、ドライビングシミュレータのほか、3次元解析や避難解析・シミュレーションのソフトなどと連携させることで、土木プロジェクトはじめ多様なコミュニケーションシーンにおけるVR技術の利用普及に力を入れている。

 最近の傾向として顕著なのは、海外におけるUC-win/Roadユーザーの急増を受けたグローバルな展開。2007年に中国(上海)に合弁会社を設立(サポートセンターを設置)するとともに、シンガポールイギリスインドオーストラリアなどに駐在事務所を配置。それと並行して韓国をはじめアジアや欧米、中東の各国でも海外代理店網の拡張を図っている。また、新製品や新サービスの開発の一環で、優れた海外製品のローカライズにも力を入れる。その一方で、主力製品の英語・韓国語・中国語・フランス語対応の拡充も進めている。

・開発のコンセプト  FORUM8の創業コンセプトは『土木技術者の広場 ・・ Civil Engineer's Forum』の創設で、プログラムによる高度な解析技術の提供や省力化の積極的な推進を通して、設計に携わるすべてのエンジニアを対象に、よりよい環境を提供することとし、その為の土木フィールドとパッケージソフトの自社開発に拘ってきた。

 ソフトウェアパッケージ開発技術を基盤として、構造物設計をはじめ土木・建築設計を支援するソフトウェア・技術サービスを提供してきた。創業以来のパッケージソフトとしてUC-1シリーズ(設計CADシステム)に力を注いできたのがその証である。

 その後の時代の進展に合わせたバーチャルリアリティの開発で、さらに広く、プロジェクト全体や交通・自動車研究などの分野でも活用されている。今後は、こういった3DVRを中核に社会貢献および国土強靭化にもソリューションの提供を目指している。

主要製品編集

パッケージソフト編集

  • UC-1シリーズ--設計・CADシステム(Since1981)
  • UC-1Engineer’s Suite--CIM機能強化したUC-1シリーズ スイート版
  • 地盤解析(GeoFEAS、LEM、UWLC、VGFlow)
  • UC-win/WCOMD--RC構造の2次元動的非線形解析
  • UC-win/Road--3Dリアルタイム・バーチャルリアリティ
  • UC-win/FRAME(3D)--立体骨組み構造の3次元解析プログラム
  • Engineer’s Studio--3次元積層プレート動的非線形解析
  • EXODUS--避難解析/火災解析シミュレーションソフトウェア
  • SMARTFIRE--火災モデリングのSMART CFDシステム
  • 橋脚の設計 for Allplan

VRの応用編集

 2002年9月に発表されたソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー2002に選定された3次元リアルタイムVRソフトUC-win/Roadは、リリース以来バージョンアップが重ねられ、現在は建築・土木にとどまらずさらに広範囲のプロジェクト全体や、交通・自動車研究、ロボット開発などの分野でも活用されている。VRと各種土木設計ソフトや構造設計・構造解析ソフト、クラウドシステムとの連携を図り、CIMのフロントローディングを大きく支援するIM&VRソリューションも進められている。

本格的四輪実車型ドライブシミュレータ・パッケージシステム編集

 近年、ドライブシミュレータは、車輌システム開発やITS交通システム研究、ドライバ、車、道路、交通との相互作用研究などに数多く適用されており、本格的四輪実車型ドライブシミュレータ・パッケージシステムは、完全な制御環境下で多様な走行環境を生成し、反復再現ができる。

8DOF交通安全シミュレータ(Traffic Safety Simulator)編集

 このドライビングシミュレータシステムは、中国交通部が交通安全研究のために計画したシステムで、交通運輸部公路科学研究院が仕様を作成、構築した大型シミュレータである。2009年1月の国際入札で(株)フォーラムエイトが単独受注し、2014年2月に最終の受け渡し検収により完成した。

 バーチャルリアリティUC-win/Roadをベースとした高性能大型ドライビングシミュレータのシステムで、6自由度モーションプラットフォームとYawテーブル、Xテーブルで構成される8自由度車両運動モデル実車運転模擬装置である。

 バーチャルリアリティUC-win/Roadのクラスタ構成による360度投影装置、音響システム、振動装置などにより限りなく実運転に近い環境を提供する。乗用車キャビンと、トラックキャビンは、短時間で交換できるドームシステムを備え、CCDカメラ、映像モニタと録画システムなど高度な管理システムも実現している。

 交通流シミュレータ、車両運動モデル、視線追跡などの計測装置も最高水準のシステムとUC-win/Roadが連携し、高度な安全運転研究に貢献することが期待されている。

 具体的な効果と機能として以下の内容が期待されている。

  • 運転行為研究機能(道路交通システムの「人」という要素をめぐって、このシミュレータは運転者の運転感覚を忠実に再現でき運転者の運転行為の研究機能を有する。)
  • 道路交通安全研究機能(道路交通システムの「道路」という要素に対して、このシミュレータは道路交通安全研究機能を有する。)
  • 特殊環境下の交通安全研究機能(道路交通システムの「環境」という要素に対して、このシミュレータは環境要素が交通安全にもたらす影響原理と作用構造を研究できること。環境、とりわけ特殊環境下の交通安全研究機能を有する。)
  • その他(運転者の運転感覚を忠実に再現でき、運転行為の研究に活用可能で、その機能から新型ITS車載装備検証、交通事故再現及び司法検定等への活用に期待が高い。)

BIM/CIMへの対応編集

 AllplanとUC-win/Roadを中心としたIM&VRソリューションなど、BIM・CIMにも取り組んでいる。フォーラムエイトでは、2008年に開始した産学連携「関西大学カイザー・プロジェクト」に参画し、汎用的に利用できる3次元CADエンジンの開発を目的とした研究活動を行っている。このエンジンを使用し、設計から施工、維持管理までを1つの3次元データでスムーズに連携可能とする3DCADStudio®を開発・リリース。最終的にはクラウドCADシステムとしてサービス展開を計画している。また、2014年にリリースしたUC-1Engineer’s Suite積算により、さらにCIMの強化を図っている。

クラウドの提供編集

 クラウド分野では、UC-1シリーズの既存製品をクラウド化した“UC-1 for SaaS”シリーズを順次開発・提供している。また、先端的な伝送技術を用いた3DVRのクラウド型合意形成ソリューションである“VR-Cloud®”は、経産省のクラウド研究事業(平成22・23年度)に採択されている。さらに、“京”に隣接するFOCUS(計算科学振興財団)に研究室を設け、スパコンならではの高い処理能力を活用した“スパコンクラウド®”サービスを展開中。構造解析、騒音解析、CGレンダリング、風、熱、流体解析などのソリューションを提供している。また、これらのクラウドシステム構築に最適となるコンパクトな高速度グラフィックサーバー「UMDC」の開発・提供も進めている。

ロボテックスへの取り組み編集

 UC-win/Roadと3D点群スキャンモデリング技術を活用した“オフィスロボットの開発”は、2010年12月10日、「中小企業のものづくり基盤技術の高度化に関する法律」に基づいて経産省の特定研究開発計画に認定されている。3DVRカーロボティクスの技術開発、センサーを実装して情報収集を行う飛行型ロボットAR.Droneのカスタマイズ開発なども行っている。

エンジニアリング編集

VRシミュレーション編集

 道路事業、都市計画をはじめ、各種公共事業、民間開発等において、エンジニアやプレゼンターを支援する合意形成ツールとして、シミュレーション業務をバックアップするために、3次元バーチャルリアリティによるデータ作成サービスを行っている。

3D・VRエンジニアリングサービス編集

 3Dスキャン・VRモデリング、3D図面サービス等

スパコン解析サービス編集

 海洋津波解析、風・熱流体解析、騒音・音響解析、CGレンダリング・ムービーサービス等

デザインフェスティバル・シンポジウム編集

 技術・製品・ユーザ交流の場として各種コンファランスやシンポジュウムを開催している。

デザインコンファレンス編集

 UC-win/UC-1を広くテーマとして発展、拡張し、土木解析ソリューション、建築・BIMセッション、地盤セッション、水工セッションなどで構成。セッション毎に専門分野の研究者やユーザの特別講演などを行っている。

VRコンファレンス編集

 VR技術や映像技術、ドライビングシミュレーションを活用した最新研究、システム事例などについて、専門家の講師の講演を行っている。

国際VRシンポジュウム編集

 VR(UC-win/Road)を活用した研究やプロジェクトを発表し、VRに関わる研究や技術の普及への貢献を目指すもので、毎年多彩なテーマが取り上げられている。7月にはサマーワークショップを実施している。

3DVRシミュレーションコンテスト オン クラウド編集

 2002年のUC-win/Road「ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー」の受賞を機に毎年開催。一般投票と選考会により各賞が選定される。

ナショナル・レジデンス・デザインアワード編集

 2014年から、解析・シミュレーションの取り組みにスポットを当て、国土強靱化を支える様々な解析事例を審査・表彰するコンテスト「ナショナル・レジリエンス・デザインアワード」を創設。

VRデザインコンテスト オンクラウド編集

 BIM/CIMおよびVRの活用により、先進的な建築、橋梁、都市、ランドスケープのデザインを行なう学生を対象とした国際コンペティション。

 課題となるテーマに対して計画、設計、シミュレーションなどを実施し、VRの総合的なデザインやBIM/CIMへの取り組みを評価する。

学生クラウド プログラミング ワールドカップ編集

 UC-win/Road、VR-Cloud®の伝送システムa3sSDKで開発のソフト、またはVR-Cloud®で動作するアプリケーションプログラムを対象とし、プログラミングの品質、論理性・技術力、審美性・オリジナリティ、プレゼンテーション技術などの点でSDKの活用を評価する。

ジュニア・3D・VR・コンテスト編集

 小中校生でジュニア・ソフトウェア・セミナー参加者およびエデュケーションバージョン購入者を対象に本コンテストを開催する。

コラボレーション編集

 ・一般財団法人最先端表現技術利用推進協会への協力

 先端表現技術の調査研究およびそれらを利活用したコンテンツ開発を支援することを目的として設立され、それらの技術・製品開発者、利用者、クリエイターなどの人材育成はもとより、最新表現技術の活用を通して社会へ貢献。関連分野の枠を超えた知見を集結し、これまでにない新たな表現方法を構築することを目指して、クリエイティブ/ユーザ/プロダクツの3つの部会および、会員の提案による各種プロジェクトをベースとした活動を実施している。フォーラムエイトでは、同協会に全面的な協力を行っている。

沿 革編集

  • 1987年 設立(社員数16名)
  • 1989年 宮崎支社、大阪営業所開設
  • 1990年 福岡営業所開設

     登録ユーザ数 2,000社突破

  • 1993年 登録ユーザ数 4,000社突破
  • 1995年 設立8周年記念事業(社員数100名)
  • 1996年 大阪営業所が支社に昇格

     登録ユーザ数 6,000社突破

     ニュージーランドに子会社『FORUM8(NEWZEALAND)LIMITED』設立

     FORUM8ホームページ開設

  • 1998年 登録ユーザ数 7,000社突破
  • 1999年 「FORUM8 Exhibition'99」開催/Products Guide初版発行
  • 2000年 UC-win/Roadリリース
  • 2001年 ISO9001-2000全事業所ペーパーレスで取得
  • 2002年 東京本社 中目黒GTタワーへ移転

     UC-win/Roadソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー2002受賞

     第1回 3D・VRシミュレーションコンテスト開催

     UC-win/FRAME(3D)リリース

  • 2003年 設立2×8周年記念事業

     代表取締役社長 伊藤 裕二

     登録ユーザ数10,000社突破

  • 2005年 名古屋事務所開設
  • 2006年 第7回 UC-win/Road協議会 初の海外開催を実施

     (韓国ソウル、中国北京、中国上海)

  • 2007年 中国合弁会社「富朗巴軟件科技(上海)有限公司」小会社

     第1回 FORUM8デザインコンファランス開催

     東京本社拡張

     第1回 国際VRシンポジウム開催

  • 2008年 シドニー事務所開設
  • 2009年 FORUM8デザインフェスティバル2009-3Days 開催

     Engineer's Studio® / VR-Studio® リリース

     FRAME(3D) C1-2実験事前解析コンテスト ファイバー部門優勝

  • 2010年 “オフィスロボットの開発”が経産省の特定研究開発等計画に認定

     FORUM8デザインフェスティバル2010-3Days開催

     経済産業省の「平成22年度産業技術研究開発委託費」に係る委託先に採択

     UC-1 for SaaS RC断面計算 サービス開始

     Engineer's Studio® 解析結果がE-ディフェンス 破壊解析コンテストで優勝

  • 2011年 東京本社開発分室、スパコンクラウド神戸研究室、仙台営業所開設

     経済産業省 「IT経営実践認定企業」に選定

     設計成果チェック支援システム リリース(2009年にNEDO助成事業に採択)

     「東京消防庁認定避難算定方法」として避難解析EXODUSによる算定方法が認定

     Engineer's Studio®が「第23回 中小企業優秀新技術・新製品賞 ソフトウエア部門優良賞」受賞

     ハイウェイドライビングシミュレータが平成23年度情報化促進貢献情報処理システムとして表彰

     FORUM8デザインフェスティバル2011-3Days開催

     バーチャルリアリティ・トンネルオペレータシステムがBMIAと共同で「国際トンネルアワード」を受賞

  • 2012年 VR-Cloud®がAndroidクライアントに対応

     平成24年新道示対応製品構成、価格発表。3月、4月 発表セミナー開催

     「プライバシーマーク」を認証取得。2005年よりプライバシーポリシーを運用

     国土交通省関東地方整備局へ測量業者登録

     FORUM8デザインフェスティバル2012-3Days/The 2nd Virtual Design World Cup開催

     BCMS事業継続マネジメントシステム ISO22301の認証を取得

  • 2013年 札幌事務所、金沢事務所開設

     東京本社 品川インターシティへ移転

     UC-1 Engineer's Suiteリリース

     「第1回学生クラウドプログラミングワールドカップ」スタート

     Engineer's Studio®が公共ネットワーク機構の「危機管理デザイン賞」受賞

     FORUM8 デザインフェスティバル2013-3Days 開催

     VR-Cloud®について3つの特許を取得(運転シミュレーション、データ伝送システム、クラウド管理システム)

  • 2014年 青島事務所(青島富朗巴軟件技術有限公司)開設

     株式会社ホクト・システム合併、スパコン「京」産業利用平成26年度枠に採択

     仮想空間情報処理システムに関わる基本的な特許を取得

     国際VRシンポジウム、第5回サマーワークショップをハワイ・ホノルルにて開催

     国交省の次世代社会インフラ用ロボット・現場検証対象技術に採択

     小・中学生向けセミナー「ジュニア・ソフトウェア・セミナー」を初開催

     台灣富朗巴軟體科技有限公司(FORUM8 TAIPEI)を開設

     UC-1 Engineer’s Suite積算リリース

     FORUM8 デザインフェスティバル2014-3Days開催

  • 2015年 3DCAD Studio®リリース

外部リンク編集