プロレスラー養成所
プロレスラー養成所(プロレスラーようせいじょ)は、プロレスラーを目指す人物を元プロレスラーや現役プロレスラーが指導者としてトレーニングを施してデビューさせる施設の総称である。すでにデビューしているプロレスラーが、スキルアップのために再トレーニングをする場合もある。
形態としては道場、ジム、スクール、アカデミーなどの名称で、それぞれ独自のスタイルによってプロレスの盛んな世界各国で展開されている。日本ではプロレス団体が新人プロレスラーを新弟子として扱い、衣食住を保障して教える相撲部屋のような形式だが、海外では主宰者にコーチ料を支払って教えてもらう職業訓練校的なものが多い。
プロレスラー養成所一覧編集
養成所は各地に多数存在するため、ここではプロレスラー輩出に実績のある養成所を例として挙げる。
日本編集
- 新日本プロレス学校(山本小鉄が新日本プロレス道場を開放する形で開校。現在は活動休止)
- アニマル浜口レスリング道場(主宰:アニマル浜口。アマチュアとプロを問わずにレスリングのトレーニングが施されている。プロレスラー養成所としてはアニマル浜口トレーニングジムが受け持つ)
- スーパータイガージム(主宰:佐山聡)
- 栗栖正伸トレーニングジム(主宰:栗栖正伸)
- 高杉正彦トレーニングジム(主宰:高杉正彦)
- 鶴見五郎トレーニングジム(主宰:鶴見五郎)
- 格闘技塾 武輝道場(主宰:北尾光司。後に闘龍門に吸収合併される)
- 柴田道場(主宰:柴田勝久。現在は活動休止)
- C.A.C.C.スネークピットジャパン(旧:U.W.F.スネークピットジャパン)(主宰:宮戸優光)
- U-FILE CAMP(主宰:田村潔司)
- レッスルゲート(HANZOがトレーニングジム「フィットネスアリーナNAKASHIMA」内にプロレスラー養成道場「HANZO道場」を設立。後にレッスルゲートの名でプロレス団体化)
- さくらえび(さくらえみが開講した女子プロレスラー養成所。後に我闘姑娘の名でプロレス団体化)
- SUPER CREW(主宰:ディック東郷。現在は活動停止)
- 伊藤薫プロレス教室(主宰:伊藤薫。現在は活動停止)
- 大阪プロレス教室(大阪プロレスの常設試合会場「デルフィン・アリーナ道頓堀」で開講。現在は活動停止)
- JWPスポーツ教室(JWP女子プロレス道場を開放する形で開講。現在は活動休止)
- 夢名塾(後に夢名塾プロレスリングの名でプロレス団体化。後に団体名を夢闘派プロレスリングに改称)
- プロレスサークル(アイスリボン道場を開放する形で開講。現在は活動停止)
- SMASHトレーニングキャンプ(TAJIRIが開講したプロレスラー養成所。現在は活動休止)
- 風香プロレス教室(風香が開講した女子プロレスラー養成所。現在は活動停止)
- プロレス道場(三澤威が新日本プロレス道場を開放する形で開講。ヤングライオンクラス、ライオンクラス、ジュニアライオンクラスがある。現在は活動停止)
- プロレス総合学院(武藤敬司がプロレスに関するあらゆる技能を学ぶことを目的にGENスポーツパレスで開講。現在は活動停止)
- 備考
養成所とスタイルは異なるがオーディションを行うなどのスタイルで新人プロレスラーを発掘する例もある。
- たけしプロレス軍団(ビートたけしがラジオ番組「ビートたけしのオールナイトニッポン」で新人プロレスラーを公募してオーディションを行っている。現在は活動停止)
- ハッスル(オーディションやスカウトをして新人プロレスラーを発掘。現在は活動停止)
- 武藤塾(主宰:武藤敬司。現在は活動停止)
アメリカ編集
- ガニア・キャンプ(主宰:バーン・ガニア、師範代:ビル・ロビンソン)
- ファンキン・コンサーヴァトリー(主宰:ドリー・ファンク・ジュニア、師範代:トム・プリチャード)
- モンスター・ファクトリー(主宰:ラリー・シャープ)
- マレンコ・スクール・オブ・レスリング(主宰:ボリス・マレンコ)
- ブラッド・レイガンズ・スクール・オブ・プロレスリング(主宰:ブラッド・レイガンズ)
- ワイルド・サモアン・トレーニング・センター(主宰:アファ・アノアイ)
- NAWAプロレスリング・スクール(主宰:ティム・ブルックス)
- スクール・オブ・ハード・ノックス(主宰:スティーブ・カーン)
- テキサス・レスリング・アカデミー(主宰:ショーン・マイケルズ、師範代:ポール・ダイヤモンド)
- WCWパワープラント(WCWのプロレスラー養成所)
- エクストリーム・ハードコア・ドージョー(ECWのプロレスラー養成所)
- アメリカン・レスリング・アライアンス・プロレスリング・スクール
- プロフェッショナル・レスリング・スクール
- ワールド・オールスター・レスリング
- アルティメット・プロレスリング
- チカラ・レッスル・ファクトリー(CHIKARAのプロレスラー養成所)
- ハーリー・レイス・レスリング・アカデミー(主宰:ハーリー・レイス)
- チーム3Dアカデミー(主宰:ババレイ・ダッドリー、ディーボン・ダッドリー)
- 全日本プロレスUSA道場(主宰:ドリー・ファンク・ジュニア)
- 猪木道場(旧:新日本プロレスLA道場)(アントニオ猪木が設立)
- FUNAKI DOJO(旧:FU DOJO)(主宰:FUNAKI)
- WWEパフォーマンスセンター(WWEのプロレスラー養成所)
- 新日本プロレスLA道場(新日本プロレスのプロレスラー養成所)
この他に、ルー・テーズ、カール・ゴッチ、ヒロ・マツダのトレーニング場も、日本での俗称であるがテーズ道場、ゴッチ道場、マツダ道場と呼ばれていた。同様に固有の施設名称はないが、キラー・コワルスキー、ジョニー・ロッズ、イワン・プトスキー、マイク・シャープ・ジュニアもジム、スクール、アカデミーを主宰していた[1][2][3][4]。
プエルトリコ編集
- KAIENTAI DOJO(TAKAみちのくが設立した日本人プロレスラー養成道場。後に日本でプロレス団体化)
メキシコ編集
- ディアブロ・ベラスコ・ジム(主宰:ディアブロ・ベラスコ)
- 闘龍門(ウルティモ・ドラゴンが設立した日本人ルチャドール養成学校。現在は活動停止)
- 闘龍門2000プロジェクト(闘龍門の日本人ルチャドール養成学校。現在は活動停止)
カナダ編集
- ハート・ダンジョン(主宰:スチュ・ハート)
- スタンピード・レスリング・スクール(主宰:ブルース・ハート、師範代:ミスター・ヒト)
- カンナム・レスリング・スクール(主宰:スコット・ディアモーレ)
- ザ・スクエアド・サークル(主宰:ロブ・ヒューゴ)
- ストーム・レスリング・アカデミー(主宰:ランス・ストーム)
- バトル・アーツ・アカデミー(主宰:サンティーノ・マレラ)
イギリス編集
- ビリー・ライレー・ジム(主宰:ビリー・ライレー、師範代:ビリー・ジョイス)
ニュージーランド編集
- ファレ道場(主宰:バッドラック・ファレ)
- 新日本プロレス・ニュージーランド道場(新日本プロレスのプロレスラー養成所)
タイ編集
- 桜道場(元吉本女子プロレスJd'広報の信包一彦が空手道場を設立。後に、さくらえみをコーチに迎えて女子プロレスラーの育成を開始。後に日本でプロレスリング我闘雲舞の名で女子プロレス団体化)
フィクションにおけるプロレスラー養成所一覧編集
フィクションの世界でもプロレスを題材とした漫画などのストーリーに養成所が登場している。
脚注編集
- ^ “Killer Kowalski: Bio”. WWE.com. 2016年4月18日閲覧。
- ^ “Johnny Rodz: Bio”. WWE.com. 2016年4月18日閲覧。
- ^ “Booker T: Wrestling's consummate performer”. SLAM! Sports (June 18, 2000). 2016年4月18日閲覧。
- ^ “"Iron" Mike Sharpe passes away”. WWE.com (January 18, 2016). 2016年4月18日閲覧。