ホットシークレット日本競走馬中央競馬で長距離競走の逃げ馬として活躍し、ステイヤーズステークス(2回)、目黒記念に優勝した。日本中央競馬会 (JRA) が購買し、馬主に再頒布した抽せん馬であり、総獲得賞金3億9338万8000円は、抽せん馬として史上第1位の記録である。

ホットシークレット
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2004年6月27日 阪神競馬場
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1996年5月14日
死没 2005年12月19日(10歳没・旧表記)
登録日 1998年5月14日
抹消日 2004年7月2日
ハンティングホーク
スダナデシコ
生国 日本の旗 日本北海道静内町
生産 畠山牧場
馬主 金子真人
調教師 後藤由之美浦北
競走成績
生涯成績 39戦7勝
(うちUAE1戦0勝)
獲得賞金 3億9338万8000円
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経歴編集

1998年7月に競走馬としてデビューを迎えたが、最初の2戦はいずれも最下位と惨敗していた。当時は同性の牡馬相手に「馬っ気を出す[1]」ような不可解な気性の持ち主であった[2]ため、その矯正を図り、2戦目の競走後に去勢されせん馬となった。

その後、ブリンカーも着用して出走した 3戦目で最下位から一転して初勝利を挙げる。次走のオープン戦ホープフルステークスも3着と好走すると、以降、4歳時にオープン戦・若草ステークスに優勝、重賞でも入着しながら出走を続け、古馬になった2000年秋、格上挑戦で出走したGII・ステイヤーズステークスではナリタトップロードタガジョーノーブルサンエムエックスらを退け重賞初勝利を挙げた。

この次走には有馬記念でGI初出走も果たすと、以降は長距離競走で堅実な成績を残した。2001年春の目黒記念では、中団からの差しを見せてレコードタイムで優勝。続く宝塚記念では、当時の最強馬であったテイエムオペラオーメイショウドトウステイゴールドエアシャカールら強豪を相手に逃げ粘りを見せて3着となった。2002年初頭にはUAEドバイシーマクラシックに出走、海外遠征も経験した(7着)。この年の末には2年振りに出走したステイヤーズステークスではイングランディーレらを破って2度目のステイヤーズステークス制覇を果たした。この勝利はホットシークレット自身最後の勝利、鞍上を務めた岡部幸雄にとっても最後の重賞勝利ともなった。

2004年まで競走生活を続け、同年の宝塚記念14着を最後に引退。生殖能力がないため種牡馬になることは不可能だったが、長距離競走の常連として人気が高く、引退後は北海道苫小牧市ノーザンホースパーク乗馬となった。しかし2005年12月、持病としていた繋靱帯炎が悪化、予後不良と診断され安楽死の措置が執られた[3]

競走成績編集

年月日 競馬場 競走名 頭数 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム
勝ち馬/(2着馬)
1998 7. 12 函館 新馬 10 46.8 (8人) 10着 青木芳之 53 芝1200m(良) 1:15.5 (38.0) 3.2 エイシンコールマン
8. 2 函館 新馬 12 195.5 (12人) 12着 青木芳之 53 芝1200m(良) 1:16.2 (36.6) 4.0 ノースルビー
11. 28 東京 未勝利 14 43.9 (7人) 1着 小林淳一 54 芝2000m(良) 2:03.9 (36.6) 0.0 (ナリタクリスボーイ)
12. 27 中山 ホープフルS OP 11 17.2 (6人) 3着 小林淳一 54 芝2000m(良) 2:03.7 (36.9) 0.3 トウカイダンディー
1999 2. 13 東京 ゆりかもめ賞 11 5.6 (3人) 1着 小林淳一 55 芝2400m(良) 2:31.4 (36.2) -0.2 (マイネルレグナム)
3. 13 阪神 すみれS OP 15 5.3 (3人) 3着 小林淳一 55 芝2200m(良) 2:17.2 (36.7) 0.4 サリーレ
4. 17 阪神 若草S OP 12 13.4 (6人) 1着 小林淳一 55 芝2200m(良) 2:15.2 (36.1) -0.1 ペインテドブラック
9. 26 中山 セントライト記念 GII 14 13.7 (7人) 5着 小林淳一 56 芝2200m(良) 2:14.0 (38.3) 0.3 ブラックタキシード
11. 6 東京 AR共和国杯 GII 18 9.9 (4人) 11着 小林淳一 52 芝2500m(良) 2:33.1 (37.5) 1.1 マーベラスタイマー
12. 4 中山 ステイヤーズS GII 14 33.8 (6人) 4着 小林淳一 55 芝3600m(良) 3:46.9 (36.8) 0.7 ペインテドブラック
2000 2. 13 東京 ダイヤモンドS GIII 14 8.3 (6人) 11着 小林淳一 52 芝3200m(良) 3:19.5 (38.6) 2.0 ユーセイトップラン
3. 19 阪神 阪神大賞典 GII 9 109.4 (5人) 4着 福永祐一 56 芝3000m(稍) 3:10.3 (38.1) 0.9 テイエムオペラオー
4. 8 阪神 大阪-HC OP 12 5.4 (2人) 5着 武幸四郎 53 芝2500m(良) 2:32.1 (36.7) 0.4 タヤスメドウ
4. 29 東京 メトロポリタンS OP 9 4.1 (2人) 3着 蛯名正義 54 芝2300m(良) 2:19.0 (36.6) 0.5 メイショウドトウ
5. 20 東京 目黒記念 GII 15 20.0 (6人) 11着 後藤浩輝 52 芝2500m(重) 2:35.3 (40.2) 2.1 ステイゴールド
9. 23 札幌 道新スポーツ賞 14 5.1 (3人) 9着 勝浦正樹 57.5 芝2000m(良) 2:03.5 (37.4) 1.0 ノットセルダム
10. 14 東京 南武特別 11 2.9 (2人) 1着 柴田善臣 57.5 芝2400m(良) 2:25.0 (35.2) -1.4 (レディソーサリス)
11. 12 京都 ドンカスターS 9 5.8 (3人) 5着 田中勝春 57 芝3000m(良) 3:04.7 (38.4) 1.9 タガジョーノーブル
12. 2 中山 ステイヤーズS GII 11 72.4 (7人) 1着 柴田善臣 57 芝3600m(良) 3:45.6 (36.1) -0.1 (タガジョーノーブル)
12. 24 中山 有馬記念 GI 16 34.0 (8人) 10着 横山典弘 57 芝2500m(良) 2:35.1 (38.2) 1.0 テイエムオペラオー
2001 2. 11 東京 ダイヤモンドS GIII 10 4.2 (2人) 6着 柴田善臣 57 芝3200m(良) 3:19.2 (37.0) 1.2 イブキヤマノオー
3. 18 阪神 阪神大賞典 GII 12 27.5 (9人) 3着 武幸四郎 58 芝3000m(良) 3:04.1 (36.7) 1.6 ナリタトップロード
4. 22 東京 メトロポリタンS OP 12 2.4 (1人) 4着 柴田善臣 57 芝2300m(良) 2:19.5 (35.9) 0.5 ジーティーボス
5. 19 東京 目黒記念 GII 13 9.0 (3人) 1着 柴田善臣 57 芝2500m(良) R2:30.8 (35.7) -0.6 (マックロウ)
6. 24 阪神 宝塚記念 GI 12 41.7 (8人) 3着 柴田善臣 58 芝2200m(良) 2:11.9 (35.4) 0.2 メイショウドトウ
12. 23 中山 有馬記念 GI 13 67.1 (9人) 13着 横山典弘 57 芝2500m(良) 2:34.9 (35.9) 1.8 マンハッタンカフェ
2002 1. 13 京都 日経新春杯 GII 12 8.1 (3人) 2着 福永祐一 58 芝2400m(良) 2:26.5 (35.0) 0.1 トップコマンダー
3. 23 アラブ ドバイシーマC GI 15 (6人) 7着 柴田善臣 56 芝2400m(稍) NAYEF
5. 18 東京 目黒記念 GII 18 18.4 (9人) 16着 村田一誠 58.5 芝2500m(重) 2:34.2 (39.1) 2.4 トシザブイ
6. 23 阪神 宝塚記念 GI 12 30.3 (10人) 9着 柴田善臣 58 芝2200m(良) 2:13.7 (35.3) 0.8 ダンツフレーム
9. 22 中山 オールカマー GII 13 25.7 (9人) 3着 柴田善臣 58 芝2200m(良) 2:11.8 (35.4) 0.1 ロサード
10. 6 京都 京都大賞典 GII 8 17.2 (4人) 6着 小牧太 58 芝2400m(良) 2:24.8 (35.4) 1.2 ナリタトップロード
11. 30 中山 ステイヤーズS GII 11 3.4 (1人) 1着 岡部幸雄 58 芝3600m(良) 3:45.6 (35.1) 0.0 ダイタクバートラム
2003 1. 26 中山 AJCC GII 13 11.3 (6人) 4着 柴田善臣 58 芝2200m(良) 2:12.8 (35.8) 0.3 マグナーテン
2. 16 中山 ダイヤモンドS GIII 13 7.7 (5人) 4着 柴田善臣 58.5 芝3200m(稍) 3:24.1 (37.8) 0.4 イングランディーレ
8. 24 札幌 札幌記念 GII 9 24.9 (5人) 9着 勝浦正樹 57 芝2000m(良) 2:03.9 (37.7) 3.6 サクラプレジデント
10. 12 京都 京都大賞典 GII 9 取消 四位洋文 58 芝2400m(良) タップダンスシチー
11. 9 東京 AR共和国杯 GII 14 23.5 (9人) 7着 勝浦正樹 58 芝2500m(良) 2:32.7 (35.7) 0.8 アクティブバイオ
2004 5. 22 東京 目黒記念 GII 18 79.8 (17人) 18着 勝浦正樹 58 芝2500m(稍) 2:35.8 (39.9) 5.3 チャクラ
6. 27 阪神 宝塚記念 GI 15 171.3 (13人) 14着 福永祐一 58 芝2200m(良) 2:13.8 (38.3) 2.7 タップダンスシチー

血統表編集

ホットシークレット血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サドラーズウェルズ系
[§ 2]

*ハンティングホーク
Hunting Hawk 1990
鹿毛 アイルランド
父の父
Sadler's Wells 1981
鹿毛 アメリカ
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Fairy Bridge Bold Reason
Special
父の母
High Hawk 1980
鹿毛 アイルランド
Shirley Heights Mill Reef
Hardiemma
Sunbittern *シーホーク
Pantoufle

スダナデシコ 1988
鹿毛 日本
タイテエム 1969
鹿毛 日本
*セントクレスピン
Saint Crespin
Aureole
Neocracy
*テーシルダ
Tehsilda
*ヴェンチア
Temoignage
母の母
スダヤマト 1977
鹿毛 日本
*シャトーゲイ
Chateaugay
Swaps
Banquet Bell
ヤマトテッセン *ムーティエ
ヤマトサクマ
母系(F-No.) 7号族(FN:7-c) [§ 3]
5代内の近親交配 Nearco 5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ JBISサーチ ホットシークレット 5代血統表2017年9月18日閲覧。
  2. ^ netkeiba.com ホットシークレット 5代血統表2017年9月18日閲覧。
  3. ^ JBISサーチ ホットシークレット 5代血統表2017年9月18日閲覧。
  4. ^ netkeiba.com ホットシークレット 5代血統表2017年9月18日閲覧。

父ハンティングホークは名種牡馬インザウィングス (In the Wings) の全弟。本馬以外に目立った活躍馬を出していない。母系はオーグメント系(アストニシメント系)と呼ばれる日本に古くからある血統のひとつで、メジロマックイーンらと同じ系統である。

脚注編集

  1. ^ 競馬用語で、牡馬が陰茎を勃起させること。
  2. ^ 『週刊競馬ブック』1999年11月7日号 78頁。
  3. ^ 流星社編集部そのまま!日記 2006年2月8日「ホットシークレット、どうか安らかに……」2008-09-23閲覧

外部リンク編集