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Horizon Zero Dawn』(ホライゾン ゼロ ドーン)は、ゲリラゲームズが開発し、ソニー・インタラクティブエンタテインメントより2017年3月2日に発売されたPlayStation 4用ゲームソフト。

Horizon Zero Dawn
ホライゾン ゼロ ドーン
ジャンル オープンワールドアクションRPG
対応機種 PlayStation 4(Pro対応)
開発元 ゲリラゲームズ
発売元 ソニー・インタラクティブエンタテインメント
人数 1人
メディア BD-ROM
ダウンロード販売
発売日 アメリカ合衆国の旗2017年2月28日
日本の旗2017年3月2日
日本の旗2017年12月7日(Complete Edition)
対象年齢 CEROD(17才以上対象)
ESRBT(13歳以上)
USK12(12歳未満提供禁止)
PEGI16
ACB:M
コンテンツ
アイコン
[CERO]暴力[1]
エンジン DECIMA
売上本数 世界 1000万本[2]
その他 初回限定版、デジタル初回限定版あり
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概要編集

オープンワールド型のアクションRPG。開発はゲリラゲームズが担当し、完成までには6年を要している。

PlayStation 4 Proにも対応しており、4K画質でプレイ可能。

人類の文明が崩壊してから1000年後、世界は動物を模した機械生命体が闊歩しており、人類は原始的な狩猟をする生活に戻ってしまった。主人公は女性のハンター・アーロイとなって、機械獣を狩りながら、自身の出生の秘密や、この世界の真実に迫る。アーロイは機械獣をオーバーライド(ハッキング)することで、機械獣に乗って移動したり、一緒に戦わせられる[3]

通常版の他に初回限定版が発売される。限定版にはアートブック、PS4用のオリジナルテーマとゲーム内で使用できるアイテム3種類が同梱される。PlayStation Storeでのダウンロード販売も行われ、こちらでの限定版は「デジタル初回限定版」となる。

日本ゲーム大賞のフューチャー部門受賞[4]。世界累計での売り上げ本数は760万本に達し[5]、ゲリラゲームズのゲームとしては最も売れたゲームとなった。2019年3月に1000万本に達したことが公表された[6]

ストーリー編集

旧文明の残滓が残る、動物の姿をした「機械獣」が闊歩する世界。養父ロストに育てられる主人公アーロイは、ノラ族の土地で生活しながらもその不明な出生のため、異端者としての生活を強いられていた。成長したアーロイは出生の謎を探るため、義勇兵になる試練に挑む。

最高成績を出して合格をするも、直後に謎の集団からの襲撃を受け、ロストはアーロイを守って殺されてしまう。長老ティルサから、聖地「大いなる母」の機械の扉の前に赤子のアーロイが置かれていたことを明かし、聖地内部へ案内するも、アルファレジストリの破損により扉は開かなかった。アーロイは長老から「天命の使者」に任命される。襲撃者の正体を探るため、そして出生の謎を明らかにするため、ノラの地を旅立つ。

手がかりを求めて、カージャ族の首都メリディアンにたどり着いたアーロイは、首都爆破計画を阻止するなどの活躍によって、カージャ族の王アヴァードや、オセラム族のエレンドの信頼を得ていく。やがて襲撃者の正体が、カージャ族から分離した「シャドウカージャ」によって構成されたカルト集団「エクリプス」と、首領ヘリスであることを突き止める。

エクリプスを追跡する中で、各地の遺跡を巡り、過去の歴史が紐解かれていく。旧文明の時代から約1000年が経過していること。その頃に存在した多国籍企業「ファロオートソリューション」が生み出した自律型完全自動兵器「スワーム」が異常をきたし、世界を蹂躙し始めたこと。それを阻止することがもはや不可能であったため、天才科学者エリザベト・ソベックが、スワームの機能停止後に、人類滅亡後の地球に再び人類と文明を再生させる「プロジェクト:ゼロ・ドーン」を立案したこと。そのために生み出されたAI「ガイア」の存在。そしてエクリプスを操っているのがガイアの副次機能である「ハデス」であることを知る。

謎の男サイレンスの協力を得、アルファレジストリを入手したアーロイは、ガイアと接触することに成功する。ハデスの目的はテラフォーミングシステムを支配し、地球上の生命を消滅させること。そしてアーロイは、ハデスを止めるためにガイアによって生み出されたエリザベトのクローンであることが明かされる。

ハデスは世界中に眠る旧文明の兵器を目覚めさせるため、カージャの領地にあるデータ送信装置である「導きの塔」を襲撃。アーロイは旅の中で出会った仲間たちの協力を得て、ヘリスとハデスを倒し、世界に平和が戻った。アーロイは戦いの後、ゼロドーンのために命をかけたエリザベトの亡骸を見つける。

その後、サイレンスはハデスを回収。ハデスの暴走の原因であるコマンドを送った者の正体を探るため、過去の遺跡の前に立っていた。

システム編集

経験値によって強化できるスキルと、商人から購入できる武器を利用して戦闘を行う。自然を利用して姿を隠し、ステルスアクションを駆使する事で遠間から武装や耐久力を削る・罠で姿を見せずに被害を与える・同士討ちを引き起こす・相手に気付かれないように一体ずつ葬っていくなど戦略の幅が広がる。フォーカスで敵を分析して行動や弱点を把握できる。機械獣はオーバーライド(ハッキング)する事で味方にでき、一部の機械獣は騎乗して移動できる。

難易度が上昇すると各属性の与ダメージやステルス性能が下がり、こちらの被ダメージや店でのアイテム購入金額が増大する。

OPTIONボタンで選択できる項目の一つにフォトモードがあり、静止した状態でカメラの位置や角度、焦点などまさにカメラのような様々な調整を施せる。SHAREボタンによるスクリーンショットを取ることに特化したモードであり、アップデートによりこのモード中にアーロイにポーズをとらせられるようになった。逆に、アーロイを消すことも可能。

登場人物編集

アーロイ
声 - 高垣彩陽[7] / 幼少期 - 久野美咲
本作の主人公。弓矢や槍を武器として使い、機械の獣を狩る女性ハンター。ぶっきらぼうな言動が目立つが、基本的には優しい性格で歩み寄る者を拒絶しない。一方で、話し相手がロストしかいなかったこともあり、コミュニケーションに問題がある一面も見せる。
「ノラ」という部族の人間であるが、生まれながらに異端者として部族の人間と話すことすら禁じられており、同じく異端者であった壮年の男性「ロスト」に育てられた。ただし、長老の一人「ティルサ」を始めとして部族内でも彼女を一方的に異端者として扱うのを良しない者もいる。
幼少時に自分の出自に疑問を持ち、その答えを得るために最高成績を出せば望みのものが与えられるというノラ族の試練に挑むことを目指す。同時期に迷い込んだ鉄の遺跡で発見した小型端末「フォーカス」を身に着けている。
生まれつき異端者として部族の人間から離れて生きたため、ノラ族が尊ぶ掟に関して無頓着(ノラ族は基本的に異端者でも可能な限り掟には従う)。ノラ族が忌避する古代技術が眠る「鉄の遺跡」を遊び場のように育っており、ある程度であれば技術的な用語も理解できる。
試練を最高成績で突破するもカルト集団「エクリプス」による襲撃を受け、数多くの犠牲者の中で何とか生き残る。この生還を経て、ティルサから自分の出自を知らされ、その謎と襲撃してきた集団の正体を探るために聖域の外での活動が許された「天命の使者」となる(異端者と違い、聖域の出入りが許されている)。
任命後に襲来してきた機械獣「コラプター」が装備していた他の機械を操る装置を回収しており、これを槍に括り付けることによって「オーバーライド」が可能となっている。
ロスト
声 - 立木文彦
アーロイの養父。ノラ族の異端者であり、彼を知る者からはなぜ異端者になったのかを不思議がられるが、その理由を話すことはない。出自に悩むアーロイに試練を突破すれば部族の一員として迎えられることを教え、10年に及ぶ厳しい修行を通して自然の中で生きる術をアーロイに伝える。本心からアーロイを大切に思っており、彼女が試練を突破したあと、異端者である自分との交流が仇になることを見越して身を隠そうと考えていた。試練の直後にノラ族を襲撃したエクリプスの首領・ヘリスからアーロイを救出、奮戦するが敗北。身を挺してアーロイを爆弾の爆発から守り、遺体は粉々となってしまう。その後は自宅近くに建てられた墓に訪問できる。
ティルサ/ランスラ/ジェザ
ノラ族の3人の大長老。
ティルサは心情を配慮し、時には掟に従わないことも良しとする柔軟な気質。生まれながらの異端者であるアーロイに名付ける許可を与えたり大長老しか入れない山の中に案内もした。ランスラは掟に固執して非常に頭が固い。加えてアーロイのことは鉄の悪魔を父としているなど、悪魔の使いのような扱いをしている。ジェザは二人に比べて発言が少ないため、細かいスタンスは不明。少なくともランスラほどアーロイを危険視はしていない。
ヘリス
カルト集団「エクリプス」のトップに位置するシャドウ・カージャの戦士。狂王ジランに仕えていた頃から「サンの死神」と呼ばれており、彼の殺害を免れたものはいなかった。ハデスの命令を受けてエクリプスを率いノラ族を襲撃する。アーロイを倒し、儀式的な殺害を試みようとした隙にロストの妨害を受けるも、ロストとアーロイを爆弾で殺そうとした。自身の戦闘能力を神の加護によるものと感じていたが、アーロイの殺害に失敗したことで疑念を持つようになる。その後はアーロイを捕縛することに成功し、かつての失敗やアーロイによる戦士の死は神の試練だったと確信する。しかし、結局は儀式的な手段にこだわったせいで取り逃がしてしまう。
オーリン
オセラムの男性。フォーカスをつけたトレジャーハンター。彼のフォーカスは別のネットワークに接続されており、何かしらのプロテクトが施されている。試練の前日にアーロイと出会い、会話中にフォーカスに異常が発生していたが、それはハデスがアーロイの存在を検知したことによるものだった。このことから、アーロイはオーリンをエクリプスを手引きした裏切り者だと判断して追跡する。妻子を持ち、エクリプスに協力したのも家族を人質に取られていたためであった。フォーカスを通して聞いたハデスの声は、とてつもなく冷たく恐ろしいものだったという。
エレンド
オセラムの男性。オーリンと共にカージャからの特使の護衛としてやってきていた。精鋭部隊「ヴァンガード」のメンバーで、隊長であるエルサの弟。アーロイがカージャの首都メリディアンを訪れた際は、エルサが死体で発見されたことでヴァンガードの隊長となる。門番に通行止めを食らっていたアーロイに通行許可を与え、裏切り者の疑いがあるオーリンの家まで案内する。アーロイが追跡を得意としているという噂を聞いていたため、オーリンの家を調べた後にエルサ殺害の実行犯であるシャドウ・カージャを見つけ出してほしいと頼む。
ソナ
ノラの義勇団の団長。勇猛な女性。子供が二人登場する。厳格な性格で息子・ヴァールが自分の命令に反して合流してきた際は叱責するも、最終的には合流を許している。彼女の発見後は、襲撃者の拠点を逆に襲い殲滅する。息子のヴァールは義勇兵であり、襲撃者の追撃をしていたが、母親の命令で門を守っていた。アーロイに襲撃者の追撃から戻ってこない母親の捜索を依頼し、後に合流する。娘のヴァーラはアーロイが試練を受ける際に宿舎で話しかけてくれた女性で、アーロイも彼女なら友達になれそうと語っている。しかし、エクリプスの猛攻で命を落とした。
アヴァード
カージャ族のトップである「サン王」の地位にいる男性。アーロイの噂を知り、メリディアンを訪れた彼女に行方不明となったエルサの捜索を依頼する。父親だった先王ジランの「赤の動乱」に耐えかね、オセラム族の義賊であったエルサ達に協力を取り付け、ジランを倒すことに成功する。父親のカージャ至上主義と懇意としたエルサに影響され、即位後は純血のカージャ族にのみ認められていた権利を放棄した。
ジラン
アヴァードの父親にして先代のサン王。故人。
当初はまともな国政を営んでいたが(カージャに偏重してはいた)、凶暴化する機械獣への対処で心を病み、太陽神を自称してノラやオセラムの生贄を求めるようになる。被害妄想に取りつかれており、自身を批判した息子さえ処刑の対象として見せ物にする暴君だった。ただし、亡くなったヘリスの家族を王家と同じ場所に葬ることを許すなど、完全に正気を失ったわけではない。
デルヴァール
オセラム族の族長であるが、今はオセラムから抹殺命令が出されるほどに憎まれている。非常に狡猾で、部族から差し向けられた刺客たちから生き延びていた。ジランを憎み殺害を企んでいたが、その計画はカージャの民すら対象に含まれていたため、エルサ達に排斥された。ジランが倒れてもカージャへの憎悪は衰えず、王とその民を虐殺しようと企んでいる。旧文明にも理解を持っており、音波によって人間の動きを封じる装置を作成している。また、録音装置も修復しており、そこに残された音声から家族がいた事が伺える。エレンドの姉・エルサがシャドウ・カージャに殺されたように偽装し、上記の装置で動きを封じて幽閉して拷問していた。さらに、大量のブレイズを使ってメリディアンを大火に包み、その様をアヴァードに見せつけ殺害する計画を立てていた。アーロイによってエルサ殺害の痕跡から真相を突き止められてしまい計画を妨害される。アヴァードと護衛の動きを止める所までは成功するが、アーロイの襲撃を受けて敗北する。その後はオセラムとカージャの交渉のために殺さずに捕縛された。その後は牢獄で捕まっている様子を見ることができ、話しかけると強気な態度を見せるも次第に弱気になっていく。
サイレンス
バヌーク族の男性。好奇心の強い合理主義者であり、知識を得るために余計な感情などは考慮しない。突然アーロイのフォーカスに通信を入れ、エクリプスの持つフォーカスを無効化するなど彼らに挑むアーロイをサポートする。ハデスを発見し、旧文明の様々な知識の見返りに、エクリプスの編成を行った張本人であり、ヘリスや大祭司バハヴァスとも面識がある。その後はハデスに用済みとみなされ、エクリプスに追われる立場となっている。最終決戦では姿を現さず、本体を破壊されたハデスを持っていた何かしらの機械の中に閉じ込め、ハデス暴走のきっかけとなったコマンドを送り付けた何者かの元へと案内させるところで物語は終了する。DLCでは、本編では触れられなかった彼の過去が明かされる。バヌーク族に彼のことを聞こうとすると不機嫌な顔をされる。また、バヌークとしてもよそ者である様子。
エリザベト・ソベック
天才科学者にして、プロジェクト:ゼロドーンの発案者で最高責任者。緊急事態に陥ったファロに呼び出されてその資料を目にし、絶望的事態であることを悟る。手遅れであるという状況を理解せず往生際悪く密かに処理しようとするファロの要請を切って捨て、最悪の救済計画のための共犯者として全資産の提供を約束させる。その後は中核であるガイアの育ての親として活動していたが、ある時シェルターのハッチが故障。犠牲覚悟で外に出てハッチを再閉鎖する必要が出た際に、ほぼ無断で自身が敢行。そのままシェルターを去って故郷へとたどり着いたのちに死亡した。
テッド・ファロ
セオドア・ファロとも呼ばれる。ファロ・オート・ソリューションの責任者にして、世界を崩壊させた元凶。FASを一台企業へと押し上げたその腕前は間違いなく一流であるが、管理者としては稚拙。緊急用のバックドアの必要性を理解せずに排除し、問題が起こってからは手遅れになるまでエリザベトの協力を仰ごうとはしなかったために、スワーム(後述)の暴走を招いた。その後はプロジェクト:ゼロドーンのスポンサーに押し込められ、各分野の責任者「アルファ」たちと行動を共にするようになるも、精神に異常をきたしてエリザベトに強く依存するようになっていた。なお、エリザベト以外は彼とは極力接触を拒絶していた様子。
さらには、エリザベト以外には無断でオメガ権限なる上位者権限を設定して自分とエリザベトに付与。エリザベトの死後に「世界を破壊するような知識を残してはいけない」として、プロジェクトに致命的損壊を与えた挙句に各分野の責任者たちを密室に閉じ込めて酸素を抜いて抹殺するという凶行に出ている。なお、プロジェクト関係者の中で唯一死体が描写されていない。

凍てついた大地編集

オーリア
バヌークのシャーマンである女性。かつてイエローストーンと呼ばれていた地域にある「狭間」と呼ばれる場所に住む。そこに現在の居を構える「ウェラック」の族長と雷鳴の頂という場所の調査に向かった際、問題を起こして以降行方不明となったらしい。かつてジランが引き起こした赤の動乱で捉えられ、バヌークとしての力を利用されていた過去がある。後に逃げ出し、放浪していた時に助けてくれた「魂」を強く慕っている。
アラターク
ウェラックの族長。狭間にすんでいる。「霜の槍」の持ち主。複数あるのか、アーロイに渡された後も所有している。勇猛な戦士だが頭が固く排他的。バヌークらしい性格といえる。尚、本編クリア前にDLCをクリアすると本編の最終戦に駆けつけてくれる。
「魂」
正式名称は「シアン」。オーリアの隠れ家にて、その声を聞ける。電子音声のようだが、機械的ではなく感情の存在を感じ取れる。実はファイアブレイクというプロジェクトに関与する存在であるが、何らかの干渉によって自由を奪われている様子。オーリアが声を聞いたのは4年前が最後となっている。なお、ファイアブレイクはイエローストーンにある火山の活動を数千年にわたって抑止する計画であり、ゼロドーンとは特に関係はない。
「デーモン」
「魂」(シアン)を支配し、ファイアブレイクの設備を制御し機械炉として動かし、バヌークを混乱させていた存在。正式名称は「ヘファイストス」という、ハデス同様に暴走したテラフォーミングシステムの副次機能の一つ。

機械獣編集

動物や昆虫、恐竜などの外観をしたマシーン。様々な種類があり、広大な大自然の中で本物の動物のように存在している[8]。その破片は「シャード」と呼ばれ、矢の素材として使われる他に資源として通貨のように扱われる。

ウォッチャー
大きなモノアイを頭部にもつ小型の機械獣。巡回タイプであり、他の機械獣の群れに混じって周囲を偵察している。アーロイを発見すると周囲に知らせて、自身は率先して襲いかかってくる。が弱点。眼から光弾を発射する強化個体もあり、「赤眼のウォッチャー」と呼称される。 最も弱い機械獣であり、破壊された個体が路上に転がっている。
ストライダー
のような外見の機械獣。草食性でアーロイを視認すると逃げる(襲いかかってくる場合もある)。オーバーライドして騎乗できる。腰のあたりに「ブレイズキャニスター」を搭載しているが、それを使用した攻撃はしない。
グレイザー
トナカイのような外見の機械獣。草食性ですぐに逃げる。4つもキャニスターを搭載しているが、ストライダー同様それを使用した攻撃はしてこない。
スクラッパー
ハイエナのような外見の機械獣。削岩機のような口部をもつ四足歩行型の機械獣。機械の残骸を漁っており、機械獣の残骸があると貪りにやってくる。貪り状態を放置すると、残骸から回収できるパーツがなくなってしまう。肩部にレーダーを搭載し、隠れていても発見されてしまうことがある。
ブロードヘッド
バッファローのような外見の機械獣。オーバーライドして騎乗できる。
ランスホーン
鹿のようなような外見の機械獣。こちらも草食性でアーロイを視認すると逃げるが、グレイザーと比較してやや好戦的。
ロングレッグ
ダチョウのような外見の機械獣。胸部のコンカッションサックから爆音を発生させ、こちらにダメージを与えつつ動きを阻害させる他、非戦闘時にも索敵装置として作用する。翼による飛行はできないが、爆風を発生させる機関があり、羽ばたきによって広範囲を攻撃してくる。
トランプラー
野牛のような外見の機械獣。岩を転がしたり突進で攻撃するほか、接近すると強力な爆炎を放出する。中型の械獣獣で複数体で行動していることが多い。
ソウトゥース
トラのような外見の機械獣。俊敏な動きで接近し、爪や牙で襲い掛かってくる。移動の際に特徴的な音を発しているので、視界にいなくても分かりやすい。10年前から出現するようになったらしい。
シェルウォーカー
ヤドカリのような外見の機械獣。貴重な資源コンテナを背負っており、「歩く宝箱」のような存在。事前に切り離しておかないと簡単に壊れてしまう。発電装置を搭載し、右手で電撃フックや、ホーミング性能のある電撃弾を飛ばして攻撃しつつ、左手でエネルギーシールドを展開して身を守る。なお、シェルウォーカーは落としたコンテナから中身が奪われていたとしても気にせず回収する。
ベロウバック
巨大なサックを背負った二足歩行型の機械獣。サックに可燃液を詰めた「炎のベロウバック」、冷却液を詰めた「氷のベロウバック」が存在する。いずれも口から火炎、あるいは冷気を放出して攻撃してくる。サックを破壊すると大爆発して周囲に中身をばら撒く。元々は対応する属性に耐性を持っているが、これによる状態異常は受ける。
チャージャー
のような外見の機械獣。オーバーライドして騎乗できる。
ストーカー
ヒョウのような外見の機械獣。肩部のステルスジェネレーターで姿を消し、周囲にばら撒いた地雷やセンサーに引っかかったところを襲撃してくる。さらに、遠距離から攻撃できる武器を搭載しており、切断してもラヴェジャーと違って重火器として使用できない。姿を消している間はフォーカスでも見つからないが、完全には姿を消せないため近くで見ると居場所が分かる。
グリントホーク
鳥型の機械獣。機械の残骸を見つけるとハゲタカのように漁る。突進や冷気をばら撒いて攻撃してくる。空を飛んでいるため、罠やオーバーライドなどの接近を必要とする攻撃は当てづらく、さらに複数体で襲いかかってくる。
コラプター
エクリプスが利用する、地中から発掘された古代の遺物。四足歩行し、背中には尻尾状のマニピュレータが装備されている。他の機械獣をオーバーライドし「禍ツ機」と呼ばれる暴走状態に変えられる。近距離では跳躍からのボディプレスやマニピュレータで攻撃する。遠距離では頭部のランチャーからミサイルを飛ばす他、マニピュレータで岩を掘り起こして投げつけることもある。加えて、後述するように元々偵察機であるため、機動力が高く弱点破壊も楽ではない。ボディの耐熱性が低いため、火炎攻撃を与えると弱点のコアを露出する。オーバーライドすることは不可能。サンダージョーほどの耐久力は持たない。
正式名称は「FAS-ACA3スカラベ」。FAS社が開発した自律型偵察機で、あらゆる地形での高速偵察に対応し、自律型の中でも世界最高レベルの生存率を誇っていた。周囲の生命体を燃料に加工する「緊急バイオマス転換システム」、敵の無人兵器を自らのネットワークに取り込む電子戦機能、様々な機能を持つマニピュレーター・アームにより360度の対応から類似のチャリオットラインモデルの外科修復まで行うとされる。
ラヴェジャー
トラのような外見の機械獣。ソウトゥースに似ているが、こちらは背部に電磁射出速射砲「ラヴェジャー砲」を搭載しており、遠距離でも高い火力を発揮する。ラヴェジャー砲は切断すると重火器として使える。
スナップモウ
クロコダイルのような外見の機械獣。水辺に棲息しており、水中では俊敏に動ける。近距離では大きな口で噛みついて、距離を離すと冷気弾を放出して攻撃してくる。
ロックブレイカー
モグラのような外見の巨大な機械獣。素早く地面に潜り、音に反応して地中から襲ってくる。遠距離では岩を吐き出して攻撃する。
ベヒーモス
サイのような外見の機械獣。草食性だがアーロイを見つけると岩投げや電撃の頭突きで攻撃する。電磁力で岩を浮かせて周囲に漂わせる事もできる。腹部にはシェルウォーカーと同じく資源の入ったコンテナを持つ。決まった群生地がほとんどなく、ロングレッグなどを伴ってフィールドを移動し続ける(マップ画面で「群れ」と表示され、時間経過で移動する)。
サンダージョー
ティラノサウルスのような外見の巨大な機械獣。その巨体を生かしたタックルや、頭部には機関砲とレーザー砲、背部には爆発性の円盤状砲弾を射出する「ディスクランチャー」が搭載されており、どの距離からも高い威力を発揮する。さらにレーダーも搭載しているため、隠れていても発見されることがある。また、中型の機械獣とは一線を画するほどの耐久力を有する。ディスクランチャーは取り外せば重火器として使用できる。サンダージョーが放ったディスクから放たれる青いレーザーは接触してもダメージはない。アーロイが使う際は追尾機能は失われており、直接狙う必要がある。弱点は首の付け根にある心臓部と額部分で、装甲版を剥がせば狙い撃てる。またそれ以外の弱点として、腹にブレイズキャニスター、尻尾の内側に動力炉を搭載しているが、うまく当てるのは困難である。ブリン曰く、この機械獣は当初は存在せず、狩人たちとの戦いが行われるようになってから生み出されたらしい。
ストームバード
タカのような外見の巨大な機械獣。大きな翼で空を飛び、電撃を降らせて攻撃する。空を飛ぶ・耐久力も高い・弱点である属性キャニスターが背部にあるため狙いづらいため相手をしづらい。ただし、時折近くでホバリングしてくるため、その時にロープキャスターなどで動きを止めて下ろしてやれば背部への攻撃が可能となる。
デスブリンガー
遺跡から発掘された古代の機動兵器。速射砲やグレネードランチャーなどの重火器を多数搭載し、凄まじい火力を誇る。胴体も高い耐久性をもつが、熱や電撃に弱く、これらの攻撃を浴びせるとオーバーヒートを起こして弱点のコアや冷却ユニットなどを露出してしまう。オーバーライド不可能。
正式名称は「FAS-FSP5ケペシュ」。主力となる武器に高い汎用性を持ち、予算や問題解決の統計データに合わせた武器を配置できるとされる。バイオマス転換システムで拡張緊急操作が可能。マルチリニアターゲット処理により脅威分析と法的検証を同時に行い、スワームのネットワークに従属させることで、無人戦闘が可能になる。有事の際の切り札として販売されていた。
トールネック
キリンのような巨大な機械獣。監視役のため移動する情報端末のようなもの。オーバーライドすることで、周囲の地形や機械獣の分布を知ることができる。非常に鈍重で人間に無反応だが、踏まれればダメージを受ける。破壊は不可能。
禍ツ機
穢れによって凶暴化した個体。体から赤黒い穢れをまき散らしており、接触するだけでダメージを受けてしまう。図鑑上では全ての機械獣をまとめてこの扱いとなっている。凶暴化してはいるが、元々の行動パターンは継承しており、戦闘にならない限りは普段と変わらない。個体ごとの弱点などはそのままなのに加えて、炎によるダメージに弱くなっている。ただし、例外なくオーバーライド不可。
鉄の悪魔
ノラ族の伝承で女神に封じられたとされる存在。触手のようなアームとマップから残骸が確認できるほどの巨大兵器。作中では交戦しない。
正式名称は「FAS-BOR7ホルス」。「ホルス級タイタン」と呼ばれ、タイタンフレームと称される機械の一種らしいが、他にタイタンフレームが登場しないため具体的な定義は不明。有機物から転換した部品を使って他のFAS製品の補給・修理・製造まで可能な機動拠点。
スコーチャー
DLCで追加された個体。「狭間」で最初に出会う新型の機械獣。オオカミのような外見の通り機敏な動きに加えて、近距離では火炎攻撃、遠距離ではマインランチャーで攻撃してくる。
フロストクロー/ファイアクロー
DLCで追加された個体。のような外見の機械獣。スクラッパーなどと同様に、機械の残骸を貪る習性を持つ。両肩と腹部に容器を有している。属性を帯びさせた岩塊の投擲や地面から氷や炎の柱を発生させる。よく動くので弱点に攻撃が当てづらく、堅牢さ・凶暴さに加えて巨体に見合わない機敏さを持つ。しかし、3つの容器全てを破壊すると無期限の状態異常を引き起こすというトランプラー同様の致命的弱点を有している。ファイアクローは後期型の個体であり、エリアに出没しているのはもっぱらフロストクローとなっている。
デーモン
狭間の各所で発生している凶暴化した個体の総称。スキャンすると紫の輪郭で表示される。性能が強化されている上に、禍ツ機と異なり属性ダメージ全般に耐性を持つ強敵。オーバーライド不可。
制御塔
木のような外見。一切の攻撃能力を持たないが、範囲内の機械に対して、通常の個体であれば回復しオーバーライド体であれば無期限の麻痺を行うパルスを放射している。パルスの放射時に出現する冷却装置を破壊するか根元まで近寄ってオーバーライドする事で無力化できる。クエストは発生しないがトールネックのような特殊な撃破対象であり、一度制圧すれば復活しない。

用語編集

機械獣
「機械炉」によって製造される人類の敵。しかし、昔は攻撃的ではなかった。高度な技術によって作り出されるその部品は貴重品として取引される。とりわけ「シャード(『破片』の意)」は作中でお金のように使われている。シャードは鏃にも使われており、これによって弓矢という原始的な武器でも機械獣にダメージを与えられる。動物を模したものが大半を占め、それに沿った行動をとっている。ただし、攻撃的な機械獣は人間の気配を察知すると襲いかかってくる。ちなみに、血に当たる物質は人間にとっては有毒であり、飲むと幻覚が見えてしまう。ただし、サンダージョーが製造された件など知り得ない情報を見聞きするなど、ただの幻覚ではないようである。機械炉をオーバーライドすることで、ヘファイストスから人間を動植物の脅威として抹殺するようにオーバーライドが施されたことが分かる。特定のパルスによって機械獣の行動を操作でき、とりわけ呼び寄せる装置は「ルアー」と呼ばれており、それなりに数が発見されている。
ブレイズ
機械獣に搭載されている蛍光色をした可燃性の液体。これを入れた容器はブレイズキャニスターと呼ばれる。どのように生成されるかは不明。熱に反応して爆発するという危険な液体であり、燃料や起爆剤として武器の生成に用いられる。ただし、直近で別のキャニスターが爆発しても誘爆しないなど、爆発や振動には反応しない。これを武器として炎を放ってくる機械獣もいるが、ただ搭載しているだけの個体も多いため燃料として使われていると思われる。対に位置する素材は「冷却剤」となっている。
オーバーライド
いわゆるクラッキング。仕組みを理解していないアーロイに使われている。フォーカスとリンクしているらしく、トールネックや機械炉のコアなど情報取得するとフォーカスも起動する。また、コラプターの「穢れ」もオーバーライドの一種である。機械獣は個体によって製造される機械炉が異なっているらしく、異なる機械炉の機械獣にオーバーライドするには、その機械炉のコアにアクセスして情報を取得する必要がある。オーバーライドを受けた機械は青く光る太いケーブルが生えてアーロイに忠実になる。機械炉にある端末にアクセスすることでケーブルを足場にすることもできる。
ノラ族
女神「大いなる母」を信仰する部族。ノラ族は山岳を女神に見立て、部族はその加護を受けていると考えている。ノラ族の「義勇兵」によって危険な機械獣が排除された「安息の地」と呼ばれる山岳地帯に住む。集落ごとに30人の長老が存在しており、それを束ねる3人の大長老がいる。長老になるためには孫ができる必要がある。結婚には長老の許可が必要。ノラ族の掟を破り部族から追放された者は「異端者」と呼ばれる。犯した罪の重さによって追放の期間は異なり、異端者は他者と言葉を交わす事を禁じられる(掟の詳細は不明)。ただし、以前より掟は緩くなっているらしい。ノラ族の試練に合格した者は義勇兵となり、部族を守る任務に就く。この試験で最高成績を出せば望みのものが与えられるとされる。また、義勇兵になれば異端者でも部族の一員として扱われる。ノラはカージャを信仰心のない不届き者と嫌っており、カージャはノラを未開の蛮族と見下しているなど反りが合わない。
カージャ族
太陽を崇拝する部族。壮麗な宮殿「太陽宮」を中心に様々な建物が広がるメリディアンを首都としており、統治者は第14第サン王アヴァード。
かつて、第13代サン王・ジランが機械の暴走を収めるため、他の部族を太陽への生贄に捧げればいいという妄執に取りつかれ、周辺の部族に攻め込み虐殺を繰り返した「赤の動乱」を起こした。次男であるアヴァードがオセラム族と共に反乱を起こしてジランを倒したが、今でも他の部族との確執は消えていない。希望や救いといったポジティブな概念には光、死や裏切りといったネガティブな概念には闇にまつわる言葉を当てており、アヴァードの統治するカージャの民は「サン・カージャ」と呼ばれ、戦犯などは追放や収監だけで済ませ、追放者は「シャドウ・カージャ」と呼ばれるようになった。祖先はノラ族だったが、鉄の遺跡で「古の葉」を見つけたことを咎められて追放された(おそらくフォーカスの事)。しかし、古の葉のもたらす情報で「祈りの塔」がある場所や古代技術を知り、現在の規模まで発展した。なお、古の葉は既に壊れてしまったらしい。
エクリプス
「ハデス」を神として崇めるカルト集団であり、シャドウ・カージャの主勢力。ジランを支持した司祭や戦士が主となっており、自身らの扱いを不当として現在もメリディアンを奪還しようと考えている。ジランの行いに対して肯定的なものもいるが、立場上やむを得ずに協力する者もいる。コラプターを拠点防衛の戦力とし、デスブリンガーの機関銃で武装した兵士もいるなど高い戦力を持つ。
オセラム族
鍛冶や工芸を得意とする部族。傭兵として活躍することも多い。北の「クレイム」からやってきた。クレイムでは投票によって代表者を決定し議論を行う選挙制度が設けられている。しかし、罵り合いに発展して三日三晩かけても決まらないこともある。女性の鍛冶師は歓迎されない。ノラ族と同じく「赤の動乱」で多大な被害を受けたたものの、アヴァードが王になって以降はカージャ族とも協力関係にあり、メリディアンでも傭兵部隊「ヴァンガード」を組織して防衛力としている。エルサが隊長であったが、エルサの失踪後は弟のエレンドが隊長になった。
バヌーク族
シャーマニズムを主とする部族で、機械にも魂があると信じている。機械の頭部を加工して頭にかぶり、体に青く光るチューブが埋め込まれている。「バン・アー」なる土地からやってきている(オーロラが見られるらしいので、極北地帯と思われる)。その性質は徹底的な実力主義かつ個人主義。一人で全てを解決することを是とし、他人が手を貸すことを好まず、罵ることはあっても感謝することはほとんどないという。血縁という概念も薄く、「ウェラック」という集団単位で活動する(族長もウェラックごとに存在する)。他にも、機械から部品を剥ぐことはシャーマンの担当となっている。バン・アーから滅多に出てこないが、それも過酷な環境から逃げ出したというバヌークにとって屈辱的な扱いを忌避してのものである。バン・アー以外の土地の高所に壁画とグレイザーらしき像が安置されているのを発見できるが、これはかつて無実の罪で追放されたバヌークの偉人によるものだとされる。また、バヌークの文化では壁画は芸術ではなくメッセージであるとされ、新しい絵を描くことはほとんどなく、伝承されたものを描いている。
ホロ技術
旧人類が使用していた技術。ARとホログラフィを合わせたようなもので、フォーカスを通してみることでホログラフが浮かび上がり、それに触れることでゲートの解放などの操作ができる。ホロによる施錠はホロロックと呼ばれる。
ファロ・オートソリューション(FAS)
アメリカの多国籍企業。あらゆるジャンルのロボットの製造を手がけ、軍事および防衛分野を基幹事業としていた。
2033年にテオドール・“テッド”・ファロによって創業され、当初は複数の先進的なロボットを試作開発して注目を集めたものの、当時の業界大手が支配する市場への参入には失敗した。その後、2038年に発売した浮遊型パーソナルサービター「@lfred」シリーズが驚異的な売上を記録したことでFASは初めてフォーチュンの50位以内に入った。2040年台にはエリザベト・ソベック率いる同社の環境改善事業が業界1位に躍り出たことで、収益が3倍に増加した。2049年には世界各地での無公害化と気候改善の実績により、FASに対する全世界の支持率が90%を突破し、テッド・ファロは「世界を救った男」として称えられた。しかし、FASの評価額を世界一たらしめたのは2040年台終盤に同社が軍事産業分野で頭角を現したためであり、株式の時価総額は最高で23兆米ドルを記録していた。2055年には自動化軍用プラットホーム市場の占有率が61%となり、計353の国家・超国家組織・企業体と契約を締結していた。2063年の時点でFASは10年連続で収入・利益の両方でフォーチュンの1位にランク付けされており、世界記録になったと設定されている。
スワーム
FASによる自律型完全自動兵器の軍団。「チャリオット・ライン」「平和維持機」とも呼ばれていた。強力な電子戦機能や生物資源を燃料に変換するバイオマス転換機構、自己複製すら可能な自動修復機能など当時でも破格の性能を有し、兵器の無人化が進む世界中の軍や企業で採用されていた。後述の災禍が本格する以前の段階でも、絶滅危惧種のイルカや果樹園を勝手に燃料とするなど動作不良の片鱗を見せていた。
ファロの災禍
東南アジアでの異常行動を皮切りに世界各地で発生したスワームの暴走。緊急時に限定されている生物資源のバイオ燃料転換機能と自己複製をスワームが自己判断で勝手に使用し始め、数を増やしながら次々と生物資源を食い尽くしだす。停止コードには反応せずクラッキングによる緊急停止を試みるも、FAS社長であるファロの意向で非常アクセス用のバックドアまで排除した上で軍用以上の暗号化が施されていたため失敗。人類は軍事行動による阻止を試みるが主力の無人兵器は電子戦機能で制御を奪われ、有人兵器や歩兵部隊はある程度の戦果は出すも破壊する以上のスピードでスワーム達が自己複製していく為、状況は悪化。資源減少による食糧難、酸素の減少、大気圏の消滅まで引き起こし旧人類の絶滅を招いた。
プロジェクト:ゼロ・ドーン
「ファロの災禍」への対策としてエリザベト・ソベック博士が行った計画。世界にはスワームを停止させる計画と公表されていたが、実際は完全自動テラフォーミングシステムの開発。このままでは16ヶ月で地球上の動植物はスワームに食い尽くされ、暗号解読が完了する50年後にスワームを停止させたとしても、岩の塊と化した地球環境が回復するまで現人類を存続させる事は不可能と結論付けられた。そこで、スワームの機能停止から自然環境の再生、そして人間を含めた動植物の復活、文明の復興までを自己判断で遂行できる高度なAIを作り出す事となった。カージャの領地にある「導きの塔」は副次機能である「ミネルヴァ」によって解読・生成されたスワーム停止プログラムを送信するため、同じく副次機能である「ヘファイストス」によって作り出された通信設備である。関係者は各分野の最高責任者をアルファ、それをサポートするメンバーをベータとして、世界中から様々な分野の有識者を招集している。この際、計画の真の内容を説明し、参画が拒否された場合は外界と接触を許さず専用シェルターに移されて、そこで安全に生涯を終えることになる(希望すれば何人かは家族を同伴できる)。同じシェルター内での交流は許可されるものの、子作りは許されていない。
不屈の勝利作戦
合衆国統合参謀本部議長のへレス将軍が立案した、プロジェクト:ゼロ・ドーン完了までの時間稼ぎを目的とする軍事作戦。ゼロ・ドーン関係者以外にはスワームを一掃する超兵器開発の為の時間稼ぎと説明されていた。実際は前述の通り現人類の生存を諦めた計画であった為、全滅前提の作戦であった。人的損害やインフラへの被害を度外視した遅滞戦術により「市民を肉挽き機に掛ける」と表現される程の膨大な犠牲を出すも、ガイアの完成と主要施設の封鎖が完了するまでスワームの侵攻を遅らせる事に成功した。
ガイア
エリザベト・ソベックとプロジェクト:ゼロ・ドーンの参加者が開発したAI。
それぞれの機能に特化した9つの副次機能が存在するが、20年程前(3020年8月26日)にガイア・プライムの施設が発信元の不明なデータを受信し、副次機能は自我を持つ独立体へと変化してしまう。地球上の生命の抹殺を目論むハデスの暴走を止めるためにガイア・プライムの反応炉をオーバーロードして自爆を実行。しかし、テラフォーミングシステムを制御する中央統制知能が無ければ計画が破綻してしまう。そこで、冷凍ストレージ内の遺伝子素材を用いるよう「ゆりかご施設」に命じ、エリザベト・ソベックのクローンであるアーロイを生み出した。その遺伝子情報からアーロイは他の施設を自由に出入りでき、そこにある技術を使いシステムを再構築して自身をリブートする事を望んでいた。しかし、自爆を実行したことに対抗してハデスは自分を束縛しているコードを解くウイルスを放出し、ゆりかご施設にあるアルファ・レジストリを破壊してしまう。このままではドアを開けてメッセージを見る事はできないが、エリザベトに不可能は無いと信じ、ガイア・プライムにあるコントロールルームのマスターオーバーライドを見つけるようメッセージを残す。最後の言葉は「もう一度、あなたの声を...。」だった。
ミネルヴァ(MINERVA)
機械のプログラムを解読し、停止させるコードを生成する。
ヘファイストス(HEPHAESTUS)
テラフォーミングに必要な機械を生産する。「導きの塔」・機械獣・機械炉などを設計した。謎のデータを受信したことで、システムの端末である機械獣を破壊する新人類を脅威と認識し、機械炉に侵入して攻撃的な機械獣を作らせていた。『凍てついた大地』で「魂」を支配していたのはこのAI。
アイテール(AETHER)
大気を浄化する。
ポセイドン(POSEIDON)
海洋を浄化する。
デメテル(DEMETER)
植物を再生する。
アルテミス(ARTEMIS)
生物圏を再生する。トム・パエクが担当した。
エレウシス(ELEUTHIA)
人類の再生と初期保育をする。サミナ・エバジが担当した。本来は後述のアポロの知識とロボット「サービター」たちによって人類を教育する予定であったが、アポロが失われてしまったために再生された子供たちに教育が行えずほとんど牢獄と化す。結果、子供たちは強い不満をため込んでいき、サービターにつらく当たったりネガティブな絵を描いたりなどしていた。
アポロ(APOLLO)
旧人類のデータベース管理と新人類を教育する。しかし、精神を病んだテッド・ファロが「新人類は無垢であるべきだ」とアポロを破壊してしまったため、その知識は未来に受け継がれることは無かった。単純にアポロの完全削除しか行わずアポロと連動する要素との調整を行わなかったようであるため、エレシウスの機能不全も招いている。
ハデス(HADES)
地球の環境が適切ではない時、ガイアのテラフォーミングシステムを掌握して工程を逆行させる。「絶滅プロトコル」「権限剥奪プロトコル」とも呼ばれる。トラビス・テイトが担当した。地球再生を目的とするガイアはそれに逆行するハデスの活動を承認しないため、ハデスが稼働する際は一時的にガイアを凍結させることができるように設定されている。
謎のデータを受信し、覚醒したハデスはテラフォーミングシステムを支配して「地球上の生命を53.8日後に消去するように」を目的とするようになり、サイレンスを利用してエクリプス組織した。エリザベトと同じくオメガ権限を有するアーロイの存在をオーリンのフォーカスを通して知った際、「システムが脅威を検知」と通知してヘリスらに殺害命令を出した。
大いなる母
ノラの信仰する女神。同時に聖地である「母の源」にある山の中を指す。この山の中には、掟により大長老しか入ることはできない。中にはホロロックの扉など、機械文明の残滓を見られる。最奥部には機械炉と同じような三角形の扉が存在しており、アーロイはそこに捨てられていたらしい。機械を忌避するノラ族だが、大いなる母の声(電子アナウンス)を聞くと平伏する。近づいたアーロイをスキャンし、遺伝子からエリザベト・ソベックとの99.47%の合致を認めるも、「アルファ・レジストリ」(おそらくはアルファに関するデータベース)が破損していたことでエラーとなる。そこで、アーロイはその修復(ティルサ曰く「穢れの浄化」)を目的として天命の使者に任命された。その正体は、プロジェクト:ゼロ・ドーンで建造された人類再生施設「ゆりかご施設」の1つ。新人類の始祖はここの人工子宮で誕生し、成長と共にテラフォーミングと文明復興に必要な教育を施されるはずだった。しかし、ファロによってデータベースを管理するアポロが消去されたため、教育がなされないままテラフォーミングされた世界へ解き放たれる事となった。ちなみに、アーロイを施設の外まで連れ出したのは稼働限界ギリギリだったサービターの一機で、施設入り口付近でそれらしき残骸が確認できる。

出典編集

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