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ホンダ・RA272は、ホンダ1965年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラカー。ホンダがF1初優勝を記録したマシンである。

ホンダ・RA272
ホンダコレクションホールのRA272、2016年撮影
ホンダコレクションホールのRA272、2016年撮影
カテゴリー F1
コンストラクター 日本の旗 ホンダ
デザイナー 中村良夫
佐野彰一
先代 ホンダ・RA271
後継 ホンダ・RA273
主要諸元
シャシー アルミニウムモノコック
サスペンション(前) ダブルウイッシュボーン
サスペンション(後) ダブルウイッシュボーン
全長 3,950 mm
全幅 1,675 mm
全高 793 mm
トレッド 前:1,350 mm / 後:1,370 mm
ホイールベース 2,300 mm
エンジン ホンダ RA272E 1,495 cc 60度 V12 NA ミッドシップ
トランスミッション ホンダ 6速 MT
重量 498 kg
燃料 BP
オイル BP
タイヤ グッドイヤー
主要成績
チーム ホンダ R&D Co.
ドライバー アメリカ合衆国の旗 リッチー・ギンサー
アメリカ合衆国の旗 ロニー・バックナム
出走時期 1965年
コンストラクターズ
タイトル
0
ドライバーズタイトル 0
初戦 1965年モナコGP
初勝利 1965年メキシコGP
最終戦 1965年メキシコGP
出走優勝表彰台ポールFラップ
81100
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概要編集

 
RA272

1964年に登場したRA271に続く2作目のホンダ製F1マシン。この年限りで1.5リッターエンジン規定が終了するため、完全なニューマシンは製作せず、RA271をベースに開発を行った。チームにはテストドライバーとしても優秀な腕をもつリッチー・ギンサーが加入した。

RA272は48バルブ、1,495.28cc の水冷V型12気筒エンジン (58.1 x 47.0 mm) を横置きで搭載し、13,000回転で230 bhp (170 kW)を発揮した。同エンジンは14,000回転まで問題なく回り、1960年代のエンジンとしては異常に高回転のエンジンであった。

実戦経験をもとに車体各部は改良され、リアサスペンションのコイル / ダンパーユニットはインボードから一般的なアウトボードに変更された。使用素材の見直しにより車重は525kgから498kgまで減量されたが、それでも最低重量規定 (450kg) より48kgも重かった。

タイヤメーカーはこの年からF1参戦を開始したグッドイヤーと契約した。

第5戦イギリスGPではギンサーが予選3位を獲得し、決勝ではスタートでトップに立った。RA272は驚異的な加速力を持ち、第6戦オランダGPではギンサーが最初の2周でラップリーダーとなったが、レースを通じての安定性が欠けていた。

 
ホンダコレクションホールのRA272

チームは第7戦ドイツGPを欠場して大改造を行い、エンジンマウントを100mm下げたほか、ボディ、モノコック、サスペンション、排気管などにも手を加え、第8戦イタリアGPからBスペック(RA272改)を投入した。

最終戦メキシコGPでは高地対策として中村良夫監督が入念なエンジンセッティングを行い、事前テストも行った。レースでは予選3位スタートのギンサーが全周回トップで優勝し、ホンダにF1初勝利をもたらした(詳細はリッチー・ギンサーを参照)。また、グッドイヤータイヤにとっても記念すべきF1初勝利となった。チームメイトのロニー・バックナムも5位に初入賞し、初のダブル入賞も達成した。

現在は11号車(メキシコGPのギンサー車)と12号車(同GPのバックナム車)が1台ずつホンダコレクションホール動態保存されており、イベントなどで頻繁に走行している。

F1における全成績編集

(key) (太字ポールポジション

チーム エンジン タイヤ ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ポイント 順位
1965年 ホンダ・レーシング ホンダ RA272E
1.5L V12
G RSA
 
MON
 
BEL
 
FRA
 
GBR
 
NED
 
GER
 
ITA
 
USA
 
MEX
 
11 6位
  リッチー・ギンサー Ret 6 Ret Ret 6 14 7 1
  ロニー・バックナム Ret Ret Ret Ret 13 5

参照編集

外部リンク編集

  • Honda RA272 - Honda Collection Hall
  • RA272 - Honda F1ルーツ紀行 佐野教授とコレクションホールを行く