ミスター・ノーボディ』(原題:Il mio nome è Nessuno / My Name is Nobody)は、1973年制作のマカロニ・ウェスタンイタリアフランス西ドイツアメリカ合作)。

ミスター・ノーボディ
Il mio nome è Nessuno / My Name is Nobody
監督 トニーノ・ヴァレリ
脚本 エルネスト・ガスタルディイタリア語版
原案 セルジオ・レオーネ
フルヴィオ・モルセラ
エルネスト・ガスタルディ
製作 クラウディオ・マンシーニ
製作総指揮 セルジオ・レオーネ
(クレジットなし)
出演者 ヘンリー・フォンダ
テレンス・ヒル
音楽 エンニオ・モリコーネ
撮影 ジュゼッペ・ルッツォリーニイタリア語版
アルマンド・ナンヌッツィイタリア語版
配給 イタリアの旗 ティタヌス
日本の旗 ユニバーサル・ピクチャーズCIC
公開 イタリアの旗 1973年12月20日
フランスの旗 1973年12月14日
西ドイツの旗 1973年12月13日
アメリカ合衆国の旗 1974年7月17日
日本の旗 1975年11月8日
上映時間 116分
製作国 イタリアの旗 イタリア
フランスの旗 フランス
西ドイツの旗 西ドイツ[1][2]
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 イタリア語
製作費 DEM8,000,000[3]
興行収入 イタリアの旗 ITL2,698,800,000[3]
次作 ミスター・ノーボディ2
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マカロニ・ウェスタン・ブームの末期に制作され、“最後のマカロニ・ウェスタン”と呼ばれている。

原案・製作総指揮はセルジオ・レオーネ、監督はその愛弟子のトニーノ・ヴァレリだが、DVDのジャケットやレオーネの発言によると、冒頭の早撃ちやクライマックスの決闘などのアクションシーンはレオーネが演出したとされており、キャストのテレンス・ヒルもインタビューで認めているが、ヴァレリはこれを否定している[4][5][6]

あらすじ 編集

派手な逸話を持ち西部で名を馳せ、無頼で無敗の早撃ちガンマンのジャック・ボーレガードは功名心狙いで追われる日々と高齢を理由に足を洗い、ヨーロッパで静かに余生を送ることを決意。過去に取りそこねた報酬を奪い戻すため西部を放浪しつつ、ヨーロッパ行きの船に乗るため、ニューオーリンズに向かう。

その道中、ジャックの前に西部の何処にでも居そうな陽気で若い風来坊の男が現れる。彼は自らをノーボディ”誰でもない”と名乗り、ジャックの最期をこの目で見届けたいと付きまとう。

ジャックはノーボディに付きまとわれた末に、大物のジャックを亡きものにと追いかける150人のワイルド・バンチをジャックは単独で迎え撃ち、苦もなく撃退。先を急ごうとするもノーボディはどこまでもついて来る。そして2人は遂に最後の対決を迎えることになる。

芝居の決闘に敗れたジャックは表向き死亡扱いとされ、今や過去の人となったジャックは密かに船上の人となりノーボディに送る手紙を綴る。

キャスト 編集

役名 俳優 日本語吹替
フジテレビ テレビ朝日
ジャック・ボーレガード ヘンリー・フォンダ 柳生博 瑳川哲朗
ノーボディ テレンス・ヒル 広川太一郎 津嘉山正種
サリヴァン ジャン・マルタンイタリア語版 富田耕生 大平透
ジョン R・G・アームストロング 北村弘一 槐柳二
ワイルド・バンチの首領 ジェフリー・ルイス 仲木隆司 田中康郎
レッド レオ・ゴードン英語版 石森達幸 渡部猛
リス ニール・サマーズ 青野武 徳丸完
ドン・ジョン マーク・マッツァ 筈見純 仲木隆司
保安官 ピエロ・ルッリイタリア語版
不明
その他
渡部猛
寄山弘
野沢雅子
杉田俊也
鈴木れい子
平林尚三
幹本雄之
石井敏郎
平林尚三
雨森雅司
たてかべ和也
清川元夢
広瀬正志
市川千恵子
塚田恵美子
島香裕
米山あつ子
滝本沙樹
演出 山田悦司 春日正伸
翻訳 山田実 鈴木導
効果 赤塚不二夫
調整 栗林秀年 山田太平
制作 グロービジョン
解説 高島忠夫 淀川長治
初回放送 1980年2月1日
ゴールデン洋画劇場
1983年11月29日
日曜洋画劇場

※番外 サム・ペキンパー 墓標・名前のみ

  • オルスタックソフトから発売のDVD・ブルーレイには全ての吹替を収録

脚注 編集

  1. ^ Il Mio Nome e Essuno”. British Film Institute. 2012年11月11日閲覧。
  2. ^ Erickson, Hal. “My Name is Nobody”. Allmovie. 2012年11月11日閲覧。
  3. ^ a b Mr. Nobody (1973) - Box office / business
  4. ^ Frayling, Christopher. Sergio Leone: Something to Do With Death , Faber & Faber, 2000. ISBN 0-571-16438-2
  5. ^ Intervista a Terence Hill”. terencehill.it (2002年6月15日). 2016年9月9日閲覧。
  6. ^ Intervista a Tonino Valerii”. terencehill.it (2003年12月10日). 2016年9月9日閲覧。

外部リンク 編集