メインメニューを開く

ランディ・クートゥアRandy Couture1963年6月22日 - )は、アメリカ合衆国男性俳優、元総合格闘家ワシントン州エバレット出身。エクストリーム・クートゥア主宰。元UFC世界ヘビー級王者。元UFC世界ライトヘビー級王者。UFC史上初の二階級制覇王者。UFCで40歳を超えて王座を獲得した唯一の選手。

ランディ・クートゥア
Randy Couture by David Shankbone.jpg
基本情報
本名 ランディ・ドゥエイン・クートゥア
(Randy Duane Couture)
通称 ザ・ナチュラル (The Natural)
キャプテン・アメリカ
金網の鉄人
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1963-06-22) 1963年6月22日(55歳)
出身地 ワシントン州エバレット
所属 rAwチーム
チーム・クエスト
エクストリーム・クートゥア
身長 185cm
体重 93kg
リーチ 191cm
階級 ヘビー級ライトヘビー級
バックボーン レスリング
総合格闘技戦績
総試合数 30
勝ち 19
KO勝ち 7
一本勝ち 4
判定勝ち 8
敗け 11
テンプレートを表示
獲得メダル
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
男子 レスリング・グレコローマン
パンアメリカン競技大会
1991 ハバナ 90kg級
レスリングパンアメリカン選手権
1990 コロラドスプリングス 90kg級
1991 90kg級
1992 90kg級
1997 サンフアン 97kg級
1998 ウィニペグ 97kg級

四十路を越えてもなお厳しいトレーニングを重ねUFC王者になったことや、タイトルマッチをUFC史上最多の16度(UFC 13のトーナメント決勝を含む)戦ったことから「鉄人」と称される。グレコローマンのクリンチ、テイクダウン技術に加え、パンチとパウンドに優れ、今日の総合格闘技の戦法に大きな足跡を残した。UFCにおいて、ヘビー級とライトヘビー級の2階級で通算6度の王座戴冠という前人未到の記録を達成している。

目次

来歴編集

高校時代にレスリングで州王者になる。高校卒業後にアメリカ陸軍に入隊。軍曹を務め、1982年から1988年まで在籍。その間にレスリングと並行してボクシングを経験した。除隊後、オクラホマ州立大学で、NCAAのディビジョン1で準優勝(86.4kg)を2度獲得し、オールアメリカンに3度選出。1988年1992年1996年の3度オリンピックの補欠選手に選考された。その後、大学時代仲の良かったドン・フライが出場したUFC 10を観戦し、総合格闘技への転向を決意した[1]

総合格闘技編集

1997年5月30日、33歳での総合格闘技デビュー戦となったUFC 13のヘビー級トーナメント1回戦でトニー・ホーム、決勝でスティーブン・グラハムを破り優勝を果たした。

1997年10月17日、UFC 15のヘビー級王座挑戦者決定戦でビクトー・ベウフォートと対戦し、パウンドでTKO勝ちを収め挑戦権を獲得した。

ヘビー級世界王座獲得編集

1997年12月21日、UFC JapanのUFC世界ヘビー級タイトルマッチで王者モーリス・スミスに挑戦し、2-1の判定勝ちを収め王座獲得に成功した。

UFC離脱編集

契約問題からUFCを離脱し、ヘビー級王座を剥奪される。

1998年10月25日、VALE TUDO JAPAN '98エンセン井上に腕ひしぎ十字固めで一本負け。

1999年3月22日、リングスに初出場しイリューヒン・ミーシャにチキンウィングアームロックで一本負け。この後、一時総合格闘技を休養し、アマチュアレスリングに復帰をしている。

2000年10月9日、リングスのKING of KINGSトーナメントに参戦し、1回戦でジェレミー・ホーン、2回戦で柳澤龍志を破る。

UFC復帰・ヘビー級世界王座奪還編集

2000年11月17日、UFC復帰戦となったUFC 28のUFC世界ヘビー級タイトルマッチで王者ケビン・ランデルマンに挑戦し、TKO勝利を収め王座獲得に成功した。

2001年2月24日、リングスのKING of KINGSトーナメント準々決勝で高阪剛を破るも、続く準決勝でヴァレンタイン・オーフレイムフロントチョークで敗退した。

2001年5月4日、UFC 31のUFC世界ヘビー級タイトルマッチで挑戦者ペドロ・ヒーゾと対戦し、判定勝ちで王座の初防衛に成功するも接戦だったことで、UFC 34で再戦が組まれ、TKO勝ちで2度目の王座防衛に成功した。

2002年3月22日、UFC 36のUFC世界ヘビー級タイトルマッチで挑戦者ジョシュ・バーネットと対戦し、TKO負けで王座から陥落した。しかし、その後バーネットは薬物検査を失格して王座を剥奪される。

2002年9月27日、UFC 39のUFC世界ヘビー級王座決定戦でリコ・ロドリゲスと対戦し、一本負けを喫し王座獲得に失敗した。

ライトヘビー級世界暫定王座獲得編集

2003年6月6日、ライトヘビー級転向初戦となったUFC 43のUFC世界ライトヘビー級暫定王座決定戦でチャック・リデルと対戦し、マウントパンチでTKO勝ちを収め王座獲得に成功。UFC史上初の2階級制覇王者となった。

同じく2003年、映画「ブラック・ダイヤモンド」に出演。

ライトヘビー級世界王座統一編集

2003年9月26日、UFC 44のUFC世界ライトヘビー級王座統一戦で正規王者ティト・オーティズと対戦し、3-0の判定勝ちを収め王座獲得に成功した。

世界王座陥落編集

2004年1月31日、UFC 46のUFC世界ライトヘビー級タイトルマッチで挑戦者ビクトー・ベウフォートと5年ぶりに再戦し、試合開始わずか48秒で右目付近をカットしてしまい、ドクターストップによるTKO負けを喫し王座から陥落した。

ライトヘビー級世界王座奪還編集

2004年8月21日、UFC 49のUFC世界ライトヘビー級タイトルマッチで王者ビクトー・ベウフォートに挑戦し、ドクターストップでTKO勝ちを収め王座獲得に成功した。試合後には、試合を観戦していたPRIDEミドル級(-93kg)王者のヴァンダレイ・シウバに統一戦を要求した。

2005年1月から4月にかけて放送されたリアリティ番組The Ultimate Fighter 1」でチャック・リデルと共にコーチを務めた。

世界王座陥落編集

2005年4月16日、UFC 52のUFC世界ライトヘビー級タイトルマッチで挑戦者チャック・リデルと2年ぶりに再戦し、パウンドでKO負けを喫し王座から陥落した。

2006年2月4日、UFC 57で通算3度目の対戦となったチャック・リデルの持つUFC世界ライトヘビー級王座に挑戦し、右フックでKO負けを喫し王座獲得に失敗した。敗戦直後に引退を表明。6月24日、The Ultimate Fighter 3 Finaleの大会中に、UFCで4人目となるUFC殿堂入りが発表された。

2006年11月17日、グラップリング大会のX-MISSIONにおいてムンジアル王者にしてアブダビ王者のホナウド・ジャカレイと対戦。40歳を超えてグラップリング界のトップ選手に引き分けた。

2007年1月11日、UFC 68での復帰とヘビー級への再転向が発表された。同年2月3日、ラスベガスに設立した自らのジム「エクストリーム・クートゥア」のジム開きを行った。

3度目のヘビー級世界王座獲得編集

2007年3月3日、43歳での復帰戦となったUFC 68のUFC世界ヘビー級タイトルマッチで王者ティム・シルビアに挑戦し、3-0の判定勝ちを収め王座獲得に成功した。

2007年8月25日、UFC 74のUFC世界ヘビー級タイトルマッチで挑戦者ガブリエル・ゴンザーガと対戦し、マウントパンチでTKO勝ちを収め王座の初防衛に成功。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。44歳にして王座を防衛したが、3Rにゴンザーガのハイキックをブロックした際に左前腕を骨折。全治6週間の重傷となった。

2007年10月11日、2試合の契約を残したままUFCからの離脱およびヘビー級王座の返上を表明(UFCはクートゥアの契約を解除することはなく、王座の返上も認めないとする声明を発表)。これに関してクートゥアは、PRIDEヘビー級王者エメリヤーエンコ・ヒョードルがUFCとの契約が成立せず対戦が実現しなかったこと、ギャラへの不満等を理由に挙げている。前後して、ユニバーサル映画「スコーピオン・キング2」へ主演し、南アフリカで撮影を行った。

以来、UFC(ズッファ)と複数の法廷闘争を行っていたが、2008年7月31日、HDNetがズッファに対して起こした裁判でテキサス州最高裁判所が「クートゥアの契約不履行」との判断を示し、事実上の敗訴となった。9月2日、UFCの記者会見で和解の成立およびUFCとの再契約が発表された[2]

世界王座陥落編集

2008年11月15日、1年3か月ぶりの復帰戦となったUFC 91のUFC世界ヘビー級タイトルマッチで挑戦者ブロック・レスナーと対戦し、パウンドでTKO負けを喫し王座から陥落した[3]

2009年8月29日、UFC 102アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラと対戦し、0-3の判定負け[4]。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。11月14日、UFC 105ブランドン・ヴェラと対戦し、ダウンを奪われる場面もあったが判定勝ちを収めた[5]

2010年2月6日、UFC 109マーク・コールマンと対戦。UFC殿堂入り選手同士の対戦となったが、チョークスリーパーで一本勝ちを収めた[6]

2010年8月28日、UFC 118で元ボクシング3階級王者のジェームズ・トニーと対戦。シングルレッグのタックルでテイクダウンし、すぐにマウントを奪取して肩固めで一本勝ち。[7]。UFC最年長勝利記録の47歳での勝利となった。

2011年4月30日、引退試合となったUFC 129リョート・マチダと対戦し、前蹴りでKO負けを喫し、47歳での現役引退となった。

人物・エピソード編集

戦績編集

総合格闘技編集

総合格闘技 戦績
30 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
19 7 4 8 0 0 0
11 6 4 1 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× リョート・マチダ 2R 1:05 KO(前蹴り) UFC 129: St-Pierre vs. Shields 2011年4月30日
ジェームズ・トニー 1R 3:19 肩固め UFC 118: Edgar vs. Penn 2 2010年8月28日
マーク・コールマン 2R 1:09 チョークスリーパー UFC 109: Relentless 2010年2月6日
ブランドン・ヴェラ 5分3R終了 判定3-0 UFC 105: Couture vs. Vera 2009年11月14日
× アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ 5分3R終了 判定0-3 UFC 102: Couture vs. Nogueira 2009年8月29日
× ブロック・レスナー 2R 3:07 TKO(パウンド) UFC 91: Couture vs. Lesnar
【UFC世界ヘビー級タイトルマッチ】
2008年11月15日
ガブリエル・ゴンザーガ 3R 1:37 TKO(マウントパンチ) UFC 74: Respect
【UFC世界ヘビー級タイトルマッチ】
2007年8月25日
ティム・シルビア 5分5R終了 判定3-0 UFC 68: The Uprising
【UFC世界ヘビー級タイトルマッチ】
2007年3月3日
× チャック・リデル 2R 1:28 KO(右フック) UFC 57: Liddell vs. Couture 3
【UFC世界ライトヘビー級タイトルマッチ】
2006年2月4日
マイク・ヴァン・アースデイル 3R 0:52 スピニングチョーク UFC 54: Boiling Point 2005年8月20日
× チャック・リデル 1R 2:06 KO(右ストレート→パウンド) UFC 52: Couture vs. Liddell 2
【UFC世界ライトヘビー級タイトルマッチ】
2005年4月16日
ビクトー・ベウフォート 3R終了時 TKO(ドクターストップ) UFC 49: Unfinished Business
【UFC世界ライトヘビー級タイトルマッチ】
2004年8月21日
× ビクトー・ベウフォート 1R 0:48 TKO(カット) UFC 46: Supernatural
【UFC世界ライトヘビー級タイトルマッチ】
2004年1月31日
ティト・オーティズ 5分5R終了 判定3-0 UFC 44: Undisputed
【UFC世界ライトヘビー級王座統一戦】
2003年9月26日
チャック・リデル 3R 2:40 TKO(マウントパンチ) UFC 43: Meltdown
【UFC世界ライトヘビー級暫定王座決定戦】
2003年6月6日
× リコ・ロドリゲス 5R 3:04 ギブアップ(グラウンドの肘打ち) UFC 39: The Warriors Return
【UFC世界ヘビー級王座決定戦】
2002年9月27日
× ジョシュ・バーネット 2R 4:35 TKO(パウンド) UFC 36: Worlds Collide
【UFC世界ヘビー級タイトルマッチ】
2002年3月22日
ペドロ・ヒーゾ 3R 1:38 TKO(パウンド) UFC 34: High Voltage
【UFC世界ヘビー級タイトルマッチ】
2001年11月2日
ペドロ・ヒーゾ 5分5R終了 判定3-0 UFC 31: Locked and Loaded
【UFC世界ヘビー級タイトルマッチ】
2001年5月4日
× ヴァレンタイン・オーフレイム 1R 0:56 フロントチョーク リングス KING of KINGS GRAND-FINAL
【準決勝】
2001年2月24日
高阪剛 5分2R終了 判定3-0 リングス KING of KINGS GRAND-FINAL
【準々決勝】
2001年2月24日
ケビン・ランデルマン 3R 4:13 TKO(パウンド) UFC 28: High Stakes
【UFC世界ヘビー級タイトルマッチ】
2000年11月17日
柳澤龍志 5分2R終了 判定2-0 リングス KING of KINGS Aブロック
【2回戦】
2000年10月9日
ジェレミー・ホーン 5分2R+延長5分終了 判定3-0 リングス KING of KINGS Aブロック
【1回戦】
2000年10月9日
× イリューヒン・ミーシャ 1R 7:43 チキンウィングアームロック リングス RISE 1st 1999年3月22日
× エンセン井上 1R 1:39 腕ひしぎ十字固め VALE TUDO JAPAN '98 1998年10月25日
モーリス・スミス 21分1R終了 判定2-1 UFC Japan: Ultimate Japan
【UFC世界ヘビー級タイトルマッチ】
1997年12月21日
ビクトー・ベウフォート 1R 8:16 TKO(パウンド) UFC 15: Collision Course 1997年10月17日
スティーブン・グラハム 1R 3:13 TKO(パウンド) UFC 13: The Ultimate Force
【ヘビー級トーナメント 決勝】
1997年5月30日
トニー・ホーム 1R 0:56 チョークスリーパー UFC 13: The Ultimate Force
【ヘビー級トーナメント 1回戦】
1997年5月30日

グラップリング編集

勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
ホナウド・ジャカレイ 4分2R+延長1分2R終了 時間切れ X-MISSION 2006年11月17日

獲得タイトル編集

表彰編集

  • UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(2回)
  • UFC殿堂入り(2006年)
  • SHERDOG ファイター・オブ・ザ・イヤー(2003年)
  • SHERDOG カムバック・オブ・ザ・イヤー(2003年)

出演編集

映画編集

公開年 邦題
原題
役名 備考
2007 ザ・ユニット 米軍極秘部隊
The Unit
ストリックランド テレビシリーズ、2エピソード
2008 レッドベルト 傷だらけのファイター
Redbelt
ディラン・フリン
スコーピオン・キング2
The Scorpion King: Rise of a Warrior
Sargon ビデオ作品
2010 エクスペンダブルズ
The Expendables
トール・ロード
2011 セットアップ
Setup
ピーティ
Once I Was a Champion 本人役
2012 ハイジャッキング
Hijacked
ポール・ロス
エクスペンダブルズ2
The Expendables 2
トール・ロード
2014 エクスペンダブルズ3 ワールドミッション
The Expendables 3
トール・ロード

脚注編集

関連項目編集

外部リンク編集

前王者
モーリス・スミス
第3代UFC世界ヘビー級王者

1997年12月21日 - 1998年1月

空位
次タイトル獲得者
バス・ルッテン
前王者
ケビン・ランデルマン
第6代UFC世界ヘビー級王者

2000年11月17日 - 2002年3月22日

次王者
ジョシュ・バーネット
前王者
王座新設
UFC世界ライトヘビー級暫定王者

2003年6月6日 - 2003年9月26日

次王者
王座廃止
前王者
ティト・オーティズ
第3代UFC世界ライトヘビー級王者

2003年9月26日 - 2004年1月31日

次王者
ビクトー・ベウフォート
前王者
ビクトー・ベウフォート
第5代UFC世界ライトヘビー級王者

2004年8月21日 - 2005年4月16日

次王者
チャック・リデル
前王者
ティム・シルビア
第13代UFC世界ヘビー級王者

2007年3月3日 - 2008年11月15日

次王者
ブロック・レスナー