ヴェルサイユファーム
ヴェルサイユファーム株式会社は、日本の北海道日高町にある競走馬の生産牧場である。
種類 | 株式会社 |
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略称 | ヴェルサイユF |
本社所在地 |
日本 〒059-2122 北海道沙流郡日高町字緑町148番地11 |
設立 | 1987年9月 |
業種 | 水産・農林業 |
事業内容 | 競走馬の育成・生産・販売 |
代表者 | 代表取締役社長 岩﨑美由紀(美雪花代) |
外部リンク | https://www.versailles-farm.com/ |
概要
編集元々は、宝塚歌劇団所属女優で、娘役トップにも就任した美雪花代(本名:岩﨑美由紀)の亡夫(2011年結婚[1])[2]が経営していた、1987年創業の牧場[3]「三城牧場」であり、美雪も結婚を機に北海道へ移住して牧場経営に専念するようになった。しかし、前夫がすい臓がんにより亡くなり、その遺志により美雪が経営を引き継ぐ意向を示す[1]が、牧場経営そのものが素人だったうえに従業員も離れてしまうという苦しい状況の上に、借金額も億単位という多額の負債を抱えながらも5年にわたって完済することができ[1]、その間、ライジングリーズン、ミスパンテールなどの重賞馬を送り出した[2]。
それ以後も日本産馬のほか、欧米産の血脈も導入し、サンデーサイレンス、キングカメハメハ、シンボリクリスエスのほか、欧米のドバウィ、ファルブラヴ、ディラントーマス、ハードスパンなどの血統を持つ繁殖牝馬を多数繋養している。牧場の目標として日本ダービーや凱旋門賞で優勝する馬を生産することを目指している[2][3]。
2017年に「ヴェルサイユファーム」に改名[4]。社名の「ヴェルサイユ」は、宝塚歌劇団飛躍のきっかけにもなった演劇や、池田理代子の劇画でもある「ベルサイユのばら」にちなむ[1]。
主な生産馬
編集三城牧場生産馬
編集- イイデサターン(1991年毎日杯)
- サンデーウェル(1995年セントライト記念)
- キングオブサンデー(1998年北海道3歳優駿)
- ウインマーベラス(2003年京都ジャンプステークス、小倉サマージャンプ、阪神ジャンプステークス、京都ハイジャンプ)
- ウインラディウス(2004年東京新聞杯、京王杯スプリングカップ、2005年富士ステークス)
- シャドウスケイプ(2004年根岸ステークス)
- トーセンシャナオー(2006年セントライト記念)
- リアライズノユメ(2010年エーデルワイス賞、兵庫ジュニアグランプリ)
- ミスパンテール(2017年ターコイズステークス、2018年京都牝馬ステークス、阪神牝馬ステークス、ターコイズステークス)
- ライジングリーズン(2017年フェアリーステークス)
ヴェルサイユファーム生産馬
編集- ビーアストニッシド(2022年スプリングステークス)[4]
Yogiboヴェルサイユリゾートファーム
編集2018年頃に、引退競走馬を引き取るための分場として、「ヴェルサイユリゾートファーム」の名前で開業[5]。2021年9月より、ビーズソファなどのインテリアを扱うライフスタイルブランド、Yogiboとネーミングライツ契約を結び、現在の「Yogiboヴェルサイユリゾートファーム」と改称。2022年6月現在、タニノギムレットをはじめとした引退競走馬に加え、オーナーより預託された種牡馬が繋養されている。
また同ファームは観光施設も併設されており、牧場に隣接したカフェやホテル、グッズショップなどが設けられ、グッズは通信販売も利用することができる。
運営は一般社団法人ヴェルサイユ・リゾート・ファームが行っている。
代表はヴェルサイユファーム社長の美雪花代(岩崎美由紀)の息子[6]の岩崎崇文。
2023年、日高振興局と、同ファーム、並びにYogibo Versailles Stable(ヨギボー ヴェルサイユ ステイブル)の3者間により、包括連携協定を結び、馬産地文化の持続的な発展のための保護・保全、並びに日高地区の地域の魅力発信や軽種馬産業にかかわるPRに協力することが決まった[7]。
主な繋養馬
編集種牡馬
編集- エタリオウ(2021年 - ) - 預託馬
- エンパイアペガサス(2022年 - ) - 預託馬
- オジュウチョウサン(2023年 - )- 預託馬[8]
- スイーズドリームス(2023年 - )- 預託馬
- ナランフレグ(2023年 - ) - 預託馬[9]
- ロジクライ(2022年 - ) - 預託馬
- ロジユニヴァース(2023年 - ) - 預託馬
- オセアグレイト(2024年 - ) - 預託馬[10]
- キタサンミカヅキ (2024年 -) - 預託馬
繁殖牝馬
編集- ステラリード(2023年 - ) - 預託馬
功労馬
編集- アドマイヤジャパン
- スカーレットレディ
- タニノギムレット
- ダンカーク
- ダンスディレクター[11]
- トウケイヘイロー
- ヒルノダムール
- ビービーガルダン
- フサイチセブン
- ノヴェリスト
- ミスペンバリー(パンサラッサの母馬)[12]
- ローズキングダム
- ワンダーアキュート
過去の繋養馬
編集出典
編集- ^ a b c d 【vol.2】元タカラジェンヌ 苦難の末…辿り着いた夢舞台|日本ダービー2022 ~HEROになるために~|2022年5月21日OA(テレビ東京)[リンク切れ]
- ^ a b c “元宝塚トップ娘役 牧場経営者に転身、億単位の借金を完済”. デイリースポーツ online (2020年8月26日). 2024年9月16日閲覧。
- ^ a b “会社概要”. ヴェルサイユファーム. 2024年9月16日閲覧。
- ^ a b 村本浩平 (2022年4月13日). “ビーアストニッシドの生産牧場「牝系は絶対に残そう」祖母の悲しい出来事で決意”. 中日スポーツ. 2022年5月30日閲覧。
- ^ 漆山貴禎 (2022年5月27日). “【日本ダービー】ビーアストニッシドの生産者は元タカラジェンヌ 岩崎代表「夢のような話」”. サンスポZBAT!. 産経新聞社. 2024年9月16日閲覧。
- ^ ローズキングダムも暮らすヴェルサイユファーム(1) 引退馬を守りたい―再整備へ新たな挑戦 - netkeiba、2022年9月7日閲覧。
- ^ “Yogibo Versailles Stable(ヨギボー ヴェルサイユ ステイブル)株式会社、一般社団法人ヴェルサイユリゾートファームとの包括連携協定 -”. 日高振興局地域創生部地域政策課. 日高振興局 (2023年9月21日). 2024年9月16日閲覧。
- ^ “オジュウチョウサンがYogiboヴェルサイユリゾートファームで種牡馬入り”. サンスポZBAT!. 産経新聞社 (2023年1月23日). 2024年9月16日閲覧。
- ^ “2022年高松宮記念Vのナランフレグが引退 種牡馬入りへ”. サンスポZBAT!. 産経新聞社 (2023年10月7日). 2024年9月16日閲覧。
- ^ “20年ステイヤーズS覇者のオセアグレイトがヴェルサイユリゾートファームで種牡馬に”. UMATOKU. 報知新聞社 (2023年12月15日). 2024年9月16日閲覧。
- ^ “シルクロードS連覇のダンスディレクター 種牡馬生活にピリオド打ち日高町の引退馬牧場へ | 競馬ニュース”. netkeiba (2023年9月23日). 2023年9月23日閲覧。
- ^ “パンサラッサの母ミスペンバリーがYogiboヴェルサイユリゾートファームに入厩”. netkeiba (2024年4月15日). 2024年9月16日閲覧。
- ^ a b “功労馬のタイキシャトルとメイショウドトウ、北海道新冠町のノーザンレイクへ移動 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2022年12月22日閲覧。