千葉県立小金高等学校

千葉県松戸市にある高校

千葉県立小金高等学校(ちばけんりつ こがねこうとうがっこう)は、千葉県松戸市新松戸北二丁目に所在する第2学区公立高等学校。通称は「小金」(こがね)。

千葉県立小金高等学校
地図北緯35度50分0.5秒 東経139度54分43.2秒 / 北緯35.833472度 東経139.912000度 / 35.833472; 139.912000座標: 北緯35度50分0.5秒 東経139度54分43.2秒 / 北緯35.833472度 東経139.912000度 / 35.833472; 139.912000
国公私立の別 公立学校
設置者 千葉県
学区 全県学区
埼玉県の一部[1]
設立年月日 1965年3月5日
創立記念日 4月12日
共学・別学 男女共学
課程 全日制課程
単位制・学年制 単位制
設置学科 総合学科2016年普通科から改編)
学期 2学期制
学校コード D112210000431 ウィキデータを編集
高校コード 12125J
所在地 270-0032
千葉県松戸市新松戸北二丁目14番1号
外部リンク 公式サイト
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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設置学科 編集

  • 総合学科
    • 人文社会系列
    • 文理学際系列
    • 数理科学系列
    • 医薬医療系列
  • 普通科(平成27年度入学生まで。募集終了)

平成28年度より、新たに進学を重視した総合学科が設置され、普通科の募集は停止された。普通科生の総合学科改編は実施されないため、総合学科への全学年移行完了は平成30年度の予定である。また、平成28年度より、在学中の普通科生を含め2学期制、7時限日程に変更した。

概要 編集

1965年に新設校として開校。「自主自律」をモットーとし、生徒の自主性を重んじる自由な校風であり、生徒会・部活動・学校行事などが盛んである。

生徒会活動は生徒主体で取り組まれており、過去には学校行事などについて教職員と生徒が対等に意見交換を行う「調整協議会」、生徒・保護者・教職員が一堂に会して学校運営について話し合う「三者会議」と言った特徴的な仕組みが存在した。

東葛地域、特に本校の位置する新松戸区域において高校受験生が急増。また、開校後しばらくは松戸市内で唯一の男女共学の公立高校だったこともあり、千葉県公立高校全盛期には進学校の一角であった。

1993年度より千葉県立高校としては東葛飾高校に続き、2番目の私服校となった。だが、2009年5月23日の『読売新聞』記事によると、教頭曰く『定員割れを心配するレベル(2004年)』にまで志願者が減少した。このため学校側が、中学校・学習塾・保護者などへのヒアリングを行った結果、近年の受験生には私服校を敬遠する傾向があると判断。2011年度入学生より制服の再導入を決定した[2]。制服は男子が詰襟学生服、女子がブレザーである。

沿革 編集

校歌 編集

国旗・国歌・校歌問題 編集

  • かつて当校では、卒業式や入学式での国旗掲揚、国歌斉唱を巡って生徒、教員側と校長、一部の教員が対立した時代があった(主として1994年 - 1995年頃、2001年)。この頃の卒業式では式場内に国旗は掲揚されず、式典中に国歌は流されなかった。
  • また校歌は3番の歌詞に愛国と捉えられる箇所がある為、2番までしか歌われてこなかった。
    • 歌われなくなった年の正式な記録は残っていないが、昭和50年代に発行された学校新聞には式典の時間短縮という理由で歌われなくなったという旨の文がある。その後、国歌斉唱、国旗掲揚を義務付ける法律の審議が行われ始めた上記の年頃に愛国への問題へとすり変えられたという説が有力視されている[要出典]
  • 現在[いつ?]卒業式では国旗は掲揚され国歌も流されている。校歌についても2007年度に、「3番を歌わない(伴奏さえ流さない)」という「(愛国心の)強制」への反対行為が、新たな「歌いたい人が歌えない」という「(反対せざるを得ない)強制」を生み出すとのパラドックスを指摘され[誰によって?]、生徒総会において「伴奏は流すが、歌唱は個人の判断に任せる」ということとなった。

ビオトープ 編集

以前、中庭には木が一本植えられているだけであったが、1996年にビオトープが造営され生徒の憩いの場となっている。流山市立流山北小学校のビオトープを基に作り、下総谷津を再現したもので、井戸水をくみ上げ池を作り様々な木を回りに配置している。

交通 編集

新松戸駅が最も多く利用されている。南流山、新松戸駅共に多少距離があるが、駅から当校までの自転車利用は認められていない。

学校行事 編集

詳細は時代と共に変遷がある。以下は近年の状況である。

球技祭 編集

  • 長年7月中旬の開催であったが、2008年度よりゴールデンウィーク前後に行われるようになった(理由は後述)。サッカーソフトボールバスケットボールバレーボールの4種目、男女別で競い合う。
  • 2006年度だけ、女子はソフトボールがあまり打てずにつまらないという意見からソフトボールからキックベースに変更されたが、2007年度ではアンケートの結果ソフトボールに戻ることになった。しかし、2008年度はドッジボールに変更。
  • 2007年12月に、教員側より「球技祭をゴールデンウィーク中もしくは、その前後へ移動。そして日程を2日半(予備日を含め3日)から2日に減らす。」という提案が提起された。理由としては、危険防止(毎年7月の期末考査最終日に実施されていた為、寝不足や高温多湿の気候により毎年熱中症になる生徒がいた)と学校環境の保障があげられた。その後、生徒総会にて教員案が否決され、生徒側の「生徒側の負担は逆に大きくなるために全面否決」という対案にて、調整協議会が開かれた。しかし、健康面での課題をクリアすることは難しいとの理由で、日程の移動は避けられないとの結論になる。その際、教員側より「半日の削減は必要性を掲示すれば検討する。」との話があり、その後生徒側から「日程移動は賛成。2日半から2日への縮小は反対。半日の時間確保は、身体測定・スポーツテストの日の午後を確保する。」という対案で要望書が出され、調整協議会にて受け入れられ後の職員会議で可決された。
  • よって2008年度より球技祭は5月のゴールデンウィーク前後に2日半という内容で実施されるようになった。また、ゴールデンウィーク前後の開催なので、年度開始から準備しては間に合わないため、球技祭有志というものが発足した。この有志はそのまま球技祭委員会に移行される。
  • 2017年度より男子のハンドボールが廃止となり、男子のみ3競技となった。

合唱祭 編集

6月上旬〜中旬に行われる。クラスごとに発表する歌に合わせた衣装を自前で作り、森のホール21で発表しあう。

全クラスに順位がつく(1位〜24位)衣装には2000円まで(平成28年度)という金額制限がある(年度ごとに異なる)。また、少しでも森のホール21に糸くずなどが落ちると、翌年度から使用できなくなるおそれがある[要出典]ために、衣装には非常に細かいチェックがある。

文化祭 編集

9月上旬に鎬祭(しのぎさい)が行われる。鎬祭文化の部。各クラスが演劇、食堂、娯楽を展示・発表し、部活動の展示もある。毎年たくさんの人でにぎわう。特に演劇は評価が高く、生徒と一般客による投票により、最優秀・優秀部門賞が決定する(年度毎に本部実施のアンケートによって変わる)。

近年1日目終了後、体育館にて中夜祭(後夜祭)が企画され、男子生徒が女装し、美しさを競い合うMr.ミスコンテストが行われている。2007年度から女子生徒が男装し、格好良さを競い合うMs.宝塚コンテストが行われている。

1974年以降、全国的に流行した自主制作映画の走りとして、生徒の完全製作映画が公開される。

体育祭 編集

9月下旬に行われる。鎬祭体育の部とも。従来あまり盛り上がらない行事だったが、2004年度から応援団を作り、かなりの盛り上がりを見せるようになった。当日に「ぶっつけ本番」で行う(他の高校においても体育祭の練習を行うことは少ない)。

本部 編集

球技祭・合唱祭・文化祭・体育祭には本部が設けられ、生徒の有志が本部スタッフとなり、本部を中心に運営される。

その他 編集

この他にも、生徒会執行部が中心となり新入生歓迎会というものが4月上旬にある。内容は部活・同好会の紹介というもので、参加する希望する部活・同好会を募り、ビデオやステージなどで発表する。

基本的に4大行事には執行部は関与せず、特別委員会である各行事の本部が中心となり行われる。

部活 編集

文化部
  • 演劇
  • イラストレーション
  • 軽音楽
  • 生物
  • 文芸
  • 弦楽
  • 美術
  • 茶道
  • 服飾
  • 写真
  • アコースティックミュージック
  • 地学
  • 合唱
  • 吹奏楽
  • 書道
  • クイズ研究(略称はクイ研)
運動部
  • 剣道
  • 硬式テニス
  • サッカー
  • 水泳
  • ソフトボール
  • 卓球
  • バスケットボール
  • バドミントン
  • バレーボール
  • ハンドボール
  • 野球
  • ラグビー
  • 陸上
  • ワンダーフォーゲル
同好会
  • 調理
  • ダンス
  • 科学クリエイティブ(略称は科クリ)
  • 将棋

外局 編集

  • 放送局

毎年全国レベルで活動している。

著名な卒業生 編集

脚注 編集

  1. ^ 草加、 越谷、八潮、 三郷、吉川の各市と松伏町
  2. ^ 新制服アルバム”. 2011年2月28日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集