武蔵野線

日本の鉄道路線

武蔵野線(むさしのせん)は、神奈川県横浜市鶴見区鶴見駅から千葉県船橋市西船橋駅を結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線幹線)である。駅ナンバリングで使われる路線記号はJM

JR logo (east).svg 武蔵野線
シンボルマーク
武蔵野線内を走行する最新鋭のE231系電車(2017年11月27日)
武蔵野線内を走行する最新鋭のE231系電車(2017年11月27日)
基本情報
日本の旗 日本
所在地 神奈川県東京都埼玉県千葉県
起点 鶴見駅(貨物線)
府中本町駅(旅客営業区間)
終点 西船橋駅
駅数 29駅(西船橋駅含み、支線の駅および鶴見駅を除く)
路線記号 JM
開業 1973年4月1日(初開業)
1978年10月2日(全通)
所有者 JR logo (east).svg 東日本旅客鉄道(JR東日本)
運営者 JR logo (east).svg 東日本旅客鉄道(JR東日本)
JR logo (freight).svg 日本貨物鉄道(JR貨物)
使用車両 車両を参照
路線諸元
路線距離 100.6 km(鶴見-西船橋間)
軌間 1,067 mm
線路数 複線(国立支線は単線
電化方式 直流1,500 V 架空電車線方式
閉塞方式 複線自動閉塞式
保安装置 ATS-P
最高速度 95 km/h
路線図

鉄道路線図 JR武蔵野線.svg
↑旅客営業区間のみを表す
赤線が武蔵野線、青線が京葉線乗り入れ区間


LineMap Musashino.png
↑武蔵野線および接続する鉄道路線
この路線図は2009年に作成されたもので、2012年に吉川-新三郷間に開業した吉川美南駅は未記載。
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全線でJR東日本が第一種鉄道事業者日本貨物鉄道(JR貨物)が第二種鉄道事業者となっている。武蔵野南線と通称される、鶴見駅(実質は新鶴見信号場) - 府中本町駅間は原則として貨物列車専用であり、旅客列車は「ホリデー快速鎌倉」号などの臨時列車が運行されるのみである。

目次

概要編集

武蔵野線は、日本国有鉄道(国鉄)が建設した貨物線で、同時に旅客用にも供用された首都圏の外環状路線である。

首都圏の郊外である神奈川県北部、東京都多摩地区埼玉県南部、千葉県西部を結び、東京都心部から放射状に延びるJRの各路線との交点に乗換駅が設けられている。

当路線は東海道本線方面と東北本線方面を結ぶ山手貨物線の迂回路線として貨物線として計画された。開業後当初は主に貨物列車が運行されていたが、沿線の人口増加に伴い旅客営業を行う府中本町駅 - 西船橋駅間では旅客列車の運行が増加した。実質上、東北・上越方面と東海道方面を結ぶ山手貨物線の迂回路線として建設、管理されている路線のため、武蔵野線北朝霞新座方面と東北本線与野大宮方面を結ぶ支線が直進線路となっている。武蔵野線の名称にふさわしく、武蔵野地域・武蔵野台地を貫通して各都市を結ぶ路線であるが武蔵野市は通過しない。

旅客輸送としては東京地区の電車特定区間の一路線である。ラインカラーはオレンジバーミリオン)で、旅客案内や運行される車両の車体色に使用されている。本路線は、直通運転を行う京葉線、府中本町駅で接続する南武線、その西側を通る横浜線とともに東京都心と郊外を結ぶ他社線との接続駅を多く持つ「東京メガループ」の一つに指定されている[1]

貨物輸送としては、東海道貨物線東北貨物線を結ぶほか、短絡線を介して中央本線・東北本線・常磐線とも接続し、西船橋駅から京葉線を介して千葉貨物駅とも直結し、首都圏鉄道貨物輸送の大動脈となっている。線内に梶ヶ谷貨物ターミナル駅新座貨物ターミナル駅越谷貨物ターミナル駅の3つの貨物駅が設置されている。

歴史編集

武蔵野線は、山手貨物線を代替する「東京外環貨物線」として計画され、1927年鉄道敷設法に取り入れられていたが、第二次世界大戦などの影響で計画は凍結された。戦後になり山手貨物線の貨物列車本数が増加したことから、1952年に首都外郭環状線の一環として所沢 - 浦和 - 流山 - 我孫子間の路線が埼玉県より申請され、1957年に鉄道建設審議会で玉葉線(ぎょくようせん)[注 1]として建設が決定[2]され、1964年にD線と通称される大都市交通線として日本鉄道建設公団によって着工した。建設当時、新松戸駅 - 西船橋駅は小金線(こがねせん)という名称だった[3]

1973年4月1日に府中本町駅 - 新松戸駅間、与野駅 - 西浦和駅間などが開業し、旅客線および貨物線の営業を開始した。開業当初は貨物列車の合間の住民への見返り運転であり、昼間は40分間隔、ラッシュ時でも15 - 20分間隔での運転だった。1970年代後半になると、貨物列車は拠点間集中輸送へ重点が移り列車本数が削減されてダイヤに余裕が生じ、沿線の開発に伴い人口も増加し、旅客列車も増発された。1976年に鶴見駅 - 新鶴見操車場 - 府中本町駅間が貨物営業のみで開業した。

駅務設備の近代化促進のため、開業時に全17駅中12駅に自動改札機、10駅に自動精算機、他路線と接続する4駅に定期券発行機がそれぞれ設置され、関東の鉄道では開業当初から自動改札機を全面的に導入した初の路線となった。これは東京近郊で開業した新線としては沿線の住民数が比較的少なく、機器の故障時に発生する改札処理の遅延などの問題が発生しても影響が最小限に抑えられるため実験的導入に最適、と当時の国鉄当局は判断したことによるが、開業後は沿線人口につれて利用客が増加して機器故障時の改札遅延、自動改札に未対応の他社線からの乗換客が自動改札非対応の非磁気券を投入して改札で抑止される事案などが多発した。国鉄や関東圏大手私鉄各社が自動改札導入に慎重となる一因ともされる。

1978年に新松戸駅 - 西船橋駅が延伸開業、1988年12月に京葉線第2期区間である西船橋駅 - 市川塩浜駅間および南船橋駅 - 新木場駅間が開業し、武蔵野線と京葉線の一部列車で直通運転が開始された。

年表編集

  • 1952年(昭和27年)5月27日:首都外郭環状線の一環として、埼玉県が所沢 - 浦和 - 流山 - 我孫子間の路線を申請[2]
  • 1955年(昭和30年)9月2日:首都外郭環状鉄道建設県期成同盟が結成される。この時、仮線名を「玉葉線」とする[2]
  • 1957年(昭和32年)4月3日:鉄道建設審議会で玉葉線の建設が決定[2]
  • 1964年(昭和39年)4月:武蔵野線の基本計画が提示され、運輸大臣が日本鉄道建設公団に建設を指示[2]
  • 1965年(昭和40年)12月17日:南浦和駅で起工式を挙行[2]
  • 1973年昭和48年)4月1日:武蔵野線 府中本町駅 - 新松戸駅間 57.5km、貨物支線 新小平駅 - 国立駅間 5.0km、新秋津駅 - 日本国有鉄道線・西武鉄道株式会社線分界点間 1.6km、西浦和駅 - 与野駅間 4.9km、南流山駅 - 北小金駅間 2.9km、南流山駅 - 馬橋駅間 3.7kmが開業。中央本線貨物支線(下河原線)北府中駅 - 下河原駅間 3.8km が編入される。
    • 府中本町駅 - 新松戸駅間のうち貨物営業は北府中駅 - 南流山駅間 53.7km のみ。
    • 西国分寺駅・新小平駅・新秋津駅・東所沢駅・新座貨物ターミナル駅・新座駅・北朝霞駅・西浦和駅・東浦和駅・東川口駅・南越谷駅・越谷貨物ターミナル駅・吉川駅・三郷駅・南流山駅・新松戸駅が開業。田島信号場・別所信号場が開設。北府中駅・下河原駅の所属線区を中央本線から武蔵野線に変更。
  • 1974年(昭和49年)10月1日:武蔵野操車場が開設。
  • 1976年(昭和51年)
    • 3月1日:鶴見駅 - 新鶴見操車場 - 府中本町駅間 28.8km が貨物営業のみで延伸開業。梶ヶ谷貨物ターミナル駅 - 尻手駅間 10.3km に営業キロを設定。梶ヶ谷貨物ターミナル駅開業。府中本町駅 - 北府中駅間 1.7km で貨物営業が開始。
    • 9月20日:貨物支線 北府中駅 - 下河原駅間 3.8km が廃止され、下河原駅が廃止。
  • 1978年(昭和53年)10月2日:新松戸駅 - 西船橋駅間 14.3km が旅客営業のみで延伸開業。新八柱駅・市川大野駅・船橋法典駅が開業。
  • 1980年(昭和55年)8月17日:浦和市(現在のさいたま市桜区田島の西浦和駅付近の古タイヤ置き場付近から出火し、タイヤ約30万本が焼ける。この火災の影響で高架橋が熱で激しく損傷し、1か月にわたり北朝霞駅 - 西浦和駅間が不通となる。
  • 1984年(昭和59年)2月1日:新鶴見操車場が信号場に変更、新鶴見信号場となる。
  • 1985年(昭和60年)
    • 3月14日:新三郷駅が開業。
    • 9月30日:武蔵浦和駅が開業し、田島信号場が統合される。
  • 1986年(昭和61年)11月1日:武蔵野操車場が廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道が継承。日本貨物鉄道が鶴見駅 - 南流山駅間などの第二種鉄道事業者となる。梶ヶ谷貨物ターミナル駅 - 尻手駅間 10.3km 、新秋津駅 - 日本国有鉄道線西武鉄道株式会社線分界点 1.6km 間の営業キロ設定が廃止。
  • 1991年平成3年)10月12日 - 12月11日:台風21号の影響で新小平駅構内で地下水の噴出により線路およびホームが水没し、西国分寺駅 - 新秋津駅間が不通になる。
  • 1996年(平成8年)12月1日:ダイヤ改正により、すべての一般列車が8両編成となる。
  • 1998年(平成10年)3月14日:東松戸駅が開業。
  • 2000年(平成12年)
    • 4月10日:東川口 - 西船橋間の降雨防災強化工事完成に伴い、大雨時の運行規制を緩和[4]
    • 12月2日:日本貨物鉄道の第二種鉄道事業として南流山駅 - 西船橋駅間 16.4km が開業。
  • 2002年(平成14年)12月1日:ダイヤ改正により、「むさしのドリーム」の愛称が廃止。休日日中の運転本数が毎時6本に増発。
  • 2003年(平成15年)上旬:自動進路制御装置が各駅で順次使用開始。
  • 2005年(平成17年)12月10日:ダイヤ改正に伴い103系が運用終了。
  • 2008年(平成20年)3月15日:越谷レイクタウン駅が開業。ダイヤ改正により東所沢 - 南越谷間の下り終電を約26分繰り下げ、南浦和0:37発とする。
  • 2010年(平成22年)12月4日:ダイヤ改正により、「むさしの号」が定期列車となり、武蔵野線内では各駅停車となる。「しもうさ号」の運転が開始。また、209系が運用を開始。
  • 2012年(平成24年)
  • 2013年(平成25年)3月16日:ダイヤ改正により、東京駅直通列車が全区間各駅停車となり、平日日中の運転本数が毎時6本に増発。
  • 2014年(平成26年)9月17日:臨時特急「むさしのかいじ」の運転が開始。
  • 2017年(平成29年)11月1日:E231系が運用を開始[5]

運行形態編集

 
路線図

旅客輸送編集

2017年10月現在、定期列車は「むさしの号」・「しもうさ号」と各駅停車の2本立てで運行されている。

武蔵野線内のみで運転される列車は少なく、西船橋駅から京葉線に直通する列車が多い。旅客案内上は京葉線の西船橋 - 市川塩浜 - 東京間、西船橋 - 南船橋 - 新習志野 - 海浜幕張間も合わせて武蔵野線と呼ばれる場合が多い。これは京葉線に直通後も同様である。誤乗防止と同時に、8両編成であることを強調するためである。

日中時間帯は、1時間に6本運行のパターンダイヤになっており、この時間帯は全列車が東京駅または南船橋駅発着で運行されている。朝と晩は新習志野駅・海浜幕張駅発着の系統がある。

夜間滞泊を行うための東所沢駅・南越谷駅発着の列車が朝晩に設定されている。2015年3月16日からは、平日に吉川美南発西船橋行きの列車が設定されている。

日中時間帯の運行本数は、2002年12月1日から2013年3月15日までは1時間あたり平日は5本、土休日は6本と違いがあったが、翌16日の改正でこの時間帯の武蔵野線内での1時間あたりの運行本数が平日/土曜・休日ともに6本に統一された[6]

京葉線での事故・トラブルや、大雨・落雷・強風などの輸送障害時は直通を取りやめ、西船橋駅での折り返し運転に変更される。京葉線の経路は海岸沿いでほぼ全線が高架線という特性から、海風に影響されて遅延・運休の発生頻度が多く[7]、武蔵野線と京葉線の直通運転を中止する事例が多く発生していたが、2012年10月に京葉線で防風柵の整備が完了[7]したことから、京葉線内の輸送障害と直通運転の中止回数がともに減少すると見込まれる[注 2]

東京駅直通列車編集

2013年3月16日改正前日まで東京駅直通列車は快速として運行されていた。この運行形態は京葉線の新木場駅までの暫定開業時から行われ、葛西臨海公園駅を通過していた。快速と案内されたが通過運転は京葉線内のみで行い、武蔵野線内は運行区間内の全旅客駅に停車した。2002年12月1日ダイヤ改正までは平日と土休日で京葉線内の停車駅が異なり、土休日の快速は「むさしのドリーム」の愛称が付いていたが、この改正で愛称が廃止された。東京駅 - 蘇我方面間を結ぶ京葉線快速とは停車駅が異なるため、京葉線内ではのちに「武蔵野快速」と案内された。

2010年3月改正で日中1時間の本数が2本から3本に増発され[8]、その後は1時間に日中は3本、朝夕は3 - 5本運転された。一部列車は京葉線の新浦安駅で、土曜・休日は葛西臨海公園駅で、それぞれ特急わかしお」または「さざなみ」の通過待ちをした。

2013年3月16日のダイヤ改正で、東京駅直通列車は全列車が各駅停車に統一された[9]

むさしの号・しもうさ号編集

2010年12月4日以降「むさしの号」の運行本数
(平日/休日)
大宮行き 大宮発
八王子発 府中本町発 八王子行き
1 / 2 2 / 1 3 / 3 1 / 1
夕 - 夜 1 / 1 0 / 0 1 / 1 2 / 2
2 / 3 2 / 1 4 / 4 3 / 3

2010年12月3日まで、貨物列車用の短絡線を経由して中央本線八王子駅と東北本線大宮駅を直通する快速「むさしの号」[注 3]が、平日は1日2往復、土休日は1往復、臨時列車扱いながら毎日運転されていた。

2010年12月4日のダイヤ改正で「むさしの号」を定期列車化すると同時に、西船橋駅方面と大宮駅を結ぶ直通列車「しもうさ号」が新設された[1]。種別は普通列車で列車ダイヤとして運行され[注 4]、車両はほかの各駅停車と同じ205系209系E231系が使用されている。

西船橋行き編集

1988年の京葉線南船橋駅 - 新木場駅間の暫定開業前まで、武蔵野線は、全列車西船橋止まりであった。新木場駅まで延伸した際、武蔵野線は京葉線への直通運転を開始した。以後は、運行されるほとんどの列車は、京葉線へ直通運転を行うが、朝夕の一部列車は西船橋行きが設定されている。

臨時列車編集

土曜・休日を中心に武蔵野南線・武蔵野線を経由して東海道本線・横須賀線方面と東北本線・常磐線方面とを結ぶ臨時の快速列車ホリデー快速鎌倉号」[注 5]・「ぶらり高尾散策号」、中央本線方面に臨時特急「むさしのかいじ」が設定されている。2015年1月までは急行列車ぶらり鎌倉号」が設定されていたが、同年3月の上野東京ライン開業時に同路線経由となり武蔵野線内での運行は終了した。

府中本町駅は東京競馬場、船橋法典駅は中山競馬場、とそれぞれ公営競技場に隣接しており、競馬開催日は混雑緩和のため時刻表に記載の無い区間運転の臨時列車を運行することがある。主にメインレース終了直後の16時前後を中心に、東京競馬場が開催の場合は府中本町発南越谷行き、中山競馬場が開催の場合は西船橋発吉川美南行きなどが運行されることがある。土休日ダイヤが昼間10分間隔運転となる以前は、時刻表にも「競馬臨時」列車の記載があった。

列車番号編集

鶴見駅が起点のため、府中本町・東所沢行きは「上り」列車になり、西船橋方面行きは「下り」列車として運転される。武蔵野線内で「下り」列車として運転される東京行きの列車は、西船橋駅を境に「上り」列車に変わる。列車番号アルファベットはE。

むさしの号、しもうさ号(大宮駅 - 武蔵浦和駅間)の列車番号のアルファベットはM。

貨物列車編集

本路線を介して毎日多くの貨物列車が首都圏を縦断して貨物輸送を行っている。線内に越谷・新座・梶ヶ谷の各貨物ターミナルを擁し、東海道本線方面と東北本線方面を結ぶ貨物輸送の大動脈となっている。

府中本町駅で南武線を経て中央本線方面、武蔵浦和駅で越谷方面と東北貨物線大宮方面、南流山駅で越谷方面と常磐線土浦駅方面および隅田川駅の両方面と、西船橋駅で京葉線千葉貨物駅方面と、それぞれ接続されており、全線を通してJR貨物による貨物列車が毎日複数運転されている。新小平駅で新座方面と中央本線立川駅方面を結ぶ線路にも、北長野駅 - 隅田川駅間で主に平日毎日1往復の貨物列車が設定されている。

かつては新秋津駅付近から西武線所沢駅の間も貨物列車が運行されていたが、現在は西武鉄道の車両の甲種輸送にのみ用いられている。過去に最新式の自動化設備を備えた武蔵野操車場が設けられていたが、ヤード集結型貨物輸送の廃止にともない、1984年に機能を停止して1986年に正式に廃止された。

車両編集

武蔵野線は複数の長大トンネル[注 6]が存在するため、開業時に本路線において運行が許容されていた車両は運輸省通達A基準を満たす101系1000番台であった。緊急時に列車側部からトンネル内に脱出するための幅が確保されている[注 7]ことと、のちに新製された車両[注 8]はより厳しいA-A基準を満たしているため、現在では系列を問わず運行が可能である[注 9]

武蔵野線に導入された車両は開業時の101系1000番台をはじめ、首都圏の各線区から転属した車両が大半を占めており、直接配置された新型車両は1991年の205系のみとなっている。2017年11月から営業運転を開始したE231系電車[5]も、山手線へのE235系導入により余剰となったE231系500番台中央・総武線に転用し、捻出された中央・総武線の209系500番台E231系0番台を武蔵野線に転用する計画によるものである[10][11]

車両の方向は、南船橋駅 - 海浜幕張駅間において京葉線の車両と揃えられている。そのため、東京発着の列車では武蔵野線と京葉線で車両の方向が前後逆になっている。

現在の使用車両編集

旅客列車は下記の電車が使用されている。車体はオレンジと茶色( )の帯を巻き、京葉線電車など他系統の電車との区別がなされている。

205系05000番台
片側4扉・8両編成。京葉車両センター所属、2004年3月まで豊田電車区所属。
0番台は武蔵野線内での最高95km/hの高速運転や京葉線地下区間内の勾配での起動条件の関係から、MT比が6M2Tと電動車比率が高い編成となっている。新製配置された205系は前面形状が京葉線に投入されたもの(通称メルヘン車)と同様となっている。
2002年末より5000番台が投入され、2005年12月までに順次103系を置き換えた。これは、205系の山手線などからの転用にあたり電動車が不足することから、0番台の電動車をVVVFインバータ制御に改造した車両で、性能の向上により 4M4T と電動車比率が従来車に比べて低く抑えられている 。車両番号が改番されているのは電動車のみで、制御車付随車は0番台のままとなっている。1991年に新製配置された6M2T編成の京葉車両センターM61編成についても編成中の電動車1ユニットを付随車2両と交換の上で同様の改造が実施された。
武蔵野線用の205系は従来、豊田電車区の所属だったが、2004年3月より全車両が京葉車両センターの所属となった。ただし開業当初より東所沢電車区を拠点に運用されている。
大半は山手線からの転属車だが、中央・総武緩行線や付随車のみ埼京線からの転属車もあり、ドア窓が小さい小窓車とドア窓が大きい大窓車の混結編成も存在する。小窓車は山手線からの転属車である。
2010年8月には京葉線メルヘン車ケヨ8編成から付随車を抜いた8両編成が、ケヨ81編成となり、京葉色のまま試運転、乗務員訓練に使用された[12]
2015年2月には中原電車区から大窓車3編成が2編成に組み替えて転入してきており、武蔵野線では唯一のシングルアームパンタ車となっている[13]
209系500番台
片側4扉・8両編成。京葉車両センター所属。
本路線の209系500番台は元々、中央・総武線で使用されていた電車で、京浜東北線や京葉線に転属になったのち、京葉線へのE233系導入に伴い、同線から武蔵野線に転用されている。
E231系0番台
片側4扉・8両編成。京葉車両センター所属。
山手線へのE235系投入に伴い、E231系500番台が中央・総武線各駅停車へ転属となり、余剰となったE231系0番台の一部が、三鷹車両センターから武蔵野線に転用された[14]。2017年8月19日に秋田総合車両センターで開催された「あきた鉄道フェア in 土崎」で改造中の車両が展示された[15]。これまでのE231系と異なり、中央・総武線運用時は全体が黄色だった乗務員扉の塗装が、側面の帯がそのまま引き延ばされた形になった。また、先頭車両前面のFRP部分は工場展示時点では白色であったが、営業運転時はオリジナルの銀色に戻されている。同年の11月1日から営業運転を開始した[5]
253系(1000番台)
大宮総合車両センター所属。臨時特急「むさしのかいじ」に使用される。

貨物列車を牽引する電気機関車EF64形EF65形EF66形EF81形EF200形EF210形EH200形EH500形が、ディーゼル機関車DE10形が使用される。

過去の使用車両編集

101系
6両編成。長大トンネルがあるため、0番台初期車をA基準対応に改造した1000番台が使用された。
201系
6両編成で使用され、中央線と一時共通運用であったが、線内電車の8両化により撤退した。
103系
京葉車両センター所属(2004年3月まで豊田電車区)。当初6両編成で使用され、のちに8両編成となった。2005年12月ダイヤ改正で運行が終了し、京葉車両センターへ移管される直前に廃車になった編成もある。制御車のクモハ103形はATS-P装備の際、機器設置のため先頭部上面左側の運行番号表示窓が埋められた。6両編成と8両編成が混在していた時期を中心に、先頭車の前面運転台窓の左下に「8CARS」のステッカーが貼付されていた。武蔵野線で使用された103系は、インドネシアKRLジャボタベックに売却され、東所沢や東京行きの方向幕を掲出したまま走行していた。
115系
6両編成の近郊形電車。快速「むさしの号」・「ホリデー快速むさしの号」に使用された。豊田車両センター所属車が使用されていたが、充当編成が入場中などの場合は長野総合車両センター所属編成や、特急形車両である183系を使用して運転されることがあった。

沿線概況編集

全線が1970年代の開業であり、踏切はなくカーブ半径も大きめに設計されている。貨物線として計画されたため、ポイント通過に際して旅客列車側に速度制限のかかる箇所も存在する。

旧来よりの東京都心と郊外を放射状に結ぶ鉄道との乗換駅付近をのぞけば、武蔵野線の沿線は東京のベッドタウンが多く、都心へ向かうほかの路線と乗り継ぐ利用客が多い。旅客駅全26駅中の14駅が乗換駅で、それらの駅では多くの乗客が入れ替わる。当路線は貨物路線として計画された経緯もあり、乗換駅では古くからの行政商業などの中心地を避けて建設されている[注 10]。武蔵野線の開業以前に優等列車が設定されていた路線では、営団地下鉄東西線(現・東京メトロ東西線)の快速、東武東上線の準急、西武池袋線の準急、中央線の快速をのぞくすべての優等列車が武蔵野線との乗換駅を通過していた。

沿線開発が進んで利用客が増加したこともあり、1985年に開業した埼京線では開業当初から武蔵浦和駅に全列車が停車し、既存路線でも1997年に東武伊勢崎線の準急が新越谷駅に、1998年に東武東上線の急行が朝霞台駅に停車するようになった。2005年に開業した首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスでも開業当初から南流山駅に全列車が停車し、2009年に北総鉄道北総線の特急と急行が東松戸駅に停車するようになり、これらの各路線とは乗換時の輸送改善が図られている。西武池袋線の快速急行と急行は2016年現在も秋津駅を通過するが、2013年から秩父の観光シーズンに限り、一部の快速急行と急行が臨時停車するようになった。

一方、JRの中距離電車が接続する各駅[注 11]は中距離電車の走行線にホームがないことから停車が不可能で、現在も全列車が通過する[注 12]

京葉線直通区間含む沿線にある公営競技場へ便利な駅が多いため[注 13]、「ギャンブル線」「ギャンブルライン」の俗称もみられる[16][17]

以下に鶴見駅 - 西船橋駅間全線の線路および沿線の概況について記す[18]

鶴見駅 - 府中本町駅間編集

鶴見駅を出ると鶴見川を渡り、東海道貨物線と分岐し東海道本線東海道線京浜東北線)を乗り越えて左へカーブ。横須賀線線路と並行して北へ進む。右側から南武線支線(尻手短絡線)が合流すると新鶴見信号場(かつての新鶴見操車場)で、付近に横須賀線新川崎駅がある。ここまでは武蔵野線と東海道本線支線(品鶴線)との重複区間。新鶴見信号場を出ると品鶴線と分かれ、武蔵野線は地下トンネルに入り、カーブして西方向へ向かう。武蔵小杉駅直下を通り、第三京浜道路と交差するといったんトンネルを出て梶ヶ谷貨物ターミナル駅に至る。国道246号(厚木街道)をくぐると再びトンネルに入り北西へ向かい、東急田園都市線宮崎台駅付近、東名高速道路東京料金所、川崎国際生田緑地ゴルフ場、小田急小田原線生田駅付近、日本女子大学西生田キャンパスよみうりランドの下を抜けていく。府中本町駅手前までほとんどトンネル区間であるが、京王相模原線稲城駅付近や神奈川県道19号との交差地点でのみ地上を通る。トンネル区間が終わると南武線と並行して多摩川を渡り、神奈川県から東京都に入る。中央自動車道をくぐると南武線の上下線に挟まれ、東京競馬場の横を通り府中本町駅に至る。

府中本町駅 - 南浦和駅間編集

府中本町駅からは旅客営業区間に入る。府中本町駅を出ると、南武線が左へカーブして離れ、武蔵野線はすぐにトンネルに入る。京王線国道20号甲州街道)と交差しトンネルを抜けると北府中駅。駅西側は東芝府中事業所、東側は府中刑務所がある。東京都道17号に沿って北上すると中央本線との交点にある西国分寺駅西武国分寺線との交差地点からトンネルに入り、そのトンネル内で中央本線との短絡線(国立支線)が合流する。トンネルの合間に新小平駅があり、西武多摩湖線青梅街道駅に近接している。西武拝島線・多摩湖線・新宿線とそれぞれ交差し、トンネルから掘割に出るとJR東日本八王子総合訓練センターの線路群横を過ぎ新秋津駅へ。同駅は西武池袋線秋津駅に近接し、武蔵野線から西武池袋線との短絡線が分岐している。ここからは地上を進み、駅間では沿線に田園地帯が目立つ。埼玉県に入って最初の駅である東所沢駅からは車両基地の東所沢電車区へ引込線が分岐している。

この付近から線路は東方向へと変針する。関越自動車道を跨ぐと本線左側に新座貨物ターミナル駅が広がり、国道254号と交差して旅客駅の新座駅へ向かう。やや北東に変針して工場群の中を進むと、東武東上本線との接続駅である北朝霞駅東京都水道局朝霞浄水場の脇を過ぎ新河岸川を渡り、荒川橋梁荒川を渡るとさいたま市に入り、首都高速埼玉大宮線と交差して西浦和駅に。同駅からは東北本線への短絡線である大宮支線が分岐する。本線が東方向へ変針すると同じく東北本線への短絡線である西浦和支線が合流し、東北新幹線埼京線をくぐり埼京線との接続駅・武蔵浦和駅へ。この付近の沿線はほとんど住宅街となっている。トンネルで丘陵地帯を抜けると東北本線(湘南新宿ライン、宇都宮線・高崎線、京浜東北線)との交差地点にある南浦和駅。ただし武蔵野線から乗換えが可能なのは京浜東北線のみとなっている。

南浦和駅 - 西船橋駅間編集

南浦和駅を出ると掘割を進み、東浦和駅へ。蓮見新田下山口新田の田園地帯を抜けて東北自動車道を跨ぐとさいたま市を出て、埼玉高速鉄道線が接続する東川口駅。続いて真東へ変針し、東武伊勢崎線と交差する南越谷駅に至る。同駅を出ると越谷貨物ターミナル駅が左側に広がり、周辺は物流センターの倉庫群が並ぶ。次は越谷レイクタウン駅で、周辺はイオングループの商業施設が建てられている。国道4号東埼玉道路)と交差し中川を渡ると吉川駅。ここから南東に進路を変える。吉川駅を過ぎると右側は武蔵野操車場の跡地が広がるが、跡地では新駅・吉川美南駅や、新三郷駅付近の商業施設が建設されるなどの再開発が行われている。常磐自動車道を跨いで操車場跡地が終わると三郷駅。同駅の先で江戸川を渡り、埼玉県から千葉県に移る。同県最初の駅である南流山駅つくばエクスプレスが接続。その先で常磐線への短絡線(北小金支線・馬橋支線)が分岐する。馬橋支線と流鉄流山線を跨いだ後、常磐線(常磐快速線常磐緩行線)との交差地点にある新松戸駅に至る。常磐線側は緩行線にのみホームがある。

新松戸駅を出て国道6号と交差すると南南東へ変針し、掘割に入り、新京成線との接続駅・新八柱駅へ。東京都立八柱霊園の西側を過ぎ、北総線および成田スカイアクセスが接続する東松戸駅。続いて田園地帯の中を進み市川大野駅中山競馬場最寄り駅の船橋法典駅に。南南西へ変針して京成本線を跨ぎ、総武本線総武快速線総武緩行線)との交差地点にある武蔵野線の終点・西船橋駅に至る。同駅においても総武線側は緩行線にのみホームがある。東京メトロ東西線および東葉高速線が接続する。同駅より先は京葉線となり、東京駅方面および南船橋駅方面に線路が分岐している。

武蔵野南線の旅客化計画編集

武蔵野南線は、交差する各線の既設駅の近くを通過しているが、旅客化されていない。川崎市内の並行するルートに川崎縦貫高速鉄道線(通称:川崎地下鉄)が計画されており、1985年運輸政策審議会答申第7号では武蔵野南線の旅客線化を含む川崎駅 - 新川崎駅 - 府中本町駅間の路線整備を答申した。しかし貨物輸送を重視するJR東日本・JR貨物の反対、多数の貨物列車運行を継続しながらトンネル内に駅を設置する工事の困難性などから、計画を推進する川崎市が武蔵野南線の利用を断念して独自の鉄道整備を判断した経緯がある。2000年運輸政策審議会答申第18号では武蔵野南線の旅客化計画は削除された。

データ編集

路線データ編集

  • 管轄(事業種別)・区間(営業キロ)
    • 東日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者
      • 鶴見駅 - 西船橋駅間 100.6km
        • 鶴見駅 - 新鶴見信号場間 (3.9km) は東海道本線支線(通称:品鶴線)と重複。定期旅客列車が設定されているのは府中本町駅 - 西船橋駅間 (71.8km) のみ
        • 距離標は武蔵野線単独区間である新鶴見信号場からの距離となっている[19]
      • 西浦和駅 - 別所信号場 - 与野駅間 4.9km
      • 武蔵浦和駅 - 別所信号場間
    • 日本貨物鉄道(第二種鉄道事業者
      • 鶴見駅 - 西船橋駅間 (100.6km)
      • 新秋津駅 - 日本国有鉄道線・西武鉄道株式会社線分界点間 (1.6km) :第一種鉄道事業者・第二種鉄道事業者ともキロ設定なし(キロ程は国鉄時代のもの)
      • 新小平駅 - 国立駅間 (5.0km) :第一種鉄道事業者のキロ設定なし
      • 西浦和駅 - 与野駅間 (4.9km)
      • 南流山駅 - 北小金駅間 (2.9km) :第一種鉄道事業者のキロ設定なし
      • 南流山駅 - 馬橋駅間 (3.7km) :第一種鉄道事業者のキロ設定なし
  • 軌間:1067mm
  • 駅数(西船橋駅含む 支線の駅および鶴見駅を除く):29
    • 旅客駅:26
      • 武蔵野線所属の旅客駅に限定する場合、南武線所属の府中本町駅、中央本線所属の西国分寺駅、東北本線所属の武蔵浦和駅・南浦和駅、常磐線所属の新松戸駅、総武本線所属の西船橋駅の6駅[20]を除外した20駅となる。
    • 貨物駅:3
  • 複線区間:西国分寺駅 - 国立連絡線間をのぞく全線。
  • 電化区間:全線(直流1500V
  • 閉塞方式:複線自動閉塞式
  • 保安装置:ATS-P
  • 表定速度:55.2km/h
  • 最高速度:95km/h
  • 運転指令所:東京総合指令室(武蔵野指令)
  • 列車運行管理システム:新鶴見信号場 - 西船橋駅間 東京圏輸送管理システム (ATOS)
  • 車両基地所在駅:東所沢駅(整備などは京葉線新習志野駅に隣接する京葉車両センターで行われる)
  • 大都市近郊区間旅客営業規則による):府中本町駅 - 西船橋駅間
  • IC乗車カード対応区間:府中本町駅 - 西船橋駅間(Suica首都圏エリア)

東日本旅客鉄道の支社ごとの管轄は次のようになっている。

混雑率の推移編集

2016年度の最混雑区間(東浦和 → 南浦和間)の混雑率は174%である[21]。2002年度以前は、当該区間の混雑率が210%を越えており、埼玉県内のみならず、首都圏の鉄道路線でも屈指の混雑区間であった。近年のダイヤ改正ではラッシュ時の増発が続けられており、以前より混雑は緩和されているものの、沿線開発により現在も輸送人員は増加傾向が続いており、混雑率は180%程度で高止まりしている。

年度 最混雑区間(東浦和 → 南浦和間)輸送実績[22][23][24][25][26][27] 特記事項
運転本数:本 輸送力:人 輸送量:人 混雑率:%
1975年(昭和50年) 4 3,360 3,930 117 最混雑区間は新小平→西国分寺間
1980年(昭和55年) 4 3,360 7,540 224
1985年(昭和60年) 6 5,040 13,470 267 最混雑区間を東浦和→南浦和間に変更
1987年(昭和62年) 7 5,880 15,600 265
1988年(昭和63年) 9 7,560 16,780 222
1989年(平成元年) 10 8,400 17,000 202
1990年(平成02年) 10 8,400 21,000 250
1991年(平成03年) 11 9,240 23,900 259
1992年(平成04年) 11 11,760 24,860 211
1993年(平成05年) 11 11,760 26,030 221
1994年(平成06年) 11 12,320 26,900 218
1995年(平成07年) 11 12,320 26,900 218
1996年(平成08年) 11 12,320 26,940 219
1997年(平成09年) 11 12,320 26,910 218
1998年(平成10年) 11 12,320 27,180 221
1999年(平成11年) 11 12,320 27,210 221
2000年(平成12年) 11 12,320 27,830 226 埼玉高速鉄道線開業年度
2001年(平成13年) 12 13,440 28,630 213
2002年(平成14年) 12 13,440 28,980 216
2003年(平成15年) 13 14,560 28,960 199
2004年(平成16年) 13 14,560 29,050 200
2005年(平成17年) 13 14,560 29,210 201
2006年(平成18年) 13 14,560 29,410 202
2007年(平成19年) 14 15,680 29,680 189
2008年(平成20年) 14 15,680 29,860 190
2009年(平成21年) 14 15,680 29,690 189
2010年(平成22年) 14 15,680 29,710 189
2011年(平成23年) 14 15,680 29,320 187
2012年(平成24年) 15 16,800 30,660 183
2013年(平成25年) 15 16,800 30,830 184
2014年(平成26年) 15 16,800 30,560 182
2015年(平成27年) 15 16,800 29,400 175
2016年(平成28年) 15 16,800 29,290 174

停車場一覧編集

以下では、武蔵野線内の停車場信号場)と接続路線・所在地などを以下に一覧表として記す。

本線編集

  • (貨):貨物専用駅
  • 停車駅
  • 接続路線 : 旅客営業区間の東日本旅客鉄道の路線名は、貨物線を除き、運転系統上の名称(正式路線名とは異なる)。駅名が異なる場合は⇒印で駅名を示す。
  駅番号 駅名・信号場名 駅間営業キロ 累計
営業キロ
接続路線 所在地
府中本町から 鶴見
から
貨物専用 - 鶴見駅 -   0.0 東日本旅客鉄道東海道本線本線・貨物支線(東海道貨物線高島線 神奈川県 横浜市鶴見区
- 新鶴見信号場 3.9   3.9 東日本旅客鉄道:東海道本線支線(品鶴線)・南武線貨物支線(尻手短絡線)
- (貨)梶ヶ谷貨物ターミナル駅 8.8   12.7   川崎市宮前区
旅客営業区間 JM 35 府中本町駅 16.1 0.0 28.8 東日本旅客鉄道:  南武線 (JN 20) 東京都 府中市
JM 34 北府中駅 1.7 1.7 30.5  
JM 33 西国分寺駅 2.2 3.9 32.7 東日本旅客鉄道:  中央線 (JC 17) 国分寺市
JM 32 新小平駅 3.5 7.4 36.2 東日本旅客鉄道:武蔵野線国立支線
西武鉄道  多摩湖線青梅街道駅(ST03・徒歩連絡
小平市
JM 31 新秋津駅 5.6 13.0 41.8 西武鉄道:  池袋線秋津駅(SI16・徒歩連絡) 東村山市
JM 30 東所沢駅 2.7 15.7 44.5   埼玉県 所沢市
- (貨)新座貨物ターミナル駅 3.7 19.4 48.2   新座市
JM 29 新座駅 0.3 19.7 48.5  
JM 28 北朝霞駅 3.1 22.8 51.6 東武鉄道  東上線朝霞台駅(TJ-13・徒歩連絡) 朝霞市
JM 27 西浦和駅 5.0 27.8 56.6 東日本旅客鉄道:武蔵野線大宮支線 さいたま市桜区
JM 26 武蔵浦和駅 2.0 29.8 58.6 東日本旅客鉄道:  埼京線 (JA 21)・武蔵野線西浦和支線 さいたま市南区
JM 25 南浦和駅 1.9 31.7 60.5 東日本旅客鉄道:  京浜東北線 (JK 42)
JM 24 東浦和駅 3.7 35.4 64.2   さいたま市緑区
JM 23 東川口駅 3.8 39.2 68.0 埼玉高速鉄道  埼玉高速鉄道線(埼玉スタジアム線) (SR25) 川口市
JM 22 南越谷駅 4.3 43.5 72.3 東武鉄道:  伊勢崎線(東武スカイツリーライン) ⇒新越谷駅(TS-20・徒歩連絡) 越谷市
- (貨)越谷貨物ターミナル駅 0.4 43.9 72.7  
JM 21 越谷レイクタウン駅 2.4 46.3 75.1  
JM 20 吉川駅 1.9 48.2 77.0   吉川市
JM 19 吉川美南駅 1.6 49.8 78.6  
JM 18 新三郷駅 1.5 51.3 80.1   三郷市
JM 17 三郷駅 2.1 53.4 82.2  
JM 16 南流山駅 2.0 55.4 84.2 首都圏新都市鉄道  つくばエクスプレス (10)
東日本旅客鉄道:武蔵野線北小金支線・武蔵野線馬橋支線
千葉県 流山市
JM 15 新松戸駅 2.1 57.5 86.3 東日本旅客鉄道:  常磐線(各駅停車) (JL 25)
流鉄流山線幸谷駅(徒歩連絡)
松戸市
JM 14 新八柱駅 4.1 61.6 90.4 新京成電鉄  新京成線八柱駅(SL05・徒歩連絡)
JM 13 東松戸駅 2.4 64.0 92.8 北総鉄道  北総線 (HS05)
京成電鉄  成田空港線(成田スカイアクセス)
JM 12 市川大野駅 1.9 65.9 94.7   市川市
JM 11 船橋法典駅 3.0 68.9 97.7   船橋市
JM 10 西船橋駅 2.9 71.8 100.6 東日本旅客鉄道:  京葉線(直通運転)・  総武線(各駅停車) (JB 30)
東京地下鉄  東西線 (T-23)
東葉高速鉄道  東葉高速線 (TR01)
京成電鉄:  本線京成西船駅(KS20・徒歩連絡)
  • 貨物列車待避用の長大な中線を設置したことや、トンネルに隣接しているなどの理由で、相対式ホームとなっている旅客駅が多い。
  • 駅番号は直通運転先である京葉線の東京方面と連続した番号となっており、西船橋から起点側に向かって昇順している。

支線編集

いずれも貨物支線であるが、旅客列車も運行される。路線名称はすべて通称。接続路線はすべて東日本旅客鉄道の路線。

駅名・
信号場名
営業キロ 接続路線 所在地
国立支線(JR貨物のみ営業キロ設定。旅客運賃は西国分寺駅経由で計算)
新小平駅 0.0 武蔵野線(本線 西船橋駅方面) 東京都 小平市
国立駅 5.0 中央本線八王子駅方面) 国立市
大宮支線(旅客運賃は武蔵浦和駅または南浦和駅経由で計算)
西浦和駅 0.0 武蔵野線(本線 鶴見駅方面) 埼玉県
さいたま市
桜区
別所信号場 1.3 武蔵野線西浦和支線 南区
与野駅 4.9 東北本線東北貨物線 大宮駅方面) 浦和区
西浦和支線(営業キロ設定なし)
武蔵浦和駅 - 武蔵野線(本線 西船橋駅方面) 埼玉県
さいたま市
南区
別所信号場 - 武蔵野線大宮支線
北小金支線
南流山駅 0.0 武蔵野線(本線 鶴見駅方面) 千葉県 流山市
北小金駅 2.9 常磐線取手駅方面) 松戸市
馬橋支線(JR貨物のみ営業キロ設定。旅客運賃は新松戸駅経由で計算)
南流山駅 0.0 武蔵野線(本線 鶴見駅方面) 千葉県 流山市
馬橋駅 3.7 常磐線(三河島駅方面) 松戸市

廃止区間編集

( )内の数字は起点からの営業キロ

下河原線
北府中駅 (0.0km) -(貨)下河原駅 (3.8km)
貨物支線
(貨)梶ヶ谷貨物ターミナル駅 (0.0km) - 新鶴見信号場 (8.8km) - 尻手駅 (10.3km)
  • 営業キロ設定のみ廃止。
貨物支線
新秋津駅 (0.0km) - 日本国有鉄道線・西武鉄道株式会社線分界点 (1.6km) …所沢駅 (3.2km)

廃止操車場・信号場編集

( )内の数字は府中本町駅からの営業キロ。

  • 新鶴見操車場:信号場に変更され新鶴見信号場となった。
  • 田島信号場:西浦和 - 南浦和間の西浦和支線合流地点、現在の武蔵浦和駅。
  • 武蔵野操車場:吉川 - 新三郷間 (50.3km)

発車メロディ編集

2017年現在の各駅の発車メロディは以下の通り。北府中から東所沢までは東洋メディアリンクス、府中本町および新座以東は櫻井音楽工房監修。京葉線直通区間の発車メロディには株式会社スイッチ監修のものがある(以下、{ス} と表す)。 ()内数字は到着番線

上り 下り
府中本町駅 到着案内放送のみ (2) メロディー (3)
北府中駅 Gota del Vient (1) 近郊地域17番(拝島1番)(2)
西国分寺駅 国分寺市の歌 A (3) 国分寺市の歌 B (4)
新小平駅新秋津駅 Gota del Vient (1) 近郊地域17番(拝島1番)(2)
東所沢駅 Gota del Vient (1)
近郊地域17番(拝島1番) (3始発)
Gota del Vient (2)
近郊地域17番(拝島1番) (4始発)
新座駅 鉄腕アトム C (1) 鉄腕アトム D (2)
北朝霞駅[注 18] スプリングボックス (1) メロディー (2)
西浦和駅 スプリングボックス (2) メロディー (3)
武蔵浦和駅 スプリングボックス (2) メロディー (1)
南浦和駅 メロディー (5) 高原 (6) [注 19]
東浦和駅 - 吉川駅[注 20] スプリングボックス (1) メロディー (2)
吉川美南駅 スプリングボックス (2, 3) メロディー (1)
スプリングボックス (2始発)
新三郷駅 メロディー (2) スプリングボックス (1)
三郷駅 スプリングボックス (1) メロディー (2)
南流山駅 パシフィック (1) [注 21] SF22-14 (2)
新松戸駅 瞬く街並み (3) すすきの高原 V1 (4)
新八柱駅 秋桜 (1) 南風の行方 (2)
東松戸駅 光と風と (1) シンコペーション (2)
市川大野駅 くるみあそび (1) Sunny islands (2)
船橋法典駅 遠い青空 (1) 朝の静けさ (2)
西船橋駅 スプリングボックス (9)
雪解け間近 (10)
スプリングボックス (9始発)
星空の下 (11) [注 22]
すすきの高原 V2 (12)[注 23]
京葉線直通区間
上り 下り
南船橋駅 森の妖精 {ス} (2始発)
海岸通り (3)
幸福の銀レール {ス} (4)
通勤ステップ {ス} (1)
森の妖精 {ス} (2)
海岸通り (3)
新習志野駅 夏色の時間 (2始発)
小川のせせらぎ V1 (3始発)
木々の目覚め V1 (4)
海浜幕張駅 We Love Marines (2, 3始発)

出典編集

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  1. ^ a b 2010年12月ダイヤ改正について (PDF) - 東日本旅客鉄道プレスリリース 2010年9月24日
  2. ^ a b c d e f 武蔵野線 - 街と駅の半世紀 - (アルファベータブックス) p.4「武蔵野線年表」
  3. ^ 武蔵野線 - 街と駅の半世紀 p.71
  4. ^ 武蔵野線(東川口〜西船橋)の降雨防災強化工事完成について - 東日本旅客鉄道プレスリリース 2000年4月6日
  5. ^ a b c E231系武蔵野線MU2編成 運転開始 - 鉄道コム、2017年11月1日
  6. ^ 2013年3月ダイヤ改正について (PDF) - 東日本旅客鉄道プレスリリース 2012年12月21日
  7. ^ a b 京葉線の防風柵完成について (PDF) - 東日本旅客鉄道千葉支社プレスリリース 2012年10月17日
  8. ^ 2010年3月 ダイヤ改正について (PDF) - 東日本旅客鉄道プレスリリース 2019年12月18日付、2013年4月21日閲覧
  9. ^ 2013年3月ダイヤ改正について (PDF) - 東日本旅客鉄道千葉支社プレスリリース 2012年12月21日
  10. ^ 2016年6月の交通新聞より
  11. ^ 生まれ変わるJR車両/青森改造センター東奥日報、2017年6月20日
  12. ^ 205系ケヨ81編成が試運転 - 鉄道ファン・railf.jp 鉄道ニュース、2010年8月12日
  13. ^ 205系もとナハ5・6編成が武蔵野線で営業運転を開始 - 鉄道ファン・railf.jp 鉄道ニュース、2015年2月26日
  14. ^ 武蔵野線色となったE231系が京葉車両センターへ 鉄道ファン(railf.jp) 2017年9月20日
  15. ^ 『あきた鉄道フェア in 土崎』で武蔵野線色のE231系が展示される 鉄道ファン(railf.jp) 2017年8月23日
  16. ^ 国鉄全線全駅読み乗り2万キロ総ガイド, Kamome Mook, 東京都中央区京橋: 主婦の友社, (8-1) 
  17. ^ 何森仁 (1996-1). ギャンブル家の数学組曲. 国土社. pp. p.9. ISBN 978-4337562042. 
  18. ^ 線形、平行・交差する鉄道・道路、周辺の建造物についての出典:Google マップ 地図および航空写真(2011年)
  19. ^ 武蔵野南線
  20. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年 ISBN 978-4533029806
  21. ^ 混雑率データ(平成28年度) (PDF)”. 国土交通省. p. 1. 2017年7月26日閲覧。
  22. ^ 「都市交通年報」各年度版
  23. ^ 公共交通関係データ集 - 埼玉県
  24. ^ JR線のラッシュ1時間当たりの旅客輸送状況 (PDF) - 埼玉県
  25. ^ 路線別のラッシュ時における混雑率の推移 - 千葉県
  26. ^ 路線整備の意義・必要性等の整理”. 埼玉県 (2010年). 2015年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年6月1日閲覧。
  27. ^ 地域の復権―東京一極集中を越えて(昭和62年9月)”. 神奈川県 (1987年9月). 2015年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月10日閲覧。

脚注編集

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  1. ^ と千の両県名から1字ずつとった線名(武蔵野線 - 街と駅の半世紀 p.49)。
  2. ^ ただし、強風の度合いによっては対応しきれない場合もあり、防風壁の完成から1か月余りで強風による京葉線の運休が発生した。(強風:交通機関混乱 JR運休や空の便にも影響 /千葉 - 毎日新聞 2012年12月9日)
  3. ^ 旧称:こまちリレー号→新幹線リレー号。朝の大宮行は府中本町発
  4. ^ しもうさ号の武蔵浦和駅 - 海浜幕張駅間の種別は各駅停車で電車ダイヤとして運行
  5. ^ 現在では南越谷駅以西のみの運行で、東北本線には乗り入れない。
  6. ^ 武蔵野線開業当時の運輸省通達「電車の火災事故対策の通達の取扱いについて(鉄運第82号)」では、「長いずい道」とは「市街地の地下に設けられるもので延長1.5kmを越えるもの、山岳地帯に設けられるもので延長2kmを超えるもの、延長がそれぞれ前記以下でトンネル内の駅間が1kmを越えるもののいずれかに該当するトンネル」と規定されていた。武蔵野線開業時これに該当したのは、延長4,380.7mの東村山トンネルと延長2,562.7mの小平トンネルである。現行法令による規定については後述。
  7. ^ 武蔵野線の地下区間は、鉄運82号における「車両定規と建築定規の間隔が、側部において400ミリメートル末満のもの」には該当しなかったため、運輸省通達「電車の火災事故対策について(鉄運第81号)」の第二項の規定に該当するものであった。すなわち通過車両はA基準とすること、今後新造するものについては努めてA-A基準とすることが求められた。
  8. ^ 基準制定後、103系など既存の車両についてもA-A基準に対応すべく改造が行われている。
  9. ^ A基準やA-A基準を定めた運輸省通達(鉄運81号)は、1987年3月31日付で運輸省令普通鉄道構造規則へ移行し廃止された。また同省令も規制緩和により2002年3月31日付で鉄道に関する技術上の基準を定める省令へと移行し廃止され現在に至る。現行法令下で定められた車両規格に関しては各記事を参照。
  10. ^ 国分寺駅のとなりの西国分寺駅、所沢駅のとなりの西武池袋線秋津駅に接続する新秋津駅、志木駅のとなりの東武東上線朝霞台駅に接続する北朝霞駅、浦和駅のとなりの南浦和駅、越谷駅のとなりの東武伊勢崎線新越谷駅に接続する南越谷駅、松戸駅から少し外れた新松戸駅、船橋駅のとなりの西船橋駅。
  11. ^ 南浦和駅の宇都宮線高崎線湘南新宿ライン、新松戸駅の常磐快速線、西船橋駅の総武快速線
  12. ^ 西船橋駅で接続する営団地下鉄東西線へ乗客が流出することを回避するため、当時の国鉄が複々線化工事の際に同駅に総武快速線のホームを設置しなかったとも喧伝される。詳しくは「西船橋駅」の項目を参照。
  13. ^ 府中本町駅:東京競馬場多摩川競艇場、新秋津駅:西武園競輪場、南浦和駅:浦和競馬場、東川口駅:川口オートレース場、船橋法典駅:中山競馬場、南船橋:船橋競馬場
  14. ^ a b 生田トンネル内に横浜支社と八王子支社の境界がある。
  15. ^ 朝霞市と新座市の市境付近にあたる新鶴見信号場起点46.5km地点に、八王子支社と大宮支社の境界がある。
  16. ^ a b 江戸川を跨ぐ鉄橋の埼玉側堤防上に大宮支社と東京支社の境界がある。
  17. ^ a b 国道6号線との交差からやや南側にあたる、新鶴見信号場起点83.7km地点に東京支社と千葉支社の境界がある。
  18. ^ 2017年7月20日から8月20日までは、朝霞市民祭り「彩夏祭」の総踊り曲「集まれ!踊り人」に変更されている。
  19. ^ この発車メロディのみ日本電音監修
  20. ^ ただし、南越谷駅では、2014年以降の8月は南越谷阿波踊りの開催により、発車メロディーが阿波踊りに変更される。
  21. ^ 発車メロディ監修元不明
  22. ^ 東京行き電車が発着
  23. ^ 南船橋、海浜幕張方面行き電車が発着

関連項目編集

外部リンク編集