福井県坂井郡の位置(黄:明治期 薄黄:後に他郡に編入された区域)

坂井郡(さかいぐん)は、福井県越前国)にあった

目次

郡域編集

1878年明治11年)に行政区画として発足した当時の郡域は、下記の区域にあたる。

歴史編集

近世以降の沿革編集

  • 旧高旧領取調帳」に記載されている明治初年時点での支配は以下の通り。●は村内に寺社領が、○は村内に寺社除地[1]が存在。(3町328村18浦)
  • 明治3年12月22日1871年2月11日) - 幕府領・旗本領が本保県の管轄となる。
  • 明治4年
  • 明治初年 - 東村(現・坂井市坂井町木部東)が改称して木部東村、金津新町が改称して新町となる。
  • 明治5年 - 史料に宮郷村が現れる。(4町329村17浦)
  • 明治6年(1873年1月14日 - 敦賀県の管轄となる。
  • 明治7年(1874年) - 坂井港の一部(御蔵町)が滝谷村に編入。残部は21町に再編[20]
  • 明治8年(1875年
    • 8月21日 - 第2次府県統合により石川県の管轄となる。
    • 末広村が坪ノ内村に合併。(4町328村17浦)
  • 明治10年(1877年) - このころ十楽村が改称して山十楽村となる。
  • 明治11年(1878年12月17日 - 郡区町村編制法の石川県での施行により、行政区画としての坂井郡が発足。郡役所を坂井港大門町に設置。
  • 明治14年(1881年2月7日 - 福井県(第2次)の管轄となる。
  • 明治17年(1883年)(4町330村17浦)
    • 陣ヶ岡村が起立。
    • 吉田郡江留下村の所属郡が本郡に変更。
    • 2ヶ所ずつ存在した西方寺村、荒井村、中野村、二ツ屋村がそれぞれ改称して山西方寺村(現・あわら市)、木部西方寺村(現・坂井市)、東荒井村(現・坂井市)、西荒井村(現・福井市)、西中野村(現・福井市)、東中野村(現・坂井市)、西二ツ屋村(現・福井市)、東二ツ屋村(現・坂井市)となる。
    • 本堂村(現・あわら市)が改称して北本堂村となる。

町村制以降の沿革編集

 
1.三国町 2.雄島村 3.加戸村 4.芦原村 5.吉崎村 6.細呂木村 7.坪江村 8.剣岳村 9.伊井村 10.東十郷村 11.金津町 12.長畝村 13.丸岡町 14.竹田村 15.高椋村 16.鳴鹿村 17.磯部村 18.春江村 19.大石村 20.兵庫村 21.大関村 22.本荘村 23.木部村 24.新保村 25.浜四郷村 26.鶉村 27.大安寺村 28.本郷村 29.棗村 30.鷹巣村(紫:福井市 橙:あわら市 赤:坂井市 桃:吉田郡永平寺町)
  • 明治22年(1889年4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。郡役所の所在地が三国町となる。(3町27村)
    • 三国町 ← 坂井港、滝谷村(現・坂井市)
    • 雄島村 ← 宿浦、米ヶ脇浦、陣ヶ岡村、安島浦、崎浦、梶浦、浜地浦(現・坂井市)
    • 加戸村 ← 嵩村、平山村、西谷村、覚前村、水居村、加戸村、池上村(現・坂井市)
    • 芦原村 ← 二面村、舟津村、布目村、十楽村、田中中村、番田村、重義村、国影村、井江葭村、横垣村、牛山村(現・あわら市)
    • 吉崎村 ← 城新田村、城村、波松浦、番堂野村、赤尾村、吉崎浦、北潟浦、浜坂浦(現・あわら市)
    • 細呂木村 ← 蓮浦村、細呂木村、橋屋村、樋山村、坂口村、柿原村、山十楽村、清王村、山西方寺村、高塚村、山室村、青野木村、宮谷村、滝村、指中村、沢村(現・あわら市)
    • 坪江村 ← 牛ノ谷村、畝市野々村、宇根村、下金屋村、熊坂村、笹岡村、前谷村、北野村、北村、中川村、御簾尾村、東田中村、次郎丸村、北疋田村、瓜生村、南疋田村(現・あわら市)、里竹田村、堀水村、乗兼村、坪江村、川上村(現・坂井市)
    • 剣岳村 ← 権世市野々村、権世村、鎌谷村、椚村、清滝村、後山村(現・あわら市)
    • 伊井村 ← 矢地村、菅野村、稲越村、河原井手村、池口村、伊井村、清間村、桑原村、古屋石塚村(現・あわら市)
    • 東十郷村 ← 長屋村、御油田村、河和田村、五本村、定旨村、下新庄村、長畑村、上新庄村、東長田村、徳分田村、福島村、若宮村、宮領村、田島村、田島窪村(現・坂井市)
    • 金津町 ← 北金津町、南金津村、新町(現・あわら市)
    • 長畝村 ← 宇田村、玄女村、千田村、山久保村、女形谷村、長畝村、三本木村、赤坂村、伏屋村、田屋村、畑中村、与河村、篠岡村、里丸岡村、猪爪村[一部]、小黒村、升田村、内田村、曽々木村、豊原村、丸岡町[丸岡松川町・丸岡八幡町の各一部](現・坂井市)
    • 丸岡町 ← 丸岡町[21]、西瓜屋村[一部]、猪爪村[一部]、一本田村[一部]、一本田中村[一部]、西里丸岡村[一部](現・坂井市)
    • 竹田村 ← 山竹田村、吉谷村、山口村、上竹田村(現・坂井市)
    • 高椋村 ← 一本田福所村、一本田中村[一部]、西里丸岡村[一部]、一本田村[一部]、笹和田村、舟寄村、長崎村、枯木高柳村、吉政村、八ツ口村、今福村、寅国村、西瓜屋村[一部]、新間村、儀間村、牛ヶ島村、長崎高瀬村、豊原高瀬村、四ツ柳村、筑後清水村、末政村、山崎三ヶ村、大森村、野中山王村、板倉村、油為頭村、高田村、丸岡町[丸岡乾町・丸岡八幡町・丸岡下田町の各一部](現・坂井市)
    • 鳴鹿村 ← 鳴鹿山鹿村(現・吉田郡永平寺町)、上久米田村、下久米田村、東二ツ屋村、上金屋村、金元村、楽間村、為安村、寄永村、友末村、坪ノ内村(現・坂井市)
    • 磯部村 ← 四郎丸村、磯部島村、今市村、端保村、八丁村、磯部福庄村、熊堂村、宇随村、羽崎村、磯部新保村、上安田村、安田新村、下安田村、北横地村、南横地村、定重村、寄安村、正蓮花村、中筋村(現・坂井市)
    • 春江村 ← 境村、為国村、沖布目村、大針村、江留上村、江留下村、随応寺村、江留中村、藤鷲塚村、千歩寺村、中庄村、本堂村、西太郎丸村、東太郎丸村、針原村、田端村、高江村、松木村、金剛寺村、安沢村(現・坂井市)
    • 大石村 ← 石塚村、取次村、布施田新村、正善村、姫王村、定広村、木部西方寺村、辻村、堀越村、下小森村、上小森村、大牧村、井向村、西長田村(現・坂井市)
    • 兵庫村 ← 上兵庫村、下兵庫村(現・坂井市)
    • 大関村 ← 蔵垣内村、西村、東中野村、大味村、東村、上関村、下関村(現・坂井市)
    • 本荘村 ← 新用村、馬場村(現・坂井市)、東善寺村、谷畠村、轟木村、上番村、中番村、下番村、玉木村、河間村、中浜村、玉ノ江村、藤沢村、西今市村、竹松村、角屋村、北本堂村、公文村、宮前村(現・あわら市)
    • 木部村 ← 木部新保村、島村、清永村、折戸村、池見村、木部東村、東荒井村、蛸村、蛸渡村、高柳村、今井村、野中新村、野中村、石丸村、川崎村、楽円村、油屋村(現・坂井市)
    • 新保村(泥原新保浦が単独村制。現・坂井市)
    • 浜四郷村 ← 西野中村、山岸村、下野村、黒目村、沖野々村、米納津村、横越村(現・坂井市)、砂子田村、藤瀬村、円納村、小尉村(現・福井市)
    • 鶉村 ← 波寄村、水切村、木下村、小野村、串野村、佐野村、菖蒲谷村、砂子坂村、上野村、浄土寺村、布施田村、西中野村、池尻村、黒丸村、三宅村(現・福井市)
    • 大安寺村 ← 島山梨子村、内山梨子村、仙村、御所垣内村、江上村、剣大谷村、天菅生村、岸水村、四十谷村、田ノ谷村、北楢原村、南楢原村(現・福井市)
    • 本郷村 ← 大谷村、八幡村、灯豊村、荒谷村、大年村、中村、一王寺村、木米村、柿谷村、中河内村、西荒井村、清水平村、中平村、奥平村、足谷村、河内村、猫瀬村、東平村(現・福井市)
    • 棗村 ← 市瀬村、両橋屋村、川尻村、浜別所村、石橋村、石新保村、浜島村、白方村、小幡村、深坂村、中山村、為寄村、石畠村、領家村、田ノ頭村(現・福井市)
    • 鷹巣村 ← 高須村、宮郷村、西畑村、大窪村、西二ツ屋村、免鳥村、浜住村、和布浦、蓑浦、糸崎浦、松蔭浦、長橋浦、北菅生浦、丹生郡南菅生浦(現・福井市)
  • 明治24年(1891年)4月1日 - 郡制を施行。
  • 明治30年(1897年)4月1日(3町28村)
    • 吉崎村が改称して北潟村となる。
    • 北潟村の一部(吉崎)が分立して吉崎村が発足。
  • 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
  • 大正15年(1926年7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
  • 昭和10年(1935年2月11日 - 芦原村が町制施行して芦原町となる。(4町27村)
  • 昭和17年(1942年4月3日 - 春江村が町制施行して春江町となる。(5町26村)
  • 昭和29年(1954年
    • 3月31日 - 三国町・新保村・雄島村・加戸村が合併し、改めて三国町が発足。(5町23村)
    • 10月5日 - 吉崎村・細呂木村・坪江村・伊井村・金津町が合併し、改めて金津町が発足。(5町19村)
  • 昭和30年(1955年
    • 2月15日 - 剣岳村が金津町に編入。(5町18村)
    • 3月30日 - 磯部村の一部(中筋・定重および、それぞれ出垣内の区域を除く正蓮花・寄安)が春江町に編入。
    • 3月31日(5町5村)
      • 長畝村・丸岡町・竹田村・高椋村・鳴鹿村・磯部村が合併し、改めて丸岡町が発足。
      • 鶉村・本郷村・棗村・鷹巣村が合併して川西村が発足。
      • 大石村・春江町が合併し、改めて春江町が発足。
      • 芦原町・本荘村・北潟村が合併し、改めて芦原町が発足。
      • 東十郷村・兵庫村・大関村が合併して坂井村が発足。
    • 7月15日
      • 芦原町の一部(新用・馬場)が金津町に編入。
      • 芦原町の一部(竹松・西今市・藤沢・玉江)が三国町に編入。
    • 8月31日(5町4村)
      • 金津町の一部(坪江・川上・乗兼・堀水・里竹田)が丸岡町に編入。
  • 昭和31年(1956年9月30日 - 木部村が坂井村に編入。
  • 昭和32年(1957年
    • 1月1日(5町3村)
      • 浜四郷村の一部(横越・下野・西野中・山岸・黒目・米納津・沖野々)、坂井村の一部(石丸・野中・油屋・楽円・川崎・池見)が三国町に編入。
      • 浜四郷村の残部(小尉・円納・藤瀬・砂子田)が川西村に編入。
    • 4月1日(5町2村)
      • 大安寺村の一部(剣大谷・江上・御所垣内・仙・島山梨子・内山梨子)が川西村に編入。
      • 大安寺村の残部(南楢原・北楢原・田ノ谷・四十谷・岸水・天菅生)が福井市に編入。
    • 7月10日 - 川西村が町制施行して川西町となる。(6町1村)
  • 昭和35年(1960年)4月1日 - 丸岡町の一部(鳴鹿山鹿)が吉田郡志比村(現・永平寺町)に編入。
  • 昭和36年(1961年)4月1日 - 坂井村が町制施行して坂井町となる。(7町)
  • 昭和42年(1967年5月17日 - 川西町が福井市に編入。(6町)
  • 平成16年(2004年3月1日 - 芦原町・金津町が合併してあわら市が発足し、郡より離脱。(4町)
  • 平成18年(2006年3月20日 - 三国町・丸岡町・春江町・坂井町が合併して坂井市が発足。同日坂井郡消滅。

変遷表編集

平成の大合併編集

各町とも人口は1万人(坂井町以外は2万人)を超えて、丸岡町は人口3万人を超えて福井県の町では人口が最も多かった。いわゆる平成の大合併では、「坂井郡一市」か頓挫した後、北部(三国・芦原・金津)と南部(坂井・春江・丸岡)でそれぞれ検討されたが、法定合併協議会の設置には至らず、結果的に芦原・金津と、坂井・春江の枠組みとなった。

残る三国・丸岡は相互に隣接していないため、単独町政になるものと見られたが、2004年3月に芦原・金津の合併であわら市が成立したのとは対照的に、坂井・春江は法定合併協議が破談になったことから、三国町長から提案のあった四町合併に合意し、坂井市が発足した。

脚注編集

  1. ^ 領主から年貢免除の特権を与えられた土地。
  2. ^ a b c d 「旧高旧領取調帳」では福井藩支配所管轄と記載。「角川日本地名大辞典」では幕府領と記載。
  3. ^ 「旧高旧領取調帳」では福井藩預支配所(ママ)と記載。「角川日本地名大辞典」では幕府領と記載。
  4. ^ a b c d e f g h i j k 「旧高旧領取調帳」では福井藩支配所管轄と記載。「角川日本地名大辞典」では福井藩領と記載。
  5. ^ 記述は大口東村。
  6. ^ 記載は布施田村(同名村あり)。
  7. ^ a b 「旧高旧領取調帳」では福井藩領ののち本保県管轄と記載。「角川日本地名大辞典」では幕府領と福井藩領の相給ののち、それぞれ本保県・福井県管轄と記載。
  8. ^ 記載は南金津六日町。
  9. ^ 「旧高旧領取調帳」には記載なし。
  10. ^ 鳴鹿山鹿村・鳴鹿村に分かれて記載。
  11. ^ 西長屋村・東長屋村に分かれて記載。
  12. ^ 記載は竹田山口村。
  13. ^ 記載は竹田吉谷村。
  14. ^ 記載は木部東村。
  15. ^ 滝谷村・滝谷浦に分かれて記載。
  16. ^ 「角川日本地名大辞典」では全域がのちに本保県と記載。
  17. ^ 福井藩預地分は重義村分郷と記載。
  18. ^ 「角川日本地名大辞典」では福井藩領と記載。
  19. ^ 本項では便宜的に町として数える。
  20. ^ 坂井港松ヶ下町、坂井港元新町、坂井港今新町、坂井港台町、坂井港錦町、坂井港末広町、坂井港喜宝町、坂井港平木町、坂井港橋本町、坂井港竪町、坂井港上真砂町、坂井港下真砂町、坂井港滝本町、坂井港下西町、坂井港上西町、坂井港大門町、坂井港中元町、坂井港玉井町、坂井港岩崎町、坂井港桜谷町、坂井港汐見町。本項では便宜的に1町として扱う。
  21. ^ この時点では丸岡富田町、丸岡谷町、丸岡八幡町、丸岡石城戸町、丸岡巽町、丸岡松川町、丸岡本町、丸岡乾町、丸岡上田町、丸岡下田町、丸岡霞町が存在。丸岡八幡町の一部は長畝村・高椋村、丸岡松川町の一部は長畝村、丸岡乾町・丸岡下田町の各一部は高椋村のそれぞれ一部となる。

参考文献編集

関連項目編集