太子町 (兵庫県)
太子町(たいしちょう)は、兵庫県の南西部(西播磨地域)に位置する町。揖保郡に属す。西播磨県民局管轄区域。
たいしちょう ![]() 太子町 | |||||
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国 |
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地方 | 近畿地方 | ||||
都道府県 | 兵庫県 | ||||
郡 | 揖保郡 | ||||
市町村コード | 28464-5 | ||||
法人番号 | 2000020284645 | ||||
面積 |
22.61km2 (境界未定部分あり) | ||||
総人口 |
32,770人 [編集] (推計人口、2025年4月1日) | ||||
人口密度 | 1,449人/km2 | ||||
隣接自治体 | 姫路市、たつの市 | ||||
町の木 | さざんか | ||||
町の花 | ひまわり | ||||
町の歌 | 太子町歌(1976年制定) | ||||
太子町役場 | |||||
町長 | 沖汐守彦 | ||||
所在地 |
〒671-1592 兵庫県揖保郡太子町鵤280番地1 北緯34度50分00秒 東経134度34分21秒 / 北緯34.83328度 東経134.57242度座標: 北緯34度50分00秒 東経134度34分21秒 / 北緯34.83328度 東経134.57242度 ![]() | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
地理
編集播州平野が広がる揖保川の下流域に位置し、西部に林田川、中央部に大津茂川が南北に流れる[1]。
隣接している自治体
編集姫路市への通勤率は39.1%、たつの市への通勤率は15.1%である(いずれも平成22年国勢調査)。
檀特山
編集太子町と姫路市にまたがる標高165.1mの山。
山頂にある大きな岩には伝説があり、岩のくぼみは応神天皇の御沓・御杖の跡、または聖徳太子が馬に乗って登り修行をした時についた蹄の跡と言われる。詳細は檀特山を参照。
歴史
編集「日本書紀」推古天皇14年(606年)条に、聖徳太子が法華経の講義を岡本宮で行ったため、天皇から播磨国の水田100町を与えられ、斑鳩寺(法隆寺)領として納めた、とある。この地は「鵤荘(いかるがのしょう)」と呼ばれ、町域はこの地に当たる[2]。
昭和の大合併において、石海村・太田村の両村は姫路市との合併が取りざたされたが、具体的な動きには至らなかった。石海村はほかにも龍野町を中心とするグループ、御津町を中心とするグループにも合併候補として名前が挙がっていた。1950年9月に入って斑鳩町・石海村・太田村の3町村で合併の動きが現れ、1950年年末までに枠組みがほぼ固まった[注釈 1]。1951年2月4日の3町村における住民投票でも3町村合併賛成の票が多数を占め、3町村議会で合併案件を可決した[3]。龍田村は周辺町村の合併の動きに取り残される形となり、村内は太子町との合併派と姫路市への合併派とで対立していたが、大勢は太子町側であったことから、村議会での協議により太子町への編入を決めた[4]。太子町は町村合併による功労により1956年11月に自治庁長官から表彰を受けたが、兵庫県内で表彰を受けたのは太子町のみである[5]。
- 1931年(昭和6年)4月1日 - 斑鳩村が町制施行、斑鳩町へ。
- 1951年(昭和26年)4月1日 - 斑鳩町と石海村・太田村が合併し、太子町が誕生。石海村役場を本庁舎、斑鳩町役場・太田村役場は支所とされた。
- 1952年(昭和27年)4月1日 - 斑鳩町の支所を本庁舎、石海村の本庁舎を支所とする(主従逆転)。
- 1955年(昭和30年)1月1日 - 龍田村が編入。
- 1955年(昭和30年)5月1日 - 鵤字早溝1369番地の1に本庁舎を移転。
- 1966年(昭和41年)12月20日 - 町章を制定する。[6]
- 1976年(昭和51年) - 町制25周年を記念し「太子町歌」を制定。
- 2003年(平成15年)7月2日 - 龍野市・新宮町・揖保川町・御津町の合併協議会に加入する[7]。
- 2004年(平成16年)8月2日 - 合併協議会より脱会[7]、単独町制の道を選ぶ。
- 2015年(平成27年)9月 - 現在地の新本庁舎へ移転。
町名は、聖徳太子ゆかりの町であることからつけられた。
行政
編集- 町長:沖汐守彦(2022年11月13日就任、1期目)
- 歴代町長[8]
代 | 氏名 | 就任日 | 退任日 | 備考 |
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町長職務執行者 | 三輪甚兵衛 | 1951年4月 | 1951年4月 | 元石海村長 |
初代 | 嵯峨山作一 | 1951年4月 | 1959年4月 | 会社社長 |
2代 | 幸田勇 | 1959年4月 | 1963年4月 | 兵庫県議会議員。1963年の町長選で上田に敗れ落選。 |
3代 | 上田勝信 | 1963年4月 | 1967年4月 | 会社社長 |
4代 | 中村元治 | 1967年4月 | 1981年9月 | 石海村→太子町助役。4期目途中に収賄容疑で逮捕され辞職[9]。 |
5代 | 陸井美幸 | 1981年9月 | 1989年9月 | |
6代 | 大村一郎 | 1989年9月 | 2000年6月 | 太子町議会議員 |
7代 | 首藤正弘 | 2000年8月6日 | 2012年8月5日 | |
8代 | 北川嘉明 | 2012年8月6日 | 2016年8月5日 | 太子町議会議員。2016年の町長選で服部に敗れ落選。 |
9代 | 服部千秋 | 2016年8月6日 | 2022年10月7日[10] | 太子町議会議員。不信任案が可決され失職、2022年の町長選で沖汐に敗れ落選。 |
10代 | 沖汐守彦 | 2022年11月13日 | 現職 | 太子町教育長 |
衆議院
編集- 任期:2021年(令和3年)10月31日 - 2025年(令和7年)10月30日(「第49回衆議院議員総選挙」参照)
選挙区 | 議員名 | 党派名 | 当選回数 | 備考 |
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兵庫県第12区(太子町、相生市、赤穂市、たつの市、宍粟市、姫路市(旧家島町・夢前町・香寺町・安富町域)、神崎郡、赤穂郡、佐用郡) | 山口壯 | 自由民主党 | 7 | 選挙区 |
地域
編集人口
編集平成22年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、2.72%増の33,439人であり、増減率は県下41市町中4位、49行政区域中6位。
太子町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 太子町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 太子町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
太子町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
教育
編集令和6年度より全町立幼稚園で3歳児保育の完全実施を行う[11]。
幼稚園 | 小学校 | 中学校 |
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太子町立斑鳩幼稚園 | 太子町立斑鳩小学校 | 太子町立太子西中学校 |
太子町立石海幼稚園 | 太子町立石海小学校 | |
太子町立龍田幼稚園[注釈 2] | 太子町立龍田小学校 | 太子町立太子東中学校 |
太子町立太田幼稚園 | 太子町立太田小学校 |
- 高等学校
町内に特別支援学校はなく、兵庫県立西はりま特別支援学校の通学区域となる。
交通
編集鉄道路線
編集西日本旅客鉄道(JR西日本)の山陽新幹線・山陽本線が町内を通るが、駅はない。最寄り駅は姫路市の網干駅。
山陽本線では2008年3月、同様に駅がなかった山口県玖珂郡和木町に和木駅が開業したため、同線が通っているのに駅がない唯一の市町となった。
路線バス
編集道路
編集産業
編集金融機関
編集- 銀行
-
- みなと銀行網干駅支店
おもな企業
編集- 株式会社東芝
- 東芝姫路工場太子分工場および姫路半導体工場のほか、関連企業がある。ブラウン管の製造を終了し、大画面薄型テレビ向け表面伝導型電子放出素子ディスプレイを製造する予定だったが、計画は白紙撤回となった。
- 株式会社うかいや
- ヤマダストアー株式会社
- 西日本旅客鉄道株式会社
郵便局
編集電話番号
編集2006年5月14日午前2時より、太子町を含む姫路MAの市外局番は079(市内局番は200 - 216、218 - 316、318 - 320、322 - 330、332 - 339)に統一された。
天気予報は姫路MA(0792-177)が廃止され、神戸MA(078-177)に統合された。
名所・旧跡・祭事・催事
編集名所・旧跡
編集文化施設
編集祭事
編集歴史行事
編集催事
編集- 太子レンゲまつり
出身有名人
編集ゆかりの人物
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ 太子町企業誘致戦略 太子町、2024年10月29日閲覧。
- ^ 『コンパクト版日本地名百科事典』、監修:浮田典良、中村和郎、高橋伸夫、小学館、1998年
- ^ 「太子町史」第2巻 p.353-355
- ^ 「太子町史」第2巻 p.374-375
- ^ 「太子町史」第2巻 p.376
- ^ 図典 日本の市町村章 p160
- ^ a b “合併協議会設置の状況”. 総務省. 2016年4月5日閲覧。
- ^ まちの歴史太子町
- ^ 「太子町史」第2巻 p.423-425
- ^ 議会で不信任決議可決の太子町長 失職を選択、出直し町長選に立候補へ神戸新聞NEXT
- ^ 令和6年度太子町立幼稚園利用のご案内
- ^ a b c “太子町名誉町民”. 兵庫県太子町. 2022年8月3日閲覧。
参考文献
編集- 太子町史編集専門委員会編集「太子町史」第2巻 平成8年3月31日発行