恋する二人
「恋する二人」 ("I Should Have Known Better") はイギリスのロックバンド、ビートルズの楽曲である。
「恋する二人」 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ビートルズの楽曲 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
収録アルバム | 『ハード・デイズ・ナイト』 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
リリース | 1964年7月10日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
録音 | 1964年2月25日、26日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ジャンル | ポップ・ロック | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
時間 |
2分46秒 (monaural version) 2分42秒 (stereo version) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
レーベル | パーロフォン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
作詞者 | レノン=マッカートニー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プロデュース | ジョージ・マーティン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
チャート順位 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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解説編集
本作は1964年に発表されたビートルズのイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ハード・デイズ・ナイト』、A面2曲目の収録曲である。レノン=マッカートニーとなっているが、実質的にはジョン・レノンの作品である[2][3]。フォークロック調の楽曲でハーモニカがフィーチュアされている。ヴォーカルはジョンのダブルトラックで、サビの部分のファルセットもこの曲の魅力のひとつである。
映画『ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!』では、列車で移動中の貨物置場の檻の中で歌われ、ラストのコンサートシーンでも再び歌われる[4]。ジョージ・ハリスンの12弦ギターとジョン・レノンのアコースティック・ギターのコンビネーションが聴きどころである。またジョージの間奏を弾くシーンでの内股ステップは特徴的である。
なおこの曲は、アメリカ盤シングル『ア・ハード・デイズ・ナイト』のB面曲として1964年7月13日にリリースされた[5][6]。アメリカでは、ビルボード誌最高位53位、キャッシュボックス誌最高位43位を記録している。英国オリジナルの同シングルB面は「今日の誓い」であり、オリジナル・シングルのカップリング変更は異例の措置である[注釈 1]。また、1976年にはイギリスで「イエスタデイ」のB面曲としてシングルカットされている。
ミキシング編集
モノラル・ヴァージョンとステレオ・ヴァージョンではイントロのハーモニカの旋律の一部が異なるうえ、ステレオ・バージョンではハーモニカの音色が一時的にドロップアウトする箇所が存在する[7]。ただしアメリカ盤『リール・ミュージック』に収録されているステレオ・ヴァージョンは、モノラル・ヴァージョンと同じ旋律となっている。なおアメリカ盤"A Hard Day's Night (United Artists)"のステレオ盤にはモノラル・ヴァージョンからの疑似ステレオ・ヴァージョンが収録されているため、イントロはモノラル・ヴァージョンの旋律である。
プレイヤー編集
出典は、イアン・マクドナルドの書籍[8]。
収録盤編集
主なカバー・バージョン編集
- ザ・ナチュラルズ - 1964年のシングル。全英最高位30位を記録。
- ジョニー・リヴァース - 1964年のライブ・アルバム『In Action』に収録。
- ザ・ビーチ・ボーイズ - 1965年のアルバム『ビーチ・ボーイズ・パーティ』に収録。
- メリー・ウェルズ - 1965年のアルバム『Love Songs to the Beatles』に収録。
- ジャン&ディーン - 1965年のアルバム『Command Performance - Live in Person』に収録。
- フィル・オクス - 1980年のコンピレーション・アルバム『The Broadside Tapes 1』に収録。
- スライ&ロビー - 1981年のアルバム『The Sixties Seventies + Eighties = Taxi』に収録。
- シー&ヒム - 2008年のデビュー・アルバム『Volume One』に収録。
脚注編集
注釈編集
出典編集
- ^ 『日経BPムック 大人のロック!特別編集 ザ・ビートルズ 世界制覇50年』日経BP社、2015年、97頁。ISBN 978-4-8222-7834-2
- ^ Sheff, David (2000). All We Are Saying: The Last Major Interview with John Lennon and Yoko Ono. New York: St. Martin's Press. p. 194. ISBN 0-312-25464-4
- ^ Miles, Barry (1997). Paul McCartney: Many Years From Now. New York: Henry Holt & Company. p. 164. ISBN 0-8050-5249-6
- ^ Dowlding, William (1989). Beatlesongs. p. 68
- ^ Cross, Craig (2005). The Beatles: Day-by-Day, Song-by-Song, Record-by-Record. Lincoln, NE: iUniverse, Inc.. p. 530-531. ISBN 0-595-34663-4
- ^ Lewisohn, Mark (1988). The Beatles Recording Sessions. New York: Harmony Books. p. 201. ISBN 0-517-57066-1
- ^ Cross, Craig (2005). The Beatles: Day-by-Day, Song-by-Song, Record-by-Record. Lincoln, NE: iUniverse, Inc.. p. 384. ISBN 0-595-34663-4
- ^ MacDonald, Ian (2005). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (Second Revised ed.). London: Pimlico (Rand). p. 109-110. ISBN 1-84413-828-3