最優秀中継ぎ投手

日本プロ野球におけるタイトル

最優秀中継ぎ投手(さいゆうしゅうなかつぎとうしゅ)は、日本野球機構投手タイトルの一つ。

最優秀中継ぎ投手
最多獲得者の1人、岩瀬仁紀
リーグ NPB
種目 プロ野球
受賞対象 シーズンを通して、ホールドポイント(HP)数が最も多い選手
愛称 最多ホールド
日本の旗 日本
歴史
最多受賞 3回
岩瀬仁紀
山口鉄也
宮西尚生
最新受賞 松山晋也
桐敷拓馬
河野竜生
記録 59 浅尾拓也 (2010年)
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シーズンを通して、ホールドポイント(HP)数が最も多い選手が表彰される。

概要

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1996年からセントラル・リーグでは、リリーフポイント(RP)数による「最優秀中継ぎ投手」として表彰。パシフィック・リーグでは、旧ホールド数による「最多ホールド投手」として表彰。2002年よりセ・パともにタイトル名称が「最優秀中継ぎ投手」となっている。2005年よりセ・パともに新ホールド+救援勝利のホールドポイント数による選考に統一された。

2023年現在、東北楽天ゴールデンイーグルスのみ本タイトルを獲得した選手がいない。また野球殿堂入りした選手もいない。

歴代受賞者

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HP統一前(2005年以前)

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年度 セントラル・リーグ パシフィック・リーグ
選手名 所属球団 RP 選手名 所属球団 ホールド
1996 河野博文 読売ジャイアンツ 12.45 島崎毅 日本ハムファイターズ 16
1997 島田直也 横浜ベイスターズ 24.75 橋本武広 西武ライオンズ 25
1998 落合英二 中日ドラゴンズ 19.70 吉田修司(1) 福岡ダイエーホークス 21
1999 岩瀬仁紀(1) 中日ドラゴンズ 28.15 藤井将雄 福岡ダイエーホークス 26
2000 岩瀬仁紀(2) 中日ドラゴンズ 26.20 藤田宗一 千葉ロッテマリーンズ 19
2001 木塚敦志 横浜ベイスターズ 28.40 吉田修司(2) 福岡ダイエーホークス 19
2002 石井弘寿 ヤクルトスワローズ 34.60 森慎二(1) 西武ライオンズ 32
2003 岩瀬仁紀(3) 中日ドラゴンズ 31.15 森慎二(2) 西武ライオンズ 26
2004 岡本真也 中日ドラゴンズ 24.80 建山義紀 北海道日本ハムファイターズ 13

HP統一後(2005年以降)

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年度 セントラル・リーグ パシフィック・リーグ
選手名 所属球団 HP 選手名 所属球団 HP
2005 藤川球児(1) 阪神タイガース 53(7勝46H) 菊地原毅 オリックス・バファローズ 36(3勝33H)
2006 藤川球児(2) 阪神タイガース 35(5勝30H) 武田久 北海道日本ハムファイターズ 45(5勝40H)
加藤武治 横浜ベイスターズ 35(8勝27H)
2007 久保田智之(1) 阪神タイガース 55(9勝46H) 薮田安彦 千葉ロッテマリーンズ 38(4勝34H)
2008 久保田智之(2) 阪神タイガース 37(6勝31H) 川﨑雄介 千葉ロッテマリーンズ 31(2勝29H)
2009 山口鉄也(1) 読売ジャイアンツ 44(9勝35H) 攝津正(1) 福岡ソフトバンクホークス 39(5勝34H)
2010 浅尾拓也(1) 中日ドラゴンズ 59(12勝47H) B.ファルケンボーグ 福岡ソフトバンクホークス 42(3勝39H)
攝津正(2) 福岡ソフトバンクホークス 42(4勝38H)
2011 浅尾拓也(2) 中日ドラゴンズ 52(7勝45H) 平野佳寿 オリックス・バファローズ 49(6勝43H)
2012 山口鉄也(2) 読売ジャイアンツ 47(3勝44H) 増井浩俊 北海道日本ハムファイターズ 50(5勝45H
2013 S.マシソン(1) 読売ジャイアンツ 42(2勝40H) 佐藤達也(1) オリックス・バファローズ 42(2勝40H)
山口鉄也(3) 読売ジャイアンツ 42(4勝38H)
2014 福原忍(1) 阪神タイガース 42(4勝38H) 佐藤達也(2) オリックス・バファローズ 48(6勝42H)
2015 福原忍(2) 阪神タイガース 39(6勝33H) 増田達至 埼玉西武ライオンズ 42(2勝40H)
2016 S.マシソン(2) 読売ジャイアンツ 49(8勝41H) 宮西尚生(1) 北海道日本ハムファイターズ 42(3勝39H)
2017 桑原謙太朗 阪神タイガース 43(4勝39H) 岩嵜翔 福岡ソフトバンクホークス 46(6勝40H)
M.マテオ 43(7勝36H)
2018 近藤一樹 東京ヤクルトスワローズ 42(7勝35H) 宮西尚生(2) 北海道日本ハムファイターズ 41(4勝37H)
2019 J.ロドリゲス 中日ドラゴンズ 44(3勝41H) 宮西尚生(3) 北海道日本ハムファイターズ 44(1勝43H)
2020 清水昇(1) 東京ヤクルトスワローズ 30(0勝30H) L.モイネロ 福岡ソフトバンクホークス 40(2勝38H)
祖父江大輔 中日ドラゴンズ 30(2勝28H)
福敬登 30(5勝25H)
2021 清水昇(2) 東京ヤクルトスワローズ 53(3勝50H 堀瑞輝 北海道日本ハムファイターズ 45(3勝42H)
2022 Y.ロドリゲス 中日ドラゴンズ 45(6勝39H) 平良海馬 埼玉西武ライオンズ 35(1勝34H)
湯浅京己 阪神タイガース 45(2勝43H) 水上由伸 35(4勝31H)
2023 島内颯太郎 広島東洋カープ 42(3勝39H) L.ペルドモ 千葉ロッテマリーンズ 42(1勝41H)
2024 松山晋也 中日ドラゴンズ 43(2勝41H) 河野竜生 北海道日本ハムファイターズ 34(1勝33H)
桐敷拓馬 阪神タイガース 43(3勝40H)
  • 太字は各リーグ記録
  • 赤太字はNPB最高

各年度最多ホールド投手

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2005年以降の各年で最多ホールド(救援勝利を除く)を挙げた投手。最優秀中継ぎ投手のタイトル表彰と一致しない場合もある。(下表、網掛けはタイトル表彰されなかった例)

年度 セントラル・リーグ パシフィック・リーグ
選手名 所属球団 ホールド 選手名 所属球団 ホールド
2005[1][2] 藤川球児 阪神タイガース 46 菊地原毅 オリックス・バファローズ 33
2006[3][4] 藤川球児 阪神タイガース 30 武田久 北海道日本ハムファイターズ 40
2007[5][6] 久保田智之 阪神タイガース 46 薮田安彦 千葉ロッテマリーンズ 34
2008[7][8] 久保田智之 阪神タイガース 31 川崎雄介 千葉ロッテマリーンズ 29
2009[9][10] 山口鉄也 読売ジャイアンツ 35 攝津正 福岡ソフトバンクホークス 34
M.シュルツ 広島東洋カープ
2010[11][12] 浅尾拓也 中日ドラゴンズ 47 B.ファルケンボーグ 福岡ソフトバンクホークス 39
2011[13][14] 浅尾拓也 中日ドラゴンズ 45 平野佳寿 オリックス・バファローズ 39
2012[15][16] 山口鉄也 読売ジャイアンツ 44 増井浩俊 北海道日本ハムファイターズ 45
2013[17][18] S.マシソン 読売ジャイアンツ 40 佐藤達也 オリックス・バファローズ 40
2014[19][20] 福原忍 阪神タイガース 38 五十嵐亮太 福岡ソフトバンクホークス 44
2015[21][22] L.オンドルセク 東京ヤクルトスワローズ 33 増田達至 埼玉西武ライオンズ 40
福原忍 阪神タイガース
2016[23][24] S.マシソン 読売ジャイアンツ 41 宮西尚生 北海道日本ハムファイターズ 39
2017[25][26] 桑原謙太朗 阪神タイガース 40 岩嵜翔 福岡ソフトバンクホークス 40
2018[27][28] 近藤一樹 東京ヤクルトスワローズ 35 宮西尚生 北海道日本ハムファイターズ 37
2019[29][30] J.ロドリゲス 中日ドラゴンズ 41 宮西尚生 北海道日本ハムファイターズ 43
2020[31][32] 清水昇 東京ヤクルトスワローズ 30 L.モイネロ 福岡ソフトバンクホークス 38
2021[33][34] 清水昇 東京ヤクルトスワローズ 50 堀瑞輝 北海道日本ハムファイターズ 39
2022[35][36] 湯浅京己 阪神タイガース 43 平良海馬 埼玉西武ライオンズ 34
2023 島内颯太郎 広島東洋カープ 39 L.ペルドモ 千葉ロッテマリーンズ 41
2024[37][38] 松山晋也 中日ドラゴンズ 41 河野竜生 北海道日本ハムファイターズ 33

最優秀中継ぎ投手に関する主な記録

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最多受賞者

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最多受賞者一覧表
投手 回数 年度
岩瀬仁紀
3
1999, 2000, 2003
山口鉄也
3
2009, 2012, 2013
宮西尚生
3
2016, 2018, 2019

その他の記録

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  • ホールドに関する記録
    • 最多ホールド:セ・リーグ 50ホールド 清水昇(2021年)、パ・リーグ 45ホールド 増井浩俊(2012年)
    • 最少ホールド:セ・リーグ 25ホールド 福敬登(2020年)、パ・リーグ 29ホールド 川崎雄介(2008年)[39]
  • ホールドポイントに関する記録
    • 最多ホールドポイント:セ・リーグ 59HP 浅尾拓也(2010年)、パ・リーグ 50HP 増井浩俊(2012年)
    • 最少ホールドポイント:セ・リーグ 30HP 祖父江大輔・福敬登・清水昇(2020年)、パ・リーグ 31HP 川崎雄介(2008年)

脚注

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  1. ^ https://npb.jp/bis/2005/stats/lp_hld_c.html
  2. ^ https://npb.jp/bis/2005/stats/lp_hld_p.html
  3. ^ https://npb.jp/bis/2006/stats/lp_hld_c.html
  4. ^ https://npb.jp/bis/2006/stats/lp_hld_p.html
  5. ^ https://npb.jp/bis/2007/stats/lp_hld_c.html
  6. ^ https://npb.jp/bis/2007/stats/lp_hld_p.html
  7. ^ https://npb.jp/bis/2008/stats/lp_hld_c.html
  8. ^ https://npb.jp/bis/2008/stats/lp_hld_p.html
  9. ^ https://npb.jp/bis/2009/stats/lp_hld_c.html
  10. ^ https://npb.jp/bis/2009/stats/lp_hld_p.html
  11. ^ https://npb.jp/bis/2010/stats/lp_hld_c.html
  12. ^ https://npb.jp/bis/2010/stats/lp_hld_p.html
  13. ^ https://npb.jp/bis/2011/stats/lp_hld_c.html
  14. ^ https://npb.jp/bis/2011/stats/lp_hld_p.html
  15. ^ https://npb.jp/bis/2012/stats/lp_hld_c.html
  16. ^ https://npb.jp/bis/2012/stats/lp_hld_p.html
  17. ^ https://npb.jp/bis/2013/stats/lp_hld_c.html
  18. ^ https://npb.jp/bis/2013/stats/lp_hld_p.html
  19. ^ https://npb.jp/bis/2014/stats/lp_hld_c.html
  20. ^ https://npb.jp/bis/2014/stats/lp_hld_p.html
  21. ^ https://npb.jp/bis/2015/stats/lp_hld_c.html
  22. ^ https://npb.jp/bis/2015/stats/lp_hld_p.html
  23. ^ https://npb.jp/bis/2016/stats/lp_hld_c.html
  24. ^ https://npb.jp/bis/2016/stats/lp_hld_p.html
  25. ^ https://npb.jp/bis/2017/stats/lp_hld_c.html
  26. ^ https://npb.jp/bis/2017/stats/lp_hld_p.html
  27. ^ https://npb.jp/bis/2018/stats/lp_hld_c.html
  28. ^ https://npb.jp/bis/2018/stats/lp_hld_p.html
  29. ^ https://npb.jp/bis/2019/stats/lp_hld_c.html
  30. ^ https://npb.jp/bis/2019/stats/lp_hld_p.html
  31. ^ https://npb.jp/bis/2020/stats/lp_hld_c.html
  32. ^ https://npb.jp/bis/2020/stats/lp_hld_p.html
  33. ^ https://npb.jp/bis/2021/stats/lp_hld_c.html
  34. ^ https://npb.jp/bis/2021/stats/lp_hld_p.html
  35. ^ https://npb.jp/bis/2022/stats/lp_hld_c.html
  36. ^ https://npb.jp/bis/2022/stats/lp_hld_p.html
  37. ^ https://npb.jp/bis/2024/stats/lp_hld_c.html
  38. ^ https://npb.jp/bis/2024/stats/lp_hld_p.html
  39. ^ ホールドポイント制定以前を含む場合は建山義紀の13ホールド(2004年)

関連項目

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