法月綸太郎
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法月 綸太郎(のりづき りんたろう、1964年10月15日[1] - )は、日本の小説家・推理作家・評論家。島根県松江市出身[1]。京都市在住。京都大学法学部卒業[1][2]。新本格派ミステリー作家の代表的な一人。2013年6月から2017年6月まで、本格ミステリ作家クラブ第4代会長を務めた。
法月 綸太郎 (のりづき りんたろう) | |
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ペンネーム | 法月 綸太郎 |
誕生 |
1964年10月15日(55歳)![]() |
職業 | 小説家、推理作家、評論家 |
言語 | 日本語 |
国籍 |
![]() |
教育 | 学士(法学) |
最終学歴 | 京都大学法学部卒業 |
活動期間 | 1988年 - |
ジャンル | 推理小説 |
文学活動 | 新本格ミステリ |
代表作 | 法月綸太郎シリーズ |
主な受賞歴 |
日本推理作家協会賞(2002年) 本格ミステリ大賞(2005年) |
デビュー作 | 『密閉教室』(1988年) |
人物編集
京大推理小説研究会出身で[2]、我孫子武丸、綾辻行人らと交流がある。
協和銀行勤務を経て[1]、1988年に『密閉教室』で江戸川乱歩賞の第二次選考を通過し、島田荘司の推薦でデビューした。
ペンネームの由来は、小栗虫太郎のペダンティックな名探偵法水麟太郎ではなく、吉川英治の小説『鳴門秘帖』に登場する隠密「法月弦之丞」から。大学時代は「法月林太郎」というペンネームを使用していたが、島田荘司のアドバイスにより現在のものになった[要出典]。
推理小説の存在意義や、「密室」を構成することへの必然性に関する論文を発表するなど、「悩める作家」として有名である。それに加えて構築性を旨とする作風からかかなりの遅筆で、何度も作品のあとがきなどで自身の作品発表ペースを自虐的に述べている。
エラリー・クイーンの心酔者としても知られ、いわゆる後期クイーン的問題の評論も発表している。また、第2作目として発表された『雪密室』では探偵役に同名の推理小説家法月綸太郎、その父親に法月警視を配し、クイーンの作品と全く同じ設定を持ち込んだ。本作以降、法月綸太郎ものの作品はいまもってメインのシリーズとなっている。ことにストレートなパズラーから作風の転換を図って以降のクイーンにこだわりを持っており、一時期は作者みずからの内面的な苦悩をそのまま反映させた作品が多かったが(「悩める作家」というイメージは、この時期に形成されたといえる)、最近[いつ?]の著作は、初期クイーン流のパズラーに回帰しつつある[独自研究?]。ちなみに、作品内の綸太郎も作者同様遅筆であり、作者はあとがきでこのことを認めている。
また、「本格作家にしてハード・ボイルド派」であるロス・マクドナルドも愛好しており、『頼子のために』等はマクドナルドへのリスペクト作品である。他に大学時代から柄谷行人の評論を愛好し、その影響を受けたミステリ論も発表している。
東野圭吾の『容疑者Xの献身』に登場するP≠NP問題について、雑誌[要文献特定詳細情報]にその解説を執筆するなど、法学部出身だが数学を小説の題材にすることも多い。
加藤元浩の『Q.E.D. 証明終了』第1シリーズの単行本第17巻の初版帯に推薦文を寄せている。なお、この推薦文はのち同20巻の初版帯にも再録されている。
愛猫のミドロは綾辻行人の小説、「どんどん橋、落ちた」のなかに登場している。
NHK BSプレミアムの『謎解きLIVE 英国式ウィークエンド殺人事件』(2013年12月7日、8日)に解答者としてゲスト出演した。
文学賞受賞・候補歴編集
- 1992年 - 『一の悲劇』で第45回日本推理作家協会賞(長編部門)候補[3]。
- 1993年 - 「重ねて二つ」で第46回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)候補[4]。
- 1995年 - 『二の悲劇』で第48回日本推理作家協会賞(長編部門)候補[5]。
- 1999年 - 「使用中」で第52回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)候補[6]。
- 2000年 - 『法月綸太郎の新冒険』で第53回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)候補[7]。
- 2002年 - 「都市伝説パズル」で第55回日本推理作家協会賞(短編部門)受賞[8]。
- 2003年 - 『法月綸太郎の功績』で第3回本格ミステリ大賞(小説部門)候補。
- 2005年 - 『生首に聞いてみろ』で第5回本格ミステリ大賞(小説部門)受賞。
- 2008年 - 『法月綸太郎ミステリー塾 日本編 名探偵はなぜ時代から逃れられないのか』『法月綸太郎ミステリー塾 海外編 複雑な殺人芸術』で第8回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)候補。
- 2012年 - 『キングを探せ』で第12回本格ミステリ大賞(小説部門)候補。
- 2014年 - 『ノックス・マシン』で第14回本格ミステリ大賞(小説部門)候補。
ミステリ・ランキング編集
週刊文春ミステリーベスト10編集
- 1999年 - 『法月綸太郎の新冒険』16位
- 2002年 - 『法月綸太郎の功績』15位
- 2004年 - 『生首に聞いてみろ』2位
- 2012年 - 『キングを探せ』5位
- 2013年 - 『ノックス・マシン』3位
- 2016年 - 『挑戦者たち』16位
このミステリーがすごい!編集
- 1988年 - 『密閉教室』8位
- 1991年 - 『頼子のために』16位
- 1992年 - 『一の悲劇』19位
- 1993年 - 『ふたたび赤い悪夢』18位
- 1995年 - 『二の悲劇』10位
- 2000年 - 『法月綸太郎の新冒険』11位
- 2005年 - 『生首に聞いてみろ』1位
- 2007年 - 『怪盗グリフィン、絶体絶命』8位
- 2013年 - 『キングを探せ』8位
- 2014年 - 『ノックス・マシン』1位
本格ミステリ・ベスト10編集
- 2000年 - 『法月綸太郎の新冒険』1位
- 2003年 - 『法月綸太郎の功績』2位
- 2005年 - 『生首に聞いてみろ』1位
- 2007年 - 『怪盗グリフィン、絶体絶命』25位
- 2009年 - 『犯罪ホロスコープI』17位、『しらみつぶしの時計』19位
- 2013年 - 『キングを探せ』1位
- 2014年 - 『ノックス・マシン』4位
ミステリが読みたい!編集
文学賞選考委員歴編集
- 創元推理評論賞:第1回(1994年) - 第10回(2003年)
- 日本推理作家協会賞 長編及び連作短編集部門:第58回(2005年)
- 日本推理作家協会賞 短編部門:第59回(2006年) - 第60回(2007年)
- 日本推理作家協会賞 評論その他の部門:第59回(2006年) - 第60回(2007年)
- ミステリーズ!新人賞:第9回(2012年) -
作品リスト編集
単行本編集
法月綸太郎シリーズ編集
- 雪密室(1989年4月 講談社ノベルス / 1992年3月 講談社文庫)
- 誰彼(1989年10月 講談社ノベルス / 1992年9月 講談社文庫)
- 頼子のために(1990年6月 講談社ノベルス / 1993年5月 講談社文庫 / 【新装版】2017年12月 講談社文庫)
- 一の悲劇(1991年4月 祥伝社ノン・ノベル / 1996年7月 祥伝社ノン・ポシェット)
- ふたたび赤い悪夢(1992年4月 講談社ノベルス / 1995年6月 講談社文庫)
- 法月綸太郎の冒険(1992年11月 講談社ノベルス / 1995年11月 講談社文庫)
- 収録作品
- 死刑囚パズル(初出:天山出版『コットン』1992年6月号、7月号)
- 黒衣の家(初出:天山出版『コットン』1990年10月号)
- カニバリズム小論(初出:天山出版『コットン』1991年10月号)
- 切り裂き魔(初出:天山出版『コットン』1990年4月号)
- 緑の扉は危険(初出:祥伝社『小説NON』1991年5月号)
- 土曜日の本(初出:『鮎川哲也と13の謎'91』)
- 過ぎにし薔薇は……(初出:角川書店『野性時代』1992年7月号) - 「図書館綺談」改題
- 収録作品
- 二の悲劇(1994年7月 祥伝社ノン・ノベル / 1997年7月 祥伝社ノン・ポシェット)
- 法月綸太郎の新冒険(1999年5月 講談社ノベルス / 2002年7月 講談社文庫)
- 収録作品
- イントロダクション(初出:講談社『IN POCKET』1997年3月号) - 「名探偵の自筆調書」改題
- 背信の交点(初出:講談社『IN POCKET』1996年10月号)
- 世界の神秘を解く男(初出:講談社『IN POCKET』1997年10月号)
- 身投げ女のブルース(初出:集英社『小説すばる』1998年3月号、4月号)
- 現場から生中継(初出:講談社『IN POCKET』1998年12月号)
- リターン・ザ・ギフト(初出:講談社『小説現代』1999年5月増刊号メフィスト)
- 収録作品
- 法月綸太郎の功績(2002年6月 講談社ノベルス / 2005年6月 講談社文庫)
- 収録作品
- イコールYの悲劇(初出:『「Y」の悲劇』)
- 中国蝸牛の謎(初出:講談社『小説現代』2000年5月増刊号メフィスト、2000年9月増刊号メフィスト)
- 都市伝説パズル(初出:講談社『小説現代』2001年9月増刊号メフィスト)
- ABCD包囲網(初出:『「ABC」殺人事件』)
- 縊心伝心(初出:講談社『小説現代』2002年5月増刊号メフィスト)
- 収録作品
- 生首に聞いてみろ(2004年9月 角川書店 / 2007年10月 角川文庫)
- 犯罪ホロスコープI 六人の女王の問題(2008年1月 光文社カッパ・ノベルス / 2010年7月 光文社文庫)
- 収録作品
- ギリシャ羊の秘密(初出:光文社『ジャーロ』2007年冬号)
- 六人の女王の問題(初出:光文社『ジャーロ』2007年冬号)
- ゼウスの息子たち(初出:東京創元社『ミステリーズ!』2004年6月号、8月号)
- ヒュドラ第十の首(初出:産経新聞社『夕刊フジ』2005年7月5日号 - 8月1日号)
- 鏡の中のライオン(初出:光文社『ジャーロ』2007年春号、夏号)
- 冥府に囚われた娘(初出:光文社『ジャーロ』2007年秋号)
- 収録作品
- キングを探せ(2011年12月 講談社 / 2013年12月 講談社ノベルス / 2015年9月 講談社文庫)
- 犯罪ホロスコープII 三人の女神の問題(2012年12月 光文社カッパ・ノベルス / 2015年1月 光文社文庫)
- 収録作品
- 宿命の交わる城で(初出:光文社『ジャーロ』2008年夏号、秋号) - 「正義の女神の裁き」改題
- 三人の女神の問題(初出:光文社『ジャーロ』2009年冬号、春号) - 「サソリの紅い心臓」改題
- オーキュロエの死(初出:光文社『ジャーロ』2009年夏号、2010年冬号)
- 錯乱のシランクス(初出:光文社『ジャーロ』2010年夏号、秋冬号、2011年春号)
- ガニュメデスの骸(初出:光文社『ジャーロ』2011年夏号、秋冬号、2012年春号)
- 引き裂かれた双魚(初出:光文社『ジャーロ』2012年夏号)
- 収録作品
- 名探偵傑作短篇集 法月綸太郎篇(2017年8月 講談社文庫)
- 収録作品:過ぎにし薔薇は…… / 背信の交点 / 世界の神秘を解く男 / リターン・ザ・ギフト / 都市伝説パズル / 縊心伝心
- 法月綸太郎の消息 (2019年9月 講談社)
- 収録作品
- 白面のたてがみ(書き下ろし)
- あべこべの遺書(初出:『7人の名探偵 新本格30周年記念アンソロジー』)
- 殺さぬ先の自首(初出:講談社『メフィスト』2018 VOL.3、2019 VOL.1)
- カーテンコール(初出:講談社『メフィスト』2018 VOL.1、VOL.2)
- 収録作品
怪盗グリフィンシリーズ編集
- 怪盗グリフィン、絶体絶命(2006年3月 講談社ミステリーランド / 2012年8月 講談社ノベルス / 2014年9月 講談社文庫)
- 怪盗グリフィン対ラトウィッジ機関(2015年7月 講談社 / 2017年9月 講談社文庫)
ノンシリーズ編集
- 密閉教室(1988年10月 講談社ノベルス / 1991年9月 講談社文庫 / 2008年4月 講談社文庫・新装版)
- ノーカット版 密閉教室(2002年11月 講談社 / 2007年2月 講談社BOX)
- パズル崩壊 WHODUNIT SURVIVAL 1992-95(1996年6月 集英社 / 1998年8月 講談社ノベルス / 1999年9月 集英社文庫 / 2015年12月 角川文庫)
- 収録作品
- 重ねて二つ(初出:『ミステリの愉しみ5 奇想の復活』)
- 懐中電灯(初出:集英社『小説すばる』1994年11月号)
- 黒のマリア(初出:集英社『小説すばる』1995年8月号)
- トランスミッション(初出:角川書店『野性時代』1994年8月号)
- シャドウ・プレイ(初出:角川書店『野性時代』1995年8月号)
- ロス・マクドナルドは黄色い部屋の夢を見るか?(初出:角川書店『野性時代』1994年1月号)
- カット・アウト(初出:新潮社『小説新潮』1995年6月号) - 「燃え尽きた残像」改題
- ......GALLONS OF RUBBING ALCOHOL FLOW THROUGH THE STRIP(初出:福武書店『海燕』1995年1月号) - 「BAR STOOL BLUES」改題
- 収録作品
- しらみつぶしの時計(2008年7月 祥伝社 / 2011年2月 祥伝社ノン・ノベル / 2013年2月 祥伝社ノン・ポシェット)
- 収録作品
- 使用中(初出:新潮社『小説新潮』1998年6月号)
- ダブル・プレイ(初出:『小説NON』1998年10月増刊号)
- 素人芸(初出:講談社『小説現代』1999年9月増刊号メフィスト)
- 盗まれた手紙(初出:講談社『小説現代』2003年5月増刊号メフィスト)
- イン・メモリアル(初出:講談社『小説現代』2007年2月号)
- 猫の巡礼(初出:講談社『小説現代』2007年6月号)
- 四色問題(初出:祥伝社『小説NON』2004年11月号)
- 幽霊をやとった女(初出:光文社『ジャーロ』2006年冬号)
- しらみつぶしの時計(初出:祥伝社『小説NON』2008年3月号)
- トゥ・オブ・アス(初出:祥伝社『小説NON』1998年6月号)
- 収録作品
- ノックス・マシン(2013年3月 角川書店 / 2015年11月 角川文庫)
- 収録作品
- ノックス・マシン(初出:角川書店『野性時代』2008年5月号)
- 引き立て役倶楽部の陰謀(初出:角川書店『野性時代』2009年10月号)
- バベルの牢獄(初出:『NOVA2 書き下ろし日本SFコレクション』)
- 論理蒸発 ノックス・マシン2(初出:角川書店『野性時代』2013年1月号、2月号)
- 収録作品
- 挑戦者たち(2016年8月 新潮社)
アンソロジー編集
「」内が法月綸太郎の作品
日本推理作家協会・編編集
- 推理小説代表作選集 推理小説年鑑1993(1993年6月 講談社)「重ねて二つ」
- 【改題】死導者がいっぱい 講談社文庫ミステリー傑作選31(1996年11月 講談社文庫)
- 推理小説代表作選集 推理小説年鑑1995(1995年6月 講談社)「懐中電灯」
- 【改題】殺人博物館へようこそ 講談社文庫ミステリー傑作選34(1998年4月 講談社文庫)
- 推理小説代表作選集 推理小説年鑑1996(1996年6月 講談社)「カットアウト」
- 【改題】どたん場で大逆転 講談社文庫ミステリー傑作選35(1999年4月 講談社文庫)
- 推理小説代表作選集 推理小説年鑑1997(1997年6月 講談社)「背信の交点」
- 【改題】殺人哀モード 講談社文庫ミステリー傑作選37(2000年4月 講談社文庫)
- 最新「珠玉推理」大全 中(1998年9月 光文社カッパ・ノベルス)「シャドウ・ プレイ」
- 【改題】怪しい舞踏会 日本ベストミステリー選集29(2002年5月 講談社文庫)
- 推理小説代表作選集 推理小説年鑑1999(1999年6月 講談社)「使用中」
- 【改題】殺人買います 講談社文庫ミステリー傑作選41(2002年8月 講談社文庫)
- ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑2001(2001年6月 講談社)「中国蝸牛の謎」
- 【改題】殺人作法 ミステリー傑作選45(2004年9月 講談社文庫)
- 事件現場に行こう(2001年11月 光文社カッパ・ノベルス / 2006年4月 光文社文庫)「素人芸」
- ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑2002(2002年7月 講談社)「都市伝説パズル」
- 【改題】零時の犯罪予報 講談社文庫ミステリー傑作選46(2005年4月 講談社文庫)
- ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑2003(2003年7月 講談社)「縊心伝心」
- 【改題】殺人の教室 ミステリー傑作選(2006年4月 講談社文庫)
- ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑2004(2004年7月 講談社)「盗まれた手紙」
- 【改題】犯人たちの部屋 ミステリー傑作選(2007年11月 講談社文庫)
- 推理作家になりたくて 第6巻 謎 マイベストミステリー(2004年4月 文藝春秋)「ロス・マクドナルドは黄色い部屋の夢を見るか?」
- 【改題】マイ・ベスト・ミステリー6(2007年12月 文春文庫)
- ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑2005(2005年7月 講談社)「ゼウスの息子たち」
- 【改題】隠された鍵 ミステリー傑作選(2008年11月 講談社文庫)
- 名探偵の奇跡(2007年9月 光文社カッパ・ノベルス / 2010年5月 光文社文庫)「四色問題」
- ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑2008(2008年7月 講談社)「ギリシャ羊の秘密」
- 【改題】Play 推理遊戯 ミステリー傑作選(2011年4月 講談社文庫)
- ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑2009(2009年7月 講談社)「しらみつぶしの時計」
- 【改題】Spiral めくるめく謎 ミステリー傑作選(2012年11月 講談社文庫)
- 京極夏彦選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎004(2009年9月 講談社文庫)「重ねて二つ」
- 暗闇を見よ(2010年11月 光文社カッパ・ノベルス / 2015年4月 光文社文庫)「引き立て役倶楽部の陰謀」
- 辻村深月選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎008(2013年10月 講談社文庫)「背信の交点」
- 推理作家謎友録 日本推理作家協会70周年記念エッセイ(2017年8月 角川文庫)「この十年のマイベストミステリ:フィリップ・カー『静かなる炎』」※エッセイアンソロジー
本格ミステリ作家クラブ・編編集
- 本格ミステリ01(2001年7月 講談社ノベルス)「中国蝸牛の謎」
- 【分冊改題】透明な貴婦人の謎(2005年1月 講談社文庫)
- 本格ミステリ04(2004年7月 講談社ノベルス)「盗まれた手紙」
- 【改題】深夜バス78回転の問題(2008年1月 講談社文庫)
- 本格ミステリ08(2008年6月 講談社ノベルス)「ギリシャ羊の秘密」
- 【改題】見えない殺人カード(2012年1月 講談社文庫)
- 本格ミステリ09(2009年6月 講談社ノベルス)「しらみつぶしの時計」
- 【改題】空飛ぶモルグ街の研究(2013年1月 講談社文庫)
- 本格ミステリ'10(2010年6月 講談社ノベルス)「サソリの紅い心臓」
- 【改題】凍れる女神の秘密(2014年1月 講談社文庫)【改題】「三人の女神の問題」
- ミステリ・オールスターズ(2010年9月 角川書店 / 2012年9月 角川文庫)「かえれないふたり 第四章 双子の伝承」※リレー小説
- ベスト本格ミステリ2018(2018年6月 講談社ノベルス)「葬式がえり」
その他編集
- 鮎川哲也と13の謎'91(1991年12月 東京創元社)「鮎川哲也と五十円玉二十枚の謎・解決編Ⅰ」
- 奇想の復活 ミステリーの愉しみ5(1992年9月 立風書房)「重ねて二つ」
- 競作 五十円玉二十枚の謎(1993年1月 東京創元社 / 2000年11月 創元推理文庫)「解決編」(文庫版は「解答編――土曜日の本」に改題)
- 密室 ミステリーアンソロジー(1994年5月 カドカワノベルズ / 1997年9月 角川文庫)「ロス・マクドナルドは黄色い部屋の夢を見るか?」
- 密室殺人事件 ミステリーアンソロジー(1994年12月 角川書店)「緑の扉は危険」
- 誘拐 ミステリーアンソロジー(1995年1月 カドカワノベルズ / 1997年10月 角川文庫)「トランスミッション」
- 不在証明崩壊 ミステリーアンソロジー(1996年4月 カドカワノベルズ / 2000年5月 角川文庫)「シャドウ・ プレイ」
- 名探偵の饗宴(1998年3月 朝日新聞社 / 2015年3月 朝日文庫)「禁じられた遊び」
- 不条理な殺人 ミステリー・アンソロジー(1998年7月 祥伝社文庫)「トゥ・オブ・アス」
- 不透明な殺人 ミステリー・アンソロジー(1999年2月 祥伝社文庫)「ダブル・プレイ」
- 大密室(1999年6月 新潮社 / 2002年2月 新潮文庫)「使用中」
- 「Y」の悲劇(2000年7月 講談社文庫)「イコールYの悲劇」
- 「ABC」殺人事件(2001年11月 講談社文庫)「ABCD包囲網」
- 贈る物語Mystery(2002年11月 光文社 / 2006年10月 光文社文庫)「カニバリズム小論」
- 愛憎発殺人行 鉄道ミステリー名作館(2004年5月 徳間文庫)「背信の交点」
- あなたが名探偵(2005年8月 創元クライム・クラブ / 2009年4月 創元推理文庫)「ゼウスの息子たち」
- 気分は名探偵 犯人当てアンソロジー(2006年5月 徳間書店 / 2008年9月 徳間文庫)「ヒュドラ第十の首」
- 吹雪の山荘 赤い死の影の下に(2008年1月 東京創元社)「第五章 吹雪物語(──夢と知性)」「第六章 《時は来た……》」※リレー小説
- 【改題】吹雪の山荘(2014年11月 創元推理文庫)
- 超弦領域 年刊日本SF傑作選(2009年6月 創元SF文庫)「ノックス・マシン」
- 9の扉(2009年7月 マガジンハウス / 2013年11月 角川文庫)「まよい猫」
- NOVA 2 書き下ろし日本SFコレクション(2010年7月 河出文庫)「バベルの牢獄」
- 0番目の事件簿(2012年11月 講談社)「殺人パントマイム」
- 私がデビューしたころ ミステリ作家51人の始まり(2014年6月 東京創元社)「ブルー・デイズ」※エッセイアンソロジー
- 古書ミステリー倶楽部 傑作推理小説集III(2015年5月 光文社文庫)「緑の扉は危険」
- 自薦 THE どんでん返し(2016年5月 双葉文庫)「カニバリズム小論」
- 短篇ベストコレクション 現代の小説2017(2017年6月 徳間文庫)「砂時計の伝言」
- 惑―まどう― アンソロジー(2017年7月 新潮社)「迷探偵誕生」
- 7人の名探偵 新本格30周年記念アンソロジー(2017年9月 講談社ノベルス)「あべこべの遺書」
- 博奕のアンソロジー 宮内悠介リクエスト!(2019年1月 光文社)「負けた馬がみな貰う」
単著未収録短編編集
- 禁じられた遊び(朝日新聞社『小説トリッパー』1995年冬季号)
- 殺人パントマイム(講談社『メフィスト』2007年5月号)
- まよい猫(マガジンハウス『ウフ.』2008年3月号)
- 赤い部屋異聞(角川書店『野性時代』2015年9月号)
- 砂時計の伝言(角川書店『野性時代』2016年7月号)
- 対位法(角川書店『文芸カドカワ』2017年9月号)
評論編集
- 謎解きが終ったら 法月綸太郎ミステリー論集(1998年9月 講談社 / 2002年2月 講談社文庫)
- 法月綸太郎ミステリー塾 日本編 名探偵はなぜ時代から逃れられないのか(2007年1月 講談社)
- 法月綸太郎ミステリー塾 海外編 複雑な殺人芸術(2007年1月 講談社)
- 法月綸太郎ミステリー塾 疾風編 盤面の敵はどこへ行ったか(2013年11月 講談社)
編纂編集
- 法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー(2005年10月 角川文庫)
- 物しか書けなかった物書き(ロバート・トゥーイ著、2007年2月 河出書房新社)
メディア・ミックス編集
日本国外での刊行編集
中国本土(簡化字)編集
- 怪盗格里芬(2009年8月、陽光出版社、ISBN 9787806204696)- 怪盗グリフィン、絶体絶命
- 一的悲劇(吉林出版集团有限责任公司 刊行予定)- 一の悲劇
- 二的悲劇(吉林出版集团有限责任公司 刊行予定)- 二の悲劇
- 唯一正确的时钟(吉林出版集团有限责任公司 2011年5月)- しらみつぶしの時計
- 犯罪十二宫Ⅰ(吉林出版集团有限责任公司 2010年10月)- 犯罪ホロスコープ1
台灣(正体字)編集
- 去問人頭吧(2006年10月、独歩文化〈日本推理名家傑作選〉、ISBN 9866954099) - 生首に聞いてみろ
- 一的悲劇(2008年9月、皇冠文化出版 〈推理謎シリーズ〉、ISBN 9789573324652)- 一の悲劇
- 二的悲劇(2009年4月、皇冠文化出版 〈推理謎シリーズ〉、ISBN 9789573325321)- 二の悲劇
- 為了頼子(2014年8月、獨歩文化 〈日本推理名家傑作選〉、ISBN 9789866043970)- 頼子のために
韓国編集
- 単行本
- 잘린 머리에게 물어봐(2010年2月、viche〈ブラック&ホワイトシリーズ〉、チェ・ゴウン訳、ISBN 9788992036016)- 生首に聞いてみろ
- 短編
- 重ねて二つ
- 두 동강이 난 남과 여(直訳:二つに切れた男と女)- 1999年6月、日本推理作家協会編・韓国推理作家協会訳『두 동강이 난 남과 여 - 현대 일본추리 대표걸작선(二つに切れた男と女 - 現代日本推理代表傑作選)』(ISBN 9788988768150)に収録
- 겹쳐서 두 개(直訳:重ねて二つ)- 2008年7月、鄭泰原(チョン・テウォン)訳『기묘한 신혼여행(奇妙な新婚旅行)』(ISBN 9788943103477)に収録
- イコールYの悲劇
- 이콜 Y의 비극 - 2008年7月、韓国推理作家協会編『季刊ミステリ』20号(2008年夏号)に掲載、鄭泰原訳
- 重ねて二つ
アメリカ合衆国編集
- 短編
- 都市伝説パズル
- An Urban Legend Puzzle - 『エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン』2004年1月号に掲載後、"Passports to Crime: Finest Mystery Stories from International Crime Writers"(2007年1月、ISBN 978-0786719167)と"The Mammoth Book of Best International Crime"(2009年8月、ISBN 978-1845299576)に収録
- 緑の扉は危険
- The Lure of the Green Door - 『エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン』2014年11月号に掲載
- 都市伝説パズル
脚注編集
- ^ a b c d 会員名簿 法月綸太郎|日本推理作家協会
- ^ a b 作家の読書道:第59回 法月 綸太郎さん
- ^ 1992年 第45回 日本推理作家協会賞|日本推理作家協会
- ^ 1993年 第46回 日本推理作家協会賞|日本推理作家協会
- ^ 1995年 第48回 日本推理作家協会賞|日本推理作家協会
- ^ 1999年 第52回 日本推理作家協会賞|日本推理作家協会
- ^ 2000年 第53回 日本推理作家協会賞|日本推理作家協会
- ^ 2002年 第55回 日本推理作家協会賞|日本推理作家協会
- ^ “長谷川博己の“2面性”に原作者が太鼓判!ミステリーの傑作『一の悲劇』初ドラマ化”. テレビドガッチ (2016年8月31日). 2016年9月1日閲覧。