テレビドガッチ
テレビドガッチは、テレビ番組情報を中心とした動画配信ポータルサイトである。広告収入により運営されており、動画は無料で視聴することができる。2016年3月31日をもって番組動画配信サービスを終了することが発表された[2]。なお、テレビ番組情報配信など、番組動画配信以外のサービスは継続するとしている。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
![]() 〒105-0004 東京都港区新橋二丁目19番10号 |
代表者 | 代表取締役社長 川原崎祐司 |
資本金 | 14億円 |
売上高 | 13億8200万円(2019年03月31日時点)[1] |
営業利益 | 7800万円(2019年03月31日時点)[1] |
経常利益 | 7800万円(2019年03月31日時点)[1] |
純利益 | 5100万円(2019年03月31日時点)[1] |
純資産 | 19億7300万円(2019年03月31日時点)[1] |
総資産 | 21億8700万円(2019年03月31日時点)[1] |
決算期 | 3月末日 |
外部リンク | https://www.presentcast.co.jp/ |
概要編集
民放の在京キー局5局と大手広告代理店4社が合同で出資し、放送局にとらわれない幅広いコンテンツを展開しているインターネットテレビサイトである。ただし、GyaOやYahoo!動画といった一般的な動画配信サイトとはコンセプトが異なり、あくまで各テレビ局の運営するVODサービスサイトへのナビゲーションが目的である。そのため、映画やドラマの動画がそのまま全編配信されているというわけではなく、プロモーションを目的に一部分のみを配信することで、各VODサイトへの誘導を促す役目を果たしている。このためオリジナルのコンテンツはそれほど多くないが、他の動画サイトではあまり扱われていないニュース番組の動画を配信している。また、Gガイドによるテレビ番組表の配信や、テレビ番組の特集コンテンツの配信も行っており、テレビ番組全体を扱っているともいえる。その他のコンテンツとしては、テレビ局が出資している映画作品の特集や、後述の『豆しば』の公式ページがある。なお、動画を視聴するには会員登録が必要である(ニュースなど、会員登録なしで視聴可能なものもある)。
サイトの運営は、前述のように数社の民放と広告代理店が合同で出資している企業・プレゼントキャストにより行われている[3]。
- 主なナビゲーション先サイト
沿革編集
豆しば編集
豆しば(まめしば)は、豆をモチーフにした、当サイトのCMに登場するオリジナルキャラクターである(マスコットキャラクターではない)。電通が開発したキャラクターで、作者はキム・ソクウォン。公式設定では「豆でも犬でもない」生物とされる。
元々はテレビドガッチのために開発されたキャラクターではないが、テレビドガッチの認知度向上のためにふさわしいコンテンツとして、豆しばの登場するテレビドガッチのCMが企画された[4]。2008年3月1日から、主に電通が製作に関与しているアニメ番組などの中で、テレビCMが放送されている。スポンサーとなっている作品は下記の通りで、全てPT扱いである。また、2011年からはTBS系列を中心にバラエティ番組のスポンサーにも付いている。この他にも、地上波の単発特番やBS日テレでも同様に放送された例がある。
テレビCMの内容は、ある人物がさまざまな場面で豆の使われたものを飲み食いしようとしたときに、その豆粒の中に紛れて突然その豆に扮した「豆しば」が現れ、いきなりその場の雰囲気にそぐわない「豆知識」をひけらかすと、その人物やその場に居合わせた人物が憂鬱な気分になってしまう(ただし、第12話を除く)、というシュールなアニメーションである。当サイトの名称やURLは最後に下に表示されるのみで、かつその時間も短い。CMによって当サイトの存在よりも、まず豆しばというキャラクターを最初に認知させていく戦略だという[4][5]。
2008年9月27日には、バンダイから『∞プチプチ』を模した『∞エダマメ 豆しばバージョン』が発売、2008年11月21日には主婦と生活社から初の絵本『豆しば―枝豆しばとアラスカの冷蔵庫』(キム・ソクウォン、渡部祥子)が発行され、更にキャラクターの知名度を上げることとなった。さらにその後キャラクター商品展開から約1年で、商品点数は500点以上[6]、絵本は『豆しば―枝豆しばとアラスカの冷蔵庫』『豆しば―黒豆しばとトルストイの家出』の2冊累計で30万部を発行[6]、電通調査によると「女子小学生の認知度90%」[6]。予想以上の成功ぶりにプロジェクトの生みの親の一人である山西太平も戸惑っているほどだという[6]。
2011年12月、豆しばとファッションモデルでタレントのきゃりーぱみゅぱみゅとのコラボレーションによるキャラクター『豆しぱみゅぱみゅ』を発表した。
- スポンサーとなっている番組(2012年現在) [7]
- イナズマイレブンGO クロノ・ストーン
- ダンボール戦機W
- カードファイト!! ヴァンガード
- メタルファイト ベイブレード ZEROG/クロスファイト ビーダマン
- FAIRY TAIL
- ウルトラマン列伝
- 聖闘士星矢Ω(東映アニメーション作品では珍しく放送している。)
- うまナビ!イレブン(アニメ番組ではなく競馬情報番組であるが、電通が製作に関与しているため放送されている。)
など
- 関連リンク
- かわいい顔で毒を吐く「豆しば」、仕掛けた電通の意図は何?、日経トレンディネット、2008年8月22日。
これまでに扱ったコンテンツ編集
スポーツ編集
- 2006 FIFAワールドカップ
- 2006 FIVBバレーボール世界選手権
- 2006 FIBAバスケットボール世界選手権
- 2007 FISノルディックスキー世界選手権
- 2007 世界水泳選手権
- FC.DOGATCH(Jリーグ全試合のハイライト映像を配信)
- 第72回 高校野球大会
- 東京六大学野球
- 全国高校サッカー選手権大会
- 北京オリンピック (gorin.jp)
映画編集
テレビ番組編集
- スーパーチャンプル(中京テレビ。のちに『裏スーパーチャンプル』の特設ページを開設)
- キッパリ! (CBC)
- さんすう99隊(テレビ東京)
- ピチスタ!(テレ玉)
- うちの3姉妹(テレビ東京)
- 夢色パティシエール(ytv)
登場した主な著名人編集
脚注編集
- ^ a b c d e f 株式会社プレゼントキャスト 第13期決算公告
- ^ a b “動画配信「テレビドガッチ」が'16年3月31日終了。各局サービスに代替”. AV Watch (2015年12月4日). 2015年12月6日閲覧。
- ^ 出資している企業は、放送局が日本テレビ・TBS・フジテレビ・テレビ朝日・テレビ東京、広告代理店が電通・博報堂DYメディアパートナーズ・ADK・東急エージェンシーである。ちなみに、広告代理店の中で出資率が最も高いのは電通である。
- ^ a b 電通社内で所属局を越えた異例のコラボレーション、日経トレンディネット、2008年8月22日。
- ^ キャラのかわいさだけではダメ、そこで“毒”を持たせた、日経トレンディネット、2008年8月22日。
- ^ a b c d 『月刊ビジネスアスキー』2009年12月号、20頁。
- ^ 同時期に、これらの番組ではブシロード(ヴァイスシュヴァルツ)も同様の扱いでスポンサーとなっていることがある。
関連項目編集
- TVer - 2015年に開始した運営会社が同一の広告付きテレビ番組無料配信サービス
外部リンク編集
- テレビドガッチ - ポータルサイト
- テレビドガッチモバイルβVer.
- 株式会社プレゼントキャスト - 運営会社