熱海温泉

日本の静岡県熱海市にある温泉

熱海温泉(あたみおんせん)は、静岡県熱海市にある温泉である。日本の三大温泉の一つとも言われる。

Hot springs 001.svg 熱海温泉
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温泉情報
所在地 静岡県熱海市
座標 北緯35度06分04秒 東経139度04分01秒 / 北緯35.1011157度 東経139.0669612度 / 35.1011157; 139.0669612 (熱海温泉)座標: 北緯35度06分04秒 東経139度04分01秒 / 北緯35.1011157度 東経139.0669612度 / 35.1011157; 139.0669612 (熱海温泉)
交通 鉄道 : JR東海道新幹線またはJR東海道本線熱海駅下車すぐ
泉質 塩化物泉
泉温(摂氏 平均72℃
湧出量 毎分18,000L
液性の分類 弱アルカリ性
浸透圧の分類 低張性
外部リンク 熱海市観光協会
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熱海温泉の位置(100x100内)
熱海温泉
静岡県における熱海温泉の位置

泉質編集

  • ナトリウム・カルシウム―塩化物温泉 - 80%
  • ナトリウム・カルシウム―塩化物・硫酸塩温泉 - 19%
  • ナトリウム・カルシウム―硫酸塩温泉 - 1%
    • 毎分湧出量18,000リットル
    • 無色透明の源泉
    • 総源泉数410本(伊豆山、網代を合わせて600本以上)
    • 湧出温度98.2度の高温泉

塩化物泉源泉が過半数を占めている。山沿いは硫酸塩泉源泉が多い。古くは大半の源泉が硫酸塩泉であった。 ボーリングによる源泉開発を多数行った結果、地下の線脈に海水の混入量が増えたため、泉質が変わった。 かつては東海道本線線路付近に位置する源泉は塩化物・硫酸塩温泉であったが、昭和後期より塩化物温泉に変わった個所が多い。 しかし他県の中性の塩化物温泉と比較して、硫酸塩の成分が多く入っていることから弱アルカリ性となり、肌触りが滑らかなのが特徴。

温泉街編集

 
温泉街の土産物店

伊豆半島北東端、熱海駅の北東から南東にかけて、相模灘に面する海沿いに旅館やホテルが立ち並ぶ。眺望を求めて山腹に立地する施設もある。昔からの温泉街は山のすそ野にある駅近辺から海岸沿いまで広がる。熱海駅併設のラスカ熱海や駅近くの商店街、起雲閣のような観光施設、海浜の海水浴場や、さらに南側にある錦ヶ浦熱海城、沖合に浮かぶ初島まで含めた観光地となっている。

熱海駅は伊東線の始発駅で、伊豆観光の東の玄関口的な立地ともなっている。

日帰り入浴施設(除く共同浴場)編集

外来入浴が可能な日帰り入浴施設(ホテルや旅館と兼業の物を含む)が多数存在する[1]

  • 福島屋旅館
  • 日航亭大湯
  • 妙楽湯
  • 大江戸温泉物語あたみ
  • 大月ホテル和風館
  • 熱海温泉ホテル夢いろは
  • ホテルミクラス
  • 月の栖熱海聚楽ホテル
  • 秀花園湯の花膳
  • 料理旅館渚館
  • やすらぎの宿みのや
  • KKRホテル熱海
  • 新かどや
  • 旅館立花
  • 湯宿みかんの木
  • うみのホテル中田屋
  • 磯料理 海辺の湯の宿 平鶴
  • 磯舟
  • 伊豆網代温泉 大成館
  • 竹林庵みずの
  • 湯の宿おお川
  • ハートピア熱海
  • ラビスタ伊豆山
  • 味と湯の宿ニューとみよし
  • かんぽの宿熱海別館
  • 島の湯(初島)
  • オーシャン スパ Fuua (熱海後楽園ホテルの併設)

共同浴場編集

共同浴場は下記の4軒存在する[1]。多くは鄙びた共同浴場であり、熱海の歓楽的雰囲気はない。

  • 営業中
    • 熱海駅前温泉浴場(田原浴場)
    • 山田湯
    • 竹の沢共同浴場(2005年から外来入浴不可の地域住民専用の会員制に)
  • 廃業
    • 上宿新宿共同浴場
    • 渚共同浴場
    • 清水町共同浴場
    • 水口共同浴場
    • 水口第2共同浴場

熱海七湯編集

温泉街には、熱海七湯(あたみななゆ)と呼ばれる、江戸時代までの古くからの7つの源泉が存在したが、明治以降の周辺での源泉開発の影響でかつての自然湧出の姿は失われた。そして大湯1962年(昭和37年)に、その他の6つは1997年(平成9年)に、文化財・観光資源として、温泉を人工的に噴出・湧出させる形で復元された[2]

熱海七湯は以下の7つの源泉である。

  • 大湯(おおゆ、大湯間歇泉) - かつての熱海温泉の中心的源泉。
  • 野中の湯(のなかのゆ) - 藤森稲荷神社の東方。湯気あり。
  • 小沢の湯(こさわのゆ) - 地名に由来。静岡銀行熱海支店の裏側北方。温泉通り沿い。高温蒸気でゆで卵が作れる。脇に「丹那湧水」の水飲み場も併設されている。
  • 風呂の湯(ふろのゆ) - 福島屋旅館脇。隣接した水の湯(みずのゆ)とセット。
  • 目の湯(めのゆ) - 効用に由来。銀座通り内、スルガ銀行静岡中央銀行の間。かつての所有者の名から佐治郎の湯(さじろうのゆ)とも。
  • 清左右衛門の湯(せいざえもんのゆ) - 死亡した農民に由来。古谷旅館西方。湯気あり。
  • 河原湯(かわらゆ) - かつての東浜の河原に位置した庶民のための源泉。国道135号沿いセブンイレブン熱海銀座町店南方。

大湯間歇泉編集

 
熱海の間欠泉。明治時代
 
熱海温泉の大湯間欠泉
(この現在のものは人工)

大湯(大湯間歇泉)は世界の三大間欠泉とまで謡われていたが、明治以降の周辺での乱掘削で減衰して自噴しなくなり、現在は人工の間欠泉として整備されている。かつては1日に何回も湯と蒸気を噴出し、江戸時代後期には1日8回を数えていたが、明治時代に入り減少した[3]。1883年の記録では昼夜3回ずつの噴出があった[3]明治時代中期(1902年頃)に自噴が止まり、驚いた町民は物理学者の本多光太郎に調査を依頼し、本多は助手の寺田寅彦とともに復旧に成功した[4]。この頃は日に平均4回8分の噴出があった[5]。周辺の温泉掘削が増えた影響で1905年に再び止まったため、新しい掘削を埋めて処置したが、1912年の神津俶祐調査時には1日平均2回3分に減少していた。その後、関東大震災の際に再び自噴が始まったが、昭和初期に再び自噴が止まった。その後、1962年(昭和37年)に人工の間欠泉として整備され、現在に至っている。

大湯間欠泉の傍には、日本最初の電話ボックスが再現されている(現在の熱海ニューフジヤホテルアネックス館脇)。

また、外=国人として記録に残る中で初めて富士山頂に達した幕末期の駐日イギリス公使ラザフォード・オールコックの記念碑と、彼の愛犬で同登山に同行し、帰路に寄った熱海のこの大湯間欠泉で大火傷を負い、同地で亡くなったスコティッシュ・テリアのトビーの墓所がある。大火傷を負ったトビーは地元の人々から手厚い看病を受けたが、その甲斐もなく亡くなってしまった。墓所は、これを悲しんだ地元の人々によって建立されることとなり、オールコックはこれに感謝したと伝わる。墓碑には「poor Toby(かわいそうなトビー)」と記されている。

源泉一覧編集

熱海温泉では410本の源泉があり、枯渇、休止などを除くと300本前後が利用されている。 宿泊施設やマンションの自家源泉の他、市営温泉が51本あり、市営温泉がカバーしていない地域の地元町内組合による井戸も見られる。

伊東市温泉源泉一覧
源泉名 泉温 湧出量 泉質 深度 所在地 備考
熱海3号泉(大湯)※枯渇廃止 --.-℃ 毎分0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 5m 静岡県熱海市上宿町4-3 大湯間欠泉。枯渇したため現在は近隣の来宮湯、青沼湯からの引き湯で復元。
熱海7号泉(白馬湯)※枯渇廃止 --.-℃ 毎分0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 150m 静岡県熱海市銀座町7−18 白馬荘自家源泉
熱海14号泉(水の湯) 66.0℃ 毎分20.0L 116m 静岡県熱海市銀座町340-2 市営温泉
熱海16号泉(真の湯) 90.0℃ 毎分70.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 130m 「古屋旅館」で使用
熱海18号泉(第2白馬湯)※枯渇廃止 --.-℃ 毎分0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 m 静岡県熱海市銀座町7−18 白馬荘自家源泉
熱海19号泉(野村湯) 82.0℃ 毎分50.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 108m 静岡県熱海市上宿町6−4(温泉寺近く) 市営温泉
熱海23号泉(安保湯) 94.7℃ 毎分 L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 116m 静岡県熱海市上宿町4−22(「日航亭 大湯」敷地北側) 「日航亭 大湯」で使用
熱海28号泉(河原湯) 54.0℃ 毎分30.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 130m 静岡県熱海市銀座町 356-9 市営温泉
熱海37号泉(潮見崎温泉) 66.7℃ 毎分63.6L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 280m 静岡県熱海市春日町1-13 春日町内の民家等に配給
熱海38号泉(第1大野湯) 7℃ 毎分65L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 m 熱海市和田浜南町3−9(大野屋敷地内南側) 大野屋の自家源泉4本中1本
熱海42号泉(塩見湯) 62.0℃ 毎分 L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 274m
熱海43号泉(青沼湯) 85.0℃ 毎分34.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 116m 静岡県熱海市上宿町4−91(「熱海市立図書館」南側) 市営温泉。旅館「みかんの木」が専属使用。
熱海47号泉(水口湯) 67.9℃ 毎分30.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 280m 静岡県熱海市水口町11-48(「熱海ふふ」敷地内) 同旅館自家源泉。
熱海56号泉(楠湯) 毎分L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 m 市営温泉
熱海60号泉(西山湯) 85.0℃ 毎分30.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 432m 静岡県西山町635-4(マンション「サンライフ熱海」北側道路沿い) 市営温泉
熱海78号泉(三楽温泉) 71.0℃ 毎分 L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 m 静岡県熱海市春日町1−2
熱海79号泉(山田湯) 85.0℃ 毎分49.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 462m 静岡県熱海市西山町39−14(協和発酵キリン保養所南西側) 市営温泉。共同浴場「山田湯」とは別。
熱海80号泉(立石湯) 88.0℃ 毎分70.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 486m 静岡県熱海市西山町45 市営温泉
熱海83号泉(第1西熱海湯)※休止中 55.0℃ 毎分 L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 m 35°05'42.1"N 139°03'44.7"E 「西熱海ホテル」自家源泉の4本中1本目
熱海88号泉(第2西熱海湯)※休止中 64.0℃ 毎分 L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 m 熱海市梅園町1-1 「西熱海ホテル」自家源泉の4本中2本目
熱海89号泉(湧くわくの湯) 77.0℃ 毎分 L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 m 熱海市田原本町159
熱海93号泉(福福湯) 62.1℃ 毎分405L カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉 300m 熱海市田原本町154 「竜宮閣」や、「福福の手湯」などで使用。
熱海99号泉(山王湯) 80.0℃ 毎分75.0L カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉 300m 静岡県熱海市林ガ丘町7-1 「大観荘」自家源泉
熱海100号泉(緑風湯) 毎分L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 m 熱海市和田浜南町7−13 緑風閣となり国道沿い
熱海101号泉(前山田温泉) 毎分80.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 m 熱海市桃山町22−9 前山田温泉組合による配給
熱海103号泉(東久邇宮家別荘湯) 94.0℃ 毎分70.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 180m 静岡県熱海市東海岸町1−2(「ホテル貴一」敷地内) 「ホテル貴一」で使用
熱海108号泉(三井温泉)※休止中 76.0℃ 毎分90.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 362m 三井温泉組合による配給
熱海109号泉(銀山温泉) 毎分L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 360m 銀山温泉組合による配給
熱海117号泉(第1小嵐湯) 毎分L カルシウム・ナトリウム - 硫酸塩・塩化物温泉 m 熱海市桜町10(熱海TENSUIの北東側) 市営温泉
熱海129号泉(春日温泉) 64.3℃ 毎分80.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 350m 静岡県熱海市春日町56-4(「KKRホテル熱海」敷地内
熱海132号泉(大槻湯) 72.0℃ 毎分59.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 600m 静岡県熱海市西山町629-2 市営温泉
熱海134号泉(第1田原湯)※休止中 71.0℃ 毎分 L ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 250m 「家康の足湯」等で使用していたが、平成20年頃に休止
熱海137号泉(第1三本松湯) 毎分 L ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 m 三本松温泉組合
熱海141号泉(第1簡保湯) 51.0℃ 毎分40.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 m 「かんぽの宿」で使用
熱海143号泉(来宮湯) 94.0℃ 毎分104L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 256m 静岡県熱海市西山町586-2 (「来宮神社」駐車場東隣)  市営温泉
熱海150号泉(第3西熱海湯)※休止中 65.0℃ 毎分 L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 m 熱海市梅園町1-1 「西熱海ホテル」自家源泉の4本中3本目
熱海166号泉(染殿湯) 毎分L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 200m 熱海市昭和町10−10(染井館となり)  
熱海168号泉(第2大野湯) 毎分65L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 m 熱海市和田浜南町3−9(大野屋敷地内南側) 大野屋の自家源泉4本中1本
熱海178号泉(坂本湯)※休止中 91.0℃ 毎分0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 116m 静岡県熱海市咲見町485-6(マンション「熱海cityヴィラ」敷地内南東側) 市営温泉。平成26年度をもって休止。
熱海179号泉(小松湯)※休止中 90.0℃ 毎分0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 115m 静岡県熱海市咲見町488-4(ホテル「夢いろは」敷地内) 市営温泉。平成15年度をもって休止。
熱海180号泉(青山湯)※休止中 90.0℃ 毎分0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 850m 静岡県熱海市咲見町488-3(ホテル「夢いろは」敷地内) 市営温泉。平成5年度をもって休止。
熱海181号泉(藤沢湯) 62.1℃ 毎分120L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 180m 静岡県熱海市咲見町9−9(ユニオンビル道路を挟んだ向かい側) 咲見地区の施設に配給
熱海187号泉(第3大野湯) 毎分65L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 m 熱海市和田浜南町3−9(大野屋敷地内北側) 大野屋の自家源泉4本中1本
熱海189号泉(第2三本松湯) 毎分 L ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 m 三本松温泉組合
熱海194号泉(八芳苑湯) 毎分 L m
熱海205号泉(第4大野湯) 毎分100L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 m 熱海市和田浜南町3−9(大野屋敷地内北側) 大野屋の自家源泉4本中1本
熱海210号泉(金城湯) 毎分L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 m 金城館自家源泉温泉
熱海218号泉(古河湯) 89.0℃ 毎分36.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 150m 静岡県熱海市咲見町1999-12(藤森稲荷神社東隣) 市営温泉
熱海219号泉(第1渚湯) 49.0℃ 毎分58.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 360m 熱海市銀座町10−15(駐車場敷地内) 熱海市営温泉
熱海220号泉(第1野中山湯) 毎分L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 m (野中山トンネル西側坑口南側) 熱海市営温泉
熱海225号泉(志ほみ湯) 74.0℃ 毎分20.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 232m 静岡県熱海市春日町1−2 「湯宿一番地」自家源泉
熱海227号泉(小澤湯) 毎分L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 280m 熱海市清水町1−15 「小澤医院」南隣
熱海231号泉(リゾートピア熱海温泉) 80.5℃ 毎分 L カルシウム・ナトリウム-塩化物温温泉 m 「リゾートピア熱海」で使用
熱海238号泉(第2渚湯) 51.0℃ 毎分24.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 150m 静岡県熱海市渚町3-6(「三木製菓」道路を挟んだ向かい側) 市営温泉
熱海239号泉(熱海閣温泉) 80.8℃ 毎分50.0L カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉 200m 静岡県熱海市田原本町4-16(「伊東園ホテル 熱海館」敷地内) 同ホテル自家源泉
熱海241号泉(第2野中山湯) 87.0℃ 毎分51.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 195m 熱海市咲見町7−58(中銀ライフケア咲見20号館南東側) 熱海市営温泉
熱海242号泉(一ふじ湯) 57.0℃ 毎分79.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 243m 静岡県熱海市咲見町9-2(熱海シティヴィラ咲見町の駐車場前) 市営温泉。もとは一ふじ旅館の自家源泉であったが廃業により市に譲渡。
熱海244号泉(長田湯) 87.0℃ 毎分30.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 300m 静岡県熱海市西山町567番地1(パーク・セレノ熱海敷地内南東側) 市営温泉
熱海250号泉(第4西熱海湯)※休止中 59.0℃ 毎分 L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 m 熱海市梅園町1-1 「西熱海ホテル」自家源泉の4本中4本目
熱海252号泉(東海岸温泉) 76.0℃ 毎分150.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 m 「シーサイドスパ」で使用
熱海259号泉(第2竹ノ沢湯)※休止中 65.0℃ 毎分70.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 360m 熱海市西山町19-43 市営温泉
熱海266号泉(万福湯) 76.9℃ 毎分L カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉 m 「熱海聚楽ホテル」等で使用
熱海268号泉(平戸湯) 61.8℃ 毎分95.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 m 静岡県熱海市小嵐町14−8 「新かどや」で使用
熱海272号泉(第2簡保湯) 55.0℃ 毎分40.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 m 「かんぽの宿」で使用
熱海276号泉(第4野中山湯) 91.0℃ 毎分61.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 295m 静岡県熱海市咲見町咲見町6-41(「リラックスリゾート」敷地南東側) 熱海市営温泉
熱海281号泉(第3竹ノ沢湯)※休止中 68.0℃ 毎分65.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 570m 市営温泉
熱海282号泉(今宮神社1号源泉) 53.9℃ 毎分L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 m 「今宮神社足湯」及び付近の住宅などにも供給
熱海283号泉(釜ヶ根湯) 47.0℃ 毎分76.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 435m 静岡県熱海市熱海1993-377 熱海市営温泉
熱海287号泉(大観湯) 80.0℃ 毎分75.0L カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉 500m 静岡県熱海市林ガ丘町7-1 「大観荘」自家源泉
熱海290号泉(第4八幡山湯) 50.0℃ 毎分77.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 606m 静岡県熱海市熱海1992-1 熱海市営温泉
熱海291号泉(第3小嵐湯) 59.0℃ 毎分127L ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉 495m 静岡県熱海市桜木町1961-43 熱海市営温泉
熱海295号泉(玉乃湯) 53.0℃ 毎分70.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 436m 静岡県熱海市渚町26−11(ホテル玉の湯入口脇) 微黄色褐色。同ホテル自家源泉
熱海299号泉(日本鋼管湯) 80.0℃ 毎分63.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 480m (マンション「サンライフ熱海」北側道路沿い) 市営温泉
熱海302号泉(松ヶ丘温泉) 毎分 L m 松ヶ丘温泉組合による配給
熱海331号泉(後楽園温泉) 55.0℃ 毎分155L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 450m 「後楽園ホテル」自家源泉
熱海353号泉(錦湯) 55.2℃ 毎分110L カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉 400m 「ニューアカオ」自家源泉
熱海377号泉(グランバッハ熱海温泉) 55.1℃ 毎分80L カルシウム-硫酸塩温泉 500m 静岡県熱海市伊豆山1048−4 「ホテルグランバッハ」自家源泉
熱海389号泉(第2田原湯) 74.3℃ 毎分 L ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 310m 微黄色褐色。「熱海駅前温泉」、「家康の足湯」等で使用
熱海402号泉(錦浦温泉) 49.5℃ 毎分120L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 450m 「ニューアカオ・ロイヤルウイング」自家源泉
熱海406号泉(第6小嵐湯) 59.3℃ 毎分150L カルシウム・ナトリウム - 硫酸塩・塩化物温泉 590m 熱海市桜町10(熱海TENSUIの北東側) 市営温泉


歴史編集

熱海は歴史的にも古い温泉であり、およそ1500年前の仁賢天皇の時代、海中から熱湯が噴き出し、魚が爛れ死ぬのを近郷の者が発見、以来「熱い海」であることから、熱海と名付けられたとされる。また、天平宝字の頃に箱根権現万巻上人が、この「熱い海」のために不漁に苦しむ漁民たちを救済すべく、祈願により源泉を海中から現在の山里に移したという伝説も残されている[6]

江戸時代初期の慶長9年(1604年)、徳川家康が7日間湯治で逗留した記録がある(『徳川実紀』)。以来、徳川将軍家御用達の名湯として名を馳せ、徳川家光以降に、熱海の湯を江戸城に献上させる「御汲湯」を行わせた。

明治以降は文人墨客が多く訪れ、また多くの作品がこの地を舞台に描かれた。最も代表的な作品は、尾崎紅葉の『金色夜叉』であり、この作品によって熱海の名は全国的に知られることとなった。国道135号沿いに登場人物である貫一・お宮の像がある。他に永井荷風の『冬の日』や林芙美子の『うず潮』などがある。

昭和30年代は新婚旅行の代表的な行き先で、白いドレスに白のスーツケースを持った、それと分かるアベックで賑わった。

昭和40年代は高度経済成長期の影響で団体旅行を誘致するようになり、宿泊者が年間450万人を突破。[7]。 昭和45年頃、男性客目当てのストリップ劇場や風俗店が増え、歓楽街が形成された。これによるイメージの低下や、1964年東海道新幹線開通を皮切りとした新幹線網の整備、高速道路網の整備で東京から遠方の温泉地にも容易に出かけられるようになったことも重なり、家族連れの客離れが進んだ。

1976年(昭和51年)11月30日 : 熱海臨海ホテルで火災が発生。2人が死傷する事態となった。

1990年(平成2年)頃 : バブル崩壊後に団体客が大幅減少。個人客をターゲットにしていなかった大型旅館の休館が相次ぐ。町に寂れた印象を与え、更に客離れが進むという悪循環に陥った。

1999年(平成11年)8月30日 : 「熱海富士屋ホテル」「熱海ニュー富士屋ホテル」の2件を運営していたエスエフ商事が、負債99億円で会社更生法の適用を申請。

1999年(平成11年)10月1日 : 「暖海荘」が負債126億円で破産申請。

2000年(平成12年) : 「起雲閣」の運営元の日本観光株式会社が負債192億円で倒産。

2001年(平成13年) : 当時老舗で大型旅館あった「つるやホテル」が廃業。

2004年(平成16年) : 「熱海金城館」が負債31億円で破産申請。

2006年(平成18年) : 老舗旅館で大型ホテルの「大月ホテル」が負債46億円で会社更生法の適用を申請。この時、大月ホテル、つるやホテル、暖海荘、熱海グランドホテル、ホテル ニュー大和、熱海臨海ホテルの順で閉館した施設、廃墟が立ち並ぶ異様な光景となっていた。

2008年(平成20年)5月15日 : 「ウオミサキホテル」 が負債23億5000万円で静岡地裁沼津支部に自己破産を申請した。

2010年(平成22年)11月19日 : 「大野屋」 が負債21億5000万円で静岡地裁沼津支部に会社更生法適用を申請した。

2011年(平成23年)2月25日 : 「志ほみや旅館」の従業員寮が全焼。適切な避難により、負傷者は出なかった。

2011年(平成23年)10月15日 : 「南明ホテル」 が負債17億円で静岡地裁沼津支部に自己破産を申請した。

2018年(平成30年)7月28日 : 台風12号による高潮で、ホテルニューアカオのレストランの窓ガラス破損。


こうした長期低落傾向が、東日本大震災(2011年)を底に反転し、熱海復活として注目されている。熱海駅と旅館・ホテル街を結ぶ位置にある熱海銀座商店街で増えた空き店舗を、東京からのUターン者や地元住民、市が青空市開催と意欲ある店主の誘致、業態転換などで再生させた[7]首都圏の西隣で新幹線駅がある元々の有利さは健在で、旅館・ホテル業界も花火大会などで、個人・小グループ客にとっての魅力向上に努めたことも奏功した[8]

近年の新幹線通勤の広がりに伴い、高額所得者が熱海に温泉付の自宅を構えて東京都内へ新幹線通勤する光景も多く見られるようになっている。


歓楽街の代名詞編集

かつて熱海温泉が日本を代表する歓楽温泉として栄華を誇ったことから、他地方の同様なあるいは有名な温泉街温泉郷が「○○の熱海」と宣伝したり、そう呼ばれたりしたことがある。

これらの温泉街も熱海温泉と同様に、バブル経済の崩壊、レジャーの多様化などの事情により客離れが進み、現状の温泉街を評して「かつて『○○の熱海』と呼ばれた××温泉は……」との文脈で語られる例も見られるようになった[9][10]

その一方で、「山陰の熱海」を名乗る皆生温泉のように、否定的・消極的な意味を伴わず、普通に宣伝文句として用いている例もある。

特殊な例として、磐梯熱海温泉は、開湯時の領主が伊豆出身であることから借名されたものであり、当地とのゆかりのある名称となっている。

閉館した施設編集

  • 熱海グランドホテル

熱海市東海岸町

1995年に廃業。廃墟となっていたが、2003年に解体。


  • ホテル 一ふじ

熱海市咲見町9−2

1996年頃解体され、マンション『熱海シティヴィラ咲見町』が建設された。


  • ホテル 熱海閣

熱海市田原本町4-16

現在は『伊東園ホテル』の運営で営業中。


  • ホテル暖海荘

熱海市東海岸町12

1999年に負債120億円で倒産。解体。土地は競売にかけられ、万葉グループが買収しホテルを建造する予定であったが白紙となっている。


  • 磯邊館

熱海市咲見町3−8

「ソフィア熱海デイサス」となっている。


  • 起雲閣

熱海市昭和町4-2

1999年に運営元の日本観光が負債192億円で倒産。その後は熱海市の管理となり、一般公開されている。


  • 松濤本館

熱海市和田浜南町5−30

1999年に閉鎖、その後廃墟となっていたが2016年に解体。


  • 熱海ニュー富士屋ホテル

熱海市銀座町1−16

1999年に運営元のエスエフ商事が負債99億円で倒産。2006年に伊東園ホテルが買収し、営業再開。


  • 熱海富士屋ホテル

熱海市銀座町13−18

1999年に運営元のエスエフ商事が負債99億円で倒産し廃業解体。マンション「レーベンリゾシア熱海」が建設された。


  • 熱海臨海ホテル

熱海市東海岸町11−24

1976年11月30日に火災があり焼死事故が発生。2000年に倒産。2007年頃に解体され、マンション『ゼファー熱海ビーチタワー』となっている。


  • 熱海温泉ホテル

咲見町4−6

旧東京都職員保養所であったが、2001年5月末に閉業。その後「ホテルあいおら」としてリニューアルオープンしたが再度閉業。現在では「夢いろは」として営業中。


  • アタミ観光ホテル

田原本町2−11

2001年6月末に閉業。解体され、マンション「レアージュ熱海」が建設された。


  • つるやホテル

東海岸町6−45

2001年11月末に閉業。2005年頃に解体され、複合ビル「アウネ熱海」が建設されたが建設途中で倒産し、10年放置された後2020年に外国資本の「熱海パールスターホテル」として開業。


  • 磯邊館

熱海市東海岸町2−13

2001年12月で廃業。解体され、マンション「デュピア熱海」となっている。


  • 熱海ニューアサヒ

熱海市東海岸町7−10

2002年頃に倒産。2006年頃に解体され、2012年に会員制ホテル「東急バケーションズ熱海」が建設された。


  • 熱海金城館

熱海市昭和町10−33

2004年11月、負債31億円で倒産。その後、伊東園ホテル系列となり、営業再開。


  • 大月ホテル(初代)

熱海市東海岸町3−19

2006年5月末、負債46億円で倒産。その後、オリックスの資本参加のもと、営業再開している。


  • 西熱海ホテル

熱海市梅園町1-1

伊豆箱根鉄道が運営するホテルであったが、2006年8月末で閉館。2010年頃に解体されマンションとなっている。


  • 国民宿舎 熱海ビレッヂ

熱海市梅園町21-7

2008年1月15日閉業。現在は『株式会社第一興商』の運営により宿泊施設『うたゆの宿 熱海四季ホテル』の名で営業中。


  • ウオミサキホテル

熱海市和田浜南町7−2

2008年5月、負債23億5000万円で破産。その後同年に伊東園ホテルにより買収され営業再開。


  • 熱海岡本ホテル

熱海市上宿町1

岡本グループ倒産に伴い、2010年に閉鎖。その後解体され市の公共施設が建設予定。


  • 熱海ホテル海山

東海岸町11−19

2010年に倒産廃業。現在は新館を自動車学校の合宿免許施設としている。


  • ホテル大野屋

和田浜南町3−9

2010年11月、負債21億5千万円で倒産。その後、伊東園ホテルの傘下となり営業再開。


  • 南明ホテル

熱海市咲見町8−3

2011年11月、負債17億円で倒産。その後、大江戸温泉物語が同ホテルを買収し、「大江戸温泉物語あたみ」として営業再開。


  • ホテルサウスベイ

熱海市東海岸町6−49

南明ホテルの別館であった。2011年に南明ホテル倒産に伴い営業停止。放置されている。


  • しろき旅館

熱海市渚町7-6

2012年1月末で廃業、解体された後にマンションとなっている。


  • ホテル池田

熱海市東海岸町12−40

2012年1月21日で廃業、解体。


  • エスエス製薬熱海保養所

1990年頃閉鎖。その後城南信用金庫保養所となったが、2014年頃に閉鎖。2015年より熱海風雅としてオープン。

アクセス編集

脚注編集

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 日帰り入浴施設|熱海市公式ウェブサイト
  2. ^ 熱海七湯めぐり - 熱海市
  3. ^ a b 高柳友彦、温泉地における源泉利用 : 戦前期熱海温泉を事例に 『歴史と経済』 2006年 48巻 3号 p.41-58, doi:10.20633/rekishitokeizai.48.3_41
  4. ^ 勝木渥、本多の磁気理論と,わが国におけるWeiss理論の受容の過程 I. : 聞書きにもとづく物性物理学史(3) 『物性研究』 1978年 31巻 1号 p.1-、物性研究刊行会
  5. ^ 神津俶祐熱海温泉調査報文 『地学雑誌』 1912年 24巻 11号 p.754-764, doi:10.5026/jgeography.24.754
  6. ^ 熱海の温泉”. 熱海市役所. 2016年4月10日閲覧。
  7. ^ a b 「熱海復活 地域挙げて町おこし奏功」『産経新聞』朝刊2018年9月2日(総合面)2018年9月19日閲覧
  8. ^ なぜ「熱海」は人気観光地に返り咲いたか アラフィフのおじさんたちが大奮闘プレジデント・オンライン(2017年10月12日)2018年9月19日閲覧。
  9. ^ 浅虫温泉(東北の熱海)の例 - 中園美穂(青森県史編さん調査研究員) (2015年3月23日). “遊興地となる浅虫温泉 = 22”. 陸奥新報 (陸奥新報社). http://www.mutusinpou.co.jp/%E6%B4%A5%E8%BB%BD%E3%81%AE%E8%A1%97%E3%81%A8%E9%A2%A8%E6%99%AF/2015/03/35640.html 2015年11月28日閲覧。 
  10. ^ 浅虫温泉を「東北の熱海」と称した例 - 『河北新報』1994年8月11日。

関連項目編集

外部リンク編集