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王璽尚書(おうじしょうしょ、Lord Keeper of the Privy Seal、単にLord Privy Sealとも)は、イングランド王国政府の、そして1707年以降のイギリス政府の伝統的官職である。国王の御璽の管理、およびそれに関連する行政事務を司る。現在はイギリスの内閣の閣僚である。

イギリスの旗 イギリス
王璽尚書
Lord Keeper of the Privy Seal
Royal Coat of Arms of the United Kingdom (HM Government).svg
任命者 エリザベス2世(首相の助言により)
(女王)
初代 ジョン・ホールズ
創設 1707年
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概要編集

元来は「Privy Seal」の名前のとおり、君主の私的な印章を管理する役職であった。これに対し、1873年までは国璽(The Great Seal of State)は大法官が兼任する国璽尚書が管理していた。

現在の王璽尚書は、イギリス政府で最も古い役職の1つではあるが実務上の職責を持っておらず、事実上の無任所大臣である。その閑職振りのため、エドワード・ヒースアーネスト・ベヴィンから「王璽尚書(Lord Privy Seal)は、有力者(lord)でもトイレ(privy)でもなければアザラシ(seal)でもない役職(the office holder is neither a lord, nor a privy, nor a seal.)」と酷評されている。ただし、1873年にそれまでの国璽尚書の制度自体が廃止され、王璽尚書が王璽と国璽の両方を管理することとなった。

だが閑職といっても軽んじられるわけでもなく、国務大官(Great Officer of State)としての序列は「大家令」、「大法官(Lord High Chancellor)」、「大蔵卿(Lord High Treasurer)」、「枢密院議長(Lord President of the Council)」に次ぐ5番目である。また、近年は枢密院議長と対になって貴族院または庶民院の院内総務の役割を担うことが多い。

マーガレット・サッチャー首相の任期の終わり頃から、王璽尚書はしばしば貴族院議長か庶民院議長が任命されている。2003年からは、庶民院院内総務との兼任が慣例となり、2014年からは貴族院院内総務が兼任している。

王璽尚書の一覧編集

関連項目編集

  • 内大臣(明治憲法下の日本の官職で、その英訳はLord Keeper of the Privy Seal of Japanとされた)