石川県立野球場
石川県立野球場(いしかわけんりつやきゅうじょう)は、石川県金沢市の西部緑地公園にある野球場。施設は石川県が所有し、一般財団法人石川県県民ふれあい公社が指定管理者として運営管理を行っている。
石川県立野球場 Ishikawa Prefectural Baseball Stadium | |
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![]() 石川県立野球場 | |
施設データ | |
所在地 | 石川県金沢市北塚町東220(西部緑地公園内) |
座標 | 北緯36度34分27.7秒 東経136度36分1.4秒 / 北緯36.574361度 東経136.600389度座標: 北緯36度34分27.7秒 東経136度36分1.4秒 / 北緯36.574361度 東経136.600389度 |
開場 | 1974年6月20日 |
所有者 | 石川県 |
管理・運用者 | 石川県県民ふれあい公社(指定管理者) |
グラウンド |
内野:クレー舗装 外野:天然芝 |
照明 |
照明塔 - 6基 照度 - 投捕間:1750Lx 内野:1400Lx 外野:700Lx |
建設費 | 戸田建設 |
設計者 | 石川県土木部営繕課 |
使用チーム • 開催試合 | |
石川ミリオンスターズ(2007年 - 2017年) 全国高等学校野球選手権石川大会 NPB(中日ドラゴンズ、読売ジャイアンツ(不定期)) | |
収容能力 | |
17,126人 | |
グラウンドデータ | |
球場規模 |
グラウンド面積:-m2 両翼:91.5m、中堅:122m |
フェンス | 3.15m |
歴史編集
1972年、金沢市北西郊外で整備が進められていた西部緑地公園内に石川県産業展示館が建設され、翌1973年にはこの展示館を中心に「日本海博覧会」が開催された。県立野球場は博覧会終了後の1974年に完成。なお、前年まで市内中心部にあった石川県営兼六園野球場は閉鎖、撤去された。西部緑地公園には以後、陸上競技場、テニスコートなどが整備された。
1981年6月にナイター設備が追加設置された。6基の照明塔は兼六園の徽軫灯籠(ことじどうろう)を模してデザインされており、鉄塔は「X」の字になっている。1993年にはスコアボードが磁気反転式に入れ替えられた。
開場以来、石川県内の高校野球公式戦の主会場として使用されている。
2007年からはBCリーグの石川ミリオンスターズ公式戦の主会場として使用され、グランドチャンピオンシップを含むポストシーズンゲームもすべて当球場で開催されていた。しかし、2013年は地区チャンピオンシップのみの開催となる(リーグチャンピオンシップは小松市の弁慶スタジアム、グランドチャンピオンシップは金沢市民野球場で開催)。2014年以降は石川がホームのポストシーズンゲームはすべて金沢市民野球場での開催となり、公式戦試合数でも2015年以降は金沢市民野球場が全試合の過半数を占め、主たる開催球場の座を譲った。2018年は当球場での公式戦が開催されず、発足以来続いた開催が11年で途絶えた[1][2]。2019年の日程でも開催予定がなく、リーグの「公式戦開催球場」のリストにも掲載されていない[3]。
その他にプロ野球公式戦も毎年2〜3試合が開催されている。地元新聞に中日新聞系の北陸中日新聞があることから、中日ドラゴンズが「北陸シリーズ」として富山市民球場アルペンスタジアムもしくは福井県営球場との2連戦を主催公式戦を開催しているほか、2005年までは千葉ロッテマリーンズが北國新聞社との共催で主催公式戦を開催していた。また、2008年8月6日には1993年6月9日のヤクルトスワローズ戦開催以来、15年ぶりに読売ジャイアンツの主催試合が開催された。
一時期、中日主管試合の「北陸シリーズ」は、日本生命セ・パ交流戦の試合が組まれることが多かった。
球場自体が17,000人と収容能力が小さい上に、築40年を越えて施設の老朽化が見られること、更には両翼が91.5mと狭隘であることなど近年は施設の陳腐化が著しく、プロの試合では得点の取り合い(乱戦)になるケースがしばしばある。県内では新球場の建設構想もしばしば出てはいるものの、財政難などで難航している。この他金沢市内には、1990年に完成した市が所有する金沢市民野球場があり、後々スタンドを増築できるよう設計されているものの、こちらも財政難などで増築構想や改修構想は現在のところ具体化されていない。
主なエピソード編集
- 1993年6月9日、読売ジャイアンツ対ヤクルトスワローズ11回戦は、0-0で迎えた9回裏2死伊藤智仁から篠塚和典が初球を右翼席へサヨナラ本塁打を放ち、1対0で巨人が勝利。伊藤はセ・リーグタイ記録の16奪三振ながら敗戦投手[4]。
- 2001年5月24日、中日ドラゴンズ対阪神タイガース10回戦は2対0で中日が勝利し、中日の先発の野口茂樹が被安打1、セ・リーグタイの16奪三振を記録した。
- 2008年5月14日、広島東洋カープ対阪神タイガース戦では阪神の新井貴浩は広島の大竹寛から本塁打を放ち、史上10人目の全球団から本塁打を達成している。
- 2009年6月16日、中日ドラゴンズ対福岡ソフトバンクホークス戦でソフトバンクが4対2で勝ち、2年連続の交流戦優勝を決めている。
- 2014年6月30日、球場入口近くの休憩所で身元不明の男性の死体が発見された。なお、翌7月1日に中日ドラゴンズ対横浜DeNAベイスターズ戦が開催予定だったが予定通り開催された[5]。試合は、12対4で中日が勝利。また、DeNA先発の山口俊がプロ初本塁打を放った。
- 2014年9月13日、石川ミリオンスターズ対福井ミラクルエレファンツ戦の観客動員が1万5877人で、日本独立リーグ史上最多動員を記録した[6]。
施設概要編集
- 両翼91.5m、中堅122m
- 内野:クレー、外野:天然芝
- 照明設備:6基
- 収容人員:17,126人(内野:ネット裏=セパレート席、1・3塁側=ベンチ席、外野:コンクリート階段)
- スコアボード:磁気反転式(LED式フリーボード、打率・本塁打数、風速表示、球速表示あり)
- ダッグアウト:ホーム(1塁側)・ビジター(3塁側)
交通編集
- 金沢駅より北鉄金沢バスの下記系統を利用
- 西口7番線から「52 済生会病院・下安原」行で「袋畠西部緑地公園」下車徒歩5分
- 東口11番線から「56 済生会病院」行で「西部緑地公園」下車すぐ、「51 みどり・打木」「54 倉部」行で「松島北」下車徒歩10分
- プロ野球公式戦等開催時は、臨時バスの運行あり
- 北陸自動車道・金沢西インターチェンジより約5分
関連項目編集
脚注編集
- ^ BCリーグ2018前期日程 - ベースボール・チャレンジ・リーグ(2018年9月29日閲覧)
- ^ BCリーグ2018後期日程 - ベースボール・チャレンジ・リーグ(2018年9月29日閲覧)
- ^ 190320公式戦日程(時間・球場)・運営体制 (PDF) - ベースボール・チャレンジ・リーグ(2019年3月20日)
- ^ 【6月9日】1993年(平5) 高速スライダーで16K 伊藤智仁、悲劇は150球目 - スポーツニッポン [リンク切れ]
- ^ 石川県立野球場に死体…中日-DeNA戦は予定通り開催 - サンケイスポーツ 2014年7月1日
- ^ さんま効果 独立L史上最多動員記録 - デイリースポーツ 2014年9月13日