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神田猿楽町

東京都千代田区の町名

地理編集

千代田区の北部に位置し、町域北部から東部は神田駿河台に、南部は神田小川町に、西部は錦華通りを境に神田三崎町西神田神田神保町に接する。商業地と文教地区を兼ねており、ビルや商店のほか、大学明治大学の一部施設)や高等学校といった教育施設も立地する。

1969年昭和44年)4月1日の住居表示実施に伴い、それまでの「神田猿楽町」から「神田」を冠さない「猿楽町」へ変更された。三崎町とともに「神田猿楽町」へ町名を戻す住民運動が起き、2007年(平成19年)8月1日、「千代田区住居表示検討懇談会」からこの答申が千代田区長に提出された。その後、2014年(平成26年)10月15日千代田区議会で呼称変更の議案が可決され、2018年(平成30年)1月1日より「神田猿楽町」の名称が復活した[4]

なお、東京都渋谷区にも、神田を冠しない同名の猿楽町がある。

歴史編集

江戸時代には一帯が武家屋敷で、現在の錦華通りが表猿楽丁、猿楽通りが裏猿楽丁と呼ばれていた。

1875年明治5年)に武家地が廃されると、現:白山通りより西が中猿楽町、白山通りと錦華通りの間が猿楽町(丁目なし)、現:猿楽通りより東が裏猿楽町、残りの部分が南から順に猿楽町一丁目・二丁目・三丁目に編成された。猿楽町(丁目なし)は1911年(明治41年)に表猿楽町と改名された。

明治時代には周囲の神田駿河台神田小川町などと同様、学校が次々と開設した。1881年(明治14年)の女子仏学校(現:白百合学園中学校・高等学校)、1890年(明治23年) の神田高等女学校(現:神田女学園中学校・高等学校)、1907年(明治40年)の東京音楽大学(後に東京府北豊島郡高田町、現:東京都豊島区南池袋へ移転)などがそれである。

また、東京大学予備門に通う学生の下宿が多く存在し、明治10年代には夏目漱石正岡子規らが猿楽町に下宿している。日華学会など中国人留学生のための施設も点在した。

(旧)猿楽町一丁目~三丁目、表猿楽町、中猿楽町、裏猿楽町は、関東大震災震災復興再開発事業に伴う土地区画整理と町名変更により、1933年昭和8年)から1935年(昭和10年)にかけて猿楽町一丁目・二丁目、西神田、神保町に再編され、一部は小川町、駿河台に編入された(別項「千代田区の町名」を参照)。1947年(昭和22年)3月15日に神田区麹町区が合併して千代田区が発足する際、「神田」を冠称して神田猿楽町一丁目・二丁目となった。1969年(昭和44年)4月1日、住居表示実施により「神田」の冠称が削除され、神田猿楽町一丁目が猿楽町一丁目に、神田猿楽町二丁目と神田駿河台二丁目の一部を加えた区域が猿楽町二丁目となったが、2018年(平成30年)1月1日に再度「神田」を冠称した「神田猿楽町」に町名変更されている。

地名の由来編集

町名は、慶長頃に現・神田神保町一丁目~二丁目から西神田一丁目~二丁目にかけて猿楽師観世大夫一団の屋敷があったことに由来する[5]。屋敷は1659年万治2年)の神田川工事の折に移転したという。「猿」の俗称「エテ」より「エテガク丁」とも呼ばれた。

沿革編集

町名の変遷編集

住居表示実施後 実施年月日 住居表示実施前(特記なければ、各町名ともその全域)
猿楽町一丁目 1969年4月1日 神田猿楽町一丁目[7]
猿楽町二丁目 神田猿楽町二丁目[8]、神田駿河台二丁目(一部)[9]
町名変更後 変更年月日 町名変更前(丁目・番・号の変更なし)
神田猿楽町一丁目 2018年4月1日 猿楽町一丁目
神田猿楽町二丁目 猿楽町二丁目

世帯数と人口編集

2019年(平成31年)2月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数 人口
神田猿楽町一丁目 220世帯 483人
神田猿楽町二丁目 382世帯 589人
602世帯 1,072人

小・中学校の学区編集

区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[10]。なお、千代田区の中学校では学校選択制度を導入しており、区内全域から選択することが可能[11]

丁目 番地 小学校 中学校
神田猿楽町一丁目 全域 千代田区立お茶の水小学校 千代田区立麹町中学校
千代田区立神田一橋中学校
神田猿楽町二丁目 全域

交通編集

道路編集

  • 猿楽通り
  • 錦華通り

施設編集

出身・ゆかりのある人物編集

脚注編集

  1. ^ a b 町丁別世帯数および人口(住民基本台帳)”. 千代田区 (2019年2月12日). 2019年2月22日閲覧。
  2. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2019年8月30日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2018年1月2日閲覧。
  4. ^ a b c 三崎町・猿楽町の町名変更、千代田区ホームページ、2018年1月4日(2018年1月24日閲覧)
  5. ^ 町名由来板:猿楽町(さるがくちょう)、千代田区ホームページ、2018年1月1日
  6. ^ 1967年7月2日自治省告示第113号「住居表示が実施された件」
  7. ^ 神田猿楽町一丁目全域
  8. ^ 神田猿楽町二丁目全域
  9. ^ 神田駿河台二丁目7番地
  10. ^ 区立小学校の通学区域”. 千代田区 (2017年8月17日). 2018年1月2日閲覧。
  11. ^ 区立中学校の通学区域と学校選択”. 千代田区 (2017年10月26日). 2018年1月2日閲覧。
  12. ^ 『人事興信録 第4版』こ46頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2016年11月2日閲覧。
  13. ^ 『人事興信録 第10版 上』コ94頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2016年11月2日閲覧。

参考文献編集

  • 人事興信所編『人事興信録 第4版』人事興信所、1915年。
  • 人事興信所編『人事興信録 第10版 上』人事興信所、1934年。

外部リンク編集