野球イタリア代表
野球イタリア代表 (やきゅうイタリアだいひょう、イタリア語: Nazionale di baseball dell'Italia、英語: Italy national baseball team) は、イタリアにおける野球のナショナルチームである。WBSC世界ランキングは14位(2023年11月2日発表時点)。
| ||||
---|---|---|---|---|
国または地域 | イタリア | |||
協会 | イタリア野球ソフトボール連盟 | |||
監督 | マイク・ピアッツァ | |||
WBSCランキング | 14位(2023年11月2日) | |||
オリンピック | ||||
出場回数 | 4回 (初出場は1992年) | |||
最高成績 | 6位 (1996年) | |||
ワールド・ベースボール・クラシック (WBC) | ||||
出場回数 | 5回 (初出場は2006年) | |||
最高成績 |
第2ラウンド敗退 (2013年) 準々決勝敗退(2023年) | |||
WBSCプレミア12 | ||||
出場回数 | 1回 (初出場は2015年) | |||
最高成績 | 12位 (2015年) | |||
ワールドカップ | ||||
出場回数 | 17回 (初出場は1970年) | |||
最高成績 | 4位 (1974年・1998年) | |||
インターコンチネンタルカップ | ||||
出場回数 | 12回 (初出場は1973年) | |||
最高成績 | 3位 (2010年) | |||
欧州野球選手権 | ||||
出場回数 | 36回 (初出場は1954年) | |||
最高成績 | 優勝 (1954年・1975年・1977年・1979年・1983年・1989年・1991年・1997年・2010年・2012年) | |||
歴史
編集欧州野球選手権優勝10回、準優勝15回と長年にわたって欧州内ではオランダのライバルとして君臨。オリンピックにもこれまで4回の出場経験がある。選手の出場資格が緩和されるWBC等の国際大会では、代表チームはメジャーリーグベースボール(MLB)及びその傘下に在籍するイタリア系アメリカ人選手と、国内トップリーグであるセリエAに在籍するイタリア人選手を中心に構成される。
2006年の第1回WBCではイタリア系アメリカ人メジャーリーガーであるマイク・ピアッツァらが代表入りした。オーストラリアにコールド勝ちするものの、ベネズエラ、ドミニカ共和国に連敗して1次リーグで姿を消した。
2009年の第2回WBCでは、初戦でベネズエラに敗れた後、敗者復活戦で地元カナダに勝利。2次ラウンド進出をかけて再びベネズエラと対戦するも1-10で敗れ、2大会連続で1次ラウンド敗退となった。
2010年の第31回欧州野球選手権では、決勝でオランダに勝利し、6大会13年ぶりの優勝を果たした。同年の第17回IBAFインターコンチネンタルカップでは、オールプロで挑んだ日本に3-0で完封勝利を収めるなど、過去の国際大会で最高となる3位に入った。
2012年の第32回欧州野球選手権では、2011年のワールドカップで優勝したオランダを2度破るなど無敗の完全優勝で、1989年、1991年以来となる連覇を達成した。
2013年の第3回WBCでは、1次ラウンドでメキシコとカナダに勝利し、初の2次ラウンド進出を果たした。カナダにはコールド勝利を収めた。2次ラウンドではドミニカ共和国とプエルトリコに2連敗し、2次ラウンド敗退となった。
2017年の第4回WBCでは、1次ラウンドでベネズエラとのプレーオフに敗れ敗退した。
2023年の第5回WBCでは、1次ラウンドでA組(台中ラウンド)に振り分けられた。キューバとオランダに勝利し、第3回大会以来2度目となる1次ラウンド突破。初の決勝トーナメント進出を果たした。準々決勝で日本に3-9で敗れたものの、大会初のベスト8入りとなった。
同年9月の第37回欧州野球選手権では、グループステージ初戦のハンガリー戦では勝利したもののスウェーデン、イギリスに連敗して1勝2敗で3位となり、史上初めて同大会での8強入りを逃した。順位決定ラウンドでは3連勝し、最終成績は9位となった。
国際大会の成績
編集ワールド・ベースボール・クラシック
編集回 | 年 | 開催地 | 順位 |
---|---|---|---|
1 | 2006 | 1次ラウンド敗退 | |
2 | 2009 | 1次ラウンド敗退 | |
3 | 2013 | 2次ラウンド敗退 | |
4 | 2017 | 1次ラウンド敗退 | |
5 | 2023 | ベスト8 | |
6 | 2026 | 出場権獲得 |
オリンピック
編集回 | 年 | 開催地 | 順位 |
---|---|---|---|
26 | 1992 | バルセロナ | 7位 |
27 | 1996 | アトランタ | 6位 |
28 | 2000 | シドニー | 7位 |
29 | 2004 | アテネ | 8位 |
30 | 2008 | 北京 | 予選敗退 |
33 | 2021 | 東京 | 予選敗退 |
WBSCプレミア12
編集回 | 年 | 開催地 | 順位 |
---|---|---|---|
1 | 2015 | 11位 | |
2 | 2019 | 不参加(世界ランキング16位のため) |
欧州野球選手権
編集- 1954年 - 優勝
- 1955年 - 4位
- 1956年 - 3位
- 1957年 - 3位
- 1958年 - 準優勝
- 1960年 - 準優勝
- 1962年 - 準優勝
- 1964年 - 準優勝
- 1965年 - 準優勝
- 1967年 - 予選敗退
- 1969年 - 準優勝
- 1971年 - 準優勝
- 1973年 - 準優勝
- 1975年 - 優勝
- 1977年 - 優勝
- 1979年 - 優勝
- 1981年 - 準優勝
- 1983年 - 優勝
- 1985年 - 準優勝
- 1987年 - 準優勝
- 1989年 - 優勝
- 1991年 - 優勝
- 1993年 - 準優勝
- 1995年 - 準優勝
- 1997年 - 優勝
- 1999年 - 準優勝
- 2001年 - 3位
- 2003年 - 5位
- 2005年 - 準優勝
- 2007年 - 7位
- 2010年 - 優勝
- 2012年 - 優勝
- 2014年 - 準優勝
- 2016年 - 3位
- 2019年 - 準優勝
- 2021年 - 3位
- 2023年 - 9位
ワールドカップ
編集- 1970年 - 10位
- 1971年 - 8位
- 1972年 - 15位
- 1973年 - 予選敗退
- 1974年 - 4位
- 1976年 - 予選敗退
- 1978年 - 6位
- 1980年 - 6位
- 1982年 - 10位
- 1984年 - 11位
- 1986年 - 6位
- 1988年 - 9位
- 1990年 - 10位
- 1994年 - 7位
- 1998年 - 4位
- 2001年 - 11位
- 2003年 - 14位
- 2005年 - 予選敗退
- 2007年 - 予選リーグ敗退
インターコンチネンタルカップ
編集- 1973年 - 6位
- 1975年 - 7位
- 1977年 - 予選敗退
- 1979年 - 予選敗退
- 1981年 - 予選敗退
- 1983年 - 4位
- 1985年 - 予選敗退
- 1987年 - 9位
- 1989年 - 8位
- 1991年 - 7位
- 1993年 - 8位
- 1995年 - 10位
- 1997年 - 6位
- 1999年 - 6位
- 2002年 - 7位
- 2006年 - 6位
- 2010年 - 3位
イタリアンベースボールウィーク
編集世界ランキング
編集WBSCが発表している男子野球世界ランキングにおいて、イタリアの順位は以下の通りである[1]。
回 | 発表日 | 順位 | 変動 | ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 2012年12月31日 | 9 | 214.8 | |
2 | 2014年12月31日 | 11 | 2 | 196.18 |
3 | 2016年12月31日 | 10 | 1 | 2008 |
4 | 2018年9月25日 | 15 | 5 | 1135 |
5 | 2018年12月17日 | 16 | 1 | 1135 |
6 | 2019年12月31日 | 17 | 1 | 1202 |
7 | 2020年3月18日 | 17 | 1202 | |
8 | 2021年6月28日 | 17 | 650 | |
9 | 2021年8月11日 | 17 | 759 | |
10 | 2021年12月31日 | 17 | 971 | |
11 | 2022年12月31日 | 16 | 1 | 1309 |
12 | 2023年3月28日 | 12 | 4 | 2017 |
13 | 2023年8月15日 | 12 | 1969 | |
14 | 2023年10月5日 | 13 | 1 | 1939 |
15 | 2023年11月2日 | 14 | 1 | 1939 |
歴代監督
編集- マット・ギャランティ(2006)
- マルコ・マッツィエーリ(2007 - 2017)
- ジャンピエロ・ファラオーネ(その他)
- ジルベルト・ジレーリ(2017 - 2019)
- マイク・ピアッツァ(2023)
代表選手
編集※詳細は以下の項目
脚注
編集- ^ “WBSC Rankings”. rankings.wbsc.org. 2023年9月2日閲覧。
関連項目
編集