野球イギリス代表(やきゅうイギリスだいひょう)は、イギリスにおける野球のナショナルチームである。サッカーラグビーユニオンなどのスポーツとは異なり、全英を代表する。WBSCヨーロッパに加盟するイギリス野球連盟によって運営されている。WBSC世界ランキングは18位(2023年11月2日発表時点)。

野球イギリス代表
国または地域 イギリスの旗 イギリス
協会 イギリス野球連盟
監督 ドリュー・スペンサー
WBSCランキング 18位(2023年11月2日)
オリンピック
出場回数 0回
ワールド・ベースボール・クラシック (WBC)
出場回数 1回 (初出場は2023年)
最高成績 1次ラウンド敗退 (2023年)
WBSCプレミア12
出場回数 0回
ワールドカップ
出場回数 2回 (初出場は1938年)
最高成績 優勝 (1938年)
インターコンチネンタルカップ
出場回数 0回
欧州野球選手権
出場回数 17回 (初出場は1967年)
最高成績 準優勝 (1967年・2007年2023年)

歴史

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代表チームの歴史は古く、ワールドカップには1938年の第1回大会に出場。アメリカ代表との二カ国対抗戦という形ではあったが、5回戦制のこの大会を4勝1敗で勝ち、最初の優勝国となった。しかし、ヨーロッパではオランダ、イタリアとの上位争いになかなか絡むことは出来なかった。

欧州野球選手権における最高成績は1967年、2007年、2023年の準優勝。2007年はアメリカ合衆国、カナダ、オランダ、フランス、ドイツ、ポルトガルなどの国外でプレーするイギリス系選手を招集し、2008年北京オリンピックの世界最終予選への進出を決めたが、選手招集が上手くいかないことや、資金難を理由に世界最終予選出場を辞退した。

2006年に創設されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)については、初めて予選が導入された2013年開催の第3回大会から予選に参加している。

第3回大会の予選では、代表メンバーにイギリス系アメリカ人、旧イギリス領バハマ出身の選手なども名を連ねた。2012年9月20日〜24日にドイツレーゲンスブルクで開催された予選2組に振り分けられ、初戦でカナダに大敗するが、敗者復活1回戦でチェコに勝利。しかし、敗者復活2回戦でドイツに大敗して本大会出場はならなかった。

2016年9月にニューヨークブルックリンで開催された第4回大会予選4組では、初戦でイスラエルに敗れた後、敗者復活1回戦でパキスタン、敗者復活2回戦でブラジルに勝利し敗者復活決勝戦に進出したものの、再度対戦したイスラエルにまたも敗れ本大会出場を逃した。

2022年9月には、ドイツ・レーゲンスブルクで開催された第5回大会予選A組に参加した。母親がイギリス領香港出身のため代表資格を持つバンス・ウォーリーをはじめとするメジャーリーグでのプレー経験がある4選手や、シアトル・マリナーズ傘下に所属するプロスペクトで両親がイギリス生まれのためアメリカとイギリスの二重国籍を有するハリー・フォードなどを擁し、フランスドイツスペインに3連勝。初となる本大会進出を決めた[1]

2023年3月の本大会では1次ラウンドC組に振り分けられ、アリゾナ州フェニックスチェイス・フィールドアメリカメキシコカナダコロンビアと対戦した。39,650人の観衆が集まった初戦はアメリカに2-6で敗れ、続くカナダ戦も8-18で2連敗となったが、3月13日のコロンビア戦に7-5で勝利し、初出場にして大会初勝利を挙げた。最終成績は1勝3敗で同組4位となり、第6回大会の参加権(予選免除)を獲得した。

同年9月には、チェコで開催された欧州野球選手権に参加。グループステージでスウェーデン、ハンガリー、イタリアに3連勝して決勝トーナメントに進出すると、準々決勝では開催国チェコ、準決勝ではドイツを破り2007年大会以来となる決勝進出。決勝ではスペインに11-2で敗れたものの、過去最高に並ぶ準優勝の好成績を収めた。WBCに続いて代表入りし、1番打者としてチームを牽引したハリー・フォードは大会の最多打点(12)及び最多盗塁(5)を獲得する活躍を見せた[2]

主な成績

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ワールド・ベースボール・クラシック

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開催地 順位
1 2006     不参加
2 2009       不参加
3 2013      予選敗退
4 2017      予選敗退
5 2023     1次ラウンド敗退
6 2026 出場権獲得

オリンピック

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開催地 順位
26 1992   バルセロナ 予選敗退
27 1996   アトランタ 予選敗退
28 2000   シドニー 予選敗退
29 2004   アテネ 予選敗退
30 2008   北京 予選敗退※
33 2021   東京 予選敗退

※欧州予選で2位となり世界最終予選の出場権を獲得したものの、資金難などの問題を理由に同予選を辞退した。

WBSCプレミア12

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開催地 順位
1 2015    不参加(世界ランキング25位のため)
2 2019      不参加(世界ランキング38位のため)

ワールドカップ

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  • 1938年 - 優勝

インターコンチネンタルカップ

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  • 参加歴なし

欧州選手権

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世界ランキング

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WBSCが発表している男子野球世界ランキングにおいて、イギリスの順位は以下の通りである[3]

発表日 順位 変動 ポイント
1 2012年12月31日 21   64.69
2 2014年12月31日 25  4 50.56
3 2016年12月31日 29  4 233
4 2018年9月25日 38  9 141
5 2018年12月17日 38   141
6 2019年12月31日 31  7 273
7 2020年3月18日 31   273
8 2021年6月28日 33  2 189
9 2021年8月11日 32  1 189
10 2021年12月31日 24  8 418
11 2022年12月31日 22  2 450
12 2023年3月28日 20  2 882
13 2023年8月15日 20   929
14 2023年10月5日 18  2 1142
15 2023年11月2日 18   1142

代表選手

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脚注

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  1. ^ Chris Knoblock (September 21, 2022). “GREAT BRITAIN QUALIFIES FOR WORLD BASEBALL CLASSIC FOR FIRST TIME IN PROGRAMME HISTORY” (英語). British Baseball Federation. September 21, 2022閲覧。
  2. ^ Individual Awards”. 2023年12月15日閲覧。
  3. ^ WBSC Rankings”. rankings.wbsc.org. 2023年1月9日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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