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1957年イギリスグランプリ

レース概要編集

 
トニー・ブルックススターリング・モスのドライブでヴァンウォールが初優勝を達成した(スタート前のVW5
 
マセラティワークス勢は全車リタイアに終わった(250F

トニー・ブルックススターリング・モスが車両を共有して母国レースを制した。ブルックスとヴァンウォール、そしてイギリス車にとっても初の快挙となった。車両を共有して優勝したのは前年のアルゼンチンGPルイジ・ムッソファン・マヌエル・ファンジオ)以来3回目で、かつ最後[2]となった。

レース序盤はモスがリードしたが、イグニッションの不調でピットインするとジャン・ベーラがトップに立つ。ヴァンウォールはル・マン24時間レースの怪我が完治していないブルックスをピットインさせ、モスと交代して9位から追い上げにかかる。70周目に首位のベーラがクラッチを壊してリタイアするとモスが首位を奪い返し、そのまま優勝した。イギリスGPでイギリス人がイギリスのマシンに乗って優勝という快挙にヴァンウォールのチーム代表トニー・ヴァンダーヴェルをはじめ、サーキットに訪れた大観衆はユニオンジャックの国旗を振って熱狂した[3]

エントリーリスト編集

No. ドライバー エントラント コンストラクター シャシー エンジン タイヤ
2   ファン・マヌエル・ファンジオ   オフィシーネ・アルフィエリ・マセラティ マセラティ 250F マセラティ 250F1 2.5L L6 P
4   ジャン・ベーラ
6   ハリー・シェル
8   カルロス・メンディテギー
10   マイク・ホーソーン   スクーデリア・フェラーリ フェラーリ 801 フェラーリ DS50 2.5L V8 E
12   ピーター・コリンズ
14   ルイジ・ムッソ
16   モーリス・トランティニアン
18   スターリング・モス   ヴァンダーヴェル・プロダクツ・リミテッド ヴァンウォール VW5 ヴァンウォール 254 2.5L L4 P
20   トニー・ブルックス
22   スチュアート・ルイス=エヴァンズ
24   ジャック・フェアーマン   オーウェン・レーシング・オーガニゼーション BRM P25 BRM P25 2.5L L4 D
26   レス・レストン
28   ヨアキム・ボニエ   ヨアキム・ボニエ マセラティ 250F マセラティ 250F1 2.5L L6 P
30   ホレース・グールド   H.H. グールド マセラティ 250F マセラティ 250F1 2.5L L6 D
32   アイヴァー・ビューブ   ギルビー・エンジニアリング マセラティ 250F マセラティ 250F1 2.5L L6 D
34   ジャック・ブラバム   クーパー・カー・カンパニー クーパー T43 クライマックス FPF 2.0L L4 D
36   ロイ・サルヴァドーリ
38   ボブ・ジェラード   ボブ・ジェラード クーパー T44 ブリストル BS2 2.2L L6 D
ソース:[4]

結果編集

予選編集

順位 No. ドライバー コンストラクター タイム
1 18   スターリング・モス ヴァンウォール 2:00.2
2 4   ジャン・ベーラ マセラティ 2:00.4 + 0.2
3 20   トニー・ブルックス ヴァンウォール 2:00.4 + 0.2
4 2   ファン・マヌエル・ファンジオ マセラティ 2:00.6 + 0.4
5 10   マイク・ホーソーン フェラーリ 2:01.2 + 1.0
6 22   スチュアート・ルイス=エヴァンズ ヴァンウォール 2:01.2 + 1.0
7 6   ハリー・シェル マセラティ 2:01.4 + 1.2
8 12   ピーター・コリンズ フェラーリ 2:01.8 + 1.6
9 16   モーリス・トランティニアン フェラーリ 2:03.2 + 3.0
10 14   ルイジ・ムッソ フェラーリ 2:03.4 + 3.2
11 8   カルロス・メンディテギー マセラティ 2:05.4 + 5.2
12 26   レス・レストン BRM 2:05.6 + 5.4
13 34   ジャック・ブラバム クーパー-クライマックス 2:07.0 + 6.8
14 36   ロイ・サルヴァドーリ クーパー-クライマックス 2:07.0 + 6.8
15 30   ホレース・グールド マセラティ 2:07.4 + 7.2
16 24   ジャック・フェアーマン BRM 2:08.6 + 8.4
17 28   ヨアキム・ボニエ マセラティ 2:12.6 + 12.4
18 38   ボブ・ジェラード クーパー-ブリストル 2:12.6 + 12.4
19 32   アイヴァー・ビューブ マセラティ 2:15.4 + 15.2
ソース:[5]

決勝編集

順位 No. ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイア原因 グリッド ポイント
1 20   トニー・ブルックス
  スターリング・モス
ヴァンウォール 90 3:06:37.8 3 4
5 1
2 14   ルイジ・ムッソ フェラーリ 90 +25.6 10 6
3 10   マイク・ホーソーン フェラーリ 90 +42.8 5 4
4 16   モーリス・トランティニアン
  ピーター・コリンズ
フェラーリ 88 +2 Laps 9 3 2
0 2
5 36   ロイ・サルヴァドーリ クーパー-クライマックス 85 +5 Laps 15 2
6 38   ボブ・ジェラード クーパー-ブリストル 82 +8 Laps 18
7 22   スチュアート・ルイス=エヴァンズ ヴァンウォール 82 +8 Laps 6
8 32   アイヴァー・ビューブ マセラティ 71 +19 Laps 19
Ret 34   ジャック・ブラバム クーパー-クライマックス 74 クラッチ 13
Ret 4   ジャン・ベーラ マセラティ 69 クラッチ 2
Ret 12   ピーター・コリンズ フェラーリ 53 水漏れ 8
Ret 18   スターリング・モス
  トニー・ブルックス
ヴァンウォール 51 エンジン 1
Ret 2   ファン・マヌエル・ファンジオ マセラティ 49 エンジン 4
Ret 24   ジャック・フェアーマン BRM 46 エンジン 16
Ret 26   レス・レストン BRM 44 エンジン 12
Ret 6   ハリー・シェル マセラティ 39 水ポンプ 7
Ret 8   カルロス・メンディテギー マセラティ 35 トランスミッション 11
Ret 28   ヨアキム・ボニエ マセラティ 18 ギアボックス 17
DNS 30   ホレース・グールド マセラティ 予選でアクシデント 14
ソース:[6][7]
追記
  • ^1ファステストラップの1点を含む
  • ^2 – トランティニアンとコリンズは車両を共有して4位に入賞したが、コリンズは十分な周回数を走っていないと判断されたため、トランティニアンに3点が与えられた

注記編集

第5戦終了時点のランキング編集

ドライバーズ・チャンピオンシップ
順位 ドライバー ポイント
  1   ファン・マヌエル・ファンジオ 25
  1 2   ルイジ・ムッソ 13
  3 3   トニー・ブルックス 10
  2 4   サム・ハンクス 8
  1 5   ジム・ラスマン 7
  • : トップ5のみ表示。ベスト5戦のみがカウントされる。

脚注編集

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  1. ^ 当時は毎年各国の持ち回りにより、その年の最も権威のあるレースに対して「ヨーロッパGP」の冠がかけられていた。
  2. ^ 1958年から車両共有は禁止された
  3. ^ (林信次 1999, p. 37)
  4. ^ France 1957 - Race entrants”. statsf1.com. 2018年1月19日閲覧。
  5. ^ Britain 1957 - Qualifications”. statsf1.com. 2018年1月20日閲覧。
  6. ^ 1957 British Grand Prix”. formula1.com. 2014年2月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月9日閲覧。
  7. ^ Grand Prix Results: British GP, 1957”. GrandPrix.com. 2007年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月9日閲覧。

参照文献編集

  • デニス・ジェンキンソン 1957. The 10th British Grand Prix. Motor Sport. XXXIII/8 (August 1957), p. 420-421, 424
  • 林信次『F1全史 1956-1960』ニューズ出版、1999年。ISBN 4-938495-27-9

外部リンク編集