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N高等学校

沖縄県うるま市の通信制高等学校

概要編集

2014年5月ごろに志倉千代丸(2019年6月まで当法人理事)が構想した「ニコニコ高等学校」の計画に、通信制高校の教員経験者(後に校長となる奥平博一)、学校法人のマーケティング経験者が加わり、その3名が中心となって高校設立プロジェクトが開始された[1]。ちょうど同時期にKADOKAWAドワンゴが経営統合を進めていたこともあり、出版社であるKADOKAWAが持つコンテンツやIT企業であるドワンゴが持つ技術力を活用することによって、旧来の教育システム・教育方針を変える新しい形の「ネットの高校」の設立を目指す方針となった[1]。理事でもある実業家の川上量生は、「通信制高校全日制高校に通えないから仕方なく選ぶもの」というイメージが社会にあると指摘した上で、積極的な選択肢となる高校を作りたいと述べている[1]

授業やレポート提出はインターネットを通じて行われるが、通学コースも存在している。また、課外授業として、日本各地の自治体と連携した職業体験や、学校行事として、ドワンゴが主催するリアルイベントであるニコニコ超会議、ニコニコ町会議、ニコニコ超パーティ、闘会議と連携したN高文化祭など催しを実施している。

校名が一字の高校は多々あるが、英字による一字の校名は他に類を見ない。そのため、認可申請時に沖縄県の担当者から「N高等学校」は仮称であると勘違いされたこともあるという[1]。 校名の "N" とはNetだけではなく、New、Next、Necessary、Neutralなど多くの意味を含んでいる[2]。「N学」を略称とするNHK学園高等学校とは関係ない。

学校法人名通りカドカワ グループ(角川・ドワンゴ)が出資しており学校運営にも大きく関与している。

現在、10,944名以上の生徒が全国で学んでいる。(2019年8月の生徒数)

沿革編集

  • 2015年(平成27年)
    • 7月9日 - ニコファーレにおいて「KADOKAWA・DWANGO教育事業発表会」を開催[3]。KADOKAWA・DWANGO(現・カドカワ株式会社)が沖縄県に通信制高校の設立を準備していることを表明した[4]
    • 10月14日 - ニコファーレにおいて「カドカワ「ネットの高校」発表会」を開催し[5]、学校事業の詳細を発表。生徒募集開始[6][7]
    • 12月10日 - 提携通学コース新設を発表[8]
  • 2016年(平成28年)
    • 3月18日 - 設置申請が沖縄県知事より「認可」[9]
    • 4月1日 - 開校
  • 2017年(平成29年)
    • 4月5日 - 通学コースのキャンパスが東京・大阪にオープン[10]
  • 2018年(平成30年)
    • 4月 - 東京 御茶ノ水、大宮、横浜、千葉、名古屋、福岡にキャンパスがオープン。
  • 2019年
    • 4月 - 仙台、柏、 立川、京都、江坂にキャンパスがオープン。代々木キャンパスが移転。
    • 4月 - 中学生向けの通学型スクールとして新宿、秋葉原、江坂に「N中等部」がオープン。
    • 4月 - 小中学生向けプログラミングスクールの「Nepps」が開設[11]。N高等学校の代々木、大宮、横浜キャンパスが使用される。

基礎データ編集

所在地編集

沖縄伊計本校

  • 沖縄県うるま市与那城伊計224番地
  • 2012年3月末に閉校したうるま市立伊計小中学校[12]の校舎を利用している[13]
  • スクーリング実施時以外も常に教職員が配置されており、電話やWebによって生徒や保護者との連絡を行っている[1]

通学コース各キャンパスの所在地編集

名称 所在地 開校日 備考
札幌キャンパス 2020年4月
仙台キャンパス 宮城県仙台市若林区新寺二丁目1番6号 THE ISビル 4階 2019年4月
大宮キャンパス 埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1-49[14] 2018年4月
千葉キャンパス 千葉県千葉市中央区弁天1-5-1 オーパスビルディング2階[14] 2018年4月
柏キャンパス 千葉県柏市明原一丁目8番22号 三井生命柏第二ビル1階 2019年4月
東京 代々木キャンパス 東京都渋谷区代々木2-22-8 代々木かえつビル1階 2017年4月 2019年4月 左記に移転
東京 御茶ノ水キャンパス 東京都千代田区神田猿楽町一丁目4-12 TA神保町ビル[15] 2018年4月
東京 立川キャンパス 東京都立川市錦町2-4-6 立川錦町SSビル 1階 2019年4月
横浜キャンパス 神奈川県横浜市神奈川区栄町2-9 東部横浜ビル1階[14] 2018年4月
横浜金港キャンパス 2020年4月
名古屋キャンパス 愛知県名古屋市中区新栄町2-3 YWCAビル5階[14] 2018年4月
京都キャンパス 京都府京都市下京区烏丸通仏光寺下ル大政所町680 インターワンプレイス烏丸Ⅱ9階/8階 2019年4月
大阪 心斎橋キャンパス 大阪府大阪市中央区心斎橋筋2-7-18 プライムスクエア心斎橋6階/7階 2017年4月
大阪 江坂キャンパス 大阪府吹田市豊津町14番地12 ダイトー江坂ビル3階 2019年4月 同ビル内6Fに中等部を併設
名駅キャンパス 2020年4月
神戸キャンパス 2020年4月
広島キャンパス 2020年4月
福岡キャンパス 福岡県福岡市中央区渡辺通2-4-8 福岡小学館ビル7階[15] 2018年4月

このほか、東京大阪など全国各地[16]にスクーリング会場が設置される。

授業編集

単位認定授業(Basic Program)編集

高卒資格を得るための通常授業はBasic Programと称される。N高独自の教材やシステムではなく、他のインターネットを利用した通信制高校と同様に、東京書籍の「教科書授業インターネット講座」ならびに同社の検定教科書が利用されている[17]

N高等学校の発案者である志倉千代丸は当初、アニメを利用したり声優を起用したりといったコンテンツ性の高い授業映像を構想していたが、学習指導要領の関係で断念している[1]

課外授業(Advanced Program)編集

課外授業はAdvanced Programと称される。大学受験コースは中経出版KADOKAWA)、プログラミングコースはドワンゴ、クリエイティブ授業はバンタングループなど、カドカワグループの企業やブランドとの提携が行われている。

課外授業で開講されているコース[18]
  • 大学受験対策授業
  • dwango×プログラミング授業
  • KADOKAWA×文芸小説創作授業
  • 電撃×エンタメ授業
  • Vantan×クリエイティブ授業
  • 40mP×DTM・ボーカロイド授業
  • 大塚英志×ものがたり創作授業
  • 中学復習授業
  • 職業体験
  • スタンフォード大学国際教育プログラム
  • 中国語(文法・会話)

また、カドカワ株式会社と株式会社ドワンゴが生徒向けに提供[19]しているAdvanced Program用の双方向学習システムおよびスマートフォン向けアプリケーションを「N予備校」と称しており、一部コースはN高等学校の生徒以外にも提供されている[20]

クラス・部活動編集

生徒間のコミュニケーションにはSlackが利用されており[21]、Slackのチャットルーム上でクラス毎のホームルームが実施される[22]。部活動もネットコースではチャットルームが利用される[23]

通学コース編集

  • 本科クラス
    • Weekday Course(週5)・3 Days Course(週3)・1 Day Course(週1)から選択
  • プログラミングクラス

カリキュラム編集

  • 単位認定授業(Basic Program)
  • プロジェクトN(プロジェクト型学習)
  • 大学受験講座
  • プログラミング
  • 英語講座
  • 中国語講座
  • 中学復習講座

教材編集

N高起業部編集

N高・通学コースで実施しているプロジェクト型学習「プロジェクトN」に取り組んできた生徒のうち、特別審査会の審査を突破した生徒たちが起業を目指す部活動[24]

制服編集

本人の強い要望により、志倉千代丸がデザインした[25]。女子制服は前から見るとブレザー、後ろから見るとセーラー服のようなデザインとなっている[26]

通学の際は制服か私服かは、自由である。

その他編集

著名な出身者・在校生編集

脚注編集

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出典編集

  1. ^ a b c d e f 崎谷美穂『ネットの高校、はじめました。 新設校「N高」の教育革命』KADOKAWA、2017年。ISBN 978-4041054765
  2. ^ よくある質問 | N高等学校(通信制高校 広域・単位制)”. 学校法人角川ドワンゴ学園. 2016年8月1日閲覧。
  3. ^ “KADOKAWA・DWANGO教育事業発表会”. ニコニコインフォ (ドワンゴ). (2015年7月8日). http://blog.nicovideo.jp/niconews/ni054400.html 2015年10月14日閲覧。 
  4. ^ KADOKAWA・DWANGO 教育事業開始 デジタルネイティブ時代の「ネットの高校」設立準備 〜ネットの双方向学習や、著名人による課外授業を展開〜”. KADOKAWA・DWANGO (2015年7月9日). 2015年10月14日閲覧。
  5. ^ “カドカワ「ネットの高校」発表会”. ニコニコインフォ (ドワンゴ). (2015年10月2日). http://blog.nicovideo.jp/niconews/ni056282.html 2015年10月14日閲覧。 
  6. ^ カドカワが創る“ネットの高校” 「N高等学校」2016年4月開校予定”. カドカワ株式会社 (2015年10月14日). 2015年10月14日閲覧。
  7. ^ “ネットで授業 カドカワが高校を開設へ”. 日テレNEWS24 (日本テレビ放送網). (2015年10月14日). http://www.news24.jp/articles/2015/10/14/06312174.html 2015年10月14日閲覧。 
  8. ^ N高等学校 提携通学コース新設のご案内”. N高等学校. 2018年5月12日閲覧。
  9. ^ http://nnn.ed.jp/news/index.html%3Fp=349.html
  10. ^ 通学コースのキャンパスがオープンしました
  11. ^ ドワンゴ新社長・夏野剛が明かす“N高のミライ” 小中学生向けプログラミング塾「Nepps」の狙いとは (1/4) - ITmedia ビジネスオンライン(2019年03月02日)
  12. ^ “彩橋小中学校が開校しました”. 広報うるま 2012年5月1日号 (うるま市役所): p. 13. (2012年5月1日). http://www.city.uruma.lg.jp/tiiki/41/46 2015年10月14日閲覧。 
  13. ^ 本校・スクーリング会場紹介”. カドカワ株式会社 (2015年10月14日). 2015年10月14日閲覧。
  14. ^ a b c d N高・通学コース、2018年4月、福岡に新キャンパス開校~東京、大阪、横浜、大宮、千葉、名古屋に続き7都市に拡大~ | N高等学校(通信制高校 広域・単位制)
  15. ^ a b N高・通学コース 御茶ノ水キャンパスの住所及びデザインを公開
  16. ^ スクーリング < 日本各地11ヵ所 >
  17. ^ a b ニコ動ニコ生の技術をフル活用、N高の授業とは?”. ITpro (2017年5月18日). 2017年5月22日閲覧。
  18. ^ Advanced Program | N高等学校(通信制高校 広域・単位制)
  19. ^ 特定商取引法に基づく表示
  20. ^ 「N予備校」一般向けにも提供開始、大学受験とプログラミングがネットで学べる
  21. ^ カドカワ、ネットの高校「N高等学校」を2016年4月開校”. ITpro (2015年10月14日). 2017年5月22日閲覧。
  22. ^ 担任サポート - N高等学校
  23. ^ 部活 - N高等学校
  24. ^ 「起業するための部活、「N高起業部」設立”. 株式会社角川アスキー総合研究所. 2018年5月12日閲覧。
  25. ^ “「最初の年から東大生を出したい」――“N高等学校”2016年4月開校に向けて始動、川上量生氏らが意気込みを熱弁”. ファミ通.com (カドカワ株式会社). (2015年10月14日). http://www.famitsu.com/news/201510/14090743.html 2015年10月14日閲覧。 
  26. ^ 制服紹介
  27. ^ a b KenKen、30歳で高校生になる 来春入学「高校生クイズに出たい」”. オリコン. 2015年12月25日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2015年12月25日閲覧。
  28. ^ ネット通信制「N高」、ホロレンズ装着でネット入学式
  29. ^ “eスポーツの“翼くん”―わずか3年で大舞台への切符をつかむまで”. 読売新聞. (2018年7月24日). https://www.yomiuri.co.jp/topics/20180723-OYT8T50090/ 2019年7月25日閲覧。 
  30. ^ a b c “学び方自在、起業も カドカワの通信制「N高」の実力”. NIKKEI STYLE. (2018年7月22日). https://style.nikkei.com/article/DGXMZO32772330Z00C18A7000000?channel=DF070420172345&page=3 2019年7月25日閲覧。 
  31. ^ a b c 在校生の皆さんからのメッセージ”. N高等学校. 2016年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月25日閲覧。
  32. ^ みちょぱ(池田美優) [@michopaaaaa] (2016年4月30日). "実は4月からN高校に 転入する事になりました🏃💞" (ツイート). Retrieved 2019年7月25日 – via Twitter.
  33. ^ a b c d “早慶に計10人合格、不登校経験者が前向きに――設立3年「N高」の実力 (1/3)”. ITmedia NEWS. (2019年3月28日). https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1903/28/news056.html 2019年7月25日閲覧。 
  34. ^ a b “(4ページ目)話題の「N高」入学式に行ってみた! “現役アイドルも入学”カドカワの学校・N高の顔は虹のコンキスタドールになる!?”. おたぽる. (2016年4月7日). https://otapol.com/2016/04/post-6303_4.html 2019年7月25日閲覧。 
  35. ^ “3回転半の紀平梨花「N高」進学 関大拠点に北京へ”. 日刊スポーツ. (2018年4月1日). https://www.nikkansports.com/sports/news/201804010000245.html 2019年7月25日閲覧。 
  36. ^ N高・広瀬優一さん、初のタイトルを獲得 「第43期新人王戦」”. N高等学校 (2018年10月22日). 2019年7月25日閲覧。
  37. ^ N高・望月慎太郎さん、「全仏オープン・ジュニア」でベスト4”. N高等学校 (2019年6月17日). 2019年7月25日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集