安達奈緒子

日本の脚本家

安達 奈緒子(あだち なおこ)は、日本脚本家神奈川県出身[1]

安達 奈緒子
(あだち なおこ)
プロフィール
出身地 日本の旗 日本神奈川県
主な作品
テレビドラマ大切なことはすべて君が教えてくれた
リッチマン、プアウーマン
失恋ショコラティエ
コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 3rd season』
透明なゆりかご
きのう何食べた?』シリーズ
サギデカ
G線上のあなたと私
おかえりモネ
映画ひるなかの流星
劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-
受賞
第15回フジテレビヤングシナリオ大賞
(『僕らの未来に子供たちはイエスと言うか』)
東京ドラマアウォード2019 脚本賞
(『透明なゆりかご』『きのう何食べた?』)
2021年度芸術選奨文部科学大臣新人賞
(『おかえりモネ』)
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略歴・人物

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子どもの頃から物語を作ることに興味を持ち、早稲田大学で演劇研究会に所属する。大学を卒業後、ドラマ脚本を学ぶため日本脚本家連盟ライターズスクールに進み、68期を修了した。[2]

その後、一旦就職して、海外ドキュメンタリー番組の日本語字幕ナレーションを制作する会社で台本作りに従事しながらコンクールに応募し[1]、2003年に『僕らの未来に子供たちはイエスと言うか』で第15回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞。翌年、フジテレビのスペシャルドラマ『冬空に月は輝く』の脚本でデビューした。

その後、出産し育児と主婦業で多忙だったことから本格的な活動からは遠ざかり、プロデューサーの声かけで企画書を作成するも数年間採用がない状態が続いていた[1]

2010年代に入り、再び小説も含めたコンテストに挑戦していた[2]。2011年には、フジテレビプロデューサーの増本淳の企画に誘われ、これを基にした1月期の月9ドラマ大切なことはすべて君が教えてくれた』の脚本担当に抜擢され、全10話を執筆した[1]。翌2012年にも、同じく月9ドラマ枠で『リッチマン、プアウーマン』の全11話脚本を担当した。

以後、2014年に月9ドラマ『失恋ショコラティエ』で脚本を担当した。2017年には新機軸を打ち出した月9ドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- THE THIRD SEASON』で第1、第2シーズンを手掛けた林宏司に代わって起用され[3]、翌2018年公開の『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』でも脚本を担当した[4]

2018年に手掛けた第73回文化庁芸術祭テレビ・ドラマ部門大賞および第35回ATP賞テレビグランプリ受賞作の『透明なゆりかご』(NHK総合)でその作家性が脚光を浴び、翌2019年には第57回ギャラクシー賞マイベストTV賞第14回グランプリ受賞作の『きのう何食べた?』(テレビ東京)、第74回文化庁芸術祭テレビ・ドラマ部門大賞受賞作の『サギデカ』(NHK総合)、ならびに『G線上のあなたと私』(TBS)の3作品を手掛けて「2019年は安達奈緒子の年」「今もっとも勢いのある脚本家」との高評価を受け[5][6]、自身も『透明なゆりかご』『きのう何食べた?』の2作品により東京ドラマアウォード2019にて脚本賞を受賞した[7]

2021年には、同年公開予定の『きのう何食べた?』の映画化作品『劇場版 きのう何食べた?』で脚本を担当し[8]、同年度前期放送のNHK連続テレビ小説おかえりモネ』の脚本を手掛けた[9][10]

受賞歴

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作品

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テレビドラマ

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配信ドラマ

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映画

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ラジオドラマ

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脚注

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  1. ^ a b c d 黒澤、2011年
  2. ^ a b カフェ・ラ・テ(ラジオ日本) (2012年2月24日). “ヤンシナ出身 安達奈緒子さん”. exciteブログ. 2012年10月4日閲覧。
  3. ^ 成馬零一 (2017年9月18日). “『コード・ブルー』の成功は月9を変えるか? 賛否両論を呼んだ作風の意義”. リアルサウンド 映画部 (blueprint). https://realsound.jp/movie/2017/09/post-110194.html 2020年6月1日閲覧。 
  4. ^ “山下智久主演、映画「コード・ブルー」監督&脚本家はテレビ版から続投”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2017年12月13日). https://natalie.mu/eiga/news/260862 2020年6月1日閲覧。 
  5. ^ 成馬零一; 西森路代; 田幸和歌子(インタビュアー:若田悠希)「安達奈緒子の3作品が高評価! “日常系”が増え始めた2019年を振り返るドラマ評論家座談会【前編】」『リアルサウンド 映画部』、blueprint、2019年12月30日https://realsound.jp/movie/2019/12/post-470403.html2020年6月1日閲覧 
  6. ^ 成馬零一 (2020年4月22日). “今もっとも勢いのある脚本家、安達奈緒子 『きのう何食べた?』を機に振り返りたい傑作ドラマ3選”. リアルサウンド 映画部 (blueprint). https://realsound.jp/movie/2020/04/post-539779.html 2020年6月1日閲覧。 
  7. ^ a b “【東京ドラマアウォード】『透明なゆりかご』『きのう何食べた?』安達奈緒子氏が脚本賞”. ORICON NEWS (oricon ME). (2019年10月28日). https://www.oricon.co.jp/news/2147471/full/ 2019年10月28日閲覧。 
  8. ^ a b “『きのう何食べた?』映画化決定 内野聖陽「愛の生活をより自然体で」”. ORICON NEWS (oricon ME). (2020年3月27日). https://www.oricon.co.jp/news/2158398/full/ 2020年6月1日閲覧。 
  9. ^ 2021年度前期 連続テレビ小説「おかえりモネ」 ヒロインは清原果耶さん!”. NHKドラマ. ドラマトピックス. 日本放送協会 (2020年5月27日). 2020年5月27日閲覧。
  10. ^ “NHK来春朝ドラ「おかえりモネ」脚本・安達奈緒子氏「やさしくて温かい物語を作りたい」”. スポニチ Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2020年5月27日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/05/27/kiji/20200527s00041000172000c.html 2020年6月1日閲覧。 
  11. ^ “【18年7月期ドラマ賞】“命の物語”に反響 清原果耶主演『透明なゆりかご』が2部門受賞”. ORICON NEWS (oricon ME). (2018年10月26日). https://www.oricon.co.jp/news/2122236/full/ 2019年10月28日閲覧。 
  12. ^ “「きのう何食べた?」安達奈緒子が脚本賞 『二人の世界を突きつめて描けるのは奇跡のような感じがしました』”. ザテレビジョン (KADOKAWA). (2019年8月24日). https://thetv.jp/news/detail/202453/ 2019年10月28日閲覧。 
  13. ^ 東京ドラマアワード”. 国際ドラマフェスティバル. 2019年10月28日閲覧。
  14. ^ 佐野元春さんに大臣賞 21年度芸術選奨、濱口竜介監督も(写真=共同)”. 日本経済新聞 (2022年3月9日). 2022年3月9日閲覧。
  15. ^ 伊藤歩×林遣都 「その男、意識高い系。」 制作開始!(2015年1月8日)、NHKドラマトピックスブログ、日本放送協会、2015年1月9日閲覧。
  16. ^ “柄本明、宮崎県を舞台に“もう一度、ハネムーン”をドラマ化”. ORICON STYLE. (2016年4月27日). https://www.oricon.co.jp/news/2070810/full/ 2016年4月27日閲覧。 
  17. ^ 清原果耶さん主演「透明なゆりかご」制作開始!(2018年4月12日)、NHKドラマトピックス、日本放送協会、2018年4月17日閲覧。
  18. ^ “木村文乃、詐欺に挑む刑事役に!脚本は「きのう何食べた?」の安達奈緒子”. ザテレビジョン (KADOKAWA). (2019年5月14日). https://thetv.jp/news/detail/189840/ 2019年5月20日閲覧。 
  19. ^ 療養病棟が舞台の「お別れホスピタル」ドラマ化、岸井ゆきの・松山ケンイチが出演”. 映画ナタリー. ナターシャ (2023年10月24日). 2023年10月24日閲覧。
  20. ^ 21世紀の観覧車”. CINEMA TOPICS ONLINE. 2012年10月4日閲覧。
  21. ^ 元宝塚トップスターが“世界の真央”に!!Netflix Original ドラマ『アンダーウェア』、フジテレビジョン、2015年9月25日閲覧。[リンク切れ]
  22. ^ 原作・出演は10代リスナー!脚本は安達奈緒子、主題歌は加藤ミリヤ×HY仲宗根泉!恋がしたいすべての10代に贈るラジオドラマ「君恋物語〜キミコイものがたり〜」”. PR TIMES (2014年7月4日). 2014年9月26日閲覧。

参考文献

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  • 黒澤宏之(取材・構成)、「インタビュー 新しい波:安達奈緒子 ヤンシナ受賞から8年、月9で連ドラデビュー」、月刊『ドラマ』2011年7月号、pp62-70.

関連項目

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外部リンク

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