法月綸太郎
法月 綸太郎(のりづき りんたろう、1964年10月15日[1] - )は、日本の小説家、推理作家、文芸評論家・ミステリ評論家。
ペンネーム | 法月 綸太郎 |
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誕生 |
1964年10月15日(60歳) 日本・島根県松江市 |
職業 | 小説家、推理作家、評論家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 学士(法学) |
最終学歴 | 京都大学法学部 |
活動期間 | 1988年 - |
ジャンル | 推理小説 |
文学活動 | 新本格ミステリ |
代表作 | 法月綸太郎シリーズ |
主な受賞歴 |
日本推理作家協会賞(2002年) 本格ミステリ大賞(2005年) |
デビュー作 | 『密閉教室』(1988年) |
島根県松江市出身[1]。京都市在住。新本格派ミステリー作家の代表的な一人。2013年6月から2017年6月まで、本格ミステリ作家クラブ第4代会長を務めた。
2002年『都市伝説パズル』で第55回推理作家協会賞短編賞を受賞。日本推理作家協会、探偵小説研究会、本格ミステリ作家クラブ、各会員。
人物
編集京大推理小説研究会出身で[2]、同期には我孫子武丸、綾辻行人らがいる。
京都大学法学部卒業[1][2]。協和銀行勤務を経て[1]、1988年に『密閉教室』で江戸川乱歩賞の第二次選考を通過し、島田荘司の推薦でデビューした。
ペンネームの由来は、吉川英治の小説『鳴門秘帖』に登場する隠密「法月弦之丞」から。学生時代には「法月林太郎」名義を用いていたが、商業デビューに当たり現在の表記となった[3]。
実作者として活動する傍ら、評論家としても執筆している。推理小説の存在意義や、「密室」を構成することへの必然性に関する論文を発表するなど、「悩める作家」として有名である。それに加えて構築性を旨とする作風からかかなりの遅筆で、何度も作品のあとがきなどで自身の作品発表ペースを自虐的に述べている。
学生時代にはミステリーのほか、カート・ヴォネガット、トマス・ピンチョン、ジョン・バースらアメリカの純文学作家を読み、創作においても影響を受けた[4]。
エラリー・クイーンの心酔者としても知られ、第2作『雪密室』では探偵役に同名の推理小説家、警視をその父親として配するというクイーンの作品と全く同じ設定を持ち込んだ。以降、現在までこのスタイルでシリーズを書き継いでいる。また評論家として、クイーンの作品を積極的に論じ「後期クイーン的問題」を提唱した。
「本格作家にしてハードボイルド派」であるロス・マクドナルドも愛好しており、『頼子のために』等はマクドナルドへのリスペクト作品である。
大学時代から柄谷行人の評論を愛好し、その影響を受けたミステリ論も発表している。また、村上春樹について「ユリイカ」などで何度も論じている。
東野圭吾の『容疑者Xの献身』に登場するP≠NP問題について、「ミステリマガジン」2006年9月号にその解説を執筆する(のちに『名探偵はなぜ時代から逃れられないのか』に収録)など、法学部出身だが数学を小説の題材にすることも多い。
加藤元浩の『Q.E.D. 証明終了』第1シリーズの単行本第17巻の初版帯に推薦文を寄せている。なお、この推薦文はのち同20巻の初版帯にも再録されている。
愛猫のミドロは綾辻行人の小説、「どんどん橋、落ちた」のなかに登場している。
NHK BSプレミアムの『謎解きLIVE 英国式ウィークエンド殺人事件』(2013年12月7日、8日)に解答者としてゲスト出演した。
文学賞受賞・候補歴
編集- 1992年 - 『一の悲劇』で第45回日本推理作家協会賞(長編部門)候補[5]。
- 1993年 - 「重ねて二つ」で第46回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)候補[6]。
- 1995年 - 『二の悲劇』で第48回日本推理作家協会賞(長編部門)候補[7]。
- 1999年 - 「使用中」で第52回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)候補[8]。
- 2000年 - 『法月綸太郎の新冒険』で第53回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)候補[9]。
- 2002年 - 「都市伝説パズル」で第55回日本推理作家協会賞(短編部門)受賞[10]。
- 2003年 - 『法月綸太郎の功績』で第3回本格ミステリ大賞(小説部門)候補。
- 2005年 - 『生首に聞いてみろ』で第5回本格ミステリ大賞(小説部門)受賞。
- 2008年 - 『法月綸太郎ミステリー塾 日本編 名探偵はなぜ時代から逃れられないのか』『法月綸太郎ミステリー塾 海外編 複雑な殺人芸術』で第8回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)候補。
- 2012年 - 『キングを探せ』で第12回本格ミステリ大賞(小説部門)候補。
- 2014年 - 『ノックス・マシン』で第14回本格ミステリ大賞(小説部門)候補。
ミステリ・ランキング
編集週刊文春ミステリーベスト10
編集- 1999年 - 『法月綸太郎の新冒険』16位
- 2002年 - 『法月綸太郎の功績』15位
- 2004年 - 『生首に聞いてみろ』2位
- 2012年 - 『キングを探せ』5位
- 2013年 - 『ノックス・マシン』3位
- 2016年 - 『挑戦者たち』16位
このミステリーがすごい!
編集- 1988年 - 『密閉教室』8位
- 1991年 - 『頼子のために』16位
- 1992年 - 『一の悲劇』19位
- 1993年 - 『ふたたび赤い悪夢』18位
- 1995年 - 『二の悲劇』10位
- 2000年 - 『法月綸太郎の新冒険』11位
- 2005年 - 『生首に聞いてみろ』1位
- 2007年 - 『怪盗グリフィン、絶体絶命』8位
- 2013年 - 『キングを探せ』8位
- 2014年 - 『ノックス・マシン』1位
- 2017年 - 『挑戦者たち』12位
- 2020年 - 『法月綸太郎の消息』27位
本格ミステリ・ベスト10
編集- 2000年 - 『法月綸太郎の新冒険』1位
- 2003年 - 『法月綸太郎の功績』2位
- 2005年 - 『生首に聞いてみろ』1位
- 2007年 - 『怪盗グリフィン、絶体絶命』25位
- 2009年 - 『犯罪ホロスコープI』17位、『しらみつぶしの時計』19位
- 2013年 - 『キングを探せ』1位
- 2014年 - 『ノックス・マシン』4位
- 2017年 - 『挑戦者たち』15位
- 2020年 - 『法月綸太郎の消息』17位
ミステリが読みたい!
編集文学賞選考委員歴
編集- 創元推理評論賞:第1回(1994年) - 第10回(2003年)
- 日本推理作家協会賞 長編及び連作短編集部門:第58回(2005年)
- 日本推理作家協会賞 短編部門:第59回(2006年) - 第60回(2007年)
- 日本推理作家協会賞 評論その他の部門:第59回(2006年) - 第60回(2007年)
- ミステリーズ!新人賞:第9回(2012年) -
作品リスト
編集単行本
編集法月綸太郎シリーズ
編集- 雪密室(1989年4月 講談社ノベルス / 1992年3月 講談社文庫 / 2023年2月 講談社文庫【新装版】)
- 誰彼(1989年10月 講談社ノベルス / 1992年9月 講談社文庫 / 2021年1月 講談社文庫【新装版】)
- 頼子のために(1990年6月 講談社ノベルス / 1993年5月 講談社文庫 / 2017年12月 講談社文庫【新装版】)
- 一の悲劇(1991年4月 祥伝社 ノン・ノベル / 1996年7月 祥伝社 ノン・ポシェット / 2022年4月 祥伝社文庫【新装版】)
- ふたたび赤い悪夢(1992年4月 講談社ノベルス / 1995年6月 講談社文庫)
- 法月綸太郎の冒険(1992年11月 講談社ノベルス / 1995年11月 講談社文庫)
- 収録作品
- 死刑囚パズル(初出:天山出版『コットン』1992年6月号、7月号)
- 黒衣の家(初出:天山出版『コットン』1990年10月号)
- カニバリズム小論(初出:天山出版『コットン』1991年10月号)
- 切り裂き魔(初出:天山出版『コットン』1990年4月号)
- 緑の扉は危険(初出:祥伝社『小説NON』1991年5月号)
- 土曜日の本(初出:『鮎川哲也と十三の謎'91』)
- 過ぎにし薔薇は……(初出:角川書店『野性時代』1992年7月号) - 「図書館綺談」改題
- 収録作品
- 二の悲劇(1994年7月 祥伝社 ノン・ノベル / 1997年7月 祥伝社 ノン・ポシェット / 2022年10月 祥伝社文庫【新装版】)
- 法月綸太郎の新冒険(1999年5月 講談社ノベルス / 2002年7月 講談社文庫)
- 法月綸太郎の功績(2002年6月 講談社ノベルス / 2005年6月 講談社文庫)
- 収録作品
- イコールYの悲劇(初出:『「Y」の悲劇』)
- 中国蝸牛の謎(初出:講談社『小説現代』2000年5月増刊号メフィスト、2000年9月増刊号メフィスト)
- 都市伝説パズル(初出:講談社『小説現代』2001年9月増刊号メフィスト)
- ABCD包囲網(初出:『「ABC」殺人事件』)
- 縊心伝心(初出:講談社『小説現代』2002年5月増刊号メフィスト)
- 収録作品
- 生首に聞いてみろ(2004年9月 角川書店 / 2007年10月 角川文庫)
- 犯罪ホロスコープI 六人の女王の問題(2008年1月 光文社 カッパ・ノベルス / 2010年7月 光文社文庫)
- キングを探せ(2011年12月 講談社 / 2013年12月 講談社ノベルス / 2015年9月 講談社文庫)
- 犯罪ホロスコープII 三人の女神の問題(2012年12月 光文社 カッパ・ノベルス / 2015年1月 光文社文庫)
- 収録作品
- 宿命の交わる城で(初出:光文社『ジャーロ』2008年夏号、秋号) - 「正義の女神の裁き」改題
- 三人の女神の問題(初出:光文社『ジャーロ』2009年冬号、春号) - 「サソリの紅い心臓」改題
- オーキュロエの死(初出:光文社『ジャーロ』2009年夏号、2010年冬号)
- 錯乱のシランクス(初出:光文社『ジャーロ』2010年夏号、秋冬号、2011年春号)
- ガニュメデスの骸(初出:光文社『ジャーロ』2011年夏号、秋冬号、2012年春号)
- 引き裂かれた双魚(初出:光文社『ジャーロ』2012年夏号)
- 収録作品
- 名探偵傑作短篇集 法月綸太郎篇(2017年8月 講談社文庫)
- 収録作品:過ぎにし薔薇は…… / 背信の交点 / 世界の神秘を解く男 / リターン・ザ・ギフト / 都市伝説パズル / 縊心伝心
- 法月綸太郎の消息 (2019年9月 講談社 / 2022年10月 講談社文庫)
- 収録作品
- 白面のたてがみ(書き下ろし)
- あべこべの遺書(初出:『7人の名探偵 新本格30周年記念アンソロジー』)
- 殺さぬ先の自首(初出:講談社『メフィスト』2018 VOL.3、2019 VOL.1)
- カーテンコール(初出:講談社『メフィスト』2018 VOL.1、VOL.2)
- 収録作品
怪盗グリフィンシリーズ
編集- 怪盗グリフィン、絶体絶命(2006年3月 講談社 ミステリーランド / 2012年8月 講談社ノベルス / 2014年9月 講談社文庫)
- 怪盗グリフィン対ラトウィッジ機関(2015年7月 講談社 / 2017年9月 講談社文庫)
ノンシリーズ
編集- 密閉教室(1988年10月 講談社ノベルス / 1991年9月 講談社文庫 / 2008年4月 講談社文庫【新装版】)
- ノーカット版 密閉教室(2002年11月 講談社 / 2007年2月 講談社BOX)
- パズル崩壊 WHODUNIT SURVIVAL 1992-95(1996年6月 集英社 / 1998年8月 講談社ノベルス / 1999年9月 集英社文庫 / 2015年12月 角川文庫)
- 収録作品
- 重ねて二つ(初出:『ミステリの愉しみ5 奇想の復活』)
- 懐中電灯(初出:集英社『小説すばる』1994年11月号)
- 黒のマリア(初出:集英社『小説すばる』1995年8月号)
- トランスミッション(初出:角川書店『野性時代』1994年8月号)
- シャドウ・プレイ(初出:角川書店『野性時代』1995年8月号)
- ロス・マクドナルドは黄色い部屋の夢を見るか?(初出:角川書店『野性時代』1994年1月号)
- カット・アウト(初出:新潮社『小説新潮』1995年6月号) - 「燃え尽きた残像」改題
- ......GALLONS OF RUBBING ALCOHOL FLOW THROUGH THE STRIP(初出:福武書店『海燕』1995年1月号) - 「BAR STOOL BLUES」改題
- 収録作品
- しらみつぶしの時計(2008年7月 祥伝社 / 2011年2月 祥伝社 ノン・ノベル / 2013年2月 祥伝社 ノン・ポシェット)
- 収録作品
- 使用中(初出:新潮社『小説新潮』1998年6月号)
- ダブル・プレイ(初出:祥伝社『小説NON』1998年10月増刊号)
- 素人芸(初出:講談社『小説現代』1999年9月増刊号メフィスト)
- 盗まれた手紙(初出:講談社『小説現代』2003年5月増刊号メフィスト)
- イン・メモリアル(初出:講談社『小説現代』2007年2月号)
- 猫の巡礼(初出:講談社『小説現代』2007年6月号)
- 四色問題(初出:祥伝社『小説NON』2004年11月号)
- 幽霊をやとった女(初出:光文社『ジャーロ』2006年冬号)
- しらみつぶしの時計(初出:祥伝社『小説NON』2008年3月号)
- トゥ・オブ・アス(初出:祥伝社『小説NON』1998年6月号)
- 収録作品
- ノックス・マシン(2013年3月 角川書店 / 2015年11月 角川文庫)
- 収録作品
- ノックス・マシン(初出:角川書店『野性時代』2008年5月号)
- 引き立て役倶楽部の陰謀(初出:角川書店『野性時代』2009年10月号)
- バベルの牢獄(初出:『NOVA2 書き下ろし日本SFコレクション』)
- 論理蒸発 ノックス・マシン2(初出:角川書店『野性時代』2013年1月号、2月号)
- 収録作品
- 挑戦者たち(2016年8月 新潮社)
- 赤い部屋異聞(2019年12月 角川書店 / 2023年5月 角川文庫)
- 収録作品
- 赤い部屋異聞(初出:角川書店『野性時代』2015年9月号)
- 砂時計の伝言(初出:角川書店『野性時代』2016年6月号)
- 続・夢判断(初出:角川書店『文芸カドカワ』2017年1月号)
- 対位法(初出:角川書店『文芸カドカワ』2017年9月号)
- まよい猫(初出:マガジンハウス『ウフ.』2008年3月号)
- 葬式がえり(初出:『奇想天外 21世紀版 アンソロジー』)
- 最後の一撃(初出:新潮社『小説新潮』2015年1月号)
- だまし舟(書き下ろし)
- 迷探偵誕生(初出:『惑―まどう― アンソロジー』)
- 収録作品
アンソロジー
編集「」内が法月綸太郎の作品
日本推理作家協会・編
編集- 推理小説代表作選集 推理小説年鑑1993(1993年6月 講談社)「重ねて二つ」
- 【改題】死導者がいっぱい 講談社文庫ミステリー傑作選31(1996年11月 講談社文庫)
- 推理小説代表作選集 推理小説年鑑1995(1995年6月 講談社)「懐中電灯」
- 【改題】殺人博物館へようこそ 講談社文庫ミステリー傑作選34(1998年4月 講談社文庫)
- 推理小説代表作選集 推理小説年鑑1996(1996年6月 講談社)「カットアウト」
- 【改題】どたん場で大逆転 講談社文庫ミステリー傑作選35(1999年4月 講談社文庫)
- 推理小説代表作選集 推理小説年鑑1997(1997年6月 講談社)「背信の交点」
- 【改題】殺人哀モード 講談社文庫ミステリー傑作選37(2000年4月 講談社文庫)
- 最新「珠玉推理」大全 中(1998年9月 光文社カッパ・ノベルス)「シャドウ・ プレイ」
- 【改題】怪しい舞踏会 日本ベストミステリー選集29(2002年5月 講談社文庫)
- 推理小説代表作選集 推理小説年鑑1999(1999年6月 講談社)「使用中」
- 【改題】殺人買います 講談社文庫ミステリー傑作選41(2002年8月 講談社文庫)
- ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑2001(2001年6月 講談社)「中国蝸牛の謎」
- 【改題】殺人作法 ミステリー傑作選45(2004年9月 講談社文庫)
- 事件現場に行こう(2001年11月 光文社 カッパ・ノベルス / 2006年4月 光文社文庫)「素人芸」
- ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑2002(2002年7月 講談社)「都市伝説パズル」
- 【改題】零時の犯罪予報 講談社文庫ミステリー傑作選46(2005年4月 講談社文庫)
- ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑2003(2003年7月 講談社)「縊心伝心」
- 【改題】殺人の教室 ミステリー傑作選(2006年4月 講談社文庫)
- ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑2004(2004年7月 講談社)「盗まれた手紙」
- 【改題】犯人たちの部屋 ミステリー傑作選(2007年11月 講談社文庫)
- 推理作家になりたくて 第6巻 謎 マイベストミステリー(2004年4月 文藝春秋)「ロス・マクドナルドは黄色い部屋の夢を見るか?」
- 【改題】マイ・ベスト・ミステリー6(2007年12月 文春文庫)
- ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑2005(2005年7月 講談社)「ゼウスの息子たち」
- 【改題】隠された鍵 ミステリー傑作選(2008年11月 講談社文庫)
- 名探偵の奇跡(2007年9月 光文社 カッパ・ノベルス / 2010年5月 光文社文庫)「四色問題」
- ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑2008(2008年7月 講談社)「ギリシャ羊の秘密」
- 【改題】Play 推理遊戯 ミステリー傑作選(2011年4月 講談社文庫)
- ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑2009(2009年7月 講談社)「しらみつぶしの時計」
- 【改題】Spiral めくるめく謎 ミステリー傑作選(2012年11月 講談社文庫)
- 京極夏彦選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎004(2009年9月 講談社文庫)「重ねて二つ」
- 暗闇を見よ(2010年11月 光文社 カッパ・ノベルス / 2015年4月 光文社文庫)「引き立て役倶楽部の陰謀」
- 辻村深月選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎008(2013年10月 講談社文庫)「背信の交点」
- 推理作家謎友録 日本推理作家協会70周年記念エッセイ(2017年8月 角川文庫)「この十年のマイベストミステリ:フィリップ・カー『静かなる炎』」※エッセイアンソロジー
本格ミステリ作家クラブ・編
編集- 本格ミステリ01(2001年7月 講談社ノベルス)「中国蝸牛の謎」
- 【分冊改題】透明な貴婦人の謎(2005年1月 講談社文庫)
- 本格ミステリ04(2004年7月 講談社ノベルス)「盗まれた手紙」
- 【改題】深夜バス78回転の問題(2008年1月 講談社文庫)
- 本格ミステリ08(2008年6月 講談社ノベルス)「ギリシャ羊の秘密」
- 【改題】見えない殺人カード(2012年1月 講談社文庫)
- 本格ミステリ09(2009年6月 講談社ノベルス)「しらみつぶしの時計」
- 【改題】空飛ぶモルグ街の研究(2013年1月 講談社文庫)
- 本格ミステリ'10(2010年6月 講談社ノベルス)「サソリの紅い心臓」
- 【改題】凍れる女神の秘密(2014年1月 講談社文庫)【改題】「三人の女神の問題」
- ミステリ・オールスターズ(2010年9月 角川書店 / 2012年9月 角川文庫)「かえれないふたり 第四章 双子の伝承」※リレー小説
- ベスト本格ミステリ2018(2018年6月 講談社ノベルス)「葬式がえり」
その他
編集- 鮎川哲也と十三の謎'91(1991年12月 東京創元社)「鮎川哲也と五十円玉二十枚の謎・解決編Ⅰ」
- 奇想の復活 ミステリーの愉しみ5(1992年9月 立風書房)「重ねて二つ」
- 競作 五十円玉二十枚の謎(1993年1月 東京創元社 / 2000年11月 創元推理文庫)「解決編」(文庫版は「解答編――土曜日の本」に改題)
- 密室 ミステリーアンソロジー(1994年5月 カドカワノベルズ / 1997年9月 角川文庫)「ロス・マクドナルドは黄色い部屋の夢を見るか?」
- 密室殺人事件 ミステリーアンソロジー(1994年12月 角川書店)「緑の扉は危険」
- 誘拐 ミステリーアンソロジー(1995年1月 カドカワノベルズ / 1997年10月 角川文庫)「トランスミッション」
- 不在証明崩壊 ミステリーアンソロジー(1996年4月 カドカワノベルズ / 2000年5月 角川文庫)「シャドウ・ プレイ」
- 名探偵の饗宴(1998年3月 朝日新聞社 / 2015年3月 朝日文庫)「禁じられた遊び」
- 不条理な殺人 ミステリー・アンソロジー(1998年7月 祥伝社文庫)「トゥ・オブ・アス」
- 不透明な殺人 ミステリー・アンソロジー(1999年2月 祥伝社文庫)「ダブル・プレイ」
- 大密室(1999年6月 新潮社 / 2002年2月 新潮文庫)「使用中」
- 「Y」の悲劇(2000年7月 講談社文庫)「イコールYの悲劇」
- 「ABC」殺人事件(2001年11月 講談社文庫)「ABCD包囲網」
- 贈る物語Mystery(2002年11月 光文社 / 2006年10月 光文社文庫)「カニバリズム小論」
- 愛憎発殺人行 鉄道ミステリー名作館(2004年5月 徳間文庫)「背信の交点」
- あなたが名探偵(2005年8月 創元クライム・クラブ / 2009年4月 創元推理文庫)「ゼウスの息子たち」
- 気分は名探偵 犯人当てアンソロジー(2006年5月 徳間書店 / 2008年9月 徳間文庫)「ヒュドラ第十の首」
- 吹雪の山荘 赤い死の影の下に(2008年1月 東京創元社)「第五章 吹雪物語(──夢と知性)」「第六章 《時は来た……》」※リレー小説
- 【改題】吹雪の山荘(2014年11月 創元推理文庫)
- 超弦領域 年刊日本SF傑作選(2009年6月 創元SF文庫)「ノックス・マシン」
- 9の扉(2009年7月 マガジンハウス / 2013年11月 角川文庫)「まよい猫」
- NOVA 2 書き下ろし日本SFコレクション(2010年7月 河出文庫)「バベルの牢獄」
- 0番目の事件簿(2012年11月 講談社)「殺人パントマイム」
- 私がデビューしたころ ミステリ作家51人の始まり(2014年6月 東京創元社)「ブルー・デイズ」※エッセイアンソロジー
- 古書ミステリー倶楽部 傑作推理小説集III(2015年5月 光文社文庫)「緑の扉は危険」
- 自薦 THE どんでん返し(2016年5月 双葉文庫)「カニバリズム小論」
- 短篇ベストコレクション 現代の小説2017(2017年6月 徳間文庫)「砂時計の伝言」
- 惑―まどう― アンソロジー(2017年7月 新潮社)「迷探偵誕生」
- 7人の名探偵 新本格30周年記念アンソロジー(2017年9月 講談社ノベルス)「あべこべの遺書」
- 奇想天外 21世紀版 アンソロジー(2017年10月 南雲堂)「葬式がえり」
- 博奕のアンソロジー 宮内悠介リクエスト!(2019年1月 光文社)「負けた馬がみな貰う」
- ステイホームの密室殺人2(2020年9月 星海社)「題名のない朗読会(抄)」
- 超短編! 大どんでん返し(2021年2月 小学館文庫)「親友交歓」
- あなたも名探偵(2021年2月 東京創元社)「心理的瑕疵あり」
- 推理の時間です(2024年1月 講談社)「被疑者死亡により」
単著未収録短編
編集- 禁じられた遊び(朝日新聞社『小説トリッパー』1995年冬季号)
- 殺人パントマイム(講談社『メフィスト』2007年5月号)
- 負けた馬がみな貰う(光文社『小説宝石』2018年9月号)
- 題名のない朗読会(抄)(星海社FICTIONS「ステイホームの密室殺人2」)
- 親友交歓(小学館『STORY BOX』2018年11月号)
- 心理的瑕疵あり(東京創元社『ミステリーズ!』vol.100 APRIL 2020 - vol.101 JUNE 2020)
- 被疑者死亡により(講談社『メフィスト』2023 WINTER VOL.6)
評論
編集- 謎解きが終ったら 法月綸太郎ミステリー論集(1998年9月 講談社 / 2002年2月 講談社文庫)
- 法月綸太郎ミステリー塾 日本編 名探偵はなぜ時代から逃れられないのか(2007年1月 講談社)
- 法月綸太郎ミステリー塾 海外編 複雑な殺人芸術(2007年1月 講談社)
- 法月綸太郎ミステリー塾 疾風編 盤面の敵はどこへ行ったか(2013年11月 講談社)
- 法月綸太郎ミステリー塾 怒濤編 フェアプレイの向こう側(2021年11月 講談社)
編纂
編集- 法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー(2005年10月 角川文庫)
- 物しか書けなかった物書き(ロバート・トゥーイ著、2007年2月 河出書房新社)
メディア・ミックス
編集テレビドラマ
編集- 誘拐ミステリー超傑作 法月綸太郎 一の悲劇(2016年9月23日、フジテレビ系、主演:長谷川博己)[11]
- ザ・ロード:1の悲劇(2021年8月4日 - 9月9日、tvN、主演:チ・ジニ)
漫画
編集日本国外での刊行
編集中国本土(簡化字)
編集- 怪盗格里芬(2009年8月、陽光出版社、ISBN 9787806204696)- 怪盗グリフィン、絶体絶命
- 一的悲劇(吉林出版集団有限責任公司 刊行予定)- 一の悲劇
- 二的悲劇(吉林出版集団有限責任公司 刊行予定)- 二の悲劇
- 唯一正確的時鐘(吉林出版集団有限責任公司 2011年5月)- しらみつぶしの時計
- 犯罪十二宮Ⅰ(吉林出版集団有限責任公司 2010年10月)- 犯罪ホロスコープ1
台灣(正体字)
編集- 去問人頭吧(2006年10月、独歩文化〈日本推理名家傑作選〉、ISBN 9866954099) - 生首に聞いてみろ
- 一的悲劇(2008年9月、皇冠文化出版 〈推理謎シリーズ〉、ISBN 9789573324652)- 一の悲劇
- 二的悲劇(2009年4月、皇冠文化出版 〈推理謎シリーズ〉、ISBN 9789573325321)- 二の悲劇
- 為了頼子(2014年8月、獨歩文化 〈日本推理名家傑作選〉、ISBN 9789866043970)- 頼子のために
韓国
編集- 単行本
- 잘린 머리에게 물어봐(2010年2月、viche〈ブラック&ホワイトシリーズ〉、チェ・ゴウン訳、ISBN 9788992036016)- 生首に聞いてみろ
- 短編
- 重ねて二つ
- 두 동강이 난 남과 여(直訳:二つに切れた男と女)- 1999年6月、日本推理作家協会編・韓国推理作家協会訳『두 동강이 난 남과 여 - 현대 일본추리 대표걸작선(二つに切れた男と女 - 現代日本推理代表傑作選)』(ISBN 9788988768150)に収録
- 겹쳐서 두 개(直訳:重ねて二つ)- 2008年7月、鄭泰原(チョン・テウォン)訳『기묘한 신혼여행(奇妙な新婚旅行)』(ISBN 9788943103477)に収録
- イコールYの悲劇
- 이콜 Y의 비극 - 2008年7月、韓国推理作家協会編『季刊ミステリ』20号(2008年夏号)に掲載、鄭泰原訳
- 重ねて二つ
アメリカ合衆国
編集- 短編
- 都市伝説パズル
- An Urban Legend Puzzle - 『エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン』2004年1月号に掲載後、"Passports to Crime: Finest Mystery Stories from International Crime Writers"(2007年1月、ISBN 978-0786719167)と"The Mammoth Book of Best International Crime"(2009年8月、ISBN 978-1845299576)に収録
- 緑の扉は危険
- The Lure of the Green Door - 『エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン』2014年11月号に掲載
- 都市伝説パズル
脚注
編集- ^ a b c d 会員名簿 法月綸太郎|日本推理作家協会
- ^ a b 作家の読書道:第59回 法月 綸太郎さん
- ^ 日本ミステリー事典. 新潮社. (2001)
- ^ “作家の読書道 第59回:法月 綸太郎さん”. 本の雑誌社. 2020年10月6日閲覧。
- ^ 1992年 第45回 日本推理作家協会賞|日本推理作家協会
- ^ 1993年 第46回 日本推理作家協会賞|日本推理作家協会
- ^ 1995年 第48回 日本推理作家協会賞|日本推理作家協会
- ^ 1999年 第52回 日本推理作家協会賞|日本推理作家協会
- ^ 2000年 第53回 日本推理作家協会賞|日本推理作家協会
- ^ 2002年 第55回 日本推理作家協会賞|日本推理作家協会
- ^ “長谷川博己の“2面性”に原作者が太鼓判!ミステリーの傑作『一の悲劇』初ドラマ化”. テレビドガッチ (2016年8月31日). 2016年9月1日閲覧。