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インセプション』(原題: Inception)は、クリストファー・ノーラン監督脚本製作による2010年アメリカSFアクション映画第83回アカデミー賞では作品賞、脚本賞、撮影賞、視覚効果賞、美術賞、作曲賞、音響編集賞、録音賞の8部門にノミネートされ、撮影賞、視覚効果賞、音響編集賞、録音賞を受賞した。全米脚本家組合賞ではオリジナル脚本賞を受賞した。

インセプション
Inception
Inception-wordmark.svg
監督 クリストファー・ノーラン
脚本 クリストファー・ノーラン
製作 エマ・トーマス
クリストファー・ノーラン
製作総指揮 クリス・ブリガム
トーマス・タル
出演者 レオナルド・ディカプリオ
渡辺謙
ジョセフ・ゴードン=レヴィット
マリオン・コティヤール
エレン・ペイジ
トム・ハーディ
キリアン・マーフィー
トム・ベレンジャー
マイケル・ケイン
音楽 ハンス・ジマー
撮影 ウォーリー・フィスター
編集 リー・スミス
製作会社 レジェンダリー・ピクチャーズ
シンコピー・フィルムズ
配給 ワーナー・ブラザース
公開 イギリスの旗 2010年7月13日
(ロンドン・プレミア)
アメリカ合衆国の旗 2010年7月16日
日本の旗 2010年7月23日
上映時間 148分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
イギリスの旗 イギリス
言語 英語
日本語
製作費 $160,000,000[1][2]
興行収入 $292,576,195[2] アメリカ合衆国の旗
$825,532,764[2] 世界の旗
35.0億円[3] 日本の旗
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ストーリー編集

冒頭、海岸で目覚めるドム・コブは、年老いたサイトーと食事をする。 その同じ部屋で今のサイトーとドム・コブは仲間のアーサーと食事をしながら、アイディアの寄生に関して話す。コブはそこで、亡き妻モル・コブと出会う。ドムはアーサーと共に金庫から秘密が書かれた封書を盗み出すが、サイトーとモルに阻まれ、仕方なくコブはアーサーを射殺して、その巨大な日本的な屋敷を崩壊させる。 これは実はアーサーの夢の中に入り込んでいたのであった。暴動が迫る古いアパートでアーサーは目覚め、サイトーも目覚め、コブは浴槽にキックされて目覚め、コボル社に機密を教えるためにサイトーを銃で脅すのだが、サイトーにそこもまた夢であることがバレて失敗。これはナッシュの夢の中であり、日本の新幹線で4人は寝ているのであった。 「エクストラクト」という夢の中に入って情報を抜く産業スパイとしての仕事に失敗したコブは京都で下車、アーサーとナッシュもサイトーと日本人協力者を残して去る。 子供たちと電話で話すコブのホテルの部屋にアーサーが来て、一緒にヘリコプターで逃げようとするが、そのヘリコプターに乗っていたのは、サイトーであった。ナッシュを捕まえて口を割らせたのである。 サイトーに促されてヘリコプターに乗せられたコブとアーサーに、サイトーは逆に、「インセプション」が可能かを尋ねる。「インセプション」とは、相手の無意識にアイディアを植え付けることであった。 アーサーは不可能だと答えるが、ドムは否定しないで、ヘリコプターを下りる。その際に、サイトーから、病気である競争相手モーリス・フィッシャーが経営するエネルギー複合企業を破滅させるため、モーリスの息子にして後継者であるロバート・フィッシャーに父親の会社を解体させるのを納得させるアイディアを植え付けるインセプションを依頼する。サイトーは、見返りとしてドム・コブの犯罪容疑を取り消して、アメリカへ再入国してとドム・コブが娘と息子が待つ家に戻れるよう、影響力を行使することを匂わせる。 パリへの機内で、心配するアーサーにドム・コブはかつて、インセプションをしたことがあると伝える。 ドム・コブはパリの大学へ行き、恩師であり亡き妻モル・コブの父でもあるマイルス教授から優秀な設計師としてアリアドネを紹介される。アリアドネに夢に入る世界を教え、設計を頼むが、ドム・コブの夢の中で強烈な潜在意識であるモルの存在を恐れて、断る。 ドム・コブは、ケニアのモンバサのカジノに行き、口達者な「偽造師」イームスと会って、協力を要請、コブは尾行から逃げてる時に何とサイトーに救われる。 夢の設計という挑戦に取り付かれたアリアドネは、戻ってアーサーから指導を受ける。 ドム・コブはサイトーと共にイームスから、夢を安定させる強力な鎮静薬を調合する「調合師」ユスフと会い、実際に体験するが、コブはやはり潜在意識のモルの存在に悩まされる。 フィッシャーが治療を受けるシドニーにて、機会を待つドム・コブ、サイトー、アーサー、アリアドネ、イームス、ユスフの6人。 夢と現実を見分けるトーテムと呼ばれる小道具を作っているアリアドネは、ドム・コブと話した時にコブには妻殺しの容疑を掛けられていることを知る。 ロバート・フィッシャーにインセプションする作戦会議では、夢の第1階層では父との関係を提起、第2階層で自分で何か作りたい、第3階層で自分の道を進め、と植え付けることにする。 毎晩ドム・コブが鎮痛薬を受けて夢の中に入っているのを気にしていたアリアドネはドム・コブの夢の中に潜入し、そこで亡き妻のモル・コブを閉じ込めていたことを知る。彼女はドム・コブを心配し、自らも作戦に参加することにする。 いよいよモーリス・フィッシャーが亡くなり、作戦の準備の為サイトーは航空会社を買収しており、ロバートが乗るシドニー発ロサンジェルス行きの飛行機に乗り込んでロバートに鎮痛薬を飲ませて眠らせ、5人と共にユスフの夢に参加させる。

第1階層は雨のロサンジェルス。 タクシーを奪い、タクシーに乗り込んできたロバートを拉致するのだが。その時に突然、機関車に襲われ、武装集団に狙われる。ロバートは既に潜在意識に自衛手段を掛けていた為で、銃撃戦でサイトーが負傷してしまう。 サイトーを助ける為に射殺しようとするイームスに対して、ドム・コブは鎮静剤が強力過ぎるので、いま死んでしまうと、虚無に落ちることを皆に伝え、混乱のなか作戦を変更する。 倉庫に逃げた6人は、ロバートを脅し、イームスは亡くなった父のモーリス・フィッシャーの右腕だったピーター・ブラウニングに化けて、嘘の情報をロバートに植え付けるのに成功する。 武装集団に見つかり、車で逃げる6人は、車を運転するユスフ以外はロバートを伴って、第2階層のアーサーの夢であるホテルに入る。 ホテルのバーで金髪美女に変身したイームスがロバートを口説く。そこで、ロバートにドムは夢の中にいることを敢えて伝えて追手を倒し、ロバートが監禁される予定だった部屋に入る。 その部屋にブラウニングが現れた為、ロバートはブラウニングが陰謀の主であったかもしれないと思い、ロバートは率先して第3階層に入ることを望み、アーサーが残って5人はイームスの夢の中に入る。 ユスフの運転する車は雨の中、武装集団からの攻撃を受けており、その中で眠る6人は常に第2階層でも重力の変化や振動、天候の異常を感じる。 ホテルに残ったアーサーは、5人が眠った後は、上の階層で車が傾くと、重力が変化するような状況で追手と戦うことになる。 第3階層は雪山の病院。イームスは囮として武装集団を引きつけ、その間にサイトーがロバートを伴って病院に潜入し、コブとアリアドネが護衛する。

第1階層での、ユスフの運転する車は橋から突き落とされ、その衝撃で第2階層のアーサーも吹き飛ばされ、第3階層では雪崩が起きる。 負傷しているサイトーを伴って、ロバートは金庫に入ることに成功するが、直前でモルが現れロバートを殺したために、モルは射殺するのだがロバートは虚無に落ちてしまう。 作戦の失敗を謝罪するコブに、アリアドネは一緒に虚無に落ちて、ロバートを救うことを提案する。

コブとアリアドネは虚無に入り、廃墟が崩れる海岸で目覚める。そこはコブが亡き妻のモルと愛し合っていた時に共に作った思い出の場所が詰まった世界であった。 コブとアリアドネは、第3階層で射殺したモルと出会う。モルはコブに虚無に残ってほしいと頼み、コブはアリアドネに過去に戻りたくないと言ったモルに対してインセプションした過去を語る。 次のキックが迫る中、コブをナイフで襲ったモルをアリアドネは射殺し、ロバートを見つけて高層階から突き落とす。 第2階層では、、第2階層でホテルのフロアごと爆破して、キックという衝撃で5人を起こす作戦は使えなくなった為、アーサーは5人をまとめてエレベーターに乗せている。 第3階層では、サイトーが武装集団を引きつけていたが、力尽きて亡くなってしまう。 イームスが与えた電気ショックでロバートの蘇生に成功してロバートは生き返り、ロバートは金庫を開けて死ぬ間際の父モーリス・フィッシャーと対面して、遺言を得る。 インセプションが成功したのを見届けて、イームスは第3階層の病院ごと爆破する。 いまだモルに翻弄されるコブにアリアドネは戻ろうと懇願するが、コブは虚無にサイトーも落ちてくるから、彼を助けてからだと、先にアリアドネだけが第3階層の病院に戻り、病院の爆破で第2階層のホテルに戻り、第1階層の乗車中の車の落下で無重力となってしまったために、第2階層でキックを与えられず、アーサーはエレベーターに5人を乗せて爆破してキックの衝撃を与える。結果、川に落ちた車の中に乗っていた、アーサー、アリアドネ、ブラウニングに変装したイームス、ロバートが目覚めて、川に沈む車から脱出する。

冒頭のドム・コブと、年老いたサイトーが食事をするシーンに戻り、虚無の世界で年月が経ったのが分かる。コブはサイトーにアイディアについて語り、サイトーに自殺を勧め、やがてドム・コブ、サイトー、アーサー、アリアドネ、イームス、ユスフ、ロバート全員が現実の飛行機の中で目覚める。 コブはアメリカへの入国審査をパスすることができ、マイルス教授に空港で迎えられる。 コブはアメリカの自宅にたどり着き、子供たちと再会するが、その時にトーテムの駒で現実か夢なのかを探ろうとするが、果たして駒は倒れるのか。

キャスト編集

役名 俳優 日本語吹き替え
劇場公開版 テレビ朝日
ドム・コブ レオナルド・ディカプリオ 内田夕夜 浪川大輔
サイトー 渡辺謙
アーサー ジョセフ・ゴードン=レヴィット 土田大 松田洋治
モル・コブ マリオン・コティヤール 五十嵐麗 冬馬由美
アリアドネ エレン・ペイジ 冠野智美 白石涼子
イームス トム・ハーディ 咲野俊介 平田広明
ユスフ ディリープ・ラオ 木村雅史 江川央生
ロバート・フィッシャー キリアン・マーフィー 三木眞一郎 小山力也
ピーター・ブラウニング トム・ベレンジャー 石塚運昇 谷口節
モーリス・フィッシャー ピート・ポスルスウェイト 丸山詠二 納谷悟朗
ナッシュ ルーカス・ハース 川中子雅人 勝杏里
マイルス教授 マイケル・ケイン 小川真司 糸博
フィリッパ・コブ(3歳) クレア・ギア
フィリッパ・コブ(5歳) テイラー・ギア 諸星すみれ 釘宮理恵
ジェームズ・コブ(20か月) マグナス・ノーラン
ジェームズ・コブ(3歳) ジョナサン・ギア 関根航 金田朋子
マリー 蓬莱照子
タダシ タイ=リー・リー 杉山大
ブロンドの女 タルラ・ライリー にしおかすみこ 恒松あゆみ
老人 アール・キャメロン 真田五郎
やせた男 ティム・ケルハー 内田聡明
斉藤の部下 ユウジ・オクモト

備考編集

  • ディカプリオは製作にあたり、まず初めにキャスティングされた[4]
  • パンフレットによれば、渡辺謙は『バットマン ビギンズ』に次いでノーラン作品に参加し、直接ノーランから電話で出演依頼を受け、即承諾したという。
  • 当初アーサー役にはジェームズ・フランコがキャスティングされていたが、スケジュールが合わず降板[5]。しかし、レヴィットは代役ながらアカデミー助演男優賞に相応しいと評論家に推される[6]までの存在感を見せた。
  • ハーディ演じるイームスが登場するアフリカの街は、劇中ではケニアモンバサになっているが、撮影されたのはモロッコタンジェである[7]
  • 劇場公開版吹き替えでのにしおかすみこの起用は渡辺謙からの指名であり、にしおかが出演している『紳助社長のプロデュース大作戦!』(TBS)で直接伝えられた。
  • テレビ朝日版吹き替えでモーリス・フィッシャー役のピート・ポスルスウェイトの吹き替えを担当した納谷悟朗はこの作品の収録直後に体調を崩してそのまま復帰することなく2013年3月5日に死去したため、今作のテレビ朝日版は納谷の遺作となった[8]

製作編集

 
劇中で参照されるイギリス数学者ロジャー・ペンローズによるペンローズの階段マウリッツ・エッシャーなどの作品に深く影響を与えた。

クリストファー・ノーランが構想期間約20年ほどの歳月をかけた作品であり、イギリスアルゼンチン人の作家であるホルヘ・ルイス・ボルヘス著『伝奇集』の短編「Las ruinas circulares(円鐶の廃墟)」や「El milagro secreto(隠れた奇跡)」から着想を得たという[9][10]。構想中には『マトリックス』『ダークシティ』『13F』などの作品から影響を受けている[11][12]

2002年、『インソムニア』の撮影を終えたノーランはワーナー・ブラザースに対して、夢の中に入り込む泥棒を描いた80ページほどの映画の脚本と、重力が反転するホテル内での格闘シーンを描いたコンセプト画を提示した[13][14]。 このホテルの格闘シーンのコンセプト画をワーナーが気に入り、映画化することが決定した[14]。 当初はホラー映画として製作される予定であった[13]

しかし、本作の脚本を執筆中にダークナイト3部作の撮影があり、またノーラン自身もインセプションをよりスケールの大きな映画にしたいという気持ちが生まれたため、脚本が完成するまでに8年の時間を要した[15]

2009年2月11日ワーナー・ブラザースよりノーランから本作の脚本を購入したことが発表される[16]

同年6月19日東京で製作が始まり、ロサンゼルスロンドンパリタンジェカルガリーなど世界各所で撮影が行われた[17]

東京では、新幹線車内での撮影やヘリ空撮、都内の高層ビルアークヒルズ[注 1])のヘリポートでの撮影が行われた[18]。また、映画の中に新幹線の走行シーンが登場するが、制作側から日本のイベント・映画製作会社に「緑あふれる田園風景を新幹線が駆け抜ける場所[注 2]」との依頼があり、「監督(クリストファー・ノーラン)好みの車両がすれ違うシーン[注 3]」を調べたうえで、静岡県富士川付近で撮影された[18]

主要撮影7月13日より開始された[19]7月15日には、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン図書館で撮影が行われた。図書館の標識フランス語に変更された[20]8月17日セーヌ川ビラケム橋周辺で撮影が行われた[21][22]。また、8月24日にはモロッコで撮影された[23]9月27日からはロサンゼルスで撮影が始まった。

音楽編集

インセプション
ハンス・ジマーサウンドトラック
リリース
ジャンル 映画音楽
時間
レーベル   リプリーズ・レコード
  ワーナーミュージック・ジャパン
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本作の音楽はハンス・ジマーが手掛け、ノーランとは『バットマン ビギンズ』、『ダークナイト』に次ぐ通算3回目のコラボレーションとなった。 ジマーによると「とてもエレクトロニックなスコア」であるという[24]。作中でのギターを元ザ・スミスジョニー・マーが担当している[25]

コブ達は夢から現実に戻る際の合図として、エディット・ピアフの『水に流して』(Non, je ne regrette rien)を使用している。コブ達が深い階層にて活動中に印象的な音楽が断続的に鳴るが、これは「水に流して」を低速度で逆回転させた音である。モル役のマリオン・コティヤールが2007年にエディット・ピアフの伝記映画で主演しているが、それより前に脚本で曲を使用することが決まっていた[25]

ジマーによる劇中音楽を抜粋したサウンドトラック盤が、映画公開直前となる2010年7月13日にアメリカで発売された。日本盤は8月4日にワーナーミュージック・ジャパンより発売された。

#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「ハーフ・リメンバード・ドリーム」  
2.「ウィ・ビルト・アワ・オウン・ワールド」  
3.「ドリーム・イズ・コラプシング」  
4.「ラディカル・ノーション」  
5.「オールド・ソウルズ」  
6.「528491」  
7.「モンバサ」  
8.「ワン・シンプル・アイデア」  
9.「ドリーム・ウィズイン・ア・ドリーム」  
10.「ウェイティング・フォー・ア・トレイン」  
11.「パラドクス」  
12.「タイム」  

ボーナストラック(ダウンロード配信) [26]

#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「プロジェクション」  
2.「ドント・シンク・アバウト・エレファント」  

予告編で使用され話題になった楽曲はハンス・ジマーではなくザック・ヘムジー作曲の"Mind Heist"[27]。CD化はされずダウンロード販売のみ。

公開編集

 
2010年7月ワールド・プレミアにて

予告編は、2009年8月の『イングロリアス・バスターズ』で第1弾、12月の『シャーロック・ホームズ』で第2弾、2010年5月の『アイアンマン2』で第3弾が公開された。2010年7月8日にロンドンレスター・スクウェアでワールド・プレミアが行われ[28]、7月16日よりアメリカのIMAXシアターと従来の劇場の両方で一般公開された[29][30]。日本では同月15日に東京国際フォーラムで特別試写会[31]、2日後の17日より3日間の先行上映が行われ、1週間遅れとなる23日より一般公開される。

宣伝編集

2010年春より、ポスター、広告、ウェブサイトを利用したバイラル・マーケティングが開始された[32][33]。ワーナー・ブラザースによると宣伝費は1億ドルである[34]。日本では、7月7日午後7時7分に全国35都道府県136カ所の街頭ビジョン、電機店舗のモニター、交通機関の車内モニターを使った映像ジャックが行われ、ディカプリオ、渡辺謙、ノーランの3名による緊急声明映像が流された[35]。キャッチコピーは、「お前のへ侵入する。」、「犯罪現場は、お前の頭の中。 (YOUR MIND IS THE SCENE OF THE CRIME.)」、「ディカプリオがお前の頭へ侵入する。」、「渡辺謙がお前の頭へ侵入する。」。

興行収入編集

北米の公開初週末3日間で6,280万ドルを稼ぎだした。これはレオナルド・ディカプリオ主演作では過去最高のオープニングであり[36]、またSF映画としてジェームズ・キャメロン監督の『アバター』につぐ史上2番目のオープニング記録となった[37]。2週目もアンジェリーナ・ジョリー主演の『ソルト』を引き離し、首位[38]。同様に3週目も首位を維持した[39]

批評家の反応編集

Rotten Tomatoesによると、87%が本作に対し肯定的な評価を下し、平均点は8.0となった[40]。またMetacriticでは、38のレビューで平均点が100点満点中76点であった[41]

英国の『エンパイア』誌では5つ星映画に認定され、「ウィリアム・ギブソン作品を脚色したスタンリー・キューブリック映画のようだ」と評された[42]

また、本作は日本の著名人からも高く評価された。

  • 映画監督の庵野秀明は「面白いです。SFアクション映画という言葉にとらわれず、観るとまた面白いです。監督の『夢』『逃避』『現実』『目覚め』 そして『観客』『作り手』という一連のメッセージがまたよかったです」と語った[43]
  • ゲームデザイナーの小島秀夫は「世の中が映像の3D化に堕ちていく中、天才クリストファー・ノーランは映像そのものの階層化に挑んだ。現実(フィクション)から夢(フィクション)、夢(フィクション)から虚構(フィクション)へと墜ちて行く、底なし脳内アクション大作!」とコメントした[43]

受賞歴編集

ソフト化編集

日本ではワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメントよりBlu-ray・DVD・Ultra HD Blu-rayが発売。

  • 【初回限定生産】インセプション ブルーレイ&DVDセット(3枚組、2010年12月7日発売)
  • 【初回限定生産】インセプション ブルーレイ&DVDセット プレミアムBOX(3枚組、2010年12月7日発売)
  • 【Amazon.co.jp限定】インセプション ブルーレイ ジャパンオリジナル スチールブック仕様(2枚組、2010年12月7日発売、3500個完全数量限定生産)
  • インセプション DVD(1枚組、2010年12月7日発売)
  • 【Amazon.co.jp限定】インセプション ブルーレイ スチールブック仕様(1枚組、2012年3月9日発売、完全数量限定生産)
  • <数量限定生産> インセプション ブルーレイ FR4ME(フレーム)仕様(2枚組、2014年12月17日発売)
  • インセプション <4K ULTRA HD&ブルーレイセット>(3枚組、2017年12月20日発売)

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ 都心で唯一となる、ヘリポートを持つ高層ビルであるため。
  2. ^ 700系富士川鉄橋を渡るシーン。
  3. ^ 300系500系がすれ違うシーン。

出典編集

  1. ^ Boucher, Geoff (2010年4月11日). “Christopher Nolan's Inception -- Hollywood's first existential heist film”. Los Angeles Times. http://latimesblogs.latimes.com/herocomplex/2010/04/christopher-nolans-inception-hollywoods-first-existential-heist-film-.html 2010年5月5日閲覧。 
  2. ^ a b c Inception (2010)” (英語). Box Office Mojo. 2011年1月21日閲覧。
  3. ^ 日本映画製作者連盟 2010年全国映画概況
  4. ^ Weintraub, Steve (2010年3月25日). “Christopher Nolan and Emma Thomas Interview”. Collider. http://www.collider.com/2010/03/25/director-christopher-nolan-and-producer-emma-thomas-interview-inception-they-talk-3d-what-kind-of-cameras-they-used-pre-viz-wb-and-a-lot-more/ 2010年4月6日閲覧。 
  5. ^ Borys Kit (2009年4月23日). “Joseph Gordon-Levitt joins 'Inception'”. The Hollywood Reporter. オリジナルの2009年4月26日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/20090426175648/www.hollywoodreporter.com/hr/content_display/film/news/e3i360cdd62fc9ca5a8f1a89b3de015ac98 2009年4月24日閲覧。 
  6. ^ http://www.rottentomatoes.com/user/801668/reviews/
  7. ^ Production Notes 2010, p. 8.
  8. ^ ““銭形のとっつぁん”納谷悟朗さん死去 2013年3月12日”. オリジナルの2013年3月14日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130314024339/http://www.sanspo.com/geino/news/20130312/oth13031205050009-n2.html 2016年11月19日閲覧。 
  9. ^ http://artsbeat.blogs.nytimes.com/2010/06/30/a-man-and-his-dream-christopher-nolan-and-inception/
  10. ^ http://www.thestar.com/article/836236--howell-relax-and-enjoy-the-ride-inception-director-says
  11. ^ 'Inception' breaks into dreams 2017年3月15日閲覧
  12. ^ Inside 'Inception': Could Christopher Nolan's Dream World Exist in Real Life? 2017年3月15日閲覧
  13. ^ a b "Inception: Christopher Nolan interview" 2017年3月15日閲覧
  14. ^ a b 映画「インセプション」の夢の中で天井と床が逆転するホテル内の戦闘シーンはどうやって撮影されたのか?2017年3月30日閲覧
  15. ^ "Christopher Nolan and Emma Thomas Interview INCEPTION" 2017年3月15日閲覧
  16. ^ Michael Fleming (2009年2月11日). “Nolan tackles 'Inception' for WB”. Variety. http://www.variety.com/article/VR1117999988 2009年2月25日閲覧。 
  17. ^ Blass, Teddy (2009年6月8日). “Filming of Inception Already Underway in Japan”. Nolan Fans. 2009年6月8日閲覧。
  18. ^ a b “エンドロール/「インセプション」×製作コーディネーター・多木良國さん”. 朝日マリオン・コム. (2010年7月16日). http://www.asahi-mullion.com/column/end/100716end.html 2011年4月17日閲覧。 
  19. ^ Haas, Alex (2009年7月23日). “Production Update #1: Global Production Commences”. Nolan Fans. http://www.nolanfans.com/index.php?subaction=showfull&id=1248385085 2009年8月6日閲覧。 
  20. ^ Haas, Alex (2009年7月16日). “Inception Shooting at University College London”. Nolan Fans. 2009年7月16日閲覧。
  21. ^ George (2009年8月14日). “Inception Filming in Paris, France Next Week”. Nolan Fans. http://www.nolanfans.com/2009/08/14/inception-filming-in-paris-france-next-week/ 2009年8月16日閲覧。 
  22. ^ Haas, Alex (2009年8月17日). “Images from Inception Filming in Paris”. Nolan Fans. http://www.nolanfans.com/2009/08/17/images-from-inception-filming-in-paris/ 2009年8月17日閲覧。 
  23. ^ Haas, Alex (2009年8月25日). “Inception Filming in Tangier”. Nolan Fans. http://www.nolanfans.com/2009/08/25/production-update-2-inception-filming-in-tangier/ 2009年8月31日閲覧。 
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  42. ^ Pierce, Nev (2010年7月6日). Inception. エンパイア. http://www.empireonline.com/reviews/reviewcomplete.asp?FID=136118 2010年7月7日閲覧。 
  43. ^ a b 100万人突破『インセプション』に庵野秀明、エビちゃんらから絶賛コメント

外部リンク編集