アクション映画

映画のジャンル
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アクション映画(アクションえいが)は、観客が映画を見る立場から作品の主な基調をアクションとしてとらえた映画を指す。

映画の主題は主人公が、社会枠を貫通して目標に向かって行動する貫通行動にある。ぴあから出版された『アクション・ムービー究極大鑑』はアクション映画の「定義は難しい」としている。フランスの哲学者ジル・ドゥルーズは『シネマ1 運動イメージ』で映画の中のアクションの役割と効果について明確な定義をしているし、映画評論家の田山力哉は『映画小辞典』で各ジャンルにアクションは存在するとした見解を示している。

田山はまたアクション映画は映画を製作した国ごとの特色があるとしている。映画史を見ると、西洋では西部劇(アメリカ、イタリア)、スパイ・アクション(イギリスほか)、日本であれば時代劇ヤクザ映画(東映など)、B級アクション映画などを量産した歴史がある。

分類編集

映画の分類としては、西部劇[1]ヤクザ映画時代劇・スパイ映画・ギャング映画冒険映画などを含めたくくりでアクション映画とする見方もある。製作した国名や地名をつけた「香港アクション」といった呼び方もある。

ドラマとしての構造は、アクション映画も他のドラマと変わる点はない。時代や場所が明確であり、導入部から解決部までのシークエンス(段落)で主人公とその内面に葛藤を引き起こす多くの環境(敵)の対比が説明され、最後のクライマックス(山場)で最終目標が達成される。正義感や職業的倫理観からなる主人公の行動原理は「現実離れしている」場合も多く、観客に分かりやすいキャラクターである。

このため設定や人間関係にテーマとしての味付けをする。前述の『アクション・ムービー究極大鑑』はアクション映画を「ポリス・アクション」「ミリタリー・アクション」「ライド・アクション」「エスケープ・アクション」「SF・アクション」「クライム・アクション」「カンフー・アクション」「アドベンチャー・アクション」「チャンバラ・アクション」「ガン・アクション」に分けている。

ポリス・アクションであれば、法治国家や人権尊重の建前から、犯罪者を充分取り締まることができず、警官としての職務を遂行したい主人公を阻む管理社会との対決(ダーティー・ハリーなど)があげられる。またクライム・アクションの場合、犯罪者が主人公の場合は最後に死ぬか、生き延びても「観客の不当な抗議が原因で」未来に暗雲がたちこめる文字解説が後でつけられる(ゲッタウェイ)のが製作側の不文律として長く存在していた。男同士の友情(さらば友よ、ストリート・ファイター・1975年)や大義への献身もアクションのテーマとして存在してきた。

1960年代のニューシネマの登場により勧善懲悪は色あせたが、そのニューシネマの70年代の半ばか70年代末には終焉を迎えてしまった。そのため『スター・ウォーズ』や『ロッキー』などの白痴的商業主義・娯楽映画が増えたり、CG、SFX、を導入した安っぽいアクション映画を大規模な予算で製作するといった弊害が多く見られるようになった。

アクションに対する顕彰編集

現在では製作本数、配給規模、予算等からアクション映画の製作はアメリカが飛び抜けた存在だが、同国の映像産業における顕彰ではゴールデン・グローブ賞エミー賞コメディ部門が創設されている反面、アクション部門はない。しかし、プロのスタントマン、スタント団体に所属するメンバーによって投票される“Taurus World Stunt Awards英語版”といった賞はある。アメリカでは2016年にスタント・パーソン100名以上がビバリーヒルズの映画芸術科学アカデミー前で、アカデミー賞に「スタント・コーディネーター部門」を新たに加えるように訴えるデモを行い、すでに5万人の署名を集めたという報道があった[2]

一方、日本では映画だけでなく、テレビドラマなども含んだ映像作品を対象とした「ジャパンアクションアワード」がある。中国大陸では上海国際映画祭で、ジャッキー・チェンの冠の付いた「成龍動作電影周之夜(ジャッキー・チェン・アクション映画ウィーク)」が創設され、アクション作品、俳優、アクション監督を表彰している。

代表的な作品(モチーフ別)編集

ギャング編集

マフィア編集

  • ゴッドファーザー
  • ゴッドファーザーPARTII
  • バラキ
  • コーサノストラ

スパイ編集

犯罪編集

ライダー編集

バイオレンス編集

スナイパー編集

脱走編集

パニック編集

ヤクザ映画編集

時代劇編集

刑事編集

戦争編集

ヒーロー編集

探偵編集

冒険編集

カンフー編集

武術・格闘技(日本)編集

武侠編集

香港アクション編集

その他編集

アクション俳優編集

アクション俳優のカテゴリを参照。

出典編集

[脚注の使い方]
  1. ^ 『アメリカ文化入門』杉野健太郎編 三修社p36
  2. ^ Stunt Performers Rally For Inclusion At Oscars”. deadline.com. 2016 -2-28時点のオリジナルよりアーカイブ。2016-2 -24閲覧。

関連項目編集