エスメラルディーナ
エスメラルディーナ(欧字名: Esmeraldina[1])は、日本の競走馬、繁殖牝馬。主な勝ち鞍は2014年の関東オークス(JpnII)、2015年のトゥクソムカップ(韓国GIII)。馬名の意味は「人名より」[4][5]
エスメラルディーナ | |||||||||
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2013年11月24日、東京競馬場 | |||||||||
欧字表記 | Esmeraldina[1] | ||||||||
品種 | サラブレッド[1] | ||||||||
性別 | 牝[1] | ||||||||
毛色 | 鹿毛[1] | ||||||||
生誕 | 2011年3月4日(13歳)[1] | ||||||||
登録日 | 2013年9月26日[2] | ||||||||
抹消日 | 2015年9月3日[3] | ||||||||
父 | Harlan's Holiday[1] | ||||||||
母 | ターシャズスター[1] | ||||||||
母の父 | Spanish Steps[1] | ||||||||
生国 | アメリカ合衆国[1] | ||||||||
生産者 | Classic Thoroughbred XXIII[1] | ||||||||
馬主 | 吉田和美[1] | ||||||||
調教師 | 斎藤誠(美浦)[1] | ||||||||
競走成績 | |||||||||
生涯成績 |
10戦4勝 中央:5戦2勝 地方:4戦1勝 海外:1戦1勝 | ||||||||
獲得賞金 |
7485万5000円[1] 中央:3949万5000円 地方:3536万円 | ||||||||
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戦績
編集2011年3月4日にアメリカ合衆国で誕生。2013年3月のバレッツマーチセール(Barretts March Sale)においてノーザンファームのエージェントであるナーヴィックインターナショナル社(Narvick International)[6]によって当日の牝馬最高額となる32万5000ドルで落札され、日本に輸入された[7]。
吉田和美名義の所有馬となり、美浦トレーニングセンターの斎藤誠厩舎に入厩。2013年11月24日に東京競馬場ダート1600メートルの新馬戦でデビューし、2着に5馬身差をつけて新馬勝ちする[8]。2戦目は年明けのジュニアカップが選ばれ、芝替わりながら1番人気に応えてデビュー2連勝を飾る[9]。3戦目のフィリーズレビューでも3着に入って桜花賞の優先出走権を獲得したが[10]、回避してダート路線へ進んだ[11]。兵庫チャンピオンシップこそ人気を裏切って3着に敗れたが[12]、続く関東オークスでは強烈な雨の中逃げて後続を突き放し、7馬身差の圧勝で重賞初制覇を果たした[13]。
関東オークスの後は不振に陥っていたが、2015年6月には日本中央競馬会 (JRA) 所属馬として初の韓国遠征を行い[14]、藤井勘一郎を背に現地GIIIのトゥクソムカップに出走。韓国への輸送は陸路とフェリーで27時間以上を要し、到着後は疲れも見られたが、レースまでには立て直され、好位から最内をついて抜け出して3馬身差で快勝した[15]。
競走成績
編集以下の内容は、netkeiba.comの情報[17](トゥクソムカップの結果は韓国馬事会公式ウェブサイト[18])に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 馬場・距離 (馬場状態) |
頭数 | 枠番 | 馬番 | オッズ (人気) |
着順 | タイム (上がり3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2013.11.24 | 東京 | 2歳新馬 | ダ1600m(良) | 16 | 6 | 12 | 3.4(2人) | 1着 | 1:39.9 (36.1) | -0.9 | C.ウィリアムズ | 54 | (ドラゴンキングダム) | 488 | |
2014. 1. 5 | 中山 | ジュニアC | OP | 芝1600m(良) | 13 | 6 | 9 | 3.1(1人) | 1着 | 1:37.3 (34.8) | -0.0 | 田辺裕信 | 54 | (マイネルメリエンダ) | 486 |
3.16 | 阪神 | フィリーズレビュー | GII | 芝1400m(良) | 16 | 7 | 14 | 11.7(6人) | 3着 | 1:22.5 (35.5) | 0.2 | E.ペドロサ | 54 | ベルカント | 482 |
5. 6 | 園田 | 兵庫CS | JpnII | ダ1870m(稍) | 12 | 8 | 11 | 1.7(1人) | 3着 | 2:00.6 (37.8) | 0.4 | C.ウィリアムズ | 54 | エキマエ | 487 |
6. 1 | 川崎 | 関東オークス | JpnII | ダ2100m(不) | 12 | 2 | 2 | 1.8(1人) | 1着 | 2:16.6 (36.5) | 1.4 | C.ウィリアムズ | 54 | (トーコーニーケ) | 486 |
7. 2 | 川崎 | スパーキングレディーC | JpnIII | ダ1600m(良) | 12 | 4 | 4 | 1.7(1人) | 7着 | 1:41.6 (40.7) | 2.2 | 戸崎圭太 | 54 | サウンドガガ | 490 |
2015. 1.21 | 大井 | TCK女王盃 | JpnIII | ダ1800m(稍) | 8 | 6 | 6 | 18.5(4人) | 6着 | 1:53.7 (38.2) | 1.4 | 北村宏司 | 55 | サンビスタ | 507 |
4.19 | 中山 | 京葉S | OP | ダ1200m(良) | 16 | 7 | 14 | 19.3(7人) | 10着 | 1:10.9 (36.8) | 0.5 | 柴山雄一 | 54 | レーザーバレット | 492 |
6. 7 | ソウル | トゥクソムC | GIII | ダ1400m(良) | 12 | 2 | 1.4(1人) | 1着 | 1:23.9 (37.1) | -0.6 | 藤井勘一郎 | 57 | (New York Blue) | 493 | |
8.30 | 新潟 | 朱鷺S | OP | 芝1400m(稍) | 17 | 4 | 8 | 44.9(13人) | 13着 | 1:21.3 (35.8) | 0.9 | 丸山元気 | 54 | ベステゲシェンク | 502 |
繁殖牝馬時代
編集現役引退後はノーザンファームで繁殖入りした。2017年に初仔となる父ゴールドアリュールの牡馬を出産した。2018年には父ドゥラメンテの牡馬が誕生している[19]。
繁殖成績
編集生年 | 馬名 | 性 | 毛色 | 父 | 馬主 | 厩舎 | 戦績 | 主な勝利競走 | 供用 | 出典 | |
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初仔 | 2017年 | (エスメラルディーナの2017) | 牡 | 鹿毛 | ゴールドアリュール | 不出走 | [20] | ||||
(2017年 不受胎) | ネオユニヴァース | ||||||||||
(2017年 不受胎) | ヴィクトワールピサ | ||||||||||
2番仔 | 2018年 | アリーヴォ | 牡 | 鹿毛 | ドゥラメンテ | (有)シルクレーシング | 栗東・杉山晴紀 | 12戦5勝 | 小倉大賞典(GIII) | (引退) | [21] |
(2019年 不受胎) | ダイワメジャー | ||||||||||
3番仔 | 2020年 | ダミエ | 牡 | 鹿毛 | キンシャサノキセキ | (株)キーファーズ | 栗東・武幸四郎 | 17戦1勝 | (現役) | [22] | |
2021年 | (死産) | ニューイヤーズデイ | |||||||||
4番仔 | 2022年 | グレインワーク | 牡 | 鹿毛 | オルフェーヴル | (有)シルクレーシング | 栗東・池添学 | 1戦0勝 | (現役) | [23] | |
5番仔 | 2023年 | (エスメラルディーナの2023) | 牝 | 栗毛 | クリソベリル | (デビュー前) | [24] | ||||
6番仔 | 2024年 | (エスメラルディーナの2024) | 牡 | 鹿毛 | [25] |
- 2024年9月29日現在
上記の情報はジャパン・スタッドブック・インターナショナルのインターネット血統書データベースサービス[5]と、日本軽種馬協会のJBISサーチ[26]による。
血統表
編集エスメラルディーナの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ストームバード系 |
[§ 2] | ||
父 Harlan's Holiday 1999 鹿毛 |
父の父 Harlan1989 黒鹿毛 |
Storm Cat | Storm Bird | |
Terlingua | ||||
Country Romance | Halo | |||
Sweet Romance | ||||
父の母 Christmas in Aiken1992 鹿毛 |
Affirmed | Exclusive Native | ||
Won't Tell You | ||||
Dowager | Honest Pleasure | |||
Princessnesian | ||||
母 *ターシャズスター Tasha's Star 2006 鹿毛 |
Spanish Steps 2001 黒鹿毛 |
Unbridled | Fappiano | |
Gana Facil | ||||
Trolley Song | Caro | |||
Lucky Spell | ||||
母の母 Ms. Cuvee Napa1992 鹿毛 |
Relaunch | In Reality | ||
Foggy Note | ||||
A Penny Is a Penny | Temperence Hill | |||
Raise a Penny | ||||
母系(F-No.) | 3号族(FN:3-l) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Raise a Native 5×5=6.25% | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n “エスメラルディーナ(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年3月11日閲覧。
- ^ 競走馬情報:エスメラルディーナ[リンク切れ]
- ^ a b “JRA史上初の韓国重賞勝ちのエスメラルディーナが引退”. 競馬ラボ. 株式会社ドゥイノベーション (2015年9月3日). 2019年2月1日閲覧。
- ^ “競走馬情報 エスメラルディーナ Esmeraldina(USA)”. 日本中央競馬会. 2022年11月3日閲覧。
- ^ a b “エスメラルディーナ(USA)”. インターネット血統書データベースサービス. 公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2023年3月11日閲覧。
- ^ Thomas, James (2016年8月4日). “ノーザンファーム、愛オークス&オペラ賞優勝馬カヴァートラブを購買(日本)[生産] - 海外競馬ニュース”. 公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2019年2月1日閲覧。
- ^ DRF.com. “Barretts March Sale on Monday” (英語). California Thoroughbred Breeders Association. 2019年2月1日閲覧。
- ^ “エスメラルディーナが5馬身差の圧勝/東京新馬 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ (2013年11月24日). 2023年3月11日閲覧。
- ^ “【ジュニアC】(中山)~人気のエスメラルディーナが制す|競馬実況web”. ラジオNIKKEI. 株式会社日経ラジオ社 (2014年1月5日). 2023年3月11日閲覧。
- ^ “【フィリーズレビュー(GII)】(阪神)~ベルカントが控えて快勝|競馬実況web”. ラジオNIKKEI. 株式会社日経ラジオ社 (2014年3月16日). 2023年3月11日閲覧。
- ^ “エスメラルディーナはダート路線へ”. デイリースポーツ online. 株式会社デイリースポーツ (2014年3月19日). 2023年3月11日閲覧。
- ^ “兵庫チャンピオンシッ|2014年5月6日 | 競馬データベース”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2023年3月11日閲覧。
- ^ “【関東オークス】エスメラルディーナ7馬身差圧勝!”. サンケイスポーツ. 株式会社産経デジタル (2014年6月11日). 2019年2月1日閲覧。
- ^ “エスメラル、JRA馬初の韓国遠征へ”. デイリースポーツ online. 株式会社デイリースポーツ (2015年4月24日). 2023年3月11日閲覧。
- ^ “エスメラルディーナV/韓国トゥクソムC”. 日刊スポーツ. 株式会社日刊スポーツNEWS (2015年6月7日). 2019年2月1日閲覧。
- ^ “朱鷺ステークス|2015年8月30日 | 競馬データベース”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2023年3月11日閲覧。
- ^ “エスメラルディーナの競走成績 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2023年3月11日閲覧。
- ^ “Seoul Race Results 2015.06.07(SUN) 9Race Seoul” (英語). race.kra.co.kr. 韓国馬事会. 2023年3月11日閲覧。
- ^ エスメラルディーナ(USA) | 馬・牧場・施設検索. 競走馬のふるさと案内所. 2019年2月1日閲覧
- ^ “_________”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月4日閲覧。
- ^ “アリーヴォ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月4日閲覧。
- ^ “ダミエ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年1月6日閲覧。
- ^ “グレインワーク|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年9月30日閲覧。
- ^ “_________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2023年7月29日閲覧。
- ^ “__________________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年9月30日閲覧。
- ^ “繁殖牝馬情報:牝系情報|エスメラルディーナ(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年3月11日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|エスメラルディーナ(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年3月11日閲覧。
- ^ a b c “エスメラルディーナの血統表 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2023年3月11日閲覧。
- ^ “エスメラルディーナ - Esmeraldina - 競走馬データベース”. 競馬ラボ. 株式会社ドゥイノベーション. 2023年3月11日閲覧。
- ^ “エスメラルディーナ - 競走馬詳細”. 馬トク. 株式会社報知新聞社. 2023年3月11日閲覧。
- ^ “ターシャズスター(USA)”. インターネット血統書データベースサービス. 公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2023年3月11日閲覧。
外部リンク
編集- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ
- エスメラルディーナ - 競走馬のふるさと案内所