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バレンシアの熱い花』(バレンシアのあついはな)は、宝塚歌劇団ミュージカル作品。柴田侑宏作。

目次

あらすじ編集

19世紀初頭のスペインバレンシア地方。フランスの息のかかった領主ルカノールは横暴を繰り返していた。

前領主の嫡子フェルナンドは、父を暗殺したのがルカノールであると知り、復讐のため退役軍人レオン将軍の策に従い軍から退き遊び人を装う。

またロドリーゴも恋人シルヴィアを叔父に強奪され、専横を極める叔父に面と向かって逆らうこともできず、殺意を抱くほどルカノールを憎んでいた。

共通の敵を有する二人は協力してルカノールを倒すことを誓う。ラモンも一度は誘いを断るものの、妹がルカノールの部下に射殺され仲間に加わる。彼らは「黒い天使」を名乗り、夜な夜な悪党を倒していった。

フェルナンドと酒場のイサベラは恋に落ちるが、フェルナンドは婚約者マルガリータを裏切れず、またイサベラも自身がフェルナンドが復讐のために持つ世界の側にいることを悟っていた。ロドリーゴはシルヴィアと互いの愛情を確かめ合う。

レオン将軍率いる義勇軍が決起し、ついにルカノールとの決戦の日が来た…

登場人物編集

  • フェルナンド・デルバレス侯爵:前領主の嫡子。マジョルカ島からバレンシアへ帰還し、父の復讐に燃える。
  • ロドリーゴ・グラナドス伯爵:フェルナンドの友人でルカノールの甥。恋人シルヴィアを叔父に強奪され憎んでいる。
  • ラモン・カルドス:酒場で働く青年。イサベラに恋している。
  • イサベラ:酒場の女性。フェルナンドとは本来違う世界に住む人間だということを自覚している。
  • シルヴィア:反逆罪で捕えられた父を救うためにルカノールの妻となる。 
  • マルガリータ:フェルナンドの婚約者でレオン将軍の孫娘。純粋にフェルナンドを慕っている。
  • ルカノール公爵:現領主。
  • レオン将軍:退役軍人だが人望がある。
  • セレスティーナ侯爵夫人:フェルナンドの母。

楽曲編集

  • 「瞳の中の宝石」 - イベントの際にたびたび歌われている。
  • バレンシア」 - もともとはJose Padilla Sanchezがサルスエラ向けに1924年に作曲したもので著作権は消滅している。海外でも訳詞がなされているが、高木史朗による日本語の訳詞は宝塚歌劇団のみが使えるようJASRACに全信託されており著作権は消滅しておらず、録音・録画は禁止されている。

これまでの上演編集

初演・1976年月組
1979年月組
2007年宙組
  • 宝塚大劇場:6月22日-7月30日[5](新人公演:7月10日[6])、東京宝塚劇場:8月17日-9月30日[5](新人公演:8月28日[6]
  • 演出は中村暁、振付をANJU(元花組男役トップ安寿ミラ)が担当した。
  • 本公演の伴演作(ショー)はコズミック・フェスティバル『宙 FANTASISTA![5]
  • 形式名は「ミュージカル・ロマン[5]
  • 18場[5]
  • 大和悠河陽月華の大劇場お披露目公演[5]
  • ロドリーゴ役とラモン役は、蘭寿とむ北翔海莉が役替わりで務めた[5]
  • ベテラン脇役・鈴鹿がこの作品をもって定年退団。そのため密偵ホルヘの役の比重を大きくしたり、クライマックスシーンの変更が行なわれた。
役替わり日程(宝塚)[7]
  ラモン ロドリーゴ
6月22日(金)-7月6日(金) 蘭寿とむ 北翔海莉
7月7日(土)-7月20日(金) 北翔海莉 蘭寿とむ
7月21日(土)-7月30日(月) 蘭寿とむ 北翔海莉
役替わり日程(東京)[8]
  ラモン ロドリーゴ
8月17日(金)-8月31日(金) 蘭寿とむ 北翔海莉
9月1日(土)-9月14日(金) 北翔海莉 蘭寿とむ
9月15日(土)-9月30日(日) 蘭寿とむ 北翔海莉
  • 全国ツアー公演として、10月30日-11月25日[9]まで続演された。
全国ツアーの公演日程
公演日 公演場所
10月30日 梅田芸術劇場・メインホール(大阪府)
10月31日
11月2日 市川市文化会館千葉県
11月3日 グリーンホール相模大野神奈川県
11月4日  茅ヶ崎市民文化会館(神奈川県)
11月6日  オーバード・ホール
富山市芸術文化ホール)(富山県
11月8日 高山市民文化会館岐阜県
11月10日 中京大学文化市民会館オーロラホール
名古屋市民会館大ホール)(愛知県
11月11日
11月13日 静岡市民文化会館静岡県
11月14日
11月16日 九州厚生年金会館福岡県北九州市
11月17日 福岡市民会館福岡県
11月18日
11月20日 熊本市民会館熊本県
11月21日 佐賀市文化会館佐賀県
11月23日 都城市総合文化ホール宮崎県
11月24日 宝山ホール鹿児島県文化センター
11月25日
2016年宙組
公演日程
公演日 公演場所
11月18日(金) 梅田芸術劇場メインホール(大阪府)
11月19日(土)
11月20日(日)
11月23日(水) 松戸・森のホール21(千葉県)
11月25日(金) 府中の森芸術劇場(東京都)
11月26日(土) 神奈川県民ホール
11月27日(日)
11月29日(火) ひめぎんホール(愛媛県県民文化会館)
11月30日(水) 西条市総合文化会館(愛媛県)
12月2日(金) 北九州ソレイユホール(福岡県)
12月3日(土) 福岡市民会館
12月4日(日)
12月6日(火) 佐賀市文化会館
12月7日(水) アルカスSASEBO(長崎県)
12月10日(土) 宝山ホール(鹿児島県文化センター)
12月11日(日)

スタッフ(宝塚公演)編集

1976年編集

2007年編集


配役一覧編集

( )は新人公演。

公演キャスト
  1976年月組
(宝塚)
1979年月組
(東京) 
2007年宙組
(宝塚・東京)
2007年宙組
(全国)
2016年宙組
(全国)
フェルナンド 榛名由梨[2]
条はるき[2]
榛名由梨[4]
芹まちか[4]
大和悠河[6]
春風弥里[6]
大和悠河 朝夏まなと
ロドリーゴ 瀬戸内美八
大地真央
大地真央
峰城とわ
蘭寿とむ
北翔海莉
鳳翔大
七帆ひかる 澄輝さやと
ラモン 順みつき
世れんか
順みつき
剣幸
蘭寿とむ
北翔海莉
早霧せいな
蘭寿とむ 真風涼帆
イサベラ 小松美保[2]
邦なつき[2]
小松美保[4]
五條愛川[4]
陽月華[6]
花影アリス[6]
陽月華 伶美うらら
シルヴィア 舞小雪
潮はるか
舞小雪
邦なつき
美羽あさひ
藤咲えり
美羽あさひ 遥羽らら
マルガリータ 北原千琴
野々ひかり
優ひかり
葦笛るか
和音美桜
天咲千華
天咲千華 星風まどか
ルカノール 沖ゆき子
礼美良
藤城潤
星原美沙緒
悠未ひろ
暁郷
悠未ひろ 寿つかさ
レオン将軍 水代玉藻
汝鳥伶
美郷真也
八雲美佳
美郷真也 松風輝
セレスティーナ夫人 大路三千緒
紫賀みどり
三鷹恵子
京三紗
邦なつき
和音美桜
邦なつき 純矢ちとせ
ホルヘ 葉山三千子
早織光世
水乃亮
火の鳥美奈
鈴鹿照
七海ひろき
寿つかさ 星吹彩翔
脚本(スタッフ) 柴田侑宏
演出(スタッフ) 柴田侑宏 柴田侑宏
中村暁
中村暁

漫画化編集

宝塚ファンとしても知られる、さいとうちほによる作画。宝塚GRAPH誌・1998年9〜12月号に掲載され、その後以下の単行本に収録されている。

脚注編集

参考資料編集

  • 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡り続けて(舞台編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14600-3
  • 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡り続けて(人物編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14601-0

外部リンク編集