メリーアン (曲)
「メリーアン」(MARIE-ANNE)は、1983年6月21日に発売されたALFEE16枚目のシングル。
「メリーアン」 | ||||||||||
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ALFEE の シングル | ||||||||||
初出アルバム『ALFEE'S LAW(#1) ALFEE B面 コレクション(#2)』 | ||||||||||
B面 | ラジカル・ティーンエイジャー | |||||||||
リリース | ||||||||||
規格 | シングル・レコード | |||||||||
ジャンル | ロック | |||||||||
時間 | ||||||||||
レーベル | F-LABEL | |||||||||
作詞・作曲 | ||||||||||
チャート最高順位 | ||||||||||
ALFEE シングル 年表 | ||||||||||
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概要編集
初回盤は、スリーブジャケットで発売された。生産枚数は極少。裏ジャケットは表ジャケットロゴ部分が赤に対して、緑である。高見沢は表ジャケットと同じ場所に立っているが坂崎と桜井が高見沢より少し前に出て、坂崎は向かって左に、桜井は右に行こうとしている様の手振れした写真が載っている。
音楽性編集
メリーアン編集
本作から1985年の「霧のソフィア」まで、シングル表題曲の共同作詞に高橋研を迎えて制作された。
元々はアルバム『ALFEE'S LAW』の収録曲として制作していたが、シングル曲として先行発売され、シングルレコード用に間奏などを短くしたシングル・ヴァージョンが制作された。その後発表された、アルバム・ヴァージョンがオリジナルのサイズで、ギター・ソロ、後奏などは別テイクが収録されている。また、アルバム『ALFEE'S LAW』発売前に、ベスト盤『ALFEE A面 コレクション』(CT版)に先行収録された。
高見沢は著書の中で「『わが青春のマリアンヌ』のヒロイン(マリアンヌを英語読み)をイメージして書いた」と記している[1]。歌詞が出来上がっていない時の仮タイトルは「ベルリンの露」であった。後にテレビ番組等のインタビューで、高見沢直筆の当時の楽譜がメンバー間で「露」が「霜」に見えたと逸話が語られた。
ラジカル・ティーンエイジャー編集
ライヴでは大合唱になる楽曲。メンバーもステージにて使用していたツアー・グッズでもあるリストバンドに「RADICAL TEENAGER」と採用されたことがある(下記のカバー・関連企画も参照)。
チャート成績編集
当初はオリコントップ10圏外であったが、徐々に人気が上昇し、初めてオリコントップ10入りを果たす。アルフィーで1番のロングセラー作品。
テレビ出演編集
『ザ・ベストテン』にもALFEEとして、1983年8月11日に「今週のスポットライト」で初出演を果たし、その後10位以内に初ランクインする。9月8日に同番組で本作を生披露するが、衛星中継だったために、音声と映像が合わないハプニングが発生した。
同年年末には、本作で「第34回NHK紅白歌合戦」に初出場。(逸話は後述)
『NHK紅白歌合戦』出演時の逸話編集
本作がヒットしたことで『NHK紅白歌合戦』に初出場したとよく言われるが、実際には非公式に由紀さおりの伴奏を依頼され参加したことがあった。しかし、この時はカメラに映る位置に立たなかったため、メンバーの顔(実際に現場にいたのは「ベースはいらない」と言われた桜井を除く2人)が映らなかった。そのため、正式な出場が決まった際に、「今度は顔が映るんでしょうか?」と言ったという。
白組司会の鈴木健二アナウンサーは、メンバーの紹介の時、次のように紹介した。
- 愉快なアルフィーの3人を続いてご紹介いたします。初出場でございますが、実は2回目でございます。何年か前に女性歌手の伴奏を頼まれ、やって参りました。
- 親戚中に「紅白に出るから」と言って電話を致しまして、あちこちからタキシードを買い集め、やって参りました。
- ところが、どういう手違いか中の1人がここに来ないで家にいたのでございます。おまけにあとの2人は「どうぞここで演奏してください」と言われましたら、そこが何と舞台装置の裏でございまして。顔が全然映りませんでした。
- 「初出場の感想は?」と私が求めましたら3人が答えまして「今度は顔が映るんでしょうか?」ということでございます。
収録曲編集
全作曲:高見沢俊彦
収録作品編集
- ALFEE A面 コレクション(#1)
- ALFEE B面 コレクション(#2)
- ALFEE'S LAW(#1、アルバムヴァージョン)
- ALFEE ベスト20(#1)
- PAGE ONE -13 PIECES OF ALFEE(#1,2)
- ALFEE GOLD(#11)
- BEST SELECTION(#1)
- ALFEE 4WAY STORY(#1,2)
- 14 Best Hits ALFEE(#1,2)
- アルフィーA面コレクション スペシャル(#1)
- アルフィーB面コレクション スペシャル(#2)
- NON-STOP THE ALFEE(#1)
- THE ALFEE THE BEST(#1、『ALFEE'S LAW』バージョン)
- THE ALFEE SINGLE HISTORY VOL.II 1983-1986(#1,2)
- THE ALFEE 單曲全集一(#1)
- The Alfee Meets Dance(#1)
- THE ALFEE 30th ANNIVERSARY HIT SINGLE COLLECTION 37(#1、新録)
- STARTING OVER 〜BEST HIT OF THE ALFEE〜(#1、新録。メドレー中の一曲)
- THE ALFEE SINGLE HISTORY VOL.V 1996-2001(#1、『30th ANNIVERSARY HIT SINGLE COLLECTION 37』ヴァージョン)
参加ミュージシャン編集
- YOSHIHIRO“GRICO”TOMIOKA (Drums)
- TAKAYUKI “E.T.”YAMAISHI (Keyboards)
- AKIRA INOUE(Strings Arrangement)- #2
- MOTOYA HAMAGUCHI(Percussion)- #2
- SUMIDAGAWA HIGH-SCHOOL FOLK SONG CLUB (Chorus) - #2
カバー・関連企画編集
本作発売から1年後の1984年には香港の歌手アラン・タムが、日本におけるデビュー・アルバム『夏の寒風』にてカバー。同年に香港でリリースした広東語アルバム『愛的根源』では広東語の歌詞をつけて「捕風的漢子」というタイトルでカバーしている。
1995年9月27日にcutting edgeより発売された『THE ALFEE MEETS DANCE』に英語バージョンで収録されている。タイトルは「Mary Ann」。
2004年12月31日から2005年1月1日にかけ行われた「30th anniversary Count Down 2005 TIME AND TIDE」のパンフレットの表紙には、1983年のオリジナルのジャケット画像をモチーフにして新たに撮影し直した画像が採用された。
2006年、NHK教育テレビの『金曜かきこみTV」』の企画にて、高見沢が弾く「わんこそばギター」が製作され、同年の春ツアーのNHKホールのライヴでは、「メリーわん」として一部分歌詞を変更して演奏された。
2007年、高見沢とも親交の深いAnchangによりカバーされた(シングル「コブラツイスト」のカップリング)。
2011年、サントリーのボス「ゼロの頂点」8cm特典CDに採用され、レコードジャケットがミニサイズで復刻された(カップリング曲「ラジカル・ティーンエイジャー」は未収録)。
2015年、春のコンサートツアーグッズで、焼き饅頭「メリーあん」が販売された。音楽ユニット『LieN』のヴォーカル・三谷朋世は、同年5月30日のNHKホール公演時に購入した際「リアンつながりで勝手に共演の図」とツイッターで紹介している[3]。
2019年、春のコンサートツアーグッズにて、上記同様、4年振りに焼き饅頭「メリーあん」が再販売された(外箱と中身のパッケージのデザインは2015年版とは異なる)。
「RADICAL TEENAGER」仕様のリストバンドは、1984年、1996年春、2014年春、2019年春のコンサートツアーグッズに採用された。
リリース履歴編集
# | 発売日 | リリース | 規格 | 品番 | 備考 |
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1 | 1983年6月21日 | F-LABEL / キャニオン・レコード | EP | 7A 0288 | |
2 | 1988年6月21日 | F-LABEL / ポニーキャニオン | 8cmCD | S10A 0124 | 初CD化 |
脚注編集
- ^ 映画のテーマを見事に語っている(町山智浩『トラウマ映画館』集英社 2011年p.164)。
- ^ “メリーアン(THE ALFEE) / コード譜 / ギター - J-Total Music!”. Jトータルミュージック. 2016年8月27日閲覧。
- ^ 三谷朋世 (2015年5月30日). “初アルフィーライブ♪ グッズ売り場でこんなんみつけた。「メリーあん」”. Twitter. 2017年3月18日閲覧。
外部リンク編集
- Remember!ザ・ベストテン・今月のスポットライト「メリーアン」 - 「Uta-net」(2016年2月16日)