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日本 > 東北地方 > 秋田県 > 秋田市 > 仁井田 (秋田市)

仁井田(にいだ)は秋田県秋田市にある大字住居表示未実施地区。大字仁井田に由来し「仁井田」を冠した町名を持つ地区の総称でもある。郵便番号は、大字仁井田010-1423、仁井田本町010-1421、仁井田目長田010-1422、仁井田小中島010-1426、仁井田新田010-1427、仁井田二ツ屋010-1431、仁井田福島010-1432、仁井田栄町010-1433、仁井田蕗見町010-1434、仁井田潟中町010-1435。大字仁井田と各町を合わせた人口は13,940人(2011年4月1日現在、住民基本台帳による[1])。

仁井田
仁井田の位置(秋田県内)
仁井田
仁井田
仁井田の位置
北緯39度41分1.23秒 東経140度6分24.62秒 / 北緯39.6836750度 東経140.1068389度 / 39.6836750; 140.1068389
日本の旗 日本
都道府県 Flag of Akita Prefecture.svg 秋田県
市町村 Flag of Akita, Akita.svg 秋田市
人口
2016年(平成28年)10月1日現在)[1]
 • 合計 2,352人
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
010-1423
市外局番 018[2]
ナンバープレート 秋田
仁井田の位置

本項では、特に明記しない場合は地域総称としての仁井田について述べる。

また本項では、1954年10月1日に秋田市へ編入された旧河辺郡仁井田村、及び秋田市編入時に仁井田へ統合され廃止された大字である目長田(めながた)についても併せて解説する。

地理編集

秋田市の南部に位置する。国道13号沿いを中心に住宅地商業地となっており、その他は広範囲に農地が広がっている。奥羽本線秋田新幹線秋田駅から大曲駅方面へ向かう時、秋田車両センターを過ぎたところで両側に広がるのが仁井田の水田である。

その名の通り、江戸時代新田開発によってできた穀倉地帯で、米どころ秋田が誇る農業地域であった。のほかに大根秋田蕗の名産地でもあり、地元の学校の校章には蕗の葉が使われている。近年は減反や農業不況から農地は年々減り、宅地化が進んでいる。一部はスプロール現象的な開発によってできているところもある。ニュータウンベッドタウンの色合いも強い。

二ツ屋にはかつて中休潟という沼があり、三湖伝説に登場する龍・八郎太郎が春秋の彼岸中日に八郎潟田沢湖を往復する際、中休みで一泊する地との伝説があった(羽陰温故誌)。中休潟は現存せず、また八郎潟が干拓された現在では八郎太郎は田沢湖に定住しているとされ、当地の伝説も忘れられようとしている。

現在の大字仁井田は、住居表示実施に伴い大字から離脱した地区によって東西に二分されている。西側は、北西は牛島牛島南、北は大住仁井田潟中町仁井田蕗見町、東は仁井田小中島仁井田新田仁井田本町、南は御野場新町四ツ小屋、西は雄物川を挟んで豊岩石田坂新屋鳥木町と接する。東側は、北は仁井田二ツ屋仁井田福島牛島東上北手荒巻、東は上北手猿田、南は四ツ小屋小阿地御所野下堤・四ツ小屋、南西は仁井田目長田・仁井田本町、西は仁井田栄町と接する。中央の大字離脱地区を含んだ仁井田地域全体としては、南で御野場とも接する。

小字編集

旧大字仁井田に24、旧大字目長田に4、合わせて28の小字が設置されていた[3]が、うち4の小字は住居表示実施に伴う区画整理で全域が他地区へ編入され、廃止された[4]

  • 旧大字仁井田
    • 字大野(おおの)
    • 字沖谷地(おきやち)
    • 字粕谷道(かすやみち)
    • 字潟中島(かたなかじま)
    • 字上新田(かみしんでん)
    • 字刈切(かりきり)
    • 字切上(きりあげ)
    • 字桑谷地(くわやち)
    • 字五十五枚(ごじゅうごまい)
    • 字小中島(こなかじま)
    • 字猿田川端(さるたかわばた)
    • 字下久保(したくぼ) - 平成6年10月1日廃止
    • 字下新田(しもしんでん)
    • 字新中島(しんなかじま)
    • 字塚廻(つかまわり)
    • 字堂回(どうまわり) - 平成5年10月1日廃止
    • 字中新田(なかしんでん)
    • 字中谷地(なかやち)
    • 字西潟敷(にしかたしき)
    • 字福島(ふくしま)
    • 字二ツ屋(ふたつや) - 昭和51年4月1日廃止
    • 字柳林(やなぎばやし)
    • 字洧渮溜(ゆかる)
    • 字横山(よこやま)
  • 旧大字目長田
    • 字川久保(かわくぼ)
    • 字仲谷地(なかやち)
    • 字古川向(ふるかわむかい)
    • 字目長田(めながた) - 平成5年10月1日廃止

目長田編集

古くは目名潟・目名形・女名潟と表記されたこともあり、雄物川の氾濫によって生じた潟を開拓したことによって生じた集落の意とされる[5]。江戸時代初期の史料である梅津政景日記には「めなかた」「行方」「目奈潟」「目長田」の表記が混在しており、このうち「行方」は佐竹氏の旧領であった常陸国行方郡(なめかたぐん)から連想された誤記と推測される[6]

地名の由来は、菅江真澄は女名潟・男名潟によるものとするが(月の出羽路)、古い方言で川の屈曲・沼・支流・細流・汀を指す「メナ」と「潟」の組み合わせであるとする説もある[6]

河川編集

世帯数と人口編集

2016年(平成28年)10月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]

小字 世帯数 人口
仁井田字大野 176世帯 485人
仁井田字切上 30世帯 43人
仁井田字新中島 325世帯 995人
仁井田字上新田
仁井田字中新田
仁井田字下新田
14世帯 53人
仁井田字西潟敷 229世帯 641人
仁井田字横山 51世帯 135人
825世帯 2,352人

歴史編集

にいだむら
仁井田村
廃止日 1954年10月1日
廃止理由 編入合併
南秋田郡太平村外旭川村飯島村下新城村上新城村
河辺郡浜田村豊岩村四ツ小屋村上北手村下北手村仁井田村
由利郡下浜村秋田市
現在の自治体 秋田市
廃止時点のデータ
  日本
地方 東北地方
都道府県 秋田県
河辺郡
面積 9km2.
総人口 4,802
(廃止時)
隣接自治体 秋田市
河辺郡:上北手村四ツ小屋村豊岩村
仁井田村役場
所在地 秋田県河辺郡仁井田村仁井田
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沿革編集

字域の変遷編集

以下はすべて住居表示実施に伴う変更。

実施前 実施年月日 実施後
仁井田字大野 昭和51年4月1日 仁井田小中島(一部)
にいだこなかじま
(残存)仁井田字大野
仁井田字沖谷地 (残存)仁井田字沖谷地
仁井田字粕谷道 (残存)仁井田字粕谷道
仁井田字潟中島 昭和51年4月1日 大住一丁目(一部)
おおすみいっちょうめ
昭和51年4月1日 大住二丁目(一部)
おおすみにちょうめ
昭和51年4月1日 大住三丁目
おおすみさんちょうめ
昭和51年4月1日 大住四丁目
おおすみよんちょうめ
昭和51年4月1日 仁井田潟中町
にいだかたなかちょう
昭和51年4月1日 仁井田栄町(一部)
にいださかえちょう
昭和51年4月1日 仁井田蕗見町
にいだふきみちょう
昭和51年4月1日 仁井田二ツ屋一丁目(一部)
にいだふたつやいっちょうめ
昭和51年4月1日 仁井田緑町(一部)
にいだみどりちょう
(残存)仁井田字潟中島
仁井田字上新田 昭和51年4月1日 仁井田新田一丁目
にいだしんでんいっちょうめ
昭和51年4月1日 仁井田新田二丁目
にいだしんでんにちょうめ
昭和51年4月1日 仁井田新田三丁目
にいだしんでんさんちょうめ
平成5年10月1日 仁井田本町一丁目(一部)
にいだほんちょういっちょうめ
平成5年10月1日 仁井田本町四丁目(一部)
にいだほんちょうよんちょうめ
(残存)仁井田字上新田
仁井田字刈切 (残存)仁井田字刈切
仁井田字川久保 (残存)仁井田字川久保
仁井田字切上 昭和51年4月1日 仁井田栄町(一部)
にいださかえちょう
平成5年10月1日 仁井田本町一丁目(一部)
にいだほんちょういっちょうめ
(残存)仁井田字切上
仁井田字桑谷地 (残存)仁井田字桑谷地
仁井田字五十五枚 (残存)仁井田字五十五枚
仁井田字小中島 昭和51年4月1日 仁井田小中島(一部)
にいだこなかじま
(残存)仁井田字小中島
仁井田字猿田川端 昭和42年5月1日 牛島東六丁目(一部)
うしじまひがしろくちょうめ
昭和63年10月1日 牛島東七丁目(一部)
うしじまひがしななちょうめ
平成12年10月1日
昭和51年4月1日 仁井田福島一丁目(一部)
にいだふくしまいっちょうめ
昭和51年4月1日 仁井田福島二丁目(一部)
にいだふくしまにちょうめ
昭和51年4月1日 仁井田二ツ屋二丁目(一部)
にいだふたつやにちょうめ
(残存)仁井田字猿田川端
仁井田字下久保 昭和63年10月1日 御野場七丁目(一部)
おのばななちょうめ
平成6年10月1日 御野場新町五丁目(一部)
おのばしんまちごちょうめ
平成5年10月1日 仁井田本町三丁目(一部)
にいだほんちょうさんちょうめ
平成6年10月1日 仁井田本町六丁目(一部)
にいだほんちょうろくちょうめ
仁井田字下新田 平成6年10月1日 御野場新町一丁目(一部)
おのばしんまちいっちょうめ
平成6年10月1日 御野場新町二丁目
おのばしんまちにちょうめ
平成6年10月1日 御野場新町三丁目(一部)
おのばしんまちさんちょうめ
平成6年10月1日 御野場新町四丁目(一部)
おのばしんまちよんちょうめ
平成6年10月1日 仁井田本町五丁目(一部)
にいだほんちょうごちょうめ
(残存)仁井田字下新田
仁井田字新中島 平成6年10月1日 御野場新町一丁目(一部)
おのばしんまちいっちょうめ
平成6年10月1日 御野場新町三丁目(一部)
おのばしんまちさんちょうめ
(残存)仁井田字新中島
仁井田字塚廻 平成5年10月1日 仁井田本町二丁目(一部)
にいだほんちょうにちょうめ
(残存)仁井田字塚廻
仁井田字堂回 平成5年10月1日 仁井田本町三丁目(一部)
にいだほんちょうさんちょうめ
平成5年10月1日 仁井田目長田一丁目(一部)
にいだめながたいっちょうめ
仁井田字中新田 平成6年10月1日 御野場新町一丁目(一部)
おのばしんまちいっちょうめ
平成5年10月1日 仁井田本町四丁目(一部)
にいだほんちょうよんちょうめ
平成6年10月1日 仁井田本町五丁目(一部)
にいだほんちょうごちょうめ
(残存)仁井田字中新田
仁井田字中谷地 平成5年10月1日 仁井田目長田二丁目(一部)
にいだめながたにちょうめ
(残存)仁井田字中谷地
仁井田字仲谷地 平成5年10月1日 仁井田本町二丁目(一部)
にいだほんちょうにちょうめ
(残存)仁井田字仲谷地
仁井田字西潟敷 平成13年10月1日 牛島南二丁目(一部)
うしじまみなみにちょうめ
(残存)仁井田字西潟敷
仁井田字福島 昭和51年4月1日 仁井田福島二丁目(一部)
にいだふくしまにちょうめ
(残存)仁井田字福島
仁井田字二ツ屋 昭和51年4月1日 仁井田二ツ屋一丁目(一部)
にいだふたつやいっちょうめ
昭和51年4月1日 仁井田二ツ屋二丁目(一部)
にいだふたつやにちょうめ
昭和51年4月1日 仁井田緑町(一部)
にいだみどりちょう
仁井田字古川向 平成5年10月1日 仁井田目長田三丁目(一部)
にいだめながたさんちょうめ
(残存)仁井田字古川向
仁井田字目長田 平成5年10月1日 仁井田本町三丁目(一部)
にいだほんちょうさんちょうめ
平成5年10月1日 仁井田目長田一丁目(一部)
にいだめながたいっちょうめ
平成5年10月1日 仁井田目長田二丁目(一部)
にいだめながたにちょうめ
仁井田字柳林 平成6年10月1日 御野場新町四丁目(一部)
おのばしんまちよんちょうめ
平成6年10月1日 御野場新町五丁目(一部)
おのばしんまちごちょうめ
平成6年10月1日 仁井田本町六丁目(一部)
にいだほんちょうろくちょうめ
(残存)仁井田字柳林
仁井田字洧渮溜 昭和51年4月1日 仁井田福島一丁目(一部)
にいだふくしまいっちょうめ
昭和51年4月1日 仁井田福島二丁目(一部)
にいだふくしまにちょうめ
昭和51年4月1日 仁井田二ツ屋二丁目(一部)
にいだふたつやにちょうめ
(残存)仁井田字洧渮溜
仁井田字横山 (残存)仁井田字横山


交通編集

鉄道編集

仁井田目長田三丁目・仁井田目長田二丁目・仁井田字古川向・字中谷地・字桑谷地・字塚廻などをJR東日本奥羽本線秋田新幹線)が通っており、秋田車両センターの南端が仁井田字福島・字塚廻に僅かにかかっている。駅は無い。最寄り駅は牛島西一丁目にある羽越本線羽後牛島駅、または四ツ小屋小阿地字柳林にある奥羽本線の四ツ小屋駅

なお、2006年(平成18年)10月2日発表のJR東日本秋田支社中期経営計画によると四ツ小屋・秋田駅間に新駅の設置計画があり、「あきた蕗仁井田駅」と仮称されている。

バス編集

道路編集

施設編集

社寺編集

参考文献編集

  • 角川日本地名大辞典 5 秋田県
  • 「秋田市史 第四巻 近現代I 通史編」秋田市編、2004年
  • 「あきたさきがけブックNo.31 羽州久保田の原風景 佐竹氏入部のころ」土居輝雄、秋田魁新報社、1999年 ISBN 4-87020-198-4
  • 秋田市 地名小辞典

脚注編集

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  1. ^ a b 秋田市年齢別・地区別人口(平成28年10月1日現在:平成27年国勢調査からの推計値)” (日本語). 秋田市 (2017年2月1日). 2017年7月7日閲覧。
  2. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2017年5月29日閲覧。
  3. ^ 「角川日本地名大辞典」986頁。
  4. ^ 秋田市 住居表示旧新対照一覧 ニ
  5. ^ a b c 「角川日本地名大辞典」642頁。
  6. ^ a b 「羽州久保田の原風景」44頁。
  7. ^ 「秋田市史 第四巻」65頁。
  8. ^ 地名余禄(3) 斎藤廣志 (3/4頁) (PDF)
  9. ^ 切り上げの村(きりあげのむら) - 秋田の昔話・伝説・世間話 口承文学検索システム
  10. ^ 「秋田市史 第四巻」17頁。
  11. ^ 「秋田市史 第四巻」p.287。
  12. ^ 広報あきた No.66 8頁

外部リンク編集