小田急相模原駅

神奈川県相模原市南区南台にある小田急電鉄の駅

小田急相模原駅(おだきゅうさがみはらえき)は、神奈川県相模原市南区南台丁目にある、小田急電鉄小田原線である。駅番号OH 29

小田急相模原駅*
北口(2021年)
おだきゅうさがみはら
Odakyu Sagamihara
OH 28 相模大野 (2.4 km)
(2.2 km) 相武台前 OH 30
地図
所在地 相模原市南区南台丁目20-1
北緯35度30分54.5秒 東経139度25分21.5秒 / 北緯35.515139度 東経139.422639度 / 35.515139; 139.422639座標: 北緯35度30分54.5秒 東経139度25分21.5秒 / 北緯35.515139度 東経139.422639度 / 35.515139; 139.422639
駅番号 OH29
所属事業者 小田急電鉄
所属路線 小田原線
キロ程 34.7 km(新宿起点)
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
[小田急 1]49,416人/日
-2022年-
開業年月日 1938年昭和13年)3月1日
備考 * 1941年(昭和16年)に相模原駅より改称。
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南口(2019年4月)
改札口(2015年9月)
ホーム(2015年9月)

歴史

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年表

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駅名の由来

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駅開設当時は、町村名(自治体)としての「相模原」はなかった。しかし「相模原軍都計画」などにより「相模原」の呼称が定着しつつあったこと、また開設当時の駅所在地であった大野村で周辺町村との合併計画で「相模原」が新自治体名として有力となったことから、相模原駅が採用された[1]。その後、鉄道省が横浜線に相模原駅を開設したため、「小田急相模原駅」へ改称した[1]。これは当時、お上の権限が強かったことによるもので、現在の京急新子安駅とほぼ同様の理由である[3]

本駅は相模原市域南端の座間市との市境付近に位置し、横浜線の相模原駅は相模原市域中央部に位置しており、相互の駅は直線距離で約9 km離れている。また、小田急多摩線延伸計画に記されている「相模原駅」も当駅とは異なり、JR相模原駅を計画予定地としている。

1974年(昭和49年)に小田急多摩線の小田急永山駅が開設するまでは、小田急電鉄で唯一駅名に「小田急」を冠する駅であった。現在も小田原線では唯一である。

地域住民からは「オダサガ」と略称され、2014年(平成26年)より毎年10月に小田急相模原駅北口で開催されているイベント「おださがロードフェスタ」[4]にもこの名称が使用され、定着している。

駅構造

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相対式ホーム2面2線を有する地上駅橋上駅舎を備え、ホーム階へはエレベータエスカレータで連絡している。

各ホームではエレベーター新設工事が進められ、2007年平成19年)2月24日に上下ホーム・南口のエレベーターが使用開始となった。同年7月14日に仮北口通路が閉鎖、新北口通路が開通した。

のりば

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ホーム 路線 方向 行先[5]
1   小田原線 下り 小田原箱根湯本方面
2 上り 相模大野新宿  千代田線方面

駅設備

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利用状況

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2022年度(令和4年度)の1日平均乗降人員49,416人である[小田急 1](小田急線全70駅中20位)。

近年の1日平均乗降乗車人員の推移は以下の通り。

年度別1日平均乗降・乗車人員[* 1][* 2]
年度 1日平均
乗降人員[* 3]
1日平均
乗車人員[* 4]
出典
1975年(昭和50年) 48,952 24,141
1980年(昭和55年) 50,881 25,695
1985年(昭和60年) 54,001 27,156
1989年(平成元年) 61,564
1990年(平成02年) 31,449
1993年(平成05年) [注釈 1]63,542
1995年(平成07年) 30,327 [神奈川県統計 1]
1998年(平成10年) 57,429 29,351 [神奈川県統計 2]
1999年(平成11年) 28,860 [神奈川県統計 3]
2000年(平成12年) 28,555 [神奈川県統計 3]
2001年(平成13年) 28,543 [神奈川県統計 4]
2002年(平成14年) 55,895 28,402 [神奈川県統計 5]
2003年(平成15年) 55,944 28,389 [神奈川県統計 6]
2004年(平成16年) 55,388 28,002 [神奈川県統計 7]
2005年(平成17年) 54,477 27,585 [神奈川県統計 8]
2006年(平成18年) 54,111 27,419 [神奈川県統計 9]
2007年(平成19年) 54,473 27,595 [神奈川県統計 10]
2008年(平成20年) 55,754 28,182 [神奈川県統計 11]
2009年(平成21年) 55,392 27,940 [神奈川県統計 12]
2010年(平成22年) 55,034 27,719 [神奈川県統計 13]
2011年(平成23年) 54,366 27,386 [神奈川県統計 14]
2012年(平成24年) 55,530 27,969 [神奈川県統計 15]
2013年(平成25年) 56,767 28,626 [神奈川県統計 16]
2014年(平成26年) 55,612 27,978 [神奈川県統計 17]
2015年(平成27年) 56,293 28,330 [神奈川県統計 18]
2016年(平成28年) 56,153 28,233 [神奈川県統計 19]
2017年(平成29年) 56,568 28,431 [神奈川県統計 20]
2018年(平成30年) 57,597 28,943 [神奈川県統計 21]
2019年(令和元年) 57,496 28,920 [神奈川県統計 22]
2020年(令和02年) 43,632 21,893 [神奈川県統計 23]
2021年(令和03年) [小田急 2]45,726 22,974 [神奈川県統計 24]
2022年(令和04年) [小田急 1]49,416

駅周辺

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近年、駅周辺は相模原市[7]および座間市の地域拠点[8]として積極的な再開発事業が行われ、東京や横浜などのベッドタウンとして人口が増加し、急速に都市化している。

当駅は相模原市と座間市の市境に位置し、当駅南西にある踏切の先は座間市となっている。駅北側には県道町田厚木線(行幸道路)が通り、国立病院機構相模原病院方面に向かって「サウザンロード相模台商店街[9]」が形成されている。南口付近は松が枝町付近に商店が広がる。1960年代より日本住宅公団公団鶴が丘団地等の宅地開発が始まり1970年代にはピークを迎え、相模原・座間両市域に広範囲な住宅地が形成されている。北口・南口ともに多くの飲食チェーン店が軒を連ね、特に南口はラーメン店が多くなっている。

再開発事業

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ラクアル・オダサガ
 
ペアナードオダサガ
 
リビオタワー小田急相模原 コモンズざま

駅北口は再開発事業が行われ、2005年(平成17年)3月24日には北口駅前ロータリーが閉鎖され、東側に仮設駅前広場とロータリーが移転した。

北口旧広場には地下4階地上20階の再開発ビル「ラクアル・オダサガ」が建設され、2007年(平成19年)12月2日に開業した。地下2 - 3Fは市営自動車駐車場、地下1Fはオダサカ自転車駐車場、1 - 3Fは商業施設、4Fは相模原市の文化施設が入居し、5F以上は集合住宅となっている。再開発前は駅前広場が狭く、歩行者や自転車・自動車などで常に混雑していたが、再開発によりビル建設と共に駅前広場が整備された[10]

続いて行幸道路北側に、地下1階地上29階の再開発ビル「ペアナードオダサガ」が建設され、2013年(平成25年)10月10日に開業した。1階・2階は商業モール、3階はクリニックモール、4階以上は集合住宅となっている。また県道横断デッキも建設され、2階部分で小田急相模原駅やラクアル・オダサガと接続し、歩行者は県道町田厚木線(行幸道路)を横断することなく両施設を行き来出来るようになった。

この県道横断デッキには、両再開発ビル管理組合が市と契約を結んで2018年(平成30年)3月にネーミングライツを導入「ラクアル/ペアナードオダサガ歩道橋」という愛称が付けられた。歩道橋に愛称が付されるのは相模原市内で初となる[11]

相模原市によれば、これらの再開発事業については当初の目標は概ね実現されたと評価しており、駅周辺の利便性は向上している[12]

さらに駅北口の行幸道路東側(座間市域)では、小田急相模原駅前西地区第一種市街地再開発事業が進められ、2019年1月に再開発ビル「リビオタワー小田急相模原」が完成した[13]。なお「リビオタワー小田急相模原」の建設段階から、「リビオタワー小田急相模原」の2階と「ペアナードオダサガ」の2階との間にも県道を横断するデッキを建設する計画があるが、「リビオタワー小田急相模原」が座間市側、「ペアナードオダサガ」が相模原市側にあることから、両市の間で調整を図ることとされている。

また2019年(令和元年)現在、駅周辺地域で「麻溝台・新磯野地区整備推進事業」が行われている[14]

北口

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ラクアル・オダサガ
ペアナードオダサガ
リビオタワー小田急相模原コモンズざま
  • 座間市立市民交流プラザ「プラっとざま」
  • 座間市立第2子育て支援センター ざまりんのおうち「ひまわり」
その他の施設

南口

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バス路線

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北口広場

北口にバス乗り場がある。神奈川中央交通東により以下の路線が運行されている。

小田急相模原駅
1番のりば - 国立相模原病院方面
小04 麻溝台 北里大学病院北里大学
小14 北里大学病院・北里大学 麻溝車庫
相21 北里大学病院・北里大学 相模原駅南口
古09 大沼 古淵駅
町09 大沼・古淵駅 町田バスセンター
小11 相武台グリーンパーク
2番のりば
小02 ひばりが丘 南林間駅
小03 イオンモール座間・ひばりが丘 南林間駅
小05 直行 イオンモール座間
小06 豊町 相模大野駅北口
3番のりば - 降車場

急行の停車要望

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神奈川県鉄道輸送力増強促進会議は、2013年度の小田急電鉄向け要望書で、ラッシュ時間帯に当駅への急行停車を要望しているが、小田急電鉄はこれに対し「急行の速達性を損なう」との理由で停車の計画はないとしている[15]。これは東林間駅とほぼ同じ理由である。

隣の駅

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小田急電鉄
  小田原線
快速急行・急行
通過
通勤準急・準急・各駅停車(通勤準急は平日朝上り、準急は平日夜下りのみ)
相模大野駅 (OH 28) - (相模大野分岐点) - 小田急相模原駅 (OH 29) - 相武台前駅 (OH 30)

脚注

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注釈

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  1. ^ 当駅の乗降人員最高値年度

出典

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  1. ^ a b c d 小田急電鉄株式会社社史編集事務局 編『小田急五十年史』1980年、647頁。 
  2. ^ 小田急線・箱根登山線・箱根ロープウェイ・箱根海賊船にて 2014年1月から駅ナンバリングを順次導入します! 新宿駅から箱根・芦ノ湖まで通しのナンバリングにより、わかりやすくご利用いただけます』(PDF)(プレスリリース)小田急電鉄 / 箱根登山鉄道、2013年12月24日。オリジナルの2021年5月9日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210509093516/http://www.odakyu.jp/program/info/data.info/8052_1284200_.pdf2021年5月9日閲覧 
  3. ^ 電気車研究会発行「鉄道ピクトリアル」1998年7月臨時増刊号(通巻656号)129ページ
  4. ^ 小田急相模原駅最大のイベント おださがロードフェスタ”. ミカハウジング. 2019年3月16日閲覧。
  5. ^ 小田急相模原駅のご案内 駅立体図”. 小田急電鉄. 2023年6月3日閲覧。
  6. ^ 2012年度の鉄道事業設備投資計画(2)駅施設改良、サービスの向上 ②行先表示装置の新設 (PDF) - 小田急電鉄(2012年4月27日閲覧)
  7. ^ 相模原市 都市計画マスタープラン(第5章全体構想:都市づくりの方針)(2018年4月5日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
  8. ^ 座間市都市マスタープラン運用方針(地域別構想・地域別都市づくりの方針「広野台地域」) (PDF) - 座間市都市計画課、平成25年5月、2022年2月18日閲覧。
  9. ^ サウザンロード相模台商店街
  10. ^ ラクアル・オダサガ - ちょっといい、ちょうどいい。”. 2020年10月2日閲覧。
  11. ^ 相模原市内初、歩道橋に愛称 3月から表示 2管理組合と契約 - カナロコ、神奈川新聞、2018年2月23日
  12. ^ 相模大野駅西側地区、小田急相模原駅北口A地区及び小田急相模原駅北口B地区第一種市街地再開発事業に係る事後評価書 (PDF) - 相模原市、2019年4月閲覧。
  13. ^ 駅前再開発施設が完成、小田急相模原駅 にぎわい演出へ - カナロコ、神奈川新聞、2019年1月10日
  14. ^ 麻溝台・新磯野地区整備推進事業”. 相模原市. 2019年4月6日閲覧。
  15. ^ 神奈川県鉄道輸送力増強促進会議. “平成25年度の要望及び鉄道事業者の回答 小田急電鉄” (PDF). p. 6. 2014年4月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月17日閲覧。
小田急電鉄の1日平均利用客数
  1. ^ a b c 鉄道部門:駅別乗降人員・輸送人員ほか”. 小田急電鉄. 2023年7月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月3日閲覧。
  2. ^ 鉄道部門:駅別乗降人員・輸送人員ほか”. 小田急電鉄. 2023年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月3日閲覧。
小田急電鉄の統計データ
  1. ^ 相模原市統計書 - 相模原市
  2. ^ 統計要覧 - 座間市
  3. ^ レポート - 関東交通広告協議会
  4. ^ 神奈川県県勢要覧
神奈川県県勢要覧
  1. ^ 線区別駅別乗車人員(1日平均)の推移 - 21ページ
  2. ^ 平成12年 - 223ページ
  3. ^ a b 平成13年 (PDF) - 225ページ
  4. ^ 平成14年 (PDF) - 223ページ
  5. ^ 平成15年 (PDF) - 223ページ
  6. ^ 平成16年 (PDF) - 223ページ
  7. ^ 平成17年 (PDF) - 225ページ
  8. ^ 平成18年 (PDF) - 225ページ
  9. ^ 平成19年 (PDF) - 227ページ
  10. ^ 平成20年 (PDF) - 231ページ
  11. ^ 平成21年 (PDF) - 241ページ
  12. ^ 平成22年 (PDF) - 239ページ
  13. ^ 平成23年 (PDF) - 239ページ
  14. ^ 平成24年 (PDF) - 235ページ
  15. ^ 平成25年 (PDF) - 237ページ
  16. ^ 平成26年 (PDF) - 239ページ
  17. ^ 平成27年 (PDF) - 239ページ
  18. ^ 平成28年 (PDF) - 247ページ
  19. ^ 平成29年 (PDF) - 239ページ
  20. ^ 平成30年 (PDF) - 223ページ
  21. ^ 令和元年 (PDF) - 223ページ
  22. ^ 令和2年 (PDF) - 223ページ
  23. ^ 令和3年 (PDF) - 215ページ
  24. ^ 令和4年 (PDF) - 219ページ

関連項目

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外部リンク

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