明津

神奈川県川崎市高津区の町名

明津(あくつ)は、神奈川県川崎市高津区大字[5]2011年(平成23年)11月17日時点で、住居表示は施行されていない[6]郵便番号は213-0024[3]2010年国勢調査時点での面積は19.3 haである[1]

明津
—  大字  —
明津の位置(神奈川県内)
明津
明津
明津の位置
座標: 北緯35度34分9.79秒 東経139度38分11.84秒 / 北緯35.5693861度 東経139.6366222度 / 35.5693861; 139.6366222
日本の旗 日本
都道府県 Flag of Kanagawa Prefecture.svg 神奈川県
市町村 Flag of Kawasaki, Kanagawa.svg 川崎市
高津区
面積[1]
 - 計 0.1931km2 (0.1mi2)
人口 (2017年(平成29年)12月31日現在)[2]
 - 計 3,289人
等時帯 日本標準時 (UTC+9)
郵便番号 213-0024[3]
市外局番 044 (川崎MA)[4]
ナンバープレート 川崎

目次

地理編集

高津区の南東端に位置し、矢上川江川という2本の河川に挟まれている[7]。低湿地であり、水害を受けやすい土地でもある[7]。中央部を尻手黒川道路が通過することもあり、運輸関連の企業が見られる[8]ほか、集合住宅が立ち並んでいる[7]

明津は北東端で江川を挟んで中原区下小田中井田杉山町井田中ノ町と、南端では矢上川を挟んで蟹ケ谷中原区井田と、西端では子母口と接する(特記のない町域は高津区所属)。

小字編集

明津には、北川久保西川久保南川久保東川久保仲町小字がある[9]。ただし、これらは登記簿上の存在にとどまっており、地名として常用はされていない[9]

歴史編集

中世以前編集

当地は縄文海進の頃には海であり、その後も矢上川沿いの沖積低地であった[10]。水害時に唯一水面上に残ることも多かった「水塚」は、詳細は不明であるものの古墳であると考えられており、古代から当地の開発が行われていたことを伝えている[10]

中世の当地は子母口(渋口)村の一部であり[10]文禄期に1村として分立したものと考えられている[11]

江戸時代編集

江戸時代の当地は、旗本領→天領増上寺領というように推移していった[11]。土地柄もあってほとんどが湿田であり[5]、村は、正保期の『武蔵田園簿』で558斗あまり、『元禄郷帳』や幕末の『旧高旧領取調帳』では72石9斗あまりであった[11]1765年明和2年)時点で、家は13軒あり、そのうち3軒が馬を飼っていた[11]

明治以降編集

明治維新で当地は神奈川県に属し、行政上は明津村→橘村川崎市と推移していった[11]。戦時中には空襲の被害もあったものの[11]、当地は昭和30年代頃まで農村であり続けたが[5]神奈川県道14号鶴見溝ノ口線の拡幅、そして同県道も含まれる尻手黒川道路の開通以降急激に都市化が進み[5]1960年(昭和35年)に98世帯(うち農家が12世帯)であった世帯数が、1971年(昭和46年)には500世帯と激増する一方、農家は6世帯と半減していた[11]

地名の由来編集

「あくつ」は川沿いの低湿地を意味する[7]。関東・東北に点在する地名であるが、「明津」と書かれる例は珍しく、圷・阿久津・悪津などと書かれる例が多い[10]。当地でも、『武蔵田園簿』に「悪津村」とあり、『元禄郷帳』にも昔は悪津村であったことが残っている[7]

沿革編集

世帯数と人口編集

2017年(平成29年)12月31日現在の世帯数と人口は以下の通りである[2]

大字 世帯数 人口
明津 1,545世帯 3,289人

小・中学校の学区編集

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[14][15]

番地 小学校 中学校
全域 川崎市立子母口小学校 川崎市立東橘中学校

交通編集

路線バス編集

 
井田営業所

当地に川崎市バス井田営業所が所在し、川崎駅武蔵小杉駅武蔵新城駅向ヶ丘遊園駅など各方面へバスが運行されている。

道路編集

当地を東西に尻手黒川道路神奈川県道14号鶴見溝ノ口線)が貫通している。

施設編集

  • 熊野神社
  • 常専寺

脚注編集

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  1. ^ a b 町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)」の数値)”. 川崎市 (2015年10月26日). 2018年2月15日閲覧。
  2. ^ a b 町丁別世帯数・人口”. 川崎市 (2018年1月25日). 2018年2月15日閲覧。
  3. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2018年2月15日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2018年2月15日閲覧。
  5. ^ a b c d e 角川日本地名大辞典 14 神奈川県』 p.67。
  6. ^ 区別町名一覧表”. 川崎市. 2018年2月15日閲覧。
  7. ^ a b c d e f 川崎の町名』、p.173。
  8. ^ 角川日本地名大辞典 14 神奈川県』 p.1086。
  9. ^ a b 川崎地名辞典(上)』、p.396。
  10. ^ a b c d 川崎地名辞典(上)』、p.394。
  11. ^ a b c d e f g h i j k l 川崎地名辞典(上)』、p.395。
  12. ^ 「大字及字区域変更」(昭和13年5月31日神奈川県公報pp.37-62)
  13. ^ 川崎地名辞典(上)』、p.397。
  14. ^ 川崎市立小学校の通学区域”. 川崎市 (2015年4月1日). 2018年2月15日閲覧。
  15. ^ 川崎市立中学校の通学区域”. 川崎市 (2015年4月1日). 2018年2月15日閲覧。

参考文献編集

  • 『川崎の町名』 日本地名研究所 編、川崎市、1995年
  • 『川崎地名辞典(上)』 日本地名研究所 編、川崎市、2004年
  • 角川日本地名大辞典 14 神奈川県』 角川書店1984年