松本バスターミナル
松本バスターミナル(まつもとバスターミナル)は、長野県松本市深志一丁目2-30松電バスターミナルビルにあるバスターミナルである。松本市内・近郊を走る路線バスと高速バスが発着する。松本駅お城口の近くに位置する。
構造
編集アルピコ交通が保有する「松電バスターミナルビル」(松電とはアルピコ交通の旧社名松本電気鉄道の略)の1階にバス乗降場、案内所(きっぷ売り場)および待合所がある。案内所にはカウンターと近郊バス路線用の券売機があり、カウンターでは高速・特急バス乗車券、市内・近郊バスの定期券・回数券、鉄道上高地線(通称・松本電鉄)の定期券・回数券を発売している。以前は地下1階に案内所があったが、松電ビル改装に伴い、1階に移動した。構内のりばは青と緑の案内板とライトで色分けされており、1番から5番のりばが青、6番から10番のりばが緑となっている。
アルピコ交通バス交通網の拠点となっている一方で鉄道の松本駅とは別の施設であり、そちらに乗り入れている上高地線の乗り場とは約350m離れている。なお松本バスターミナル発着の一部の路線バスは松本駅発着である。
地下1階 - 6階には1978年からイトーヨーカドーが過去3回業態を変えて営業していたが、アリオ松本を最後に2017年9月10日限りで完全撤退した。商業フロアは2018年にアルピコプラザとして新装開業している。
2024年3月16日に横田信大循環線・信大横田循環線・浅間線・新浅間線が松本駅お城口バスのりばに移転、これに伴い松本バスターミナル1番のりばと2番のりばは休止され駅前発着の路線バスの駐機場所となった。また同日に並柳団地線 系統2がこれまでの松本駅お城口から松本バスターミナル4番のりばに移転した。
路線
編集詳細は松本電鉄バス、またはアルピコ交通のウェブサイト[1]を参照。
- 1番乗り場(休止中)
- バス駐機場所
- 2番乗り場(休止中)
- バス駐機場所
- 3番乗り場
- 4番乗り場
- 5番乗り場
- 6番乗り場
- 中央高速バス バスタ新宿(新宿駅南口)行(1号車)
- 高速バスアルペン松本号☆京都[2]・大阪(梅田)行、
- 中央道高速バス松本線 名古屋(名鉄バスセンター)行
- 7番乗り場
- 8番乗り場
- 9番乗り場
- 10番乗り場(休止中)
- ※エアポートシャトルなど到着便が使用
- 11番乗り場(ファミリーマート松本駅東口店前)
バスターミナル北(SMBC日興証券前)
編集- 各路線
なお、松本駅周辺を発着するアルピコ交通のバス路線のうち、以下の路線はバスターミナルには入らない。
- 松本駅東口バス停
- 松本周遊バス「タウンスニーカー」:北・南・東の各コース松本駅お城口バス停発着。
- 北市内線:市内を循環する路線で、松本駅お城口のロータリー西側(旧タクシーのりばのりば)にある松本駅お城口バス停発着
- 横田信大循環線・信大横田循環線・浅間線(信大経由)・新浅間線(横田経由):松本駅お城口バス停発着。
- 西部地域コミュニティバス松本島内線(旧西コース)および南部循環線:同駅アルプス口の松本駅アルプス口バス停発着。
- 到着便は路線によって異なるが、バスターミナルには入らず、松本駅前交差点の南側とバスターミナル南側にそれぞれ到着するが一部便は駅前お城口広場に乗り入れる。その際は方向幕は松本駅と表示、アナウンスでも松本駅行きと案内される。
コミュニティバス みんなのバス浅間・大村線はバスターミナル北バス停と松本駅前を通行しないため利用するには国府町バス停が最寄りである。
のりばについて
編集高速バス・特急バスは6 - 10番乗り場からの発車。同時に複数の便が発車する場合などは変更がある。観光急行路線及び高山線は10番より、長野線(現在廃止)は9番から発車。その他、新宿線は通常6番を使用するが2号車が追従する場合は7番も使用する。
上高地・乗鞍方面へは、松本駅からアルピコ交通上高地線(鉄道線、通称・松本電鉄)を利用し、終点の新島々駅よりバスを利用することが基本で、松本バスターミナルより上高地へ向かうバスは繁忙期の日中にほんの僅かな本数での運行である。
成田空港・長野線の乗降場所は当路線の運行時間帯に松本バスターミナル構内が閉鎖しているためしらかば通り沿いのファミリーマート松本駅東口店前に設けられた11番のりばに発着する。
高速バス・特急バスの発着路線は以下の通り。
- 長野行:詳細はみすずハイウェイバス参照
- 新宿行:詳細は中央高速バス参照
- 名古屋行:詳細は中央道高速バス参照
- 「アルペン松本号」大阪行:詳細はアルペン松本号参照
- 「アルプスライナー」高山行:松本バスターミナル - 松本インター前 - 平湯温泉 - 高山濃飛バスセンター
- 「アルプスライナー」新穂高行:松本バスターミナル - 松本インター前 - 平湯温泉 - 栃尾温泉 - 新穂高温泉 ※季節運行
- TDR行・成田空港行:詳細は成田空港・長野線参照 ※スピカビル前(運行開始当初は松本バスターミナル南側歩道上から発着していた)
歴史
編集- 1952年(昭和27年)
- 白坂線(後の潮沢線)・犀川線の運行開始。
- 1977年(昭和52年)
- 住吉線(松本 - 梓橋 - 住吉)が廃止になる。最期までは2往復で日・休日運休だった。
- 小倉線が廃止された。
- この頃で当時の三郷村からバスが撤退。
- 1978年(昭和53年)4月20日
- イトーヨーカドー松本店が開業する
- 1983年(昭和58年)
- 1984年(昭和59年)
- 1987年(昭和62年)3月31日
- 洗馬循環線(塩尻営業所 - 中原 - 原村 - 下平 - 洗馬 - 床尾 - 塩尻営業所)が廃止。
- 西条みどり湖線(塩尻営業所 - 塩尻駅 - 強清水 - みどり湖会館前)が廃止。
- 1988年(昭和63年)
- 3月31日 - 岩今線(塩尻営業所 - 塩尻駅 - 今井藤岡 - 松本駅)が廃止。
- 1990年(平成2年)
- 3月31日 - 笹賀線(松本バスターミナル - 下二子 - 上二子 - 今村)、大庭経由西神林線(松本バスターミナル - 荒井 - 大庭駅 - 島立出張所前 - 殿 - 水代橋)及び赤木線(松本バスターミナル - 竹渕 - 豊町 - 寿出張所 - 小池四ツ角 - 赤木 - 塩尻駅)が廃止。
- 1994年(平成6年)- 四賀線の反町 - 会吉車庫間の路線が廃止、廃止された先を会田に変更(後に保福寺線を統合、保福寺天王へ経路変更)。
- 1996年(平成8年)
- 高宮経由(松本バスターミナル - 高宮南 - 芝浦機械 - 笹部団地)が廃止。
- イトーヨーカドーがエスパ松本に業態転換。
- 6月15日 - 小曽部線(塩尻営業所 - 塩尻駅口 - 原口 - 大沢口)が廃止。
- 1997年(平成9年)
- 7月15日 - 片丘線(松本バスターミナル - 白川 - 寿台団地東口 - 倉村 - 大宮八幡 - 中挟 - 塩尻駅 - 塩尻営業所)が廃止。
- 1998年(平成10年)
- 笹部団地線の両島経由(松本バスターミナル - 両島 - 五月町 - 笹部団地)が廃止。
- 1999年(平成11年)
- 2001年(平成13年)
- 4月2日 - 片丘線が村井駅 - 寿台東口 - 倉村として復活。しかし同年10月頃に松本発着に戻り、松本部分の片丘線が復活した格好となる。
- 2002年(平成14年)
- 4月1日 - 周遊東線運行開始、松本城周遊線が周遊北線に改称される。
- 2003年(平成15年)
- 4月28日 - 周遊南線が運転開始。
- 2005年(平成17年)
- 7月15日 - 3番乗り場のラーラ松本線が廃止。代わりに同乗り場の梓川線がラーラ松本に寄るようになる。
- 2007年(平成19年)
- 7月31日 - 宮城交通単独による仙台 - 長野・松本間の1日1往復のみ運行開始。
- 8月1日 - 周遊西線運転開始。
- 9月29日 - 2番乗り場の国道塩尻線が廃止。
- 2008年(平成20年)
- 1月15日 - エアポートシャトル(松本バスターミナル - 松本空港)が廃止。
- 7月16日 - 大規模ダイヤ改正及び路線経路変更。
- 2番乗り場の松原線廃止、6番乗り場の信大経由と7番乗り場の北部循環線廃止。
- 中山線が松原経由で棚峯まで路線を延長。
- 三才山線が松本城・信大経由から蟻ヶ崎・法務局経由に変更。
- 乗り場も大幅に変更となる。
- 浅間線(信大経由):6番乗り場→1番乗り場(後に3番乗り場)
- 浅間線(横田経由):7番乗り場→2番乗り場(後に3番乗り場)
- 鹿教湯線、三才山線:3番乗り場→5番乗り場
- 寿台循環線、内田線、寿台線、並柳線、中山線:2番乗り場→4番乗り場
- 信大浅間横田循環線が開設され、信大先回りを1番乗り場に、横田先回りを2番乗り場にする。
- 入山辺線、里山辺線:1番乗り場→3番乗り場
- 梓川線:3番乗り場→4番乗り場
- 高速バスも若干変更になる。その他、乗場変更のない朝日線、山形線、西神林線、四賀線などは以降も同じ乗り場からの発車。なお4番乗り場・9番乗り場・10番乗り場は元々臨時番線扱いであり、通常時にバスはなかった。
- 2008年(平成20年)
- 12月16日 - 以下の変更を実施。
- 4番乗り場の梓川線が部分廃止され、乗り場が一日市場駅に変更。
- 城山線がアルプス公園帰りに種畜場口から蟻ヶ崎台を経由するようになる。中山線に松原西と松原北が追加となる。
- 4番乗り場の寿台循環線が廃止になる。内田線が減便され土休日運休となる。
- 山塩線の塩尻駅 - 塩尻営業所間が廃止され、残された松本バスターミナル - 塩尻駅間のうち、車庫前(上大池) - 塩尻駅間が当分平日朝1往復のみとなった。
- 信州まつもと空港 - 上今井間が減便され土休日運休となる。
- 12月16日 - 以下の変更を実施。
- 2009年(平成21年)
- 1月1日 - 会田総線の部分廃止。会田経由原山行など。
- 2月16日 - 3月31日まで県庁直行便の試行運行を実施。その間、6時30分発と7時00分発の2便を統一する形で6時45分の出発便を新設。
- 7月1日 - 山塩線の車庫前(上大池) - 塩尻駅間が廃止。
- 12月16日
- 山形線の一部として笹部団地行きが再開する。
- 過去に運行された薄川線の終点舟付橋停留所が区間便を新たに設定する入山辺線の停留所として使用再開する。
- 入山辺線の美ヶ原高原口 - 大和合間が減便され土休日運休となる。
- 舟付橋行が新設される。
- 中山線が減便され土日運休となる。朝の1往復を除いて全便古屋敷を終点とする。
- 三才山線の三才山公民館 - 一の瀬間が減便され土休日運休となり、鹿教湯線と同じルート上の稲倉止が加わる。
- 三才山線の追分 - 岡田出張所間のうち、四賀線と同ルートで運行するようになるが一の瀬行のみは反目経由のまま運行される。
- 2010年(平成22年)
- 4月1日
- バスターミナル案内放送休止
- 鹿教湯線鹿教湯三才山病院バス停廃止に伴い病院を経由しなくなる。
- 三才山線の経路を統一。従来経路を通行していた一の瀬往復系統が松岡経由になる。
- 7月1日 - 梓川線が廃止されコミュニティバスに移管。
- 10月1日
- 会田保福寺線が廃止され、市営バスまたは四賀地域バスによるデマンド式路線になる。
- 四賀線がダイヤ改正と経路変更を実施。
- 松本 - 化石館 - 保福寺下町を松本 - 化石館 - 大木戸 - 明科駅前に変更。化石館 - 保福寺下町間は朝夕に保福寺下町⇔明科駅前の往復運行に変更。
- 入山辺線時刻改正。大和合行が18:00→12:30, 三反田行が16:30→18:00, 舟付橋行が12:30→16:30となったうえで16:30の三反田行を舟付橋行に変更。昼間の舟付橋行を大和合行に変更する。
- 西神林線の管理会館 - 水代橋間廃止になり管理会館の1Km先にある朝日線の神林高速バス停から朝日線に入り松本へ行く循環系統に変更。それに伴い路線名を大久保工場団地線にする。
- FDA乗り入れ開始に伴い朝日線増便時刻改正。
- 2010年(平成22年)1月10 - 11日
- 宮城交通による仙台 - 長野・松本間の運行を休止(長野・松本行きは10日、仙台行きは11日を以て休止)
- 2011年(平成23年)12月16日
- 4月1日
イトーヨーカドーがエスパ松本からアリオ松本に業態転換。
アリオ松本廃止。これによりイトーヨーカドー完全撤退。7階のレストラン街を除き長らく空き家状態がつづく。
- 2017年(平成29年)12月18日
西側にあったバスきっぷ売り場(営業開始は22日にから)を北寄りに移設。
商業フロアをアルピコプラザとして新装開業。
アルピコプラザとしてグランドオープン。
- 2023年(令和5年)4月1日
松本営業所管内のバス路線(高速バス・特急バス・急行バスを除く)が公設民営バスぐるっとまつもとに移管。松本駅お城口から並柳団地線(系統2)発着便新設に伴い従来の並柳団地線を系統1とし減便。
- 2024年(令和6年)
- 1月15日に切符販売窓口の営業時間6:00〜19:00を7:00〜19:00に変更。
- 3月16日
横田信大循環線・信大横田循環線・浅間線・新浅間線が松本駅お城口発着に変更、これに伴い1番のりばと2番のりばを休止しバス駐機場所とする。またお城口発着だった並柳団地線(系統2)がバスターミナル4番のりば出発に変更。
周辺
編集脚注
編集- ^ http://www.alpico.co.jp/access/matsumoto/ アクセス信州 - 松本市周辺 バス路線ご案内
- ^ 昼行便は、京都深草のみ停車 夜行便のみ、京都深草 京都駅八条口 G3のりば経由
- ^ “平成28年4月2日上田松本都市間バス運行について”. 千曲バス株式会社. 2016年4月21日閲覧。
- ^ “「長野~千葉線」のダイヤ改正について”. アルピコ交通 (2019年9月30日). 2020年4月17日閲覧。
- ^ “成田空港交通TOPICS”. 成田空港交通株式会社. 2014年3月2日閲覧。
関連項目
編集- 長野バスターミナル
- 高山濃飛バスセンター
- 名鉄バスセンター(名古屋)
- 岐阜バスターミナル
- 万代シテイバスセンター(新潟)
- バスタ新宿(東京・新宿)
- 阪急三番街高速バスターミナル(大阪・梅田)
外部リンク
編集座標: 北緯36度13分48.8秒 東経137度57分59.4秒 / 北緯36.230222度 東経137.966500度