YMCK(ワイエムシーケー)は、日本音楽ユニットチップチューンのジャンルにおいて、世界的に活躍するグループである。

YMCK
基本情報
出身地 日本の旗 日本
ジャンル チップチューン
活動期間 2003年5月 -
レーベル avex trax
not records
事務所 FOGHORN
公式サイト www.ymck.net
メンバー Midori(ボーカル、作曲)
Yokemura(作詞、作曲、編曲)
Nakamura(映像・作曲)
YMCK
YouTube
チャンネル
活動期間 2012年 -
ジャンル 音楽
登録者数 約1.85万人
総再生回数 約262万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2023年10月30日時点。
テンプレートを表示

概要 編集

スウィング・ジャズの要素を加えたテクノポップサウンドを、ファミコンゲームミュージックのような8bit音源とボサノバのようなボーカルで奏でる作風が特徴。

メンバーはライブ以外では素顔は公開せず、TVの音楽番組などでコメント出演する際もファミコンのゲームキャラクターのようなドット絵アニメで登場し、音楽誌のライブレポート写真ではドット絵のイラストが顔に被せられている。アルバムCDのジャケットもドット絵で描かれている。

バンド結成は2003年5月。CD-Rの自主制作盤『ファミリーミュージック』がヒットとなり、2004年11月にウサギチャンレコーズから1stアルバム『ファミリーミュージック』をリリースする(1stアルバムは自主制作盤とタイトルが同じだが、アルバムの構成は異なる)。1stアルバムのヒットにより、日本のみならずタイスウェーデンでも名前は知れ渡り、ライブを行っている。2005年12月に2ndアルバムとなる『ファミリーレーシング』をリリース。2008年1月にavex traxから3rdアルバム『ファミリージェネシス』をリリースし、メジャーデビューとなる。チップチューンのコンピレーション・アルバムを始め、各方面へのゲスト参加や楽曲のリミックスも積極的に行っている。2008年には「ROCK IN JAPAN FESTIVAL.2008」や「COUNTDOWN JAPAN 08/09」の幕張大阪両会場への出演も行った。同年12月にはいきものがかりのシングル「気まぐれロマンティック」のPVのドット絵アニメーションも手がけた。

公式サイトでは、Yokemuraが開発した「Magical 8bit Plug」というオリジナルのプラグイン形式のソフトウェア・シンセサイザーを公開している。フリーウェアであるため、ダウンロードをすればYMCKの曲のような8bitゲームミュージックが自作可能。バージョンアップを重ねたのち、2020年2月26日に「Magical 8bit Plug 2」が新たにリリースされた。[1]

YokemuraとNakamuraは、後述の通り、Youtubeで毎週動画配信を行っている。

2023年にバンド結成20周年を迎え、2023年9月29日に20曲入りの10th Album「TEN+TEN」の配信を開始するとともに、2023年10月21日に20周年記念ワンマンライブ「YMCK ファミリーミュージックショー 20th」を代官山UNITで開催した。

メンバー 編集

  • Midori(栗原みどり)(ボーカル、作曲担当)
  • Yokemura(除村武志)(作詞、作曲、編曲担当)
  • Nakamura(中村智之)(映像・作曲担当) 実妹は漫画家の中村明日美子[2]

作品 編集

アルバム 編集

発売日 タイトル 規格品番 収録曲 備考
2003年8月22日 ファミリーミュージック 自主制作盤
2004年11月3日
2012年3月7日(再発盤)
ファミリーミュージック USG-008
再発盤:DQC-887
USAGI-CHANG RECORDS
2005年12月21日
2012年3月7日(再発盤)
ファミリーレーシング 初回限定盤:USG-011
通常盤:USG-012
再発盤:DQC-890
*高橋名人がトラック5のゲストボーカルとして参加。また、初回限定版にはYMCKメンバーを描いた.sが付属した。
オリコン最高176位
2008年1月16日 ファミリージェネシス AVCD-23459 オリコン最高56位
2008年9月24日 YMCK SONGBOOK 〜songs before 8bit〜 AVCD-23645 8bitサウンド登場以前の1970年代~1980年代の楽曲を集めたカバーアルバム。
オリコン最高192位
2008年9月24日 DOWN TOWN AVCD-23644 DE DE MOUSEとの共同企画カバーアルバム
オリコン最高150位
2009年1月21日 ファミリークッキング 限定生産版:AVCD-23735/B
通常盤:AVCD-23736
本作にPV集「ファミリーシアター」と特製レシピ本を同梱した5000枚限定生産版を同時発売。
オリコン最高56位
2013年10月2日 FAMILY DAYS NOT-0004 オリコン最高129位
2015年6月24日 FAMILY DANCING NOT-0009 オリコン最高219位
2017年1月18日 FAMILY SWING 通常版:NOT-0013

限定版:NOT-0014

ダウンロード版(UK):HYPRWV009[3]

限定版はOink Games海底探検」のリメイク作となる特製ボードゲーム「FAMILY TREASURE」を同梱したBOX仕様。
オリコン最高115位[4]
2019年10月28日(配信)

2019年11月4日(CD)

FAMILY CIRCUS NOT-0026 Amazon.co.jpおよびライブ会場限定販売
2022年9月30日 FAMILY INNOVATION NOT0042 「ひこうき雲のフォトグラフ」は2022年7月22日先行配信。
2023年9月29日(配信)

2023年12月22日(CD)

TEN+TEN NOT0054 20周年記念盤

アップサイクル(創造的再利用)をテーマに、Disc1は過去の9枚のアルバムから得たインスピレーションやフレーズ、歌詞などをピックアップして新たな曲へと昇華させ(書き下ろし新曲も)、Disc2は邂逅してきた豪華アーティストが集結したトリビュートアルバムで、既存アルバムそれぞれから1曲ずつピックアップし、各アーティスト独自の解釈によるRemixやカバー(セルフリアレンジ曲も)。
ライブ会場での販売は2023年10月21日開始。

EP 編集

発売日 タイトル 規格品番 収録曲 備考
2018年4月14日 MAGICAL GALAXY TOUR EP NOT-0018 既存曲のリミックスとコラボレーション楽曲を収録した企画盤。
Amazon.co.jpおよびライブ会場限定販売
EP盤サイズ特殊仕様ジャケット

配信限定シングル 編集

発売日 タイトル 備考
2009年8月26日 果てしない世界 TVアニメ『アラド戦記 ~スラップアップパーティー~』1期エンディングテーマ
2013年12月9日 さかさま東京
2016年3月7日 GAME OVER YMCK×STAMP
2020年6月5日 ねこなでたい
2021年3月10日 おしえて北斎! 上鈴木兄弟 (P.O.P)&YMCK
2021年4月21日 Teach me, Hokusai! KAMISUZUKI Brothers(P.O.P)&YMCK
2022年8月8日 笑い合う時 YMCK feat.MCU

DVD 編集

発売日 タイトル 規格品番 収録曲 備考
2009年1月21日 ファミリーシアター AVBD-91577

参加作品 編集

発売日 タイトル 規格品番 収録曲 備考
2006年4月26日 RAM RIDER『PORTABLE DISCO 8bit edition』 RZCD-45357 rhythm zone
2007年11月7日 TOKYO PUDDING presents TOKYO SOUNDSCAPES AVCD-23357 avex trax
2008年4月2日 CLO CLO MADE IN JAPAN COCP-60004 インディペンデントコロムビア
2008年12月8日 CONSUMERS『D.O.T.S.(Dance Object Ten Sound)』 XECJ-1004 JOINT RECORDS
2009年2月25日 metro trip『月とドライブ +5~metro trip 10th anniversary~』 XNDM-10004 something / anything? records
2009年2月25日 浜崎あゆみRule/Sparkle(ジャケットB) AVCD-31606 オリコン最高1位、登場回数9回
2009年8月19日 かたまりたけし ~プレイステーション3専用ソフト「塊魂TRIBUTE」オリジナル・サウンドトラック COCX-35745/6 オリコン最高158位
2010年5月12日 ザ・ジェッジジョンソン『SOLID BREAKS UPPER』 初回限定盤:KICS-91519
通常盤:KICS-1519
オリコン最高78位
2011年5月18日 東京女子流鼓動の秘密/サヨナラ、ありがとう。 初回生産限定盤:AVCD-48050B
初回生産限定盤:AVCD-48051B
通常盤:AVCD-48052B
通常盤:AVCD-48053
オリコン最高24位
2011年11月16日 ジブリジャズ・リミックス SRVC-1032 P-VINE
2012年3月7日 東京女子流Rock you!/おんなじキモチ -YMCK REMIX- 初回生産限定盤:AVCD-48328B
通常盤:AVCD-48329B
オリコン最高16位
2012年7月25日 SQ Chips2 SQEX-10318 オリコン最高102位
2013年12月18日 なめこのCD 2 NFNF-0004 オリコン最高78位
2014年6月30日 Stamp 『Sci-Fi』
  1. สัตว์ประหลาด
  2. รักกระโดดกำแพง
  3. วิญญาน (feat. พงษ์สิทธิ์ คำภีร์)
  4. เจ้าหญิงน้ำแข็ง
  5. นักเลงคีย์บอร์ด (With Takeshi Yokemura)
  6. กาลครั้งหนึ่ง (feat. Palmy อีฟ ปานเจริญ)
  7. เพศตรงข้าม
  8. ถ้าเธอไม่รู้สึก
  9. คุณ
  10. ที่สุด...นำสิ่งที่ดีสู่ชีวิต

ゲーム 編集

  • PiCOPiCT(任天堂・2009年/ニンテンドーDSiウェア) - ゲームBGM作曲・編曲
  • 太鼓の達人シリーズ(楽曲提供)
    • ファミリードンドン
    • お菓子刑事の歌
    • ダンバ・ダンバ・ディン・ダン
  • 塊魂TRIBUTE(カバー曲提供)
    • 真っ赤なバラとジントニック(YMCK 8bit Mix)
  • maimaiPLUS(楽曲提供)
    • maimaiちゃんのテーマ
    • Pixel Voyage
  • グルーヴコースター(楽曲・リミックス提供)

ミュージックビデオ 編集

監督 曲名
中村智之 カレーだよ!
YMCK Starlight

他YMCKのYouTubeチャンネル内のみでMVを公開。

書籍 編集

  • YMCK15周年記念本「ファミリーブック」2018年。CD付き。[5]

動画配信 編集

YMCKファミリーレディオショー(生配信) 編集

毎週火曜 22:00 - 23:00 頃 (JST)

配信はYMCKのYoutube公式チャンネルから行われる。(下記外部リンク参照)

Yokemuraが1人で進行し、アバターで登場する。メンバーのMidoriやNakamuraがアバターで登場したり、チップチューン音楽家など、音楽関係者が音声でゲスト出演することもある。

YMCKの活動や情報、Yokemuraの近況、時候の話題のほか、YMCKに加え、バンドやメンバーが参加したミュージックビデオや楽曲が放映される。チップチューン楽曲の紹介もあり、「チップチューン天国」コーナーとして特集されることもある。

Youtubeのチャット機能で、視聴者からも活発に近況報告や、ミュージックビデオや楽曲、イベントへの感想、質問などが寄せられる。海外からの視聴者もみられ、Yokemuraは数ヵ国語を解するため、冒頭の挨拶も数ヵ国語で行い、配信中の外国語のコメントには、極力同じ言語を話し返答している。

目玉企画が、リスナーとリアルタイムに曲を作る「曲作りコーナー」で、Youtubeのチャット機能で曲のお題や歌詞を募集している。それをヒントに、YokemuraがギターやDAWで即興で演奏しながら歌い、リアルタイムに作詞作曲し、曲を仕上げている。曲の一部は、さらにブラッシュアップして、YokemuraのインディーズCDに収録されている。エンディングテーマ「Tuesday Happy」も、Yokemuraが作詞作曲し、リスナーが作詞協力している。

リアルタイム配信のほか、初回分からアーカイブが公開されている。(下記外部リンク参照)

2019年4月2日に現在のYoutubeに移行し配信開始する以前は、2013年8月からUstreamで、その後はツイキャスで、同様に配信していた。番組開始当初は、2013年10月発売のアルバム「FAMILY DAYS」の情報提供を目的としていた。YMCKファミリーレディオショーは、2023年8月15日のVol.223で、配信開始から10周年を迎えた。

ナカムラセンター 編集

毎週日曜に最新作を配信。(下記外部リンク参照)

Namakuraが1人で音声のみで進行し、ゲーム紹介やプレイ動画、ゲームの考察などをお届けする、ゲーム愛溢れる番組。内容的にはアーケードゲーム全盛期時代のシューティングや格闘、アクションなどが多くこのコーナーに毎回コメントを付けるコアなファンも少なくない。

特筆すべきはかつての人気タイトルがアーケードから各種コンシューマーへと移植されていく過程を追った動画。グラディウスや沙羅曼蛇など、アーケードと各種コンシューマー機との比較や同タイトルの旧機種と新機種との比較など、内容はかなり濃いものとなっている。

また、アーケードアーカイブスやイーグレットミニなどの家庭用ミニ筐体の内容からゲームを紹介、プレイするなどかつてのアーケード全盛期時代好きにはたまらない内容も多く配信している。

2020年3月28日の初回分から、アーカイブが公開されている。(下記外部リンク参照)

元々はYMCKファミリーレディオショーの1コーナーであったが、独立した。

脚注 編集

出典 編集

外部リンク 編集