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2009年のJリーグ ディビジョン1

日本のサッカーリーグ

この項目では、2009年シーズンのJリーグ ディビジョン1(J1)について述べる。

Jリーグ ディビジョン1
シーズン 2009
優勝 鹿島アントラーズ
降格 柏レイソル
ジェフユナイテッド千葉
大分トリニータ
ACL 2010出場 鹿島アントラーズ
川崎フロンターレ
ガンバ大阪
サンフレッチェ広島
試合数 306
ゴール数 791 (1試合平均2.58)
得点王 前田遼一(磐田・20得点)
最多観客動員
53,783人 - 浦和 vs 鹿島(第34節)
最少観客動員
5,567人 - 京都 - 千葉(第12節)
平均観客動員 18,985人
2008
2010

2009年シーズンのJ1のクラブ編集

レギュレーションの変更点編集

  • J1・J2入れ替え戦が廃止され、年間成績16位・17位・18位がJ2へ自動降格となる。
  • 従来の外国籍選手枠とは別に、AFC加盟国・地域の選手を1人出場できる「アジア枠」を導入した。

2009年シーズンのJ1のスケジュール編集

この間、FIFAワールドカップアジア最終予選のために中断。

なお、鹿島、川崎、名古屋、G大阪はAFCチャンピオンズリーグ2009と並行しての参加となる。このため、第10節の川崎vsG大阪、名古屋vs鹿島の2試合は7月1日に延期された。

リーグ概要編集

2連覇中の鹿島が第3節から第19節にかけて17試合連続無敗(12勝5分)を記録し[注 1]、折り返しとなる第17節終了時点では2位浦和と勝ち点差8、3位新潟・4位川崎とは勝ち点差10をつけ[2]、さらに第19節時点で2位との勝ち点差を10にまで広げ独走状態となったが、元々さほど厚くない選手層に積年の疲労が加わり、第19節からの5試合を2勝1分2敗とした後、第24節から第28節にかけて5連敗を喫し失速、首位を明け渡す[2][3]。この間に13試合無敗の清水が28節に、外国人ストライカーが好調を維持していた川崎が29節から31節にかけて首位に立ち、さらに前半戦は中位に位置していたG大阪・広島・FC東京も台頭し上位陣は混戦に発展した。

最終盤になって、小笠原満男中田浩二をダブルボランチに据え中盤を安定させた鹿島が復調[4]、優勝争いは鹿島・川崎・G大阪に絞られた。第32節に川崎が大分に敗れ鹿島が首位に再浮上すると第33節でG大阪との大一番を制し、最終節にはアウェイで浦和を下して優勝を決め、Jリーグ史上初となる三連覇を達成した。AFCチャンピオンズリーグ2010 (ACL) 出場権を獲得したのは鹿島・川崎・G大阪であった。

一方、若手タレントが揃い、前年のリーグ戦4位、Jリーグカップ初優勝を果たし、九州に初のタイトルをもたらした大分は、全選手に年俸アップをしなければならず十分な補強ができなかったことに加え、開幕前にパンパシフィックチャンピオンシップ2009に出場したためフィジカルの強化ができなかったことの影響もあり、第4節から第17節まで引き分け制導入後のJリーグワースト記録となる14連敗を喫し、大差の最下位に低迷。前年の躍進の功労者であったシャムスカを解任し、シーズン後半になって10試合連続無敗を記録したが、時既に遅く、第30節の京都戦での引き分けを持って、4試合を残して初の降格が確定した[5]。一方、前年最終節で奇跡的なJ1残留を果たした千葉は開幕から苦戦し、第19節にアレックス・ミラーを解任したものの、監督交代後に12戦連続未勝利を喫し、第30節で川崎に敗れ、3試合を残して、前身の古河電気工業サッカー部時代も含め、創設44年目にして初の2部降格が確定[6]。最終的には大分にも抜かれ、最下位となった。柏は、第33節で大宮戦に引き分けて、4年ぶり2度目の降格が確定[7]。結果的に、千葉県のJ1クラブが2チームとも降格するという憂き目に遭った[5]。なお、最下位の千葉が挙げた勝ち点27は、2018年シーズン長崎が記録するまで最多の「最下位の勝ち点」記録であった[8]

昇格1年目の山形は、磐田との開幕戦で6-2の大差で勝利。以後も堅実な守備とカウンターを武器に着実に勝ち点を積み重ね、最終順位は15位で残留を決めた。

同じくJ2からの昇格チームである、広島は、シーズン終盤まで優勝争いに絡み、4位でシーズンを終えた。さらに天皇杯でG大阪が優勝したため繰り上がりでACL出場を決めた。ちなみに昇格1年目チームの降格が無かったのは、2005年シーズン以来4年ぶりであるが、2005年は参加クラブ数が2004年までの16から18に拡大したための措置に伴い、自動降格そのものが無かったため、2009年が事実上1ステージ制移行後初めて、昇格1年目チームの降格の無いシーズンとなった。

静岡市日本平スタジアム命名権の締結により「アウトソーシングスタジアム日本平」に変更した。

順位表編集

チーム 出場権または降格
1 鹿島アントラーズ (C) 34 20 6 8 51 30 +21 66 ACL2010グループステージ1の出場権を獲得 
2 川崎フロンターレ 34 19 7 8 64 40 +24 64
3 ガンバ大阪 34 18 6 10 62 44 +18 60
4 サンフレッチェ広島 34 15 11 8 53 44 +9 56
5 FC東京 34 16 5 13 47 39 +8 53
6 浦和レッズ 34 16 4 14 43 43 0 52
7 清水エスパルス 34 13 12 9 44 41 +3 51
8 アルビレックス新潟 34 13 11 10 42 31 +11 50
9 名古屋グランパス 34 14 8 12 46 42 +4 50
10 横浜F・マリノス 34 11 13 10 43 37 +6 46
11 ジュビロ磐田 34 11 8 15 50 60 −10 41
12 京都サンガF.C. 34 11 8 15 35 47 −12 41
13 大宮アルディージャ 34 9 12 13 40 47 −7 39
14 ヴィッセル神戸 34 10 9 15 40 48 −8 39
15 モンテディオ山形 34 10 9 15 32 40 −8 39
16 柏レイソル (R) 34 7 13 14 41 57 −16 34 J2 2010へ降格 
17 大分トリニータ (R) 34 8 6 20 26 45 −19 30
18 ジェフユナイテッド千葉 (R) 34 5 12 17 32 56 −24 27

最終更新は2009年12月5日の試合終了時
出典: J.League Data Site
順位の決定基準: 1. 勝点; 2. 得失点差; 3. 得点数.
1 リーグ3位のガンバ大阪第89回天皇杯全日本サッカー選手権大会で優勝したため、サンフレッチェ広島が繰り上げでAFCチャンピオンズリーグ2010への出場権を獲得。

得点ランキング編集

順位 選手(所属) 得点
1 前田遼一(磐田) 20
2 エジミウソン(浦和) 17
ジュニーニョ(川崎)
4 石川直宏(FC東京) 15
佐藤寿人(広島)

日本人選手が得点王を獲得するのは、2002年高原直泰以来7年ぶり。

脚注編集

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注記編集

  1. ^ この記録は2013年シーズンに大宮に更新されるまでJ1のリーグ無敗記録だった[1]

出典編集

  1. ^ “大宮がJ1記録更新の18戦無敗…“さいたまダービー”で浦和撃破”. サッカーキング. (2013年4月20日). https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20130420/105475.html 2018年11月19日閲覧。 
  2. ^ a b 大住良之 (2009年12月10日). “「伝統の力」が生んだ鹿島の3連覇”. 日本経済新聞. https://www.nikkei.com/article/DGXZZO03750620W0A300C1000000/ 2018年11月19日閲覧。 
  3. ^ 二宮寿朗 (2009年10月16日). “鹿島、想定外の失速でJ1優勝争いは大混戦に。”. Sports Graphic Number. 文藝春秋. 2018年11月20日閲覧。
  4. ^ 田中滋 (2009年12月9日). “鹿島、5連敗を乗り越えた王者の処世術 3連覇を可能にした真の強さ”. スポーツナビ. Yahoo! JAPAN. 2018年11月20日閲覧。
  5. ^ a b 元川悦子 (2009年10月26日). “【Jリーグ】大分がついにJ2降格決定 千葉、柏も崖っぷち。来季は千葉県からJ1がなくなるかも!”. J SPORTS. 2018年11月19日閲覧。
  6. ^ “千葉J2降格、イレブン号泣/J1”. 日刊スポーツ. (2009年11月9日). https://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp0-20091109-564309.html 2018年11月19日閲覧。 
  7. ^ “柏4年ぶり降格…栗沢再昇格を誓う/J1”. 日刊スポーツ. (2009年11月28日). https://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp0-20091128-570565.html 2018年11月19日閲覧。 
  8. ^ “今季のJ1は残留争いが熱すぎる! “史上最もハイレベル”な戦いを制するクラブは…?”. サッカーキング. (2018年11月8日). https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20181108/858674.html 2018年11月14日閲覧。