セルジー・スタホフスキー
セルジー・エドゥアルドヴィチ・スタホフスキー(Sergiy Stakhovsky, ウクライナ語: Сергій Едуардович Стаховський, 1986年1月6日 - )は、ウクライナ・キエフ出身の男子プロテニス選手。2013年ウィンブルドン選手権男子シングルス2回戦でロジャー・フェデラーを破った選手として知られる。これまでにATPツアーでシングルス4勝、ダブルス3勝を挙げている。自己最高ランキングはシングルス31位、ダブルス33位。身長193cm、体重80kg。右利き、バックハンド・ストロークは片手打ち。日本語では「セルギー・スタホフスキー」や「セルゲイ・スタコウスキー」などの表記も見られる。スタホフスキーはATPツアーで7度決勝に進出しているが、そのすべてで優勝している。
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![]() セルジー・スタホフスキー | ||||
基本情報 | ||||
フルネーム | Sergiy Eduardovych Stakhovsky | |||
国籍 |
![]() | |||
出身地 | 同・キエフ | |||
居住地 | 同・ハルキウ | |||
生年月日 | 1986年1月6日(35歳) | |||
身長 | 193cm | |||
体重 | 80kg | |||
利き手 | 右 | |||
バックハンド | 片手打ち | |||
ツアー経歴 | ||||
デビュー年 | 2003年 | |||
ツアー通算 | 7勝 | |||
シングルス | 4勝 | |||
ダブルス | 3勝 | |||
生涯獲得賞金 | 5,417,573 アメリカ合衆国ドル | |||
4大大会最高成績・シングルス | ||||
全豪 | 3回戦(2011) | |||
全仏 | 3回戦(2011) | |||
全英 | 3回戦(2013・14) | |||
全米 | 3回戦(2010・15) | |||
4大大会最高成績・ダブルス | ||||
全豪 | 3回戦(2013) | |||
全仏 | 2回戦(2009-11) | |||
全英 | 3回戦(2010) | |||
全米 | 3回戦(2010-11・13) | |||
キャリア自己最高ランキング | ||||
シングルス | 31位(2010年9月27日) | |||
ダブルス | 33位(2011年6月6日) | |||
2017年9月16日現在 |
選手経歴編集
スタホフスキーは6歳でテニスを始め、17歳でプロに転向。2003年のプロ転向後から約5年間は、主にATPツアー下部大会であるフューチャーズ大会やチャレンジャー大会を回るも、2度の準優勝が最高成績であった。
2008年2月にPBZザグレブ・インドアでは、ラッキールーザーから本戦の決勝まで進む。決勝では第1シードのイワン・リュビチッチに7-5, 6-4で勝利し、ツアー初タイトルを獲得。同年のウィンブルドン選手権では、4大大会の予選7度目の挑戦にして初めて本戦に出場を果たすも、1回戦でダビド・フェレールを相手に途中棄権。8月にはスペインのセゴビアで行われたATPチャレンジャーツアーの大会で優勝し、同月にランキングトップ100位入りを果たす。
2009年全仏オープンで4大大会で自身初の2回戦に進むもノバク・ジョコビッチにストレートで敗退している。同年11月のサンクトペテルブルク・オープンでは、決勝でオラシオ・セバジョスを破りツアー2勝目を挙げた。
2010年は、6月のウィンブルドン選手権の前哨戦ユニセフ・オープンと、8月にパイロット・ペン・テニスで行われた大会の2大会で優勝するなどし、シングルスランキングでは自己最高の31位を記録している。
2013年全仏オープン1回戦のリシャール・ガスケ戦では、審判の判定に不服としてボールの落ちた場所をスマートフォンで撮影し罰則を受けた。ウィンブルドン選手権では、シングルス2回戦で第3シードのロジャー・フェデラーを6-7(5), 7-6(5), 7-5, 7-6(5)で破る大金星を挙げ、フェデラーの4大大会連続準々決勝進出記録を止めた[1]。しかし続く3回戦ではユルゲン・メルツァーに敗退している。
ATPツアー決勝進出結果編集
シングルス: 4回 (4勝0敗)編集
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結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア |
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優勝 | 1. | 2008年3月2日 | ザグレブ | ハード (室内) | イワン・リュビチッチ | 7–5, 6–4 |
優勝 | 2. | 2009年11月1日 | サンクトペテルブルク | ハード (室内) | オラシオ・セバジョス | 2–6, 7–6(8), 7–6(7) |
優勝 | 3. | 2010年6月27日 | スヘルトーヘンボス | 芝 | ヤンコ・ティプサレビッチ | 6–3, 6–0 |
優勝 | 4. | 2010年8月28日 | ニューヘイブン | ハード | デニス・イストミン | 3–6, 6–3, 6–4 |
ダブルス: 3回 (3勝0敗)編集
結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | パートナー | 対戦相手 | スコア |
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優勝 | 1. | 2008年10月6日 | モスクワ | ハード (室内) |
ポティート・スタラーチェ | ステファン・フース ロス・ハッチンス |
7–6(4), 2–6, [10–6] |
優勝 | 2. | 2010年6月13日 | ハーレ | 芝 | ミハイル・ユージニー | マルティン・ダム フィリップ・ポラーシェク |
4–6, 7–5, [10–7] |
優勝 | 3. | 2011年2月26日 | ドバイ | ハード | ミハイル・ユージニー | フェリシアーノ・ロペス ジェレミー・シャルディー |
4–6, 6–3, [10–3] |
4大大会シングルス成績編集
- 略語の説明
W | F | SF | QF | #R | RR | Q# | LQ | A | P | WG | Z# | PO | G | S | SF-B | NMS | NH |
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, P=開催延期
WG=デビスカップワールドグループ, Z#=デビスカップ地域ゾーン, PO=デビスカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, SF-B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, NH=開催なし.
大会 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 通算成績 |
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全豪オープン | LQ | LQ | 1R | 1R | 3R | 2R | 1R | 1R | 2R | 1R | A | LQ | 4–8 |
全仏オープン | LQ | LQ | 2R | 1R | 3R | 2R | 1R | 1R | 2R | LQ | 2R | 2R | 7–9 |
ウィンブルドン | LQ | 1R | LQ | 1R | 2R | 1R | 3R | 3R | 1R | 2R | 2R | 2R | 8–10 |
全米オープン | LQ | LQ | 1R | 3R | 1R | 1R | 1R | 1R | 3R | 2R | LQ | LQ | 5–8 |
脚注編集
- ^ “7度優勝フェデラーにまさかの波乱「こんな結果は望んでいない」<ウィンブルドン>”. tennis365.net. (2013年6月27日)
外部リンク編集
- セルジー・スタホフスキー - ATPツアーのプロフィール (英語)
- セルジー・スタホフスキー - デビスカップのプロフィール (英語)
- セルジー・スタホフスキー - 国際テニス連盟のプロフィール (英語)
- 公式サイト