ブライトトゥモロー日本競走馬。おもな勝鞍は2007年新潟大賞典。馬名の由来は「明るい明日」。

ブライトトゥモロー
2009年1月5日 京都競馬場
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2002年4月11日
抹消日 2009年1月17日
フレンチデピュティ
ポピーデイ
母の父 トニービン
生国 日本の旗 日本北海道白老町
生産者 白老ファーム
馬主 サンデーレーシング
調教師 石坂正栗東
競走成績
生涯成績 25戦5勝
獲得賞金 1億7327万1000円
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戦歴 編集

2004年10月京都競馬場にてデビュー戦を勝利[注 1]。条件特別2走を経て中京2歳ステークスでは中位置から直線早めに抜け出し2歳レコードタイムで勝利を収める、この後1走し皐月賞へと向かう予定であったが骨折により春シーズンを棒に振る。

9月中山競馬場での復帰戦で2着と好走、続く大原ステークスでは単勝1倍台の支持を受けるが直線で馬群の壁を捌けず8着敗退、レース後脚部不安から再度長期休養に入り3歳シーズンを終える。

3歳以降勝ち鞍がないため、4歳夏の復帰時には1000万クラスの身であったが降級の利を生かし好走。11月テレビ静岡賞を制しオープンに返り咲く。

2007年新潟大賞典では直線で逃げ切りを図るサイレントプライドを捕らえクビ差で優勝、重賞初制覇を遂げ、同時に木幡初広騎手にも3年6ヶ月ぶりの重賞タイトルをもたらした。さらにエプソムカップ朝日チャレンジカップと続けて2着に入り充実機を迎える。

しかし秋2戦目の毎日王冠では2番人気と高評価を得るもレコード決着となる展開に対応できず5着、続く本番天皇賞(秋)では直線で不利を受け失速し10着敗退。天皇賞以降の秋ローテーションは白紙に戻され放牧休養に出される。

2008年大阪杯で差のない5着後、連覇を狙い出走した新潟大賞典では1番人気に推される。小牧太の新潟初重賞タイトルの期待もかけられたが見せ場なく大敗。さらにエプソムカップでは2秒近く離され敗戦。リフレッシュ放牧を経て4年ぶりのマイル戦出走も大差の殿負けと苦しい成績が続き、2009年1月17日付でJRA競走馬登録を抹消され、現役を引退した。なお、引退後はノーザンホースパークで乗馬となっている[2]

競走成績 編集

年月日 競馬場 競走名 頭数 枠番 馬番 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム差 勝ち馬/(2着馬)
2004 10. 23 京都 2歳新馬 15 3 5 10.7 (5人) 1着 小牧太 55 芝1400m(良) 1:23.2 (34.8) -0.2 エイシンドーバー
11. 14 京都 黄菊賞 500万 9 8 9 8.6 (6人) 6着 小牧太 55 芝1800m(良) 1:50.0 (34.3) 0.5 シルクネクサス
11. 28 京都 あけび賞 500万 15 2 2 10.3 (4人) 3着 中舘英二 55 芝1600m(良) 1:35.3 (36.8) 0.1 ケイアイヘネシー
12. 18 中京 中京2歳S OP 15 8 14 8.8 (3人) 1着 和田竜二 55 芝1800m(良) 1:47.7 (35.0) -0.1 (タガノデンジャラス)
2005 9. 24 中山 ニューマーケットC 1600万 9 6 6 6.4 (3人) 2着 蛯名正義 54 芝1800m(稍) 1:48.0 (35.9) 0.4 ビッグコング
10. 8 京都 大原S 1600万 10 5 5 1.9 (1人) 8着 武豊 55 芝1800m(良) 1:48.5 (35.6) 0.5 グレイトジャーニー
2006 7. 2 京都 御室特別 1000万 9 3 3 6.2 (3人) 3着 和田竜二 57 芝1800m(重) 1:50.4 (34.9) 0.2 ホッコーソレソレー
7. 22 小倉 玄海特別 1000万 12 4 4 4.3 (3人) 1着 和田竜二 57 芝1800m(良) 1:46.2 (34.1) -0.1 ピカレスクコート
9. 16 中山 ニューマーケットC 1600万 15 4 6 2.7 (1人) 10着 和田竜二 56 芝1800m(良) 1:49.6 (35.0) 0.7 スプリングドリュー
10. 7 京都 大原S 1600万 13 5 6 14.6 (4人) 2着 和田竜二 57 芝1800m(良) 1:46.4 (34.1) 0.3 スズカフェニックス
11. 5 東京 テレビ静岡賞 1600万 9 8 8 1.7 (1人) 1着 C.ルメール 57 芝1800m(良) 1:48.5 (33.3) -0.2 (ファイトクラブ)
12. 9 阪神 鳴尾記念 GIII 17 4 8 9.0 (4人) 7着 M.モンテリーゾ 56 芝1800m(良) 1:47.7 (33.8) 0.8 サクラメガワンダー
2007 2. 25 中山 中山記念 GII 16 1 1 25.5 (10人) 6着 中舘英二 57 芝1800m(良) 1:47.8 (35.6) 0.6 ローエングリン
3. 10 阪神 大阪城S OP 12 8 11 9.7 (5人) 5着 福永祐一 55 芝1800m(良) 1:47.3 (34.6) 0.1 スーパーホーネット
4. 21 京都 オーストラリアT OP 12 8 11 8.3 (4人) 3着 福永祐一 55 芝1800m(良) 1:46.4 (33.0) 0.2 エイシンデピュティ
5. 5 新潟 新潟大賞典 JpnIII 16 2 4 8.0 (4人) 1着 木幡初広 55 芝2000m(良) 1:57.7 (33.7) 0.0 サイレントプライド
6. 10 東京 エプソムC GIII 18 8 17 6.4 (2人) 2着 福永祐一 56 芝1800m(稍) 1:48.3 (35.1) 0.0 エイシンデピュティ
9. 8 阪神 朝日CC GIII 10 1 1 4.6 (3人) 2着 川田将雅 56 芝2000m(良) 2:00.2 (33.3) 0.2 インティライミ
10. 7 東京 毎日王冠 GII 14 3 3 5.1 (2人) 5着 後藤浩輝 57 芝1800m(良) 1:44.6 (34.7) 0.4 チョウサン
10. 28 東京 天皇賞(秋) GI 16 5 10 36.0 (10人) 10着 後藤浩輝 58 芝2000m(良) 1:59.4 (35.1) 1.0 メイショウサムソン
2008 3. 15 阪神 大阪城S OP 16 6 11 7.1 (3人) 6着 小牧太 57 芝1800m(良) 1:46.7 (35.4) 0.6 オースミグラスワン
4. 6 阪神 大阪杯 GII 11 5 5 79.6 (10人) 5着 小牧太 57 芝2000m(良) 1:59.0 (34.8) 0.3 ダイワスカーレット
5. 10 新潟 新潟大賞典 JpnIII 16 6 12 4.1 (1人) 11着 小牧太 57 芝2000m(良) 1:59.4 (33.2) 0.9 オースミグラスワン
6. 15 東京 エプソムC GIII 18 1 2 9.0 (5人) 13着 吉田豊 57 芝1800m(良) 1:47.8 (36.5) 1.9 サンライズマックス
2009 1. 5 京都 京都金杯 GIII 16 6 11 75.0 (14人) 16着 後藤浩輝 56 芝1600m(良) 1:35.6 (36.7) 2.7 タマモサポート

血統表 編集

ブライトトゥモロー血統デピュティミニスター系 / Northern Dancer 4×4=12.50%) (血統表の出典)

*フレンチデピュティ
French Deputy
1992年 栗毛
父の父
Deputy Minister
1979年 黒鹿毛
Vice Regent Northern Dancer
Victoria Regina
Mint Copy Bunty's Flight
Shankey
父の母
Mitterand
1981年 鹿毛
Hold Your Peace Speak John
Blue Moon
Laredo Lase Bold Ruler
Fortunate Isle

ポピーデイ
1991年 黒鹿毛
*トニービン
Tony Bin
1983年 鹿毛
*カンパラ Kalamoun
State Pension
Severn Bridge Hornbeam
Priddy Fair
母の母
*カルポピー
Calpoppy
1981年 栗毛
Be My Guest Northern Dancer
What a Treat
Panetona Pan
Tanata F-No.8-i


注釈 編集

  1. ^ 2着のエイシンドーバーは京王杯スプリングカップ、阪急杯を、3着のマルカラスカルは中山大障害、中山グランドジャンプを後に優勝した[1]

出典 編集

  1. ^ 『優駿』2014年11月号、59頁。 
  2. ^ ブライトトゥモローが引退、乗馬に”. スポーツニッポン. 2022年1月8日閲覧。

外部リンク 編集